紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

クラーケンアタック(Kraken Attack!)

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たこと戦う!

海賊の一員として、きみたちは七つの海を制覇するのだ。
冒険を求めて航海を続けていると、恐ろしい巨大たこのテニーに出くわした。
テニーは、突然波の間から姿をあらわし、船を攻撃してきた。
急げっ、全員甲板に行け!
剣とピストルを用意しろ!
大砲に弾をこめろ!
全員協力して船を守るのだ。

No.232

・クラーケンアタック(Kraken Attack!)

・Esteban & Antoine Bauza作

・LOKI

・7歳から

・1人から4人

・時間…25分

・日本語化…必要ありません

「花火」は、まぁまぁだったけれど、「パクパク」でおもしろいと思い(邪道)、ねずみリーダーさんの記事を読んで「東海道」で遊んだら、すっかりBauzaさんにハマったわたし(笑)。
今度は、たこと勝負です(笑)。

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スタート時

図のようにセッティングをします。
船ボードをおき、船のまわりに柵をおきます。
たこの足は、図のようにおきます。
船の穴マーカーは、裏返しにして船の中央におきます。
たこのボードを船ボードのわきにおきます。
図のようにたことさいころをおきます。
残ったさいころは、ボードのわきにおいておきます。
攻撃マーカーは船の先におきます。
各プレイヤーは、同じ色のこまとカードセットと早見表をうけとります。
こまは、甲板の4つのますの1つにおきます。
同じますに2つ以上こまをおいてもかまいません。
カードはよくきって、自分の前に2枚表にならべ、残りは裏返しに積み重ねて山札とします。

このゲームは、全員で協力して巨大たこテリーと戦います。
テリーに攻撃マーカーを3つおけば、プレイヤーの勝ちですが、その前に船に4か所穴があくと、プレイヤーの負けです。

手番がきたら
1.たこの足を動かします
2.カードの効果で攻撃します
を行います。

1.たこの足を動かします
使わなければならないさいころ(ゲーム開始時は2つ)すべてふります。
さいころは、赤と青があり、出た目の指示にしたがって、同じ色のたこの足を船に向かってまっすぐ1ます動かします。
たこの目玉が出てしまったら、そのさいころと同じ色のたこの足をすべて1ます動かします。

たこの足を動かして、船に到達してしまった場合は…
→柵がある
柵がある場合は、柵をとりのぞきます。
たこの足は、ボードはじのサンゴ礁まで戻ります。
→柵がない
柵がない場合は、たこの足の攻撃を受けて船は穴があきます。
穴マーカーを船のますにおき、たこの足はボードはじのサンゴ礁まで戻ります。

2.カードで攻撃します
たこの足をすべて動かし終えたら、プレイヤーは自分の前の表になったカードどちらか1枚を使って攻撃することができます。
・長靴…自分のこまを、上下左右のますに動かすことができます(ななめは不可)。
・大砲…大砲ゾーンにあるたこの足1本を攻撃し、たこの足はサンゴ礁まで戻ります。
・ピストル…ピストルゾーンのたこの足1本を攻撃し、サンゴ礁まで戻します。
・剣…剣ゾーンのたこの足1本を攻撃し、サンゴ礁まで戻します。
・とんかち…壊された柵を修理しますが、船にあいた穴をふさぐことはできません。
・旗…ジョーカーとして、上記の攻撃を1つ選んで実行できます。
カードにかかれたシンボルを好きな順番で行います。
また、行わなくてもかまいません。
攻撃が終わったら、そのカードは裏返しにして自分の山札の一番下にいれます。
新しいカードを1枚表にして、常にカードが2枚表になっているようにします。

もし、攻撃に使ったカードに変顔の海賊がかかれていたら、攻撃を終えた後、たこボードにいるたこを1ます動かします。
もしたこが、さいころのおかれたますに来たら、以後そのさいころも一緒にふります。
たこが、たこボードの最後のますに到達したら、たこの足を1本選んでたこを交換します。
これ以後、たこも船の攻撃に加わります。
たこは、たこの足と同様に動かしますが、変顔の海賊カードが使われたときも1ます動きます。

