紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

リスボントラム28(Lisbon Tram 28)

f:id:konpekino:20211021042924j:plain

リスボンの街をトラムで駆け巡る!

リスボンのトラム28番は、とても有名な路面電車です。
28番は、多くの観光名所を巡り、地元の人たちにも観光客にも人気があります。
このゲームでは、みなさんがトラムの運転手となり、リスボンの街を走ります。

No.355

リスボントラム28(Lisbon Tram 28)

・Pedro Santos Silva作

・mebo

・8歳から

・2人から4人

・時間…60分

・日本語化…必要ありませんが、地名が日本語だと遊びやすいです

リスボントラム28」は、エッセンのSpielで購入。
Spie開催l前にネットで見つけて、「チケットトゥライド」が好きなウチの家族(…正確には夫・笑)が楽しめそうだなぁと目をつけてました。
出版社のmeboさんは、前に「ポルト」というかなりおもしろそうなゲームを発売しているのですが、流通にほとんど流れず未購入。
ポルトガルの出版社なので、入手が難しいのです。
そんなわけで「リスボントラム28」は、なんとしてもSpielでおさえねばっと思っていたゲームの1つ(笑)。

f:id:konpekino:20211116224616j:plain

ベル入り(笑)

さて、ルールは。
ボードを広げ、各プレイヤーは同じ色の路面電車路面電車ボード、早見表を受け取ります。
お客さんは布袋に入れ、ボードの各停留所に3人ずつおきます。

チケットカードはよくきって、各プレイヤーに5枚ずつ配り、残りは裏返しにして積み重ね、ボードの指定の場所におきます。
名所カードもよくきって、裏返しにして積み重ね指定の場所におき、人数に合わせた枚数を表にします。
その上から4枚をボードの指定の場所におきます。
4枚の名所カードの名所に目印をおきます。
同じ名所が2枚あったら、そこに2つ目印をおきます。

手番がきたら、以下の4つのアクションから2つ選んで実行します。
1.路面電車を走らせる
2.乗客を乗車させる
3.乗客を名所に降ろす
4.ボーナスを有効にする

1.路面電車を走らせる
チケットカード1枚につき、次の停留所まで路面電車を走らせることができます。
もし、停留所に乗客がいなかったら通過して、カウントしません。
同色のチケットカードを複数枚出せば、1アクションで複数枚分走ることができます。
違う色のチケットカードで走る場合は、2アクションとなります。

2.乗客を乗車させる
停留所に停まって、その停留所で待っている乗客を乗せることができます。
ただし
・待っている乗客を全員乗車させなければなりません。
・乗客と同じ色のチケットカードを全員分出さなければなりません。
路面電車ボードに充分座席がなくても、全乗客分のチケットを出さなければならず、出せたら、乗れる乗客だけを乗せます。出せなかったら、1人も乗せられません。
・ベルを鳴らすことで、乗客を増やすこともできます。隣のプレイヤーは、布袋から乗客を1人出して、停留所におきます。
に気をつけます。
乗車できた乗客は、路面電車ボードに乗せます。
最初は、各色2人までで、ボーナスを有効にすると4人まで乗車できるようになります。

3.乗客を名所に降ろす
ボードに表になった4枚の名所の1つにとまったら、その名所カードにかかれた乗客を降ろします。
降ろすことができたら、名所カードを自分の前に表にしておきます。
名所カードの上にかかれた数字が得点です。
名所カードは2枚目以降、自分の前におく時はカードのわきにかかれたチケットがそろうようにすると、+1点もらえます。
一度おいたカードは、後で位置を変えることはできません。
名所カードをとったら、右隣のプレイヤーは布袋から乗客を3人出して、乗客がいない停留所におきます。

4.ボーナスを有効にする
ボードにかかれたボーナスますにとまり、そのますと同じ色のチケットカードを3枚出すと、ボーナスを有効にすることができます。
同じ色のこまを自分の路面電車ボードにおきます。
こまがおかれたら、すぐにボーナスを使うことができます。
ボーナスは
・カードを出さずに路面電車を1区間走らせる
・各色4人まで乗客を乗せられる
・一手番につき、3アクション行うことができる
・乗客を増やす際、布袋から出した3人から1人選べる
の4つです。

