紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

ぶた仲間(Schweinebande)

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家畜市場で一儲け(笑)

毎週水曜日、夜が明けると街では家畜市場がひらかれます。
やぎやろば、牛、もちろんぶたも売りに出されます。
いろんな種類の家畜たちが売り出され、その価値はプレイヤーによって変わります。
何が手に入るのか分からないうちにさっさと決めてしまうか、あるいは何があるのか見きわめてからじっくり決めるか…とても迷うところです。
助手の助けを借りて(目は2つより6つのほうがよく見えます)、最高の家畜を得るために、プレイヤーは市場へ行きます。
購入した家畜にえさをやったあとは、家に帰ります。
ここでは、巨大なじゃがいもを収穫した農家ではなく、家畜小屋により多くの家畜がいるプレイヤーが勝つのです。

No.186

・ぶた仲間(Schweinebande)

・Stefan Dorra作

・Hans im Glück

・8歳から

・2人から5人

・時間…30分

・日本語化…必要ありません

「ぶた仲間(Schweinebande)」は、Dorraさん作ということで購入。
Dorraさんのゲームは、「島が見えた!」や「バケツくずし」「1号線で行こう」などシンプルなのに楽しくてどこか暖かく、わたしは好きなのです。
「ぶた仲間」は、ぶたが好きな2号とよく遊びました。

ボードを広げます。
各プレイヤーは、人数に合わせて農民こまと同じ色の家畜小屋をうけとります。
えさは、ストックとしてボートわきにおきます。
順番タイルをボードわきに、プレイヤーの数だけおきます。
動物タイルは裏返しにしてよく混ぜて、積み重ねていくつかの山にしておきます。

ゲームは…
1.動物タイルをならべます
2.農民こまをおきます
3.動物タイルを集めます
4.動物タイルを家畜小屋におきます
5.えさをあげます
の順番で行います。

1.動物タイルをならべます。
裏返しに積み重ねてある動物タイルを、ボードのますに裏返しのままならべます。

2.農民こまをおきます
手番がきたら、プレイヤーはタイルを1枚選んで表にします。
そして、そのタイルの上に自分の農民こまをおくかどうか決めます。
→おく場合…自分の農民こまをタイルの上において、手番終了です。
→おかない場合…手番終了です。

時計回りに各プレイヤーが手番を行い、最初に自分の農民こまがなくなったプレイヤーは、1番小さい数の順番タイルをとって、以後パスとなります。

3.動物タイルを集めます
プレイヤー全員が順番タイルをとったあと、まだ表になっていないタイルがあったら、それを表にします。
順番タイルの数字の順番に各プレイヤーは農民こまを動かして、タイルを集めます。
・自分の農民こまを1つ選び、その農民こまが立っているタイルをとります。
・それから、六角形の6方向から1つ選んで農民こまをその方向にまっすぐ移動させます。
・他の農民こまのいるタイルか、わくの外にたどり着くまで移動させます。
・すでにタイルのないますも通過することができます。
・農民こまを動かした方向にあったタイルをすべてもらいます(他の農民こまがのっているタイルはもらえませんし、飛び越えることもできません)。
・農民こまは持ち主のプレイヤーに戻されます。

集めたタイルは、自分の前に種類別にならべます。
これを各プレイヤーは、順番タイルの数字の順番に行います。
1巡したら、ふたたび1番の順番タイルを持っているプレイヤーが農民こまを動かします。
これを、ボードから農民こまがすべてなくなるまで続けます。
全員が農民こまを戻したら、残った動物タイルは箱に戻します。

4.動物タイルを家畜小屋におきます
集めたタイルを確認します。
・4匹グループ
同じ動物を4匹集めたら、その動物タイルにかかれた数が得点となります。
1匹を家畜小屋におき、残りの3枚のタイルを箱に戻します。
・6匹グループ
すべての動物を1匹ずつ集めると、6匹グループとなり、一番得点の高い牛(7点)を家畜小屋に残して、残りの5枚のタイルを箱に戻します。
家畜小屋にいる動物が得点となります。

同じタイルを2度カウントすることはできません。
グループが完成できる枚数が集まっていても、グループにしたくない場合は、しなくてもかまいません。
また、最終ラウンド(4ラウンド目)には、ぶたプレミアムがつきます。
ぶたプレミアムは、最終ラウンドに限りぶたを4匹グループにしたら、うち2匹を農場におくことができます(残りの2匹は箱に戻します)。
もし、ぶたが8匹いたら、うち4匹を農場におけることになります。

5.えさをあげます
家畜小屋にいない動物たちはえさが必要です。
動物1匹につき、1つえさを与えなければなりません。
動物を売って、えさを買うことができます
動物タイルにかかれた数字が、買うことのできるエサの数です(例えば、ぶたなら6つ買えます)。
家畜小屋にいない動物の数だけえさを買って、えさを与えたらえさはストックに戻します。
あまったえさは、そのまま手元において、次のラウンド以降与えることができます。
えさ袋のタイルをとったら、集めた動物全部にえさをあげることができます。
えさ袋のタイルを使ったら、箱に戻します。
えさ袋のタイルも、使わずに手元において、次のラウンド以降に使うこともできます。

動物にえさを与え終わったら、次のラウンドです。
前のラウンドで1の順番タイルを持っていたプレイヤーから、手番を始めます。
そのあとは、全員順番タイルをボードわきに戻し、時計回りで手番を行います。

最終ラウンドも、1から5(えさを与える)まで行います。
家畜小屋におかれなかった動物が残っているときは、最終ラウンド終了後のみ、同じ種類の動物でなくても4匹グループを作ることができますが、得点はその中の1番少ない数の動物になります。
グループにできなかった動物と、使われなかったえさは、すべて箱に戻します。

