紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

ゴール / トア(Die wilden Kerle : Tor)

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今度はサッカーで勝負!

サッカー狂の「悪ガキ」チームは、秘密のサッカー場Teufelstopfで、かつてない挑発をうけていた。
「無敵の勝利者」チームが、サッカー場を占領してしまったのだ。
このゲームで、きみは「わんぱく坊主」チームの一員だと感じるだろう。
相手のゴールを止めろ!
相手チームのペナルティエリアまでドリブルするんだ!
ありったけのゴールを決めろ!
より多くゴールを決めたなら、きみが試合の勝者だ!

No.239

・ゴール / トア(Die wilden Kerle : Tor)

Reiner Knizia

・Amigo

・8歳から

・2人用

・時間…15分

・日本語化…必要ありません

別に「Kniziaさん祭(笑)」を開催中なわけではないのですが、ゲームする時間がうまく取れない今、ついつい手がでるのはKniziaさんのゲームだったりします。
Kniziaさんのゲームは、もちろん難しいゲームや長いゲームもありますが、ルールが簡単ですぐ遊べるものも多く、「時間がないけど、今遊びたい!」という気持ちにこたえてくれます(笑)。

サッカー場を机の中央におきます。
サッカー場は、フィールド、ペナルティエリア、ゴールに分かれています。
ボールは、センターマークにおきます。
トロフィーは、わきにおきます。
カードは数字の色(白とオレンジ)でわけ、各プレイヤーはそれぞれカードセットをうけとります。
カードセットはよくきって、裏返しに積み重ね、上から7枚を手札としてもちます。
カードセットと同じ色の得点カードをうけとり、0だけが見えるようにしてサッカー場の下におきます。

試合は前半と後半で行います。
山札がなくなったら、前半終了です。
カードを1枚出したら、山札から1枚補充します。

プレイヤーはそれぞれ手札から1枚選び、裏返しにして自分の前におきます。
同時に表にして、どちらのカードの数字が大きいか確かめます。
数が大きいプレイヤーが勝ちで、ボールを相手側へ1フィールドすすめます。
使ったカードは裏返しにしてわきに積み重ねておいておきます。
試合中に、すでに使ったカードを見てはいけません。

もし、どちらのプレイヤーも同じ数字を出した場合は、ブロックされたことになり、そのまま次のカードを出します。
そこで勝負がついたら、勝ったプレイヤーはボールを2フィールドすすめることができます。
それぞれ2枚ずつカードを出しても勝負がつかなかったら、また次のカードを出します。
そこで勝負がついたら、勝ったプレイヤーはボールを3フィールドすすめることができます。
同じ数字だったら、勝負がつくまでお互いにカードを出します。

ブロックされたまま、山札がなくなったら、その時点で前半(あるいは後半)は終了となり、ボールは動かしません。

ゴールキーパー
ゴールキーパーのカードは最強で、どんな数でもブロックします。
お互い同じ数を出したとみなされ、プレイヤーはそれぞれ次のカードを出します。

5のカード
5のカードが出されたら、そのときは数字の大きい方ではなく、小さい方が勝ちます。
たとえば、5と7のカードが出されたら、5のカードを出したプレイヤーの勝ちです。

0のカード
0のカードは、7と5のカードには必ず勝ちます。
それ以外のカードにはすべて負けます。

ボールが相手のゴールに入ったら、ゴールです。
得点カードをずらして、得点を記録します。
それから、ボールをセンターマークに戻して、試合再開です。

山札のカードがすべてなくなったら、前半終了で、各プレイヤーはすべてのカードをよくきって、山札を作り、再び7枚手札として持ちます。

ふたたび山札がなくなったら、試合終了です。
引き分けだったら、延長戦としてどちらかがゴール(ゴールデンゴール)を入れるまで試合を続けることもできます。
その時は、すべてのカードをよくきって山札を作り、再び7枚を手札として持ち、ゴールが入るまで続けます。

得点が多かったチームの勝ちです。

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Die wilden Kerle 勢ぞろい!