アクションを行ったら、チケットカードを4枚補充して手番終了です。

また、目的地に行く途中に他の路面電車が止まっていたら、後ろから押すことができます。
その場合は、押す前にベルを鳴らし、まず他の路面電車を走らせます。
路線が分かれていたら、どちらがいいかその路面電車の運転手にききます。
そして、自分の路面電車を走らせます。
最後に、押したプレイヤー、押されたプレイヤー、それぞれ1枚ずつチケットカードを補充します。

また、同色3枚のチケットカードはジョーカーとなり、他の色1枚として使うことができます。

表になっている名所カードがすべて、4枚のカード置き場におかれたら、全員の手番数が同じ回数になるように手番を行い、終了です。
名所カードの点数+名所カードを組み合わせてできたチケットの点数で、一番多かった人の勝ちです。

f:id:konpekino:20211116224737j:plain

グラフィックが雰囲気盛り上げてくれます

家族で遊ぶ日(199)。
まだしばらく「スイッチ&シグナル」が続くかなと思っていたら、2回連続でアメリカマップが攻略できてしまい(笑)、あわてて「リスボントラム28」の説明書を読んで準備。
説明書自体は分かりやすいんだけど、ちょっとルール多いかな…

さて、夫(青)、2号(黄)、わたし(赤)の3人でプレイ。
ざっと説明して、早見表を見せると、2号は大まかなところは理解。
…夫は…「とにかくやってみて?ルールちょっと多いかも」…確かにちょっと多め…夫ついてこれるかなぁ(笑)。

まず、わたし。
スタート駅は、全員Rossio。
チケットカードを見ると、あんまりよくきれてない(笑)。
初プレイあるある(そうじゃない・笑)。

とにかく、とにかく走ろう、ウン。
カードを1枚出して、次の停留所まで。
「これで、1アクションね」
で、この停留所、赤い乗客が2人と緑の乗客が1人…「あ、チケットあるわ」(行き当たりばったり攻撃炸裂・笑)
赤いチケット2枚と緑のチケット1枚出して、乗客を乗せる。
これで2アクション。
思わず「これ、楽しいわ」と言うと、「ホントだ、おもしろそう」と2号(笑)。
手札を4枚補充して手番終了。

次は夫。
「どうする?」と聞くと、「まず走らせる、かな?」「たぶん」
ちょっと考えて、夫も次の停留所まで走らせる。
そして、乗客を乗せる…「これ、好きな色だけ乗せちゃいけないの?」
わたし「何人乗せるにしても、全員のチケットがいるの。で、座席が足りなかったら、その人は置き去りにされる(笑)」
夫「乗らないなら、チケットいらないんじゃないの?」
わたし「そう思うけど、このゲームでは全員一緒なの。全員分のチケットがないと乗れない。ほら、日本の団体旅行みたいなもんよ」…ホントかよ(笑)。
夫、3人の乗客のチケット出して、自分の路面電車に乗せる。
「やった、乗った!」(笑)

そんなことで、と思われるかもしれませんが、でも、これやってみたら分かります。
めちゃくちゃ満足感がある(笑)。
確かに、今までいくつか電車ゲームやってきたけど、「乗客を乗せる」というのはやってなかったかも(笑)。
これ、すごくおもしろい(笑)。

ただ、夫はお客さんを寝かせて乗せる(笑)。

f:id:konpekino:20211116225033j:plain

乗客、寝る?!

