紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

80日間(80 Days)

世界一周旅行に出発!

1872年12月29日
ついさっき、わたしはフィリアス・フォッグ氏の突拍子もない賭け事の噂話を聞いた。
衝撃的なニュースは、ロンドン中を駆け巡っている。
改革クラブロビンフッドソサエティーは、その話で持ち切りだ。
たった80日間で彼は、謎めいたフォッグ氏は、世界一周旅行ができると言い張っているのだ。

No.458

・80日間(80 Days)

・Emanuele Briano作

・Piatnik

・10歳から

・2人から4人

・時間…50分

・日本語化…日記部分は必要ですが、日記部分が理解できなくてもプレイはできると思います。

2022年EssenのSpiel新作。
「80日間」は、事前にネットで見つけて気になっていました。
ウチは、「チケットトゥライド」が人気なので、こういう旅行系(笑)は家族で遊ぶのにちょうどいいのではないかと思ったのです。

で、メッセでPiatnikのブースに行ってみると、ちょうど家族4人(お父さん、お母さん、男の子、女の子)が遊んでいて、とても楽しそう。
お父さん「じゃー、ここで買い物する。何を買おうかな…」
女の子「カサがいいんじゃない?」
お父さん「そうだな、カサはどこでも役に立つよな」
…そうなんだ、カサってどこでも役に立つんだ(笑)。

そして、説明書をペラペラ見ながらボードを見ると!!

横浜、ですよ、横浜っ!

うっそー、横浜が参加してる!!
…そのままレジに直行だったのは、言うまでもありません(笑)。

さて、ルールですが。
変形すごろくという感じで、ボード左のロンドンから、ボード右のロンドンまで5ラウンド以内に冒険カードを4枚以上達成して到着するというもの。
チケットトゥライド レイル&セイル」と違って、ロンドンが2か所ある親切仕様です(笑)。

ボードには、交通手段として汽車、船、気球、があり、お店として、ブティックとバザー、闇市があります。
これらを利用する際には、すでに置かれたコインプラス1枚置きます(つまり、後になればなるほど価格が高くなる)。
闇市はいつでも購入できますが、購入するものはさいころ次第で、ブティックとバザーは、その時自分のこまがあるますの色のお店でしか購入できません。

プレイヤーは、個人ボードを受け取ります。
スーツケースがあるので、購入した荷物はそこに置きますが、はみ出たり重ねて置くことはできません。

各ラウンド開始時には、新聞が1枚表になり、プレイヤーはそこに書かれたコインを受け取ります。
また、各プレイヤーは冒険カード(「チケットトゥライド」のチケット)を2枚受け取り、1枚選んで、もう1枚は山に戻します。

冒険カードには、「自分のこまのいるます」「必要な道具」が書かれていて、それを達成したらすぐにそのカードをオープンにします。
そのカードにかかれた数字が得点としてもらえます。
新たに冒険カードを2枚ひいて、1枚残します。

手番がきたら、
・旅行(移動)
・買い物
大道芸人
・パスする
の1つを選んで実行します。

・旅行
こまを次のますに移動させます。
そこに書かれた交通機関にコインを支払い、移動します。

・買い物
こまのあるますの色のお店で買い物をします。
お店にコインを支払い、道具と自分のスーツケースに入れます。

大道芸人
初級ボードには大道芸人がいて、そこに置かれたお金を受け取ります。

・パス
もう何もできない、あるいはしないのであれば、パスを宣言します。
1番最初にパスしたプレイヤーは、スタートプレイヤーこまを受け取ります。
次のラウンドのスタートプレイヤーとなります。

全員パスしたら、そのラウンドは終了です。
ボード上のお金を戻し、大道芸人にお金を置いて、次のラウンドを始めます。

これを繰り返します。
ロンドンに到着したプレイヤーは、ロンドン冒険カードを2枚ひいて、1枚戻します。
手元に残った通常の冒険カードは、裏返しにして山札に戻します。

5ラウンド行い、全員がパスしたらゲーム終了です。
それまでに集めた冒険カードの得点を計算します。
また、終了までにロンドンに戻れなかったプレイヤーは、1区間につきマイナス5点(!)として計算します。
1番得点の多かった人の勝ちです。

さぁ、出発!

