紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

フィフティフィフティ 禅マスター(Fifty Fifty / Zen Master)

f:id:konpekino:20201206051918j:plain

また2つ持ってる…(笑)

フィフティフィフティ…これ以上ゴキゲンにはなれないさ。
トリッキーなこのカードゲームは、ジェットコースターのよう。
上が下で、少ないが多い…多すぎるやつは負け。
最後に何も残ってないやつの勝ち。
《フィフティフィフティより》

禅マスターで勝つためには、心を落ち着け、できるだけマッチ棒を少なくするのです。
《禅マスターより》

No.201

・フィフティフィフティ 禅マスター(Fifty Fifty / Zen Master)

Reiner Knizia

・Zoch / Helvetiq

・9歳から(Zoch)8歳から(Helvetiq)

・3人から5人

・時間…30分

・日本語化…必要ありません

2010年にZochから「フィフティフィフティ」が出た時、絵が気に入らなかったもののKniziaさん作ということで購入。
そのあとHelvetiqから「禅マスター」として発売され、デザインがすっきりいい感じでついまた購入…これ、ほんっとやっちゃダメなやつです(笑)。
でも…「フィフティフィフティ」のデザインって…ねぇ。

「フィフティフィフティ」は、カードの名前が特殊なので、以下「禅マスター」で説明します。
黒いマッチ棒と白いマッチ棒は、分けてストックとしておいておきます。
得点カードはよくきって、裏返しにして積み重ね山札としておいておきます。
数字カードもよくきって、各プレイヤーに9枚ずつくばります。

まず、得点カード山札の1番上のカードを表にします。
各プレイヤーは、時計回りに手札から1枚ずつカードを出します。
全員出し終えたら、
・出したカードの数字が1番大きかったプレイヤーは、得点カードに書かれた黒いほうの数字の数だけ黒いマッチ棒をもらいます。
・出したカードの数字が1番小さかったプレイヤーは、得点カードに書かれた白いほうの数字の数だけ白いマッチ棒をもらいます。
マッチ棒をもらったプレイヤーが、すでにマッチ棒を持っていて、白と黒のマッチ棒1本ずつでペアにできたら、そのマッチ棒はストックに戻すことができます。
マッチ棒の処理をした後は、プレイヤーが持っているマッチ棒は白か黒のどちらかだけになります。

場に出されたカードは、捨て札として裏返しにしておいておきます。
前のラウンドで1番大きい数を出したプレイヤーが、次のスタートプレイヤーとなります。
9ラウンド行って、ゲーム終了です。

マッチ棒が1番少ないプレイヤーの勝ちです。
マッチ棒の数を記録して、人数ぶんゲームを行います。

f:id:konpekino:20201206052138j:plain

Zoch版

雨降りの午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ずいぶん前に遊んだことがあるのですが、2人とも覚えていませんでした。

まずはZoch版で。
「え、これ、くっつくの?」と2号は、黄色と青の顔を組み合わせて大よろこび。
そう、気持ちいいほどピタっとくっつく。
…でも、ゲーム中はくっつける必要がないという…なぜここにこんなに力を入れたんだろ(笑)?

わたしの最初の手札…いい感じにばらけてる。
3人で遊ぶ場合は、真ん中だけがセーフで、あとは青か黄色どっちかとらされる。
最後に帳尻が合えばいいんだからと、少ない数ならとらされてもいいやという感じですすめていく。

2号は最初からとらない作戦、1号はわたしと同じく帳尻を合わせる作戦らしい。
2号がうまく真ん中の数字を出して逃げる中、1号とわたしは毎回とらされる。
でも、そこはお互いに青と黄色が交互になるようにするという考えで一致(笑)。
1号もわたしも、常に2,3枚顔チップがあるけれどそれ以上は増えない。

中盤になって、真ん中が出せなくなってきた2号が立ち往生(笑)。
よりによって、黄色の7で最小の数しか出せず、一気に顔チップ7枚持ち。
「げー、どうしよう」…ふふん、苦しむがよい(笑)。