久しぶりに雨の降っていない午後に、1号とわたしの2人でプレイ。
カードセットを渡して、得点カードをサッカー場の下に差し込んでふと考える…「これ、ゴールを入れたチームが得点するんだから、得点カード逆の方がよくない?」と言ったら、1号は「普通そうでしょ?…え、でも説明書は逆?まぁ、自分の前に自分の点数と考えるか、ゴールが入ったほうと考えるか、じゃないの?」…わたしはどっちかってーと、ゴールに入ったほうだなと、説明書とは逆にカードをおく(笑)。

特殊カードの説明をして、キックオフ。
手札は7枚で、結構選べる…まぁ、最初だし…6ぐらいでいこうかな?
「せーの」…1号は4。
よしっ、わたしはボールを1つすすめる。
次は…「せーの」…1号は5で、わたしも5「お…」。
「せーの」…1号は6で、わたしは4…うっ、ボールが2つぶんこっちきた…
次は…「せーの」…1号は5で、わたしは7…7の無駄遣いじゃんっ(笑)。
1号、ゴーーーーーール。
あ、シャツは脱がなくていいでーす(笑)。

ボールをセンターマークに戻して、試合再開。
「せーの」…1号4、わたしも4。
「せーの」…1号3、わたしも3…「お…」
「せーの」…1号「ゴールキーパー」、わたし6…もう3枚たまったということは、これをとった人がゴール…
「せーの」…1号7、わたし「ゴールキーパー」…4枚引き分け…
「せーのっ!」…1号6、わたし7!!!
「やたーっ、ごぉぉぉぉぉぉぉっる!!…って、結構うれしいね、これ!」と言うと、1号も「うん、よくできてるよ!」。
そのまま前半は1対1で終了。

そして後半。
後半になると、お互いヨミが熱い(笑)。
使いどころがうまく決まると強いのが0だけど、そのタイミングが難しい…わたしが攻め込んだ状態で、あと1歩でゴールなんだけど…ここで7を出すとよまれて0が来ると痛いから…6かなと6を出したら、1号はゴールキーパーで来る!
となると、次は7出してみようかな…あー、でも向こうも7だったら、0出した方がいいかな…などなど、悩みまくる(笑)。
結局、7を出してみたら、1号は5で来る!
よまれた、完全に(笑)。

決まるときはさくっと1枚で決まるけれど、決まらない時は同じ数が続く。
たまってゆくカードを見ながら、なんとしてもここは取りたいっと思うのは相手も同じで、ますますたまってゆくカード(笑)。
後半は一進一退だったけれど、最後に同じ数の連続が続き、最後の手札の勝負!
1号3で、わたしが2!
くやしー、ロスタイムにゴール入れられたーっ!
2対1で、1号の勝ち。

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ロスタイムにゴールを入れられた…

よくもまぁ、こんなに少ないルールでこんなに熱いゲームを作れるもんだ!
さすがKniziaさんっとしか言いようがない(笑)。

要するに単純な数比べ、なのに、分かりやすい特殊カードで味付けしたら、めっちゃおもしろくなりましたって感じです(笑)!
あと、ルールを読んだときは、同じ数字を出し合うなんてそんなにないんじゃないかと思っていたけれど、遊んでみたらかなりの頻度で起きて、それがものすごく盛り上がりました(笑)。
1号の「サッカーをゲームにするのって結構難しいと思うんだけど、これはすごく上手に再現してると思う」という感想に、わたしも同意(笑)。

パスをしながらちょっとずつ前進、かと思えば押し返されて、また攻めて。
ブロックしたりされたり…で、一瞬のスキをついてゴールっ!!
たった16枚のカードで戦うだけなのに、ものすごく熱かったです。

ちなみに、Die wilden Kerle(無理やり訳すなら「悪ガキ」) はこっちの児童書のキャラクターの1つで、映画にもなっています。
カードを見て、1号が「あ、Die Wilden Kerleじゃん」と言ったぐらいには有名(笑)。

それから、タイトルの「Tor」ですが…ドイツ語でサッカーの「ゴール」という意味です。
サッカーの試合でゴールしたとき、よくアナウンサーが「ゴーーーーーール!」って叫びますが、それがドイツのアナウンサーなら「Tooooooooooooor!」「Torrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!」となります。
発音は、「トアーーーーーーー!」って感じで、トールでもトレでもありません。
念のため。

 

☆今日のありがとう☆

その1
「設置」という言葉を使って文を作りましょうという問題に2号は、「新しいパイプラインを設置する。」と書き、「あーあ、ジェームスボンド観すぎだよ…」と一言。
…笑いました。

その2
ちょうど30年前の今日、小田さんの「ラブストーリーは突然に」が発売。
小田さんの曲に出会えたことに感謝です。