家族で遊ぶ日(290)。
天気のいい午後に、夫(水色)、2号(オレンジ)、わたし(紫)の3人でプレイ。
ざっとルールを説明…冒険カードを「チケット」と言い換えたら、2人ともあっさり理解してくれて笑ってしまった。
あくまで「チケットトゥライド」基準(笑)。

わたしがスタートプレイヤー。
全員チケット…じゃなくて冒険カードを確認。
冒険カードの1枚が、今いるますで靴と帽子とカサを集めればいいというものだったので、つい「あ、これラクチンじゃん!」とそれを選ぶ…実は、悪手だったんだけどね(笑)。

というわけで、スタート。
新聞を表にすると…Good Times。
全員14コインもらえる。
なかなかいいスタート!

スタートますのロンドンは、ブティックでもバザーでも買い物ができるので、適当にブティックで帽子を買う。
3人プレイの場合は、お店に固定コインがあるので、1番安くても2コインからの購入となる。
夫は、船で移動し、2号もブティックで買い物。

買い物に励むわたし

…ここでようやく気が付く。
たった1巡しただけで、ブティックの買い物めちゃくちゃインフレ(笑)。
えっと、そしたら、バザーでカサ買おう…

移動した夫も、ここで買い物タイムになったらしく、物の値段がどんどん上がる(笑)。
ちょっと待った、もうお金ないんですけど(笑)?
わたし「お金が欲しかったら、この大道芸人からもらえるの…もうお金ないので、わたしもらいます」
夫「お金欲しい」
2号「うん、お金欲しい」

そんな感じで1ラウンド終了。
スタートプレイヤーはわたしのまま(笑)。

2ラウンド目は、2号も移動を始める。
わたしは乗り掛かった船…って、船にまだのってないけど、このままとにかく冒険カードを達成しようと相変わらず買い物(笑)。
インフレに苦しみながらも(笑)3つそろえて、完成。
わたし「できました!」
…ロンドンから出ないで完成させちゃったよ(笑)。

次の冒険カードは、赤いますでコートとカサをそろえるというもの。
やったぁ、とうとう移動だっと思ったものの、夫と2号が移動したあとだったので、どれもこれも高すぎ(笑)。
しょうがないから買い物…と思ったら、こっちも高すぎ(笑)。
…お金たっぷりもらったと思ったけど、そんなことなかったらしい(笑)。

インフレすごすぎ(笑)

バザーで買い物しようとしたら、6お金って…そんな大金ないってばー(笑)。
しょうがないから闇市に言ったけど、もちろん欲しいものは買えない(笑)。
じゃあ、移動と思っても、わたしが使いたい船はすでに4金とか、もうラウンド終盤はほんっと何もできない…大道芸人に慰めてもらうしかない状態(笑)。

闇市なのに…

夫「お金ないから闇市に行くわ。カサ欲しいんだけどなー」
2号「買うもの選べないよ、さいころふるの」
さいころころころ…カサが出る(笑)!
わたし「なにそれっ」

次の手番でも…
夫「あとピストルかなー」
2号「だから、さいころ…」
さいころころころ…自由に選べる目が出る(笑)!
闇市じゃないじゃん(笑)。

そして、3ラウンド目にしてわたしは、ようやくロンドンを離れる…ロンドンに戻ってこれんのかなぁ…

完璧出遅れ

ついでに、冒険カードも達成。
ボーナスがついてるカードだったので、闇市さいころをふって道具を1つもらう。
わたし「必要じゃないかもしれないけど、うれしい」

これ、ちょっと、遅すぎない(笑)?

