紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

空手トマト(Karate Tomate)

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トマトって有段者だったんだ…

「倒れるまで空手!」が、この特別な大会のモットーです。
空手の第一人者トマト師範から新たな技を学び、トロフィーを集めて、この試合に勝つのです。
でも、ライバルである野菜たちを蹴落とすために、包丁を集めることもお忘れなく。
いくらトロフィーを集めても、包丁の所持数が一番少なければ、脱落してしまうのです。

No.231

・空手トマト(Karate Tomate)

Reiner Knizia

・Amigo

・8歳から

・3人から10人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

「空手トマト」は、Kniziaさん作です。
友達に空手の有段者がいて、空手の文字を見たらなんとなく遊ばなきゃいけないような気分になって購入しました(笑)。
遊ばなかったら飛び蹴りくらいそうで…(笑)

トマトカードはよくきって、各プレイヤーに1枚ずつくばります。
残りのトマトカードは、箱に戻します。

野菜(数字)カードもよくきって、各プレイヤーに5枚ずつくばります。
野菜カードとトマトカードを手札として、他のプレイヤーに見えないように持ちます。

残りの野菜カードは裏返しに積み重ね、山札とします。
勝利カードはよくきって裏返しに積み重ね、人数によって決められた枚数を表にします。

さぁ、試合開始です。
各プレイヤーは、手札から1枚選び、裏返しにして自分の前におきます。
1枚目のカードは自由に選べますが、2枚目以降は自分が出した1枚目と同じ色のカードのみ出すことができます。
もし、カードを出したくない、あるいは出すことができないときは、トマトカードを出します。

全員カードを選んだら、一斉に表にします。
→野菜カードを出したプレイヤー
そのまま試合を続けます。
→トマトカードを出したプレイヤー
試合から脱落です。
トマトカードを手札に戻し、
・野菜カードの山札から2枚カードを手札に加えます。
あるいは
・手札から、野菜カードを2枚捨て札にし、野菜カードの山札から4枚カードを手札に加えます。
のどちらかを選んで実行します。

これを、勝利カード枚数の人数になるまで繰り返します。
勝利カード枚数の人数になったら、脱落しなかったプレイヤーの出した野菜カード(同色)の数字を足し、多かった人から順番に勝利カードを1枚もらいます。
もし、野菜カードの合計が同点だった場合は、そのプレイヤー同士で持っているトマトカードを表にします。
トマトカードの数字が大きいプレイヤーが、先に勝利カードを選びます。
そのあと、トマトカードの数字が1番大きかったプレイヤーは、トマトカードの数字が1番小さかったプレイヤーとトマトカードを交換します。
同点のプレイヤーが4人以上場合は、トマトカードの数字が2番目に大きかったプレイヤーと、2番目に小さかったプレイヤー、3番目に大きかったプレイヤーと3番目に小さかったプレイヤーが交換します。

もらった勝利カードにトマトがあったら、トマトの数だけ野菜カードを手札に加えます。

もらった勝利カードは、裏返しにして自分の前におきます。
自分の勝利カードは、いつでも確認できます。

もし場に表になった勝利カードが残ったら、そのままにして次のラウンドで使います。
使った野菜カードはすべて捨て札にします。
野菜カードの山札がなくなったら、捨て札をよくきって山札にします。

ゲームは、
・プレイヤーが、12個トロフィーを集め、終了宣言をしたら
あるいは
・勝利カードを補充できなくなったら
ゲーム終了です。

各プレイヤーは、集めた勝利カードをすべて表にします。
まず、包丁の数を数えます。
包丁の数が1番少なかったプレイヤーは、脱落です。
同数が何人かいたら、全員脱落します。
全プレイヤーが同数のときは、誰も脱落しません。

それから、トロフィーの数を数えます。
トロフィーの数が1番多かったプレイヤーの勝ちです。
同数だったら、包丁の多いプレイヤー、それも同数だったら、トマトの多いプレイヤーが勝ちです。

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みんなちゃんと道着着てる(笑)

天気の悪い日の午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
最近、青空なんて見てないなぁ…

最初は、カードをオープンにしてざっと説明する。
実際にカードをならべて説明すると、説明してる方もされてる方も理解が早い(笑)。
わたしが「トロフィーが12個以上集まったら、終了にできるけど、その時トロフィーの数に関係なく、包丁の数が1番少ない人がまず脱落しちゃうから気をつけて」と言うと、「え?どゆこと?」と2号。
「だから、トロフィーが1番多かったとしても、包丁が1番少なかったら、その時点で負けなの」
「…包丁も集めろってこと?」
「そうとも言える(笑)」
トロフィーだけでなく、包丁も集めるというのがこのゲームの最大のポイントで、記憶力のいい人ならだれがどれだけトロフィーを集めているか覚えていられても、プラスで包丁の数も覚えるとなると、かなり大変なのではないかと。
…まぁ、記憶力がないことには自信があるわたしには全然関係ない話だけど(笑)。