「だって、図が寝てるじゃん」(笑)
思わず、2号とわたしはふきだす(笑)。
フツー、路面電車の中でお客さん寝ないと思うんだけど…

2号は、ちゃんと考えてあったらしく、さくっと走らせて、ちゃっちゃと乗客を乗せる。
「なんかいいよね、お客さん乗せるの」(笑)
2号のお客さんは立ってる(笑)。
しかも、進行方向向いてる(笑)。
わたしのお客さんも立ってるけど、車窓楽しんでる(笑)。
まさに三人三様(はい?)。

そんな風にして、お客さんを集めるんだけれど、そこでようやくわたしは名所カードを確認…遅すぎるっつーの(笑)。
えーっと、このカードなら、あと黄色い乗客がいる、こっちなら、緑と青か…

…でも、そうちょうどいい組み合わせで乗客が停留所に待っててくれるわけではなく。
手札も、偏った色ばっかり…(教訓・初めて遊ぶ時は、カードはもっとちゃんときりましょう・笑)。
あー、どうしよーっと思ったところで、「ボーナス」の存在を思い出す(遅すぎるっつーの・笑)。

すると、2号が「このボーナスってどーやってもらうの?」
…常に先をゆくお子やな(笑)。
わたし「ボーナス停留所にとまって、同じ色のチケットカードを3枚出すの。そうすると、その色のボーナスがもらえる」
2号「ふーん…って、たとえば黄色のボーナスもらったら、黄色いお客さん4人乗れるようになるの?」
わたし「…ちょっと待って、説明書で確認する」
…ちくたく(笑)。
わたし「そうじゃない、これ、隣のますにかいてあるボーナスがもらえるの」
2号「え?そしたら…お客さんいっぱい乗せるには、赤いボーナスってこと?」
わたし「え、違うよ、黄色じゃない?」
…ここで、気がつく、路面電車ボードによってボーナスの色が違うことに。
夫の路面電車は、同じ色の乗客を4人乗せるボーナスは緑。

なーるーほーどー、これはいい!
実は、リスボントラムはすべて単線(笑)なので、ばらけないと押し合いへし合いになる(笑)。

ここで、わたしは客集めよりもボーナスを先にしたほうがいいと判断。
当然狙いは、乗客4人のボーナス…黄色のチケットを集めて、黄色の停留所へ向かう。
2号も同じくボーナス狙いで、赤の停留所を目指し、夫は緑の停留所。
だって、同色2人までじゃ、全然集められないんだもの(笑)。

全員ボーナス獲得、そうなると乗客集め。
途中、わたしは2号を押し出す。
「チーン」とベルを鳴らして、「2つ進みたいので、どいてくださーい」。
2号「うわ、押されんの?」
わたし「1つ、で、2つ目、どっちに行きたい?」
2号「え、聞いてくれるの?親切だね」
わたし「うん、説明書に書いてあった」
2号「じゃあ、こっちに行きたい」
2号の路面電車を走らせてから、自分も走る…チーンって鳴らすの、やっぱ楽しい(笑)。

途中2号が「パパ、お客さん集まってるけど、名所カード取らないのかなぁ…」とつぶやく(笑)。
わたし「あ、それかぁ…でも、2号も取れるじゃん」
2号「でも、狙いはこっちなんだよね…」と、まだ場に出てない名所カードを指す…3点のCarmoカード。
…わたしも今気がついたけど、場に出てる名所カード、1点とか2点ばっか…
…てかさ、すでにそれに気がついてるって2号、一体ナニモノよ(笑)?

一応夫に、「ねぇ、このカード取ると得点になるの。で、このカードを取るには、この名所に行って、お客さんを降ろすの。名所は目印が立ってるところね」と言うと、「…分かった」…あ、たぶん頭飽和状態(笑)。

…って、わたしも人のことは言えない(笑)。
仕方がないので(笑)、見本としてわたしがPadraoに行って、乗客を降ろす。
そして、名所カードをもらう。

「…あー、そういうことか。お客さんを連れて行けば、このカードもらえるんだね?」と夫。
まさに、百聞は一見に如かず(笑)。

そこで、夫も名所カードをとる。
わたしは、袋から乗客を3人出して…あ、わたしの欲しい青が出た!
じゃあ、わたしの路面電車に近い停留所におこう…

f:id:konpekino:20211116225146j:plain

お客さんを集める!

…このルールも秀逸(笑)。
そこここに差がつかないで遊べる工夫がしてある!

