長年の厳しい訓練で鍛えあげ、丸々と太ったアジアのパンダたちは、毎年一堂に会し、生とおにぎりをかけて競い合います。
なぜなら、おにぎりがどんなにいっぱいあってもありすぎることがないと言い切れるのは、この世にたった1匹のパンダだけだからです。
そのパンダのおなかは、その意思の強さと同じぐらい大きいはずです!
器用でありながら、大食いでもあるのです!
"パンダの名誉は、おなか回りの大きさで決まる"
(古い中国の言い伝え…というのは全くの大ウソである)
No.171
・パクパク(Paku Paku)
・Antoine Bauza作
・Ravensburger
・8歳から
・2人から8人
・時間…10分
・日本語化…必要ありません
前々から気にはなっていたのですが、「見たまんまだろーなー」というのもあってなんとなく購入に至らず。
ところが、ちょうど映画の「カンフーパンダ」を見た後にお店でセールになっていたら、魔がさして(笑)買ってしまったという…
でも、作者のBauzaさんは2013年に「花火」でSpiel des Jahres受賞、他にも7 WondersやTakenoko、「東海道(Tokaido)」といった特徴のあるゲームを作る方です。
Takenokoといい、「パクパク」といい、もしかしてパンダファンでしょうか(笑)?
このゲームの目的は、マイナスチップをいかに少なくもらうかです。
そのためには、さいころでにこにこパンダ(緑)をできるだけ早く出して、隣のプレイヤーにさいころを押し付けなければなりません。
プレイヤーは全員一斉にさいころをふります。
当然、大忙しの大騒ぎになります。
誰かが、マイナス10点になったらゲーム終了で、マイナス点が一番少ない人の勝ちです。
机ボードを机の真ん中におき、食器はボートの回りにおきます。
各プレイヤーは、なるべく均等にさいころを受け取り(たとえば、3人ならば2人が2こ、1人が1こ受け取ります。7人だったら、5人が1こ、残りの2人はなし)、「3、2、1、パクパク!」の合図で、全員さいころをふります。
出たさいころの目が…
・緑のにこにこパンダ
パンダはおにぎりを食べて大満足、緑の目がでたさいころを全部左隣のプレイヤーに渡します。
・赤の食器
空のお皿を積み重ねなければなりません。
机ボードの上に、好きな食器を1つ選んで積み重ねます。
難易度を上げたい場合は、下におかれた食器と違う食器をおきます。
・数字
パンダはかなりおなかがいっぱいになってきたようです。
数字が出た場合は、何も起きずそのままふり続けます。
アクションが終わったら、赤の食器、数字が出たさいころと、もし右隣のプレイヤーからさいころを渡されたら、それも一緒にまとめてさいころをふります。
これを繰り返し、人数に合わせた数のさいころがプレイヤーの1人にたまってしまった場合、あるいは食器を積み重ねるときに崩したプレイヤーがいた場合、「パク ストップ!」を声をかけ、終了です。
さいころがたまってしまったプレイヤー、あるいは食器を崩してしまったプレイヤーは、その時点で手元にあるさいころをすべてふります。
数字が出たら、その数をすべて足し、その数のマイナスチップをもらいます。
数字が出なかった場合は、ラッキー、マイナスチップなしです
マイナスチップが10点たまったら、ゲーム終了で、その時点でマイナスが1番少なかったプレイヤーが勝ちです。
土砂降りの(…もう言葉がない)午後に1号、2号、わたしでプレイ。
食器がかわいくて、1号も2号もとりあえず手に取って遊んでた(笑)。
そして、スタート!
まずは、1号とわたしがさいころ2こ、2号が1こで始めたら…1号が手際よくパンダを出すのに対し、2号は数字ばかり。
わたしは…なぜかさいころがころころころころころがって、なかなか止まってくれない(笑)。
止まるまで待っている間に、1号はどんどん押し付けてくる!
パンダが出たら、すぐ2号に押し付け、食器を重ねて、またさいころふって…忙しいったらありゃしない(笑)。
数字ばかり出しまくって、なかなかパンダがでなかった2号がさいころ5こためて終了。
さいころふったら、マイナス5点。
「えー、なにこれー」…マイナス5点ならマシじゃん、最悪マイナス10点で一発退場の可能性もあったんだから!
2ラウンド目も2号がさいころ1こで開始。
今回も、1号から緑のにこにこパンダがどんどんわたしのところにやって来る…わたしは数字と赤い食器ばっかり。
食器は、平らなお皿がおきやすいと分かっていても、手に取りやすいのは湯のみとお茶碗で、ついそっちばかりのせてしまう…しかも、誰だよっ、こんなのせ方したの(笑)!
積み直してのせようとしたら崩れたので、わたしの負け。
その間に、1号からさいころ押し付けられていて、わたしのさいころ4こ。
でも、うまくふってマイナス2点で切り抜ける。
3ラウンド目は、わたしがさいころ1こで開始。
今回は、あんまりパンダが来ない…でも、わたしも数字ばかり出てパンダが出ない(笑)。
パンダが出たら2号に渡し、食器をのせて…とやってたら「あっ」…1号が食器を崩す。
1号のさいころ3こだったのに、マイナス5点(笑)。
結局、1号がマイナス11点でゲーム終了。
あんなにわたしに緑のにこにこパンダ押し付けて来てたのに意外(笑)。
2号はマイナス5点、わたしはマイナス4点でわたしの勝ち。
このゲームは、まず映画の「カンフーパンダ」を見てから遊ぶことをおすすめします(笑)。
そのイメージがあると、もっと楽しめます。
ゲーム中は、みんな無言でせっせとさいころをふるだけなので、楽しそうに見えないかもしれませんが、やってる本人たちはすっごくおもしろいのです。
ウチでは、最初から「下においてある食器ではない食器を上におく」ルールにしたので、食器を選ぶときも気が抜けません(笑)。
自分がおければ、あとはどーでもいいと適当におくと、あとが大変だし。
数字が出たら何もしないというのはラクそうにみえて、さいころがたまっていくだけなのでかなりもどかしいです。
このゲーム、8人までとなってますが、8人でやったらどうなるんでしょう…ちょっと想像がつかないです。
いずれにせよ、ルールは簡単だし、みんなで楽しくわいわい遊ぶゲームだと思います。
ちなみに、「パクパクとは、日本語で『できるだけ早くおなかいっぱい食べること』という意味です」という説明がちゃんと書いてありました。
あと、食器に食べ物は入れないでくださいとのことです(笑)。
おまけ。
箱の内側もおもしろかった(笑)!
☆今日のありがとう☆
1号が「今、数学でやってるテーマ、めずらしくよく分かったんだよね…こう、具体的に想像できるせいかすぐわかったんだけど、クラスメートたちは苦心してた」と言うので、「何のテーマやってるの?」と聞いたら「確率」。
問題集の1問を見せてもらったら、
『箱に白い玉が8つ、青い玉が6つ、赤い玉がいくつか入っています。
その箱から玉を1つ出します。
その玉が、以下の色である確率の場合、赤い玉は何個入っているでしょう?』
思わず「ねぇ、これってクアックサルバーじゃない?」と言ったら、「あ…そっか…」と1号。
「だから、すぐイメージできたのかー」と言ってて、笑ってしまった。
「ね?ボードゲームやるのも悪くないでしょ(笑)」と言ったら「確かに(笑)」。