紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

エルフェンランド(Elfenland)

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エルフになって大冒険!

エルフェンランドの若いエルフたちは、成人と認められる前に特別な試練を乗り越えなければならない。
若いエルフたちは、エルフェンランドの地図を渡され、できるだけ多くの有名な街を訪れなければならないのだ。
その際、移動手段としてドラゴン、ユニコーン、巨大猪、エルフの帆走車、トロールの人力車、魔法の雲、いかだ、渡し舟から利用できるものを選ぶことになる。
ところが、移動手段には限りがあり、移動できる場所も決められている。
当然、若いエルフたちは、誰がどの移動手段を使うかで争うことになるだろう。
最後に一番多くの街を訪れた者が勝利者となるのだ。

No.270

・エルフェンランド(Elfenland)

Alan R. Moon

・Amigo

・10歳から

・2人から6人

・時間…1時間

・日本語化…必要ありません

・Spiel des Jahres受賞(1998年)

チケットトゥライド」がスランプに陥った時(笑)、ふと思い出して出してきたのが「エルフェンランド」。
「エルフェンランド」は、「チケットトゥライド」と同じくMoonさんの作品で、やはりSpiel des Jahresを受賞しています(1998年受賞。「チケットトゥライド」は、2004年受賞)。
わたしのは旧版ですが、Amigoの新版は箱が小さくなってます…小さくできるなら、最初っから小さくしようよー(笑)。

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とにかくグラフィックが美しい!

各プレイヤーは、同じ色の長靴とこま、早見表、障害物タイルをうけとります。
長靴はElvenholdにおき、こまはすべての街に1つずつおきます。
このゲームの目的は、より多くの街を訪ね、街におかれたこまを集めることです。

ラウンドカードは、4を下、1を一番上にしてラウンドカード置き場におきます。
旅カード(裏が青)は、よくきって裏返しにつみかさね、各プレイヤーは8枚ずつうけとります。
残りは山札とします。
移動タイルは裏返しにしてよくまぜて、5枚だけ表にしておきます。
スタートプレイヤーは、スタートプレイヤーカードをうけとります。

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旅カードも分かりやすくマークがついています

ゲームは4ラウンド行い、1ラウンドは、

1.旅カードを補充して8枚にします。
1ラウンド目は、全員8枚持っていますが、2ラウンド目以降は旅カードが8枚になるまで補充します。

2.裏返しの移動タイルを1枚ひきます。
1ラウンド目は、まず裏返しになった移動タイルを1枚ひいて、他のプレイヤーには見えないように裏返しに自分の前におきます。
2ラウンド目以降は、自分の前に2枚裏返しの移動タイルがおかれることもあります。

3.移動タイルを3枚ひきます。
裏返しの移動タイルをひいたあと、続けて移動タイルをひきます。
その際、表になった5枚から選んでも、裏返しの山から選んでもかまいません。
どちらからひいても、自分の前に表にしておきます。
全員3枚ひいて1ラウンド目は、1枚裏返し3枚表になって各プレイヤーの前におかれているはずです。

4.ルートを計画します。
スタートプレイヤーから順番に、ボードにかかれた道に移動タイルをおきます。
その際、早見表で確認して、その移動タイルがその道におけるかどうか確認します。
また、道1本につき、移動タイルは1枚しかおけません。
そのラウンドでは、全員がその移動タイルにしたがいます。
ここで、移動タイルをおく代わりに障害物タイルをおくこともできます。
ただし、障害物タイルはその道にすでに移動タイルがおかれているときのみにおくことができます。
障害タイルがおかれた道は、旅カードを1枚追加しなければ通ることができなくなります。
川には、移動タイルはおけません。
移動タイルをおけない場合、おきたくない場合はパスすることができます。

5.長靴を移動させます。
道の移動は…
・早見表で確認し、道におかれた移動タイルにしたがって、指定された旅カードを出します。
・障害物タイルがある場合は、1枚追加します。
・到着した街の自分の色のこまをもらいます。
・可能ならば、一手番にいくつ移動してもかまいません。
・指定された旅カードを出せない場合、キャラバンとしてどれでも3枚旅カード(いかだも含む)を出すと、移動タイルに関係なく移動することができます。
川の移動(いかだ)は…
・上流に向かう場合と、下流に向かう場合で必要な船の旅カードの枚数が違うので、早見表で確認します。
湖の移動(渡し舟)は…
・1区間につき船の旅カードを2枚出します。
同じ手番に、同じ区間を行ったり来たりしてもかまいません。
旅カードを出せなかったり、出したくない場合は手番終了です。

全員手番を行ったら、ラウンド終了です。
・ラウンドカードをめくります。
・ボードの上の移動タイルをすべてとりのぞきます。
・各プレイヤーの前にある移動タイルは1枚だけ残して、他はすべて戻します。残すタイルは、裏返しでも表でもかまいません。
・ボードとプレイヤーから戻った移動タイルは、よく混ぜて裏返しにおいておきます。
・使われた障害物タイルは、箱に戻します(以後使いません)。
・旅カードはよくきって、裏返しに積み重ねて山札にします。

これを4ラウンド行い、街におかれたこまを1番多く集めたプレイヤーの勝ちです。

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さぁ、出発!

