紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

チケットトゥライド レイル&セイル 世界旅行(Zug um Zug Weltreise / Ticket to ride Rails & Sails)

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いよいよ世界旅行に挑戦!

世界は、飛躍的な発展をとげています。
世界中のいたるところで、鉄道網が発達し、国同士を結び付けました。
それゆえ、一昔前は何週間もかかった場所が、今ではほんの数日で到達できるのです。
大海ももはや旅の妨げとはならず、巨大な蒸気船は何百人もの乗客をのせ大海原を横切ります。
「チケットトゥライド レイル&セイル 世界旅行」は、みなさんをロサンゼルスからシドニーへ、ムルマンスクからダルエスサラームへと世界中をめぐる冒険へお連れします。
さぁ、ご乗車ください、忘れられない世界旅行へと出発しましょう!

No.226

・チケットトゥライド レイル&セイル 世界旅行(Zug um Zug Weltreise / Ticket to ride Rails & Sails)

Alan R. Moon

・days of wonder

・10歳から

・2人から5人

・時間…90分

・日本語化…必要ありませんが、地名が日本語だと遊びやすいと思います

 「チケットトゥライド レイル&セイル」は、2016年発売です。
当時は、Zug um Zugはもういいかなという感じだったのでさらっとスルー(笑)。
だいたい、値段が高いっ(笑)!
でも、ブログを始めてから「Zug um Zugならやる!」という夫のために結局購入…これって、どうなんでしょ(笑)。

「チケットトゥライド レイル&セイル」は、拡張ではないので、これだけで遊ぶことができます。

「チケットトゥライド」との違いは…

・電車こまと船こまの2種類になりました。
・電車カードと船カードの2種類があります。
・港こまがあり、港を建設します。

です。

電車カードと船カードは別々にしてよくきり、裏返しに積み重ねて山札にします。
スタート時は、各プレイヤー電車カード3枚、船カード7枚をうけとります。
電車カード、船カードの山札から3枚ずつ表にしておきます。
チケットは、5枚うけとり、3枚以上残します。
それから、各プレイヤーは自分の色の電車こまと船こまをうけとり、合計60台になるように配分し、残りを箱に戻します。
初めて遊ぶときは、全員電車こま20台、船こま40隻をおすすめするそうです。

手番がきたら以下の5つから1つ選んで実行します。

・カードをとる
表になったカードか、山札の1番上のカードを、計2枚とることができます。
表になったジョーカーをとる場合は、その1枚だけです。
表になったカードをとった場合は、とったプレイヤーがどちらの山札(電車か船)からカードを表にするか指定します。
場合によっては、場にあるカードがすべて電車カードだったり、船カードだったりすることもあります。
6枚中3枚がジョーカーとなったら、すべて捨て札にして電車と船の山札からそれぞれ3枚ずつ表にします。
ジョーカーは、船カードとしても電車カードとしても使うことができます。
また、港を建てるときに使うこともできます。
船カードは、1隻と2隻のカードがあります。

・電車か船を走らせる
走らせたい区間の乗り物の色のカードをます目の数だけ出して、その区間に自分のこまをおきます。
ます目の数によって決められた得点ぶん、得点マーカーを動かします。
2隻の船カードを使って船を走らせる場合、多く出してもおつりは出ません(笑)。
一部の区間は険しい地形のため、1ますにつき同色2枚のカードを出さなければなりません。
その場合は、1ますごとに別の色で2枚ずつ出してもかまいませんし、ジョーカーも使えます。

・チケットをとる
4枚とって、1枚以上残します。
また、ルートチケットというのがあり、都市をチケットにかかれた順番につなげることができたら、カードに書かれた最大得点がもらえますが、つなげることができても順番が違ったら中間の得点、完成させることができなかったらマイナスとなります(でも、どうやって順番につないだって分かるんだろう…)。

・港を建てる
そのプレイヤーがすでに走った区間の錨がついた街に、港を建てることができます。
その際は、錨のついた電車カード2枚と錨のついた船カード2枚計4枚をすべて同じ色で出して建てます。
ジョーカーを使うこともできます。
ゲーム終了時に、その街が目的地(通過ではありません。またルートチケットでその都市がかかれていたら目的地となります)となっているチケットを持っていたら…
1枚…20点
2枚…30点
3枚以上…40点
もらえます。