プレイヤーは、たこの足と同様たこと戦います。
攻撃して、たこをサンゴ礁まで戻すことができたら、攻撃マーカーを1枚たこの上にのせます。

たこの上に攻撃マーカーが3つのったら、ただちにゲーム終了で、プレイヤーの勝ちです。
4つ目の穴マーカがおかれたら、船は沈み、プレイヤーの負けです。

こまの特技は…
Astrid(黄色)
攻撃の1つを2回行うことができます。
Billy(青)
大砲で攻撃すると、彼がいる面の大砲の位置にあるたことたこの足は、すべてサンゴ礁まで戻されます。
Samuel(赤)
彼が出すたこの目は、無効となります。
Helena(緑)
ピストルで攻撃すると、彼女がいる場所に関係なく、ピストルますにあるたこの足を1本サンゴ礁まで戻すことができます。

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フックみたいだけど、たこの足(笑)

天気の悪い午後に、1号、2号、わたしでプレイ。
…一体いつになったらいい天気になるのやら。

ざっとルールを説明すると、2人ともすぐ理解。
不自然なルールがないので、すごく分かりやすい。
あえて言えばキャラクターの特技だけれど、それも何度か手番を行うとすぐ慣れる。
1号はHelena(緑)、2号はAstrid(黄色)、わたしはSamuel(赤)を選ぶ。
性別があってないけど、色を変えると自分のこまがどれだかわからなくなるので(笑)、いつもの色にする。

わたしが「イメージは、『パイレーツオブカリビアン』だよねぇ」と言ったら、2号は「あー、確かに。ジャックがたこに食べられるやつでしょ?」。
ちなみに、巨大たこが出てきたのは、第2弾の『デッドマンズチェスト』。
たこの足が動くとか、まさにそれだよね。

まず、さいころをふって、たこの足を動かす。
たこの足がサンゴ礁にあると、どのレーンがどのマークが見にくいっと思ったけれど、よく見たらすべてのますにマークのシルエットがかかれてる!
これ、絶対テストプレイいっぱいやったヤツだな(笑)。
おかげで、たこの足が動かしやすい。

それから、カードを見比べて、こまを使う…なるべく変顔は使いたくないと思ったけれど、変顔付きのカードは思ったより多く、1号に「でもさぁ、たこが海に入ってくれないと攻撃できないんだよね?だったら、さっさと来てくれた方が、攻撃できるんじゃないの?」と言われる。
確かに、たこを3回攻撃しないといけないんだった…逃げ回っていはいけないということだな(笑)?

最初のうちは、1度攻撃すればサンゴ礁まで戻ってくれるなんて楽勝じゃん!と思ったけれど、どんどん増えて行くさいころ、しかも2号はやたらたこの目玉を出して(1度は、赤2つ目玉、青1つ目玉だった!!)、攻撃のスピードが速くなってくる!
これ、さいころの増やし方が絶妙で、すばらしい!
…絶対テストプレイいっぱいやってるな(笑)。

なかなか柵を壊されなかったけれど、1つ壊されたら一気に壊される(笑)。
直すにも、意外に出てこないとんかち。
「あー、直したいけど、直せないっ!」と言ったら、2号が「あ、それは直せるから、この足攻撃しといて!」「分かった!」…なんか、いかーにも協力ゲームって感じで楽しい(笑)。

そして、いよいよやって来るたこ。
設定としては「変顔に怒って船に近づいてくる」そうだけど、人の変顔に怒るたこってどうなんだろ(笑)。
だいたい海賊たちも挑発しなければいいのに…って設定をひっくり返すようなことをつい考える(邪道すぎ・笑)。
まぁね、そういう年頃だよね…って、誰が(笑)?

どのたこの足と交換するか3人で相談して、まずまだ柵が壊されていない青い面で、その時サンゴ礁にあった足と交換することにする。
たこ本体(笑)は、通常の動きに加えて、変顔のカードを使ったら動くというのがあるので、かなりの速度で来るんだろうなと思っていたのに、2号が赤のたこの目玉を出しまくるので、青の面は比較的安定(笑)。
これ考えると、Samuelの特技(たこの目玉が無効になる)はかなり有利かも。

「攻撃したいけど、サンゴ礁にいたらできないんだよね」と1号。
「そうなんだよねぇ。それよか、こっちの赤い面どうしよう。柵もう1つしかないんだけど…」と言ったら、また2号が赤のさいころを出し、とうとう船に穴があく。
「結構、衝撃強いね、これ」「うん、今からでも柵、つけとく?」「いや、こっちのほうがいいかも…」…危機が迫ってきて、まとまる3人(笑)。
さいころ相手だから、どうでるか分からないっというのが、雰囲気にピッタリ!