農場にいる動物の得点を足し、1番多かったプレイヤーの勝ちです。

 

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ぶたぶたぶたぶたぶたぶた…ぶた好きにはたまらない(笑)

なんだか変な天気な夕方に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
昔遊んだこと、2号は覚えていたけれど、1号は全く覚えていませんでした(笑)。
興味がないとコレだから…(笑)

1ラウンド目。
動物タイルを裏返しにして並べて、2号から順番に1枚表にして農民こまをおくかどうするか…2号が表にしたのは、4のやぎ。
「4なら、まぁいいか」と農民をおく。
1号が表にしたのは2のにわとり。
「これは…おかない」…確かに。
わたしが表にしたのは、えさ袋。
「これ、絶対欲しい!」

そのあとも、みんなあまり悩まずに適当(笑)に表にしては、農民をおく。
2号は、やぎや5のろばを表にして農民をおいたのに対し、1号は、2枚連続でにわとり(笑)。
2号が1番、わたしが2番、1号が3番で、農民をおき終わる。

そして、動物集め。
枚数が多いのを選ぶか、点数の大きいのを選ぶか悩む…
1号、2号は、枚数を集めるのに対し、わたしは枚数少な目、しかも同じ動物が全然集まらない。

1号はろばを4枚集め、家畜小屋へ。
2号はやぎを4枚集め、家畜小屋へ。
わたしは…誰も4枚集まってないので、家畜小屋に行けなーい(笑)。

そうなると、えさタイムが苦しい(笑)。
1号は、ぶた、2号はにわとりと3のひつじを売って、えさをもらう。
わたしは、ひつじとやぎを売る…1つあまったけど、なんかこう…すごく損したような気分(笑)。

2ラウンド目。
1ラウンド目ではにわとりばかり出た1号、今回は表にするタイルが次から次へと7の牛が出る!!
「ずっるーい!」「なんでー?」と叫びまくる2号とわたし(笑)。
1号が大量に動物を集めるのを阻止すべく、2号は自分の農民で1号の農民を取り囲む(笑)。
絵柄的には集団リンチなんですけど(笑)。
一方、1ラウンド目でグループが全く作れなかったわたしは、なんとか大量に動物を集めたくてない脳みそひねって悩む(笑)。

真ん中におくと、枚数は減るかもしれないけれど、選べる方向は多い。
でも、はじにおけば選べる方向は少なくなるけれど、枚数多く取れる可能性がある…と思って、はじに農民をおいてみるけれど順番タイルが2や3だと2,3枚、下手するとのっかってる1枚だけしかとれない。
あるいは、表にしてにわとりだと「もちょっとマシな動物あるよね…」と思って、ついパスしてしまう。
もう、なにやってもぶたじゃないのに「ブブ―」っていう気分(笑)。

このラウンドは、2号、1号、わたしの順番。
3番目となると、残り物感満載(笑)。
1号、2号が洗いざらいさらった後で、どっちに行っても2匹しかもらえないとか(笑)。
それでも、農民をのせたタイルが運よく牛だったので、ようやく牛つかまえたっ!!
とりあえず、6匹グループを完成させようと奮闘してみる。

そのかいあってか…というより、残り物集めたら棚ぼた式に6匹そろったので(え?)、ようやく牛がわたしの家畜小屋に来たっ!
2号は4匹グループ2つも完成、1号は牛の4匹グループ完成!
…水をあけられる一方(笑)。

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農民3密(笑)?

2号は4ラウンドすべてで順番タイル1をとって、ごっそり動物を集める。
1号は、うまく牛を集めていたけれど、最終ラウンドで失速。
わたしは、最終ラウンドのぶたプレミアで一気に12点。
結局、2号が勝ち、以下わたし、1号。

プレイ感としては、「それはオレの魚だ!(Packeis am Pol)」によく似ていますが、あっちのようなカツカツ感はありません。
「それはオレの魚だ!」はタイルの得点が1点から3点なのに対し、「ぶた仲間」は2点から7点まで幅広く、しかも4匹グループにするか、6匹グループにして初めて得点になるという点が大きいと思います。
ただひたすら得点の大きいタイルを集めるだけではなく、集めたタイルをグループにしなければならないということは、プレイヤーによって集めているものが変わるので、ゲームにいい感じのゆるみを与えてくれるのです。

悩むといっても、タイルはすべて裏返し、牛が出たっと喜び勇んで農民をおいたものの、動物を集める段階で他のプレイヤーに持っていかれて、牛だけってこともありますし(笑)。
まさにやってみなきゃわからないって感じで、遊んでいてとっても楽しいです。
1号、2号も「これいいね、特に絵がいい!おもしろい」とのことでした。

ただ、ちょっと気になったのは、順番タイルの取り方です。
今回のように、1ラウンド目で1番をとれたプレイヤーがずっと1をとり続けることができてしまうのはバランスが悪い気がします。
ラウンドごとに、スタートプレイヤーはかえたほうがいいんじゃないかなぁと思いました。

いずれにせよ、絵もかわいいし、ぜひ遊んでもらいたいと思います。

おまけ。
ボードの裏もかわいいのです!!

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Doris Matthäusさんの絵です

 

☆今日のありがとう☆
「これはヘンだ」と思うことがあって、でもこれは日本人だからなのかなと思いつつ、夫に話すと夫も「えー、それはあり得ない」と。
そういう感覚が共通だってことが、とてもうれしかったです。