このラウンドでは、全員先を急ぐようになる。
…というのも、全員「この速度で進んだら、ゴールできない」という野生のカンが働いたらしい(笑)。
なので、お店が空で交通手段が大人気(笑)。
夫はタイミングよく冒険カードを完成させ、そのボーナスでタダで移動!
わたし「あ、このボーナスは、移動できるやつ。あ、ちょうどいいじゃん、あなたここまで行けるよ?」
夫「あ、ホント?そこ行こうと思ってた!」

夫と2号の背中が遠くなる…

3ラウンド終了時。
わたしが出遅れ、夫と2号はロンドンへまっしぐら(笑)。

夫と2号が南半球回りだったので、わたしは北半球にしてみる(ボードをよく見ると、北半球のほうが障害多いんだけど…)。
そして。

わたし in Yokohama!!

わたし「やった、横浜到着!!これがやりたかったのよー」
…って、ゲーム内容全く無視(笑)。
でも、この後は必死にロンドンを目指す…

全員冒険カードは4枚達成したので、いつでもロンドンに行けるんだけど、交通機関インフレ(笑)。
ロンドン1番のりは2号で、得点カードももらう。
わたし「あとは、ロンドンでロンドン冒険カードを達成してください」
2号「そんなんあるんだ」
わたし「いいよね、ゴールした後も得点できるって」
2号「確かに」

そのあと…
夫「あ、お金足りないから、ロンドンに行けない…」
わたし「えーっと、わたしもムリみたい…あ、ムリだ」

あと1ます及ばず…

ロンドンに帰れたのは、2号のみ(笑)。
夫とわたし、あと1歩…1ます及ばず(笑)。

勝ったのは、当然2号。
以下、わたし、夫。

 

いやー、おもしろかったです!
ただのすごろくではなかったです。
これ、ものすごくバランス感覚が必要。
道具をそろえるのと移動を効率よくやらないと、まずロンドンまで到着できないと思います。

目新しいシステムはほとんどないけれど、いろんな要素を詰め込んだって感じです(多少詰め込みすぎかも・笑)。
ルールは多めだと思うのですが、ボードやカードに分かりやすくかかれているので、プレイ中に説明書で確認することはほとんどありませんでした。
説明書で確認したのは新聞の内容ぐらいで、それも説明書の最後にまとめて書いてあるので、すぐに調べられました。

あと、ゴールしたあともまだ得点できるというのは、おもしろかったです(って、わたしはやってませんが・爆)。
荷物がパズルになっているというのも楽しかったし、闇市さいころ次第というのも闇市に合ってたし、よく考えられているなと思いました。

最初に買う人は1お金、次の人は2お金って、ありがちなルールかもしれませんが、それが数か所で行われているというのがいい!
3人でプレイしても、1巡したら相場が激変していたので、4人プレイとなるとどうなるのでしょう。
ブティックでは買えないからと、闇市にお金ツッコんで欲しくないもんもらっちゃうって、もうありがち過ぎて笑っちゃいました。

次回は、なんとしてもロンドンに到着したい!と思いました。

 

☆今日のありがとう☆

その1
今日は、それなりの天気(笑)。
時々小雨がパラついたけど、青空も見えました。
カサなしで出かけられたので、よしっ!

その2
火曜日にチェロの練習をしていたら…きゅいんっと音がして、弦が切れる!
思わず「うげ??」と叫んでしまい、1号に「どしたの?」と聞かれました(笑)。
切れた瞬間思ったのが、「これで練習できなくなっちゃったー(笑)、ラッキー!」だったのですが、振り返るとそこに2号のチェロが(笑)。
…そうだった、ウチ、チェロ2台あるんだった…がっくし(笑)。
行きつけの工房は、水木と休みなので、大っぴらに練習休めると思ったのに(笑)。

その3
しかも、2号は突き指してチェロ弾けない…まるで、わたしが代わりに弾けと言われているような状況(笑)。
…ちゃんと練習しましたよ、水曜日も木曜日も、2号のチェロで(笑)。

その4
で、今日ようやく工房に持って行って、新しい弦に替えてもらいました。
いつもそうだけど、仕事が早くて…もう少しゆっくりやってくれてもいいのに(笑)。

その5
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん♪♪♪