2号は狙いの名所カードをしっかり取る。
夫も遅れて、名所カードを取る。
今度は2号が「チーン」…わたしの路面電車を押す(笑)。
「これ、結構楽しい」
「確かに」
すると夫が、「なんできみたちはチンって鳴らすの?」…あ、それ、分かってなかった(笑)?
2号「別に鳴らさなくてもいいんだけど、自分のトラムで他のトラムを押すとき、鳴らすルールなの」
夫「…ふーん」
…うるさかったのかな(笑)?…って、ただのクレーマーじゃん(笑)。

f:id:konpekino:20211116225232j:plain

まさに「チンチン電車」(笑)

そんなこんなで、あっという間に名所カードがなくなり、終了。
勝ったのはもちろん、2号。

f:id:konpekino:20211116225409j:plain

3点3枚も集めてる!!

次、わたし。

f:id:konpekino:20211116225454j:plain

乗客あまらせすぎ(笑)

そして、夫。

f:id:konpekino:20211116225527j:plain

やっぱり寝てる乗客(笑)

とにかく、ずーっと楽しかった!!
手札を眺めてあれこれ計画立てて、路面電車走らせて、お客さんを運ぶ…ひとつひとつが理にかなっているので、遊んでいてものすごく楽しいのです。
ルールは多めだけれど、だから何度か遊んでみたいと思う魅力にもなってます。

システム自体は、目新しい部分はあまりなく、いままでのシステムを組み合わせたという感じです。
だから、逆にルールが多くても途方にくれることはありません。
説明書もとても分かりやすく、遊んでいて分からないことがあっても調べやすくなってます。
meboさんは、図の使い方が上手だなと思いました。

これはわたしだけかもしれませんが、遊んでいる最中に確認したい時って文章でずらずら書いてあるより、図になっていたら一発で理解できるのです。
リスボントラム28」の説明書とわたしは相性がよかったらしく、どうだったっけ?と確認したら、図で説明してあって、プレイテンポを落とさずに解決できました。

ちなみに、今回は誰も「乗客を増やす」はやりませんでした。
これ、たぶん慣れが必要。
でも、慣れたら絶対やってみたいルール。
1回では全然遊びきれなかったので、絶対もっと遊びたい!

あと、グラフィックがわたしの好みです。
すっきりしていて、とても見やすい。
見やすいってことは、ゲームに集中できます。
小さなことだけれど、今出ている名所カードの名所に目印をおくとか(慣れないボードで地名を探すのは大変)、停留所に3人おくと3人目は線路の上におくことになるとか(だから、通過できない。逆に乗客がいなければ、自然に通過する)、小さな仕掛けがとても遊びやすく工夫されていて、遊んでいてストレスなく楽しめます。

幸い、夫も「まだちょっとルールがあやふやだけど、おもしろかった。これは何回か遊びたい」と言ってくれたので、しばらくは路面電車の運転手になりまーっす(笑)!

 

リスボントラム28・その2はこちら

 

☆今日のありがとう☆

その1
おととい、よさそうな大根を見つけたので買ってきて、お漬物を漬ける。
翌日、冷蔵庫を開けた2号が「あ、これ食べていい??」
「いいけど、夕飯前だから食べ過ぎないでよ?」
「ダイジョウブ、ダイジョウブ」
…と言ったけど、途中でタッパーを見ると…半分近くなくなってるんですけどー(笑)。

その2
「ちょっとー、食べ過ぎないでって言ったじゃん」と言うと、「だって、おいしかったんだもん…」…あ、確かにおいしいわ、これ(笑)。
上手くできてなにより!

その3
そして2号、今日は夕飯時に「これ、ご飯と一緒に食べていいでしょ?」とお漬物を出してくる(笑)。
うれしそうに食べているのを見るのは、しあわせです。

その4
1号が「友達と話してて、水道の水が飲めるって当たり前じゃないって話になった」と言うので、「そうだね、飲める水で体洗ったり、トイレ流したりするのって、確かに当たり前じゃないよね」と言うと、「なんだかんだいって、すごく恵まれてるんだよね、パパがしっかり稼いでくれるから、頭の上に屋根があるだけじゃなくて、水道の水も出る、暖房も暖かい…これって、当たり前じゃないよなって思った」…ホントそうだね。
というわけで、2人でパパに感謝しました(笑)。

その5
さぁ、今日も元気にゆきましょうっ!
ルンルン♪