そんなこと言いながら、2号はそのあとちゃんと青の4をとって黄色の顔チップを戻す。
わたしも増えたり減ったりしながら終盤。
最後のラウンドは選びようがなく、ある意味ここでかなり決まる…1号青4つ、2号黄色3本、わたし青2本で終了。

ここで、Helvetiq版に変更。

f:id:konpekino:20201206052302j:plain

Helvetiq版

「ずいぶんすっきりしたデザインだね」と1号。
「うん、分かりやすいのはこっちかなぁ…あとマッチ棒だと数えるのが早いかも」と言ったら、2号が「確かに、マッチ棒のほうが見やすい。でもなんでマッチなの?」「これ、マッチ箱シリーズのひとつらしいよ。マッチ箱っていっても、本物のマッチ箱よりずっと大きいけど(笑)」。
カードの裏もマッチ箱に合わせていて、遊んでいて楽しい。
Zoch版のカードの裏は…ちょっと情けない(笑)。

さて、2ラウンド目。
今回も、わたしは帳尻合わせでいくつもり…だったけど、カードの半分が34以上という「黒を集めましょう」状態(笑)。
げー、こういうときってどーすればいいんだろーと思いながら、カードを出してゆく。

1号は、序盤で白のマッチをかき集め(一番多いときで16本!)、2号もわたしも心配になる(笑)。
「ダイジョウブ?」…と恐る恐る聞いたら、「だって、小さいカードしかないんだって!」…あ、わたしの逆バージョンか(笑)。

…って、笑ってる場合じゃない(笑)。
黒の数字が小さいときに狙って大きい数を出すようにして、黒の数字が大きいときは真ん中狙いでいくようにしたのに、わたしが47出して黒の2をとるつもりだったところに、48を出す1号。
…小さいカードしかないとか言ってなかったっけ(笑)?

今回は、2号もちょこちょこ取っていたけれど、かなりバランスよくいけたようで、ラウンド終了時になんと0!
1号は白が10、わたしは黒が7…ち。

3ラウンド目。
今回も手札がかたよっていて、40台が4枚(ちなみに数字カードは1から50まで・笑)。
よくきったはずなんだけどなー。

仕方がないので、なるべく少ない黒をとる作戦(笑)。
…って、そんなのうまくいくわけがない。
しょっぱなに黒の1で、わたしの一番大きい数字47を出したら、1号に50出される…
何もとらないですんだのはうれしいけど、この先もっと大きい黒をとらされると思ったらがっくり(笑)。

なんとか被害を最小に食い止めようと頑張った結果、最終で黒7本食らったわたし。
最終でうまくいったためしがない(笑)。
結局、1号白7、2号白6、わたし黒12(!)。
終結果は、ダントツで2号の勝ち、以下同点の1号とわたし、でした。

この思い通りにならない感じ、すっごく楽しい!
みんなが同じ目的ではないので、そこのよみあいがめちゃくちゃ熱かったです。
「1号は白が多いから、黒欲しいだろうな、だったらここはこれぐらいの数字でいけばもらわずに済むかな」とか「2号何も持ってないから、この白の5あたり押し付けたいな」など、それぞれ思惑だらけ(笑)。
欲しいと思ったのを横取りされたり、これはもらわずに済むだろと思ったのにおしつけられたりと熱かった!!

わたしたちは3人で遊びましたが、これは4人、あるいは5人で遊んだらまた違う印象になるかもしれません。
3人だと、何ももらわないのが1人だけですが、4人、5人となるとその数が増えます。
逆に言えば、マッチ棒をとる回数が減るわけで、相殺するのも難しくなるのではないかと。
ぜひ試してみたいです。

1号は「Zoch版は数字が大きくて見やすかった。Helvetiq版はデザインがきれい。ゲームはすっごくおもしろい!」、2号は「これおもしろいと思う。Helvetiqのほうが遊びやすかったな。Zoch版、ぴったりくっつくのにゲーム中くっつけないのはつまんなかった」とのことです。

 

☆今日のありがとう☆
日本語学校の宿題に「産業」という言葉が出てきました。
それを読みながら2号は、「あ、これ知ってる、ままのブログの『ジテンシャソウギョウ』の「そうぎょう」でしょ?」…もう、どこからどう説明したらいいのか分かりません(笑)。