天気の悪い午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
「移動タイルが、『チケットトゥライド』のフランスの線路みたいなもん。ここにおかれたタイルのカードを早見表に書いてある枚数出すと、移動できる」というと、1号も2号もすんなり理解(笑)。
「で、街についたら自分のこまもらって、最後にこまが1番多かった人の勝ち」…めっちゃ分かりやすい(笑)。
「エルフェンランド」って、「チケットトゥライド」の親戚なんだなぁというのがよく分かる。

まずは、手札と移動タイルを確認。
これが一致しているのを、行きたい道におけばいいんだけど…道によっては、カードが1枚必要だったり2枚必要だったりする。
…となると、できれば1枚で行きたい(笑)。

3人ともうんうんうなりながら、移動タイルをおく。
スタートプレイヤーの2号は、Beatáにつながる道にエルフの帆走車をおく。
あ、それ便乗できそう…
1号は、Erg’Erénまでユニコーンユニコーンのカード、わたしはないんだよなぁ…

というわけで、わたしはBeatáからStrykhavenに巨大猪をおく。
すると2号が「え、ままもそっち?」…うん、そっち(笑)。
「うーん、そしたら…うーん…」と悩みながら、2号はVirstからJxaraにトロールの人力車をおく。
えー、そうなのー?
トロールの人力車か…てか、Virstまではたぶんいかだで行くわけね…わたし、いかだ持ってないんだけど(笑)?
それに、トロールもないんだよなぁ…

別ルートに移動タイルをおいた1号は、Erg’ErénからTichih’まで巨大猪をおく。
巨大猪大人気っ…って、巨大猪とエルフの帆走車は、森と草原ならカード1枚で行けるからなんだけど。
トロールの人力車は、草原は1枚で行けても、森は2枚なんだよなぁ…

わたしは、2号がとばしたStrykhavenからVirstに魔法の雲をおく。
魔法の雲って、草原や森だと2枚必要なのに、山は1枚で行ける。
ただ、これがなかなかタイミングよく出てこないんだよなぁ…

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2号の黄色い長靴はまず南から

そんな感じでタイルをおいて、長靴こまを動かす。
まず、2号から。
「帆走車でBeatá、それから巨大猪でStrykhaven、いかだでVirst、トロールの人力車でJxara…ここでおしまい」
お見事!
1号は、北上するルートで4か所まわってThrotmanniまで。
わたしも4か所まわって、Lapphályaまで。

道にタイルをおくことばかり考えてると、つい見落とすのが川と湖。
ここはタイルをおかなくても移動できるから、どんどん使いたいと思うのに、いかだのカードがなかなか来ない…

そのうち、タイルとカードがあんまり重ならなくなる…手札にトロールの人力車が集まってきたのに、タイルが来ないとか、タイルにドラゴン集まってきたのに、手札に1枚しかないとか(笑)。
2号も「あー、おっさん(トロールのこと・笑)いっぱいきたけど、カードがない!」…わたしの逆バージョンじゃん(笑)。

1号はボートを時計回りと反対に移動する感じで、2号とわたしは時計回りで移動する感じ。
2号とわたしは、多少のずれはあっても同じような感じですすんでいく。
2人でタイルをおきあっているので、効率がよさそうなのに、手札がなければ相手のタイルは使えない(笑)。
「もー、なんでそれをおくかなー」とお互いブーブー言ってました(笑)。
でも、終始のんびり…ホントに冒険しているような感じ。

ただ、最終ラウンドでは、3人とも似たような場所から出発だったので、タイルおきが熱かった(笑)。
どの順番でどうやって行けば1番多く行けるか…3人とも悩みまくり(笑)。
誰かが狙いの場所に違うタイルをおくと、「えーっ」と声にならない悲鳴が上がる(笑)。
使えないと思っていたドラゴンが突然人気者になったり(笑)。

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冒険終了

結局、僅差でわたしの勝ち。
以下、1号、2号。

これは、ひたすらグラフィックの勝利。
絵とシステムが見事に調和して、本当に草原を猪にのって走りぬけ、山をユニコーンで飛び越える…そんな気分になれるのです。
移動タイルをおくのは、まるで「あのー、あの街までつれていってくれませんか?」とトロールや、ドラゴンに頼むみたいだし、お礼にカードを出すって感じで、遊んでいて本当に楽しい!!

手札とタイルを確認するので、多少時間はかかりますが、それすらもボードの絵が昇華させてくれます。
1号は「おもしろかった!あちこち探検する雰囲気がすごく出て楽しかった」、2号は、「いかだはすごく使いやすかったけど、他はタイルとカードがそろわないと大変だった!でも、冒険してる気分になる!」とのこと。
これは、ぜひ4人、5人で遊んでみたい!

ちなみに、グラフィックは有名なDoris Matthäusさんです。
カルカソンヌ」や「にわとりのしっぽ」「おばけキャッチ」「エルグランデ」などなど枚挙にいとまがありません。
彼女のグラフィックは、たくさんのゲームの世界を支えてくれていると思います。

 

☆今日のありがとう☆
ようやく春が来たっと思えるようないい天気でした。
このまま本当に春が来ますように!