野菜カードをくばって、勝利カードを表にする。
トロフィーのカードと、トロフィーとトマトのカード。
…うーん、どっちももらえたらラッキーだけど、しょっぱなからトップギアに入れる必要はないかな、とわたしは1枚しかないしいたけ(しかも1)を出してみる。
全員野菜カードだったので、2回目…わたしは、もうしいたけがないから当然トマト。
1号も2号も野菜カードを出し続け、2号が勝ち。
2号と1号が勝利カードをもらって、わたしは野菜カードを2枚補充。

次の勝利カードは、トロフィー4つと包丁2本。
わたしは、とりあえず包丁狙いで、手札に2枚あったブロッコリーで勝負。
さっき手札を補充できなかった1号は、1回目にトマトで脱落。
2号の野菜カードのほうが大きかったため、2号は包丁をとり、わたしはトロフィー獲得。
…トロフィー獲得してもあんまりうれしくないってめずらしいゲームだな、これ(笑)。

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1本でも包丁欲しい…

何ラウンドか遊ぶと、勝負カードの出方で、ここは見送って手札を増やすとか、ここで勝負しょうとか、何をめざしたらいいのかがはっきりしてきて、おもしろくなってくる!
悩んだところで、1枚目に出した色しか出せないんだから、長考もできない(笑)。
長考できないというのは、テンポが落ちず、遊んでいて楽しいのです。

3人とも勝負カードが集まってきたところで、チラチラ見ては数を数える…トロフィーはとっくに12こ集まったけど、包丁がなぁ…
…と思ったのは1号、2号も同じらしく、全員無言で続ける(笑)。
2号が「トロフィーは持ってんの。でも包丁が…」とつぶやくと、1号もわたしも無言でうなづく(笑)。

次のラウンドで包丁2本出たら、3人とも必死(笑)。
やっぱりトロフィーじゃなくて、包丁狙いなんだ、これ(笑)。
接戦を制して、わたしが包丁獲得!

そしてその次のラウンドで、がまんできなくなった2号が終了宣言。
まず包丁を数える…わたし「6」2号「6」1号「…5…」
1号脱落(笑)。
「えー、包丁6本でいいんだったら、もっと前に終了できたのにー!」と2号。
そのあとトロフィーを数えると…2号もわたしも20こ!
「えー、すごくない?同点だよ?」と言うと、1号がぼそっと「…21こ集めたのに…」…え?1号21こ集めたの??
2号とわたし、思わず爆笑(笑)。
笑っちゃいけないけど、トロフィーの数だけなら1号が勝ってた(笑)。
そのあとトマトの数を数えたら、2号が多かったので、2号の勝ち。
以下、わたし、1号(笑)。

一見難しそうに見えますが、遊んでみると何をしたらいいのかが明確で、すごく楽しいです。
要は競りなのに、競りゲームっぽくなくて、初めて遊んでも途方にくれない(笑)というのは、すばらしい!
初心者にとって「何やったらいいか分からない!」「どうしたらいいか分からない!」状態になることほどつまらないことはありません。
さすが、Kniziaさんだなぁと思います。

そういえば、ボードゲームにハマり始めのころ、おもしろいと聞いて買うゲームの多くがKniziaさん作で、どこかにReiner Kniziaって書いてあったら間違いないっみたいな感じだったことを思い出しました。
Kniziaさんが多作だということを差し引いても、特にファンというわけでもないのにわたしの所有しているゲームのKniziaさん率は高いです(笑)!
このブログでも、調べてみたら「チーキーモンキー」「禅マスター」「アンギャルド」「交易王」「カリバ」などなどかなり紹介してます(笑)。
ちなみに、Kniziaさんのゲームリストはこちら

2号は、「野菜が道着着てんのはいいんだけどさぁ、トマトだけおかしくない?トマトって体の部分ないじゃん…」…確かに、トマトは道着着れないよねぇ…って、そこなの、このゲームのポイント(笑)?
1号は、「簡単で楽しい。なんで空手なんだろうとは思ったけど、でも、強い攻撃は大きい数で、軽い攻撃は小さい数だとしたら、よくできてると思う」…さすが剣士(1号は剣道やってます)、いう事が一味違うね(笑)。

「空手トマト」は、空手全然関係ないけれど(笑)、初心者でも楽しめるいいゲームだと思います。
また、10人まで遊べるというのもおもしろそう。
実際に10人で遊んだら、てんやわんやだと思うけれど、どうでしょう。
早く心置きなく10人で遊べるようになりますように!

 

☆今日のありがとう☆
突然雪が舞う!
まさに舞うっという感じで、すごくきれいでした。
そしてその風がやむと…雪が浮いているようで、これまたキレイ。
家にいたから楽しめた景色ですが、本当に美しかったです。