・こまを交換する
電車こまと船こまを同数ずつ交換することができます。
何台交換してもかまいません。
ただし、交換した台数だけマイナス得点となります(たとえば、2台交換したらマイナス2点)。

誰かのこま(電車と船)が6台以下となったら、各プレイヤーは2手番ずつ行ってゲーム終了です。

電車得点、完成したチケット得点、港得点を計算し、未完成のチケット、残った港1つにつきマイナス4点を引いて、得点を出します。
1番得点の多かったプレイヤーの勝ちです。

 

家族で遊ぶ日(98)。
「そろそろ新しいマップはどうでしょう?」と打診すると、夫も1号も2号も「いいよ~!」とのこと。
夫はたぶん「まぁ、新しいルールでも、どうにかなるだろう」と思ってのことだろうけど、1号2号は「オールドウェスト」から解放されたかったと思われる(笑)。
まぁ、確かに1週間「オールドウェスト」漬けだったもんね(笑)。

わたしはわたしで、このチャンス、逃がすもんかーってんで、よりによって「世界旅行(レイル&セイル)」を出してくる(笑)。
1号と2号は地図を見て「げー…これ??」…気持ちは分かる(笑)。
夫は「えー、いいじゃん、いいじゃん、これ!」とひとりテンション高め…さて、どーなるか。

まずはルール説明。
電車カードと船カードがある、ジョーカーは電車にも船にも使えるけど電車カードだけに入ってる、チケットにルートチケットってのがあって番号順に走らなきゃいけないんだけど、そんなんチェックできないから、今回はつながってればいいことにしよう…ぐらいまではなんとかなった。
でも、港のルールを説明したら、夫は「ねぇ、今日はそれ、ナシにしない?」…さすがいまだにヨーロッパの駅ルール導入を拒否してるだけある(笑)。
1号も2号も「確かに、カードが2種類もあって大変そうだから、まずは港ナシでいいんじゃない?」というので、今回は港ナシで遊ぶことに。
さっとこういうことができるのが、ボードゲームアナログゲーム)の魅力ではある(笑)。

さて、わたしのチケット。
…うーん、全然ばらばら…に見える。
けど、New York-MumbaiとMarseille-Jakartaは…それなりに重ねられそう、だよね。
そして、東京-Sydney…東京ってだけで戻せなくなる…だって、絶対行きたい(笑)。
んでも、Jakartaまで行けば、Sydneyはすぐそこ…そしたら、Novosibirsk-Darwinも重ねたらどうだろ。

…でも、初めてのマップで欲張りすぎかな。
どこがどのくらい混むか(笑)とか、どの街が人気かとか、そういう予想がつかないので、読むのが難しい…ま、でもそれはあとの3人も同じ。
4人とも1枚戻して、さぁ出発。

スタート時から手札が多い(船7枚、電車3枚)とはいえ、それだけじゃどこにも行けない。
手札に赤の船カードがかなりあったので、New York-Edingurghは赤いますを狙うことにする。

ゲームが始まったころは、山札はふんだんにあるし、全員手札詰まりをおこしていないので、思っていたより手札は集めやすい。
特に船は、1枚で2隻のカードがあり、集めやすく、使いやすい。
おすすめの船40隻・電車20台で始めたので、なんとなく船で走った方がいい気がして、なるべく海路をとる。

集まったらさっさと出したほうが、路線をとられないし、カードのめぐりもよくなるかな…と、めずらしくわたしが1番乗りでNew York-Edingurghを走る。
船7隻…確かに爽快(笑)。

すると、あわてて夫がEdingurgh-Hamburgを走り、1号も並走。
どうやら、わたしが口火を切ったらしい(笑)。
この2人は、しばらく並走しつつBeijingまで…先に弾切れを起こした1号はカード集めに戻る。

夫と1号が陸路で先を争っている間に、2号はMurmank-Moskvaを走る。
わたしは、夫と1号の行き先がアジアだと気がついたので、先に東京-Manilaを走っておく。
すると夫が「え、これは…つなげて走らなくてもいいんだっけ?」…「オールドウェスト」に洗脳されすぎだってば(笑)。