そして、船に近づいてくるたこ!
ばきゅーんっ!
2号が、得意のピストルで攻撃…わたしは、たこの上に攻撃マーカーをのせる。
「それ、のせるの…?」と2号。
「…うん、のせろって書いてあるんだけど…あ、のっかった!」
「で、それのせたまま動かすの?」
「…動かしにくいよね」
「だって、あと2枚ものせるんだよ?」
「…確かに」
…テストプレイいっぱいやったんじゃなかったの(笑)?

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すごくマンガ的(笑)

なので、2号のアイディアでたこのいるレーンのわきにおくことにする。
頭の上にのせると、「叩かれたっ!」って感じでよかったんだけど、実用的ではなく、むしろマンガ的だな(笑)。

わたしは、せっせと赤い面の柵を直しながら攻撃、2号はたこのレーンで待ち伏せ、1号はたこのいる青い面で攻撃を続ける。
そして、また青のたこの目玉を2つも出してくれる2号…あたりすぎだっつーの(笑)。
柵が一気に壊されたけど、1号がうまくフォローしてくれて、たこに2回目の攻撃。
「よし、あと1回だね!」と3人一気に気合いが入る。
その後わたしが変顔カードを使って、たこが出てきたところで、2号が大砲で撃退!
たこ、すごすごとタコつぼに戻る(笑)。
海賊の勝利~!!

もう気分はすっかり海賊で、すっごく楽しかったです。
たこの足の動きの再現が見事で、攻撃されてささっと戻るとこなんかホントすばらしい!
何をするのかが明白なので、初めてでも全然迷いません。
ルールもすごく自然だし、そこここに「テストプレイいっぱいやったでしょ!」と感じるところがあって、とても遊びやすかったです。

ネットで見ると、「子どもがハマった!」というコメントが多かったのですが、子どもだけじゃなく、大人でも充分ハマると思います(笑)。
バリアンテとして、海においてたこの足をもっと速く動かすうずまきマーカーがあるので、それ入れたら大人も真剣勝負になるのではないかと。

コンポーネントはプラスチック製で、ちょっと残念。
ただ、このコンポーネントを木製にするとなると、かなり大変だろうなとは思います。
柵はしっかり立つし、しかも大砲が出るように穴まであけてある凝りよう(笑)。
Helenaが倒れやすい欠点はあるものの、他のこまは問題なし。
でも、たこの顔が…かなり微妙(笑)。
あと、カードがペラペラ…Bauzaさんのゲームってmade in Chinaが多くて、コンポーネントがいまいちなのですが、今回もクオリティ低めでした。
ドイツのメーカーでBauzaさんのゲーム作るところはないのかなぁ。

ちなみに、箱を開けたら…いきなりこれ。

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え…入れ忘れた??

説明書が入ってないっとびっくりしたら、箱の下に入ってました。
説明書は全ページカラーで、しかも紙が分厚い(笑)。
ちょっとちぐはぐな印象でした。

で、遊んだ後は… 

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きれいに収納できるけど、空間も多い…

確かにきれいに入るけど、こうやって入れると箱をしめたとき、たこの顔が見えないのです(笑)。
わたしはあんまり好きじゃないけど、たこの顔見せたくって、説明書を下に入れたんだろーなー…でも…見せるほどの顔、かなぁ(笑)。
そのたこの顔はこちら。

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微妙…

コワいというか、奇妙というか…まぁ、根性悪そうではある(笑)。
あー、たこ焼き食べたい!
たこのお寿司でもいい…刺身でもいい…とにかく食べたい…

 

☆今日のありがとう☆
007、ようやく全部観ました!!
『ダイアナザーディ』は肩透かしくらったけど、そのまま再び『カジノロワイヤル』へ突入(ループにハマったか?・笑)。
やっぱりクレイグボンド、かっこいーっ!
ダルトンボンド、ブロスナンボンド、クレイグボンド…ほんっと甲乙つけがたい!