わたしは船カードのまわりがよくて、路線の船の部分ばかり完成(笑)。
…これから電車カード集めなきゃ…

そのあと、夫も1号も東京にやってくる。
…みんなよっぽど日本に行きたいんだねー(笑)。
どうやら1号は、夫に先手をとられてばかりでカードの集め直し連発らしい。
2号は1人北のほうを走り回ってる…

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今回のいす取りゲーム現場(笑)

船カードの1枚2隻で走り回った後は、電車が遅く感じられる…MumbaiからNovosibirskに行くために電車カードの白が欲しいのに、全然出てこない!
ようやく出てきたっと思ったら、2号にかすめ取られる…通常の「チケットトゥライド」では目的のカードを集めるためにひたすらカードをひく、というのは中盤以降に起きるはずなのに、「世界旅行」では序盤からも起きる…

しかも、電車カードと船カード、見分けがつけづらすぎっ!!
老眼にはムリだっつーの(笑)。
なんかこう雰囲気出したかったんだろうけど、船も電車も気取りすぎて似すぎだってば(笑)。
船の2隻のしるしも、わたしのカードの持ち方だと見えない位置に来る。
場からカードをとるときでさえ、「これ…どっち?」と確認する始末。
なんでもっとシンプルに分かりやすくしなかったのか…

そして、どんどんたまる手札。
持てないってばー(笑)。
結局4人とも、自分の前に色別にしておく始末(笑)。
手番がくると、「えーっと、あれ、どこだっけ?」と神経衰弱(笑)。
カードスタンドがあっても、どうにかなる量じゃない、これは。

その上、ようやく船や電車を走らせるときになって、捨て札の山を間違えるのも頻発。
捨て札をきり直すときに、まず裏返しにして確認する…カード管理の手間がかかりすぎ。

結局、白たった2枚なのに集まらず、虎の子のジョーカー投入。
ちくしょー、これは痛い…

夫は楽しそうに走り回り、チケット追加1番乗り。
続いて2号、そしてわたしと1号。

あとで2号が「このマップってさ、細長いからとりあえずタテにつないでたら、何とかなる気がする」と言ってたけれど、そうかも。
わたしが追加したチケットも、何枚かボーナスチケット(すでに完成しているチケット)があって、にんまり…って、これ、わたしだけじゃないんだけどね(笑)。
でも、New York-Sydneyの17点が出てきたときは、思わずガッツポーズ(笑)。

さて、次のチケットは…Hamburg-Dar Es Salaam…Al-Zahiraからつなぐことはできる…けど、また白い電車かよっ(笑)。
どーでもいいけど、場に出てる電車って黄色か緑ばっかりな気がする…白い電車ってあんの?って感じ。
まぁ、ここはいざとなったら赤もあるよな…

…と思っていたら、先に赤が集まる摩訶不思議(笑)。
今回はほんっとに白の電車に避けられた…

そのころ、2号はひたすら船カードを集める。
「もー、誰だよー、赤の船集めてんのー」…赤の船?とわたしの手札を見ると、3枚もある。
「あ、あるわ…あげたいよ、ホント」と言うと、2号も「もらいたいよ、ホント」。
この目的のカードを集める道中で集まってしまった使えないカードを寄付するシステムってないのかなぁ(笑)。
あっという間に船の山札はわずかになり、捨て札をきって山札…と思っても、その捨て札もほとんどない。
つまり、全員いらない船カードをたんまり持っているということ。
いわゆる「不良債権(笑)」…これが起きちゃうと、ゲームの楽しさ半減なんだけど…

ここで、夫が「電車が足りないんだけど…交換できるんだっけ?」と言うので、「できます。何台でもできるけど、1台につきマイナス1点です」と言ったら、「じゃー、船を3台交換する」…おっ、ちゃんと理解したっ(笑)!

あとの3人も、そのあと交換したので、わたしたちには船40隻・電車20台ではなく、船35隻・電車25台ぐらいでよかったかも。

北の方を見事にむすんだ2号は、がんがんチケットをとりまくる。
わたしもチケットとるけれど…いい加減「不可能」なチケットばかりがでてくるようになる。
ので、適当に船を走らせて終わらせようかな…と思ったのに、魔がさしてチケットを追加…Casablanca-Yakutsk…Novosibirskから電車で3ます、16点…できそう。

…これが大ハズレ。
手札に電車の紫1枚もないのに、何血迷ったんだか(笑)。
しかも、場に電車の紫1枚もないからって、さきに船を3台電車に交換(マイナス3点)。
で、のんびり紫集めようと思ったら。

夫が「あ、船6隻になっちゃった」…なーんーだーとーっ!!
予告しろって言ってんでしょー(逆ギレ)。
あと2手番はあるけど、どーやって紫3枚も集めんのよっ。

ハイ、マイナス16点確定。
くっそー、こんなことならチケット追加するんじゃなかった!
電車交換するんじゃなかった!

逆ギレついでに、余った船カードで船を走らせまくる。
逆にいうと、そんだけ船カードが不良債権化してたってこと。

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台数多すぎた…

全員2手番行って、終了。
電車&船得点は2号、チケット得点も2号で、2号の勝ち。
以下わたし、1号、夫。
夫に突然終了にされたけど、夫の点数はわたしより下だったので、許す(笑)。
1号と2号は終わった瞬間に「あー、やっと終わったっ!」「長すぎる、コレ!!」と叫んでおりました(笑)。

上にも書きましたが、思ったより悪くなかったというのが第一印象です。
金星くんのおかげで、カードの不良債権化は予想していたというのもあります。

ただ とにかく船カードと電車カードの見分けがつかない!
百聞は一見に如かず↓(笑)。

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これですよ…?

これがプレイテンポをめちゃめちゃ落としていると思います。
船カードの1隻と2隻も見づらいし、これで港ルールの港マークまで確認するとなると、ものすごく大変(そのうえ老眼なのに・笑)。
港ルールを入れなかったのは、ウチの場合大正解でした。

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わたしの持ち方がおかしいってこと?

これが、船カード…わたしの持ち方だと2隻のマークが見えません。
あ、別に持たない…というか、持てないからいいのか(笑)。

それから、ルートチケット。
これ、一体どうやって遊ぶのが正しいのでしょう。
番号順にって、どうやって確認するのか分かりません。
たとえば、ゲーム中盤以降でルートチケットが出てきた場合、順番通りかどうか分からないけれど、その路線がすでに完成されていたら?
その場合は、「わからないから、マイナスで戻す」のか「できてるんだから、プラス」なのか…いずれにせよ、すっきりしないルールだなと思います。
(追記・後日ルートチケットについて調べてまとめた記事はこちら

そして、あっというまに手札が山のようになる…山のようになるだけでなく、使えないカードがどんどんたまっていくというのは、本人も、他のプレイヤーもつまらない。
もっとカードがうまくめぐるシステムはないのかなぁと思います。

ただ、船の2隻カードはおもしろいなと思いました。
上手く集まってさーっと走れると爽快!
だからなおさら、手札の不良債権化は残念。

実は、2回目にプレイするときになって、この回は電車20台、船…なんと50隻で遊んでたことに気がつきました(汗)。
ちゃんと数えたつもりだったけど、多すぎた(笑)。
どーりでだらだら長いと思った…と思ったんだけど、2回目に40隻にしても、やっぱり長いと思ったことはここにも書いておきます(笑)。

それから、タイトル。
原題が"Rail & Sail"だから、日本語でも「レイル&セイル」となっていますが、ドイツ語では"Weltreise"…「世界旅行」になっています。
内容的に、日本語でも「世界旅行」でもよかったんじゃないかと思います。

1号2号にはそんなにウケなかったみたいだけれど、夫はかなり気に入ったようで「今度もコレがいい!」とのこと。
わたしは…そんなにいいとは思わなかったけど(正直・笑)、いずれにせよボードゲームは何度かやってみないとわからないので、またチャレンジしてみます。

 

チケットトゥライド レイル&セイル・その2はこちら

 

☆今日のありがとう☆
その1
精神的にすり減ってきているなぁという感じです。
でも、その話をしたら、夫がうまーく気持ちを引き上げてくれました。
いつもホントにありがとう。
その2
とうとうブロスナンボンドの「ゴールデンアイ」!
でも、ダルトンボンド、すっごくよかったー!