紺碧のSpielplatz

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カルカソンヌ サファリ(Carcassonne Safari)

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カルカソンヌ、今度はアフリカへ(笑)

灼熱のアフリカ。
わたしたちは、アフリカの大草原に向かい、そこに暮らす動物たちと出会います。
さるたちは木から木へ飛び移り、ライオンは木陰で一休み、ぞうの足音は地面を揺らします。
水飲み場には、様々な動物たちが集まってくるので、こっそりと待ち伏せする価値がありますよ。

No.238

カルカソンヌ サファリ(Carcassonne Safari

・Klaus-Jürgen Wrede作

・Hans im Glück

・7歳から

・2人から5人

・時間…35分

・日本語化…必要ありません

カルカソンヌ」の世界シリーズです。
いろんなのが出ていてややこしいのですが、「カルカソンヌ サファリ」は、2018年発売で、これだけで遊べます。

タイルはよく混ぜて、裏返しにして積み重ねいくつか山を作ります。
スタートタイル(3枚分)を机の中央において、そのよこに車をおきます。

動物チップは裏返しにしてよく混ぜて、各プレイヤーは2枚ずつうけとり、自分の前に表にしておきます。
残りの動物チップはストックとして裏返しにおいておきます。
各プレイヤーは、同じ色のぞうとこまをもらい、ぞうは得点ボードの0のますにおきます。

手番がきたら…
1.タイルを1枚表にして、すでにおかれたタイルに接するようにおきます。
その際、絵がつながるようにおきます。

2a.こまをおきます
この手番でおいたタイルに、自分のこまをおくことができます(おかなくてもかまいません)。
バオバブの木に自分のこまをおいたら、すぐに動物チップが2枚もらえます。
裏返しのストックから2枚もらって、自分の前に表にしておきます。
バオバブの木のタイルにこまをおく時は、こまをねかせておきます。

2b.こまをおきません(笑)
こまをおきたくない、おく必要がない、あるいはこまがないからおけない場合は、
・車を動します
あるいは
水飲み場を作ります
ことができます。

・車を動かします
→車がない場所にタイルをおいて、その上に自分のこまをおかなかったら、車を動かすことができます。
車は、まだタイルがおかれていない場所におきます。
この場合は、得点はもらえません。
→車がある場所にタイルをおいたら、車を一旦どけます(当たり前やん…)。
おいたタイルに自分のこまをおいてもかまいません。
おいたタイルで、完成したものがあったら、得点計算を行います。
それから、車の点数として車をどけてタイルをおいたプレイヤーは、3点もらえます。
そのあと、車をまだタイルがおかれていない場所に起きます。

一手番で動かせる車は1台だけです。
2台同じ場所におくことはできません。

水飲み場を作ります
水飲み場を作り始めます。
手番でタイルをおいて、そのタイルの上に自分のこまをおかなかったら、手元にある動物チップから1枚選んで、サバンナ(黄色い地面)のタイルのかどにおきます。
おくタイルは、手番でおいたタイルでなくてかまいません(自分の好きなタイルを選ぶことができます)。
それから、おいた動物チップの上に自分のこまをおきます(必ずおかなければなりません。おけない場合は、このアクションは選べません)。
そして、3点もらいます。
水飲み場を広げます。
手番でタイルをおいて、そのタイルの上に自分のこまをおかなかったら、水飲み場を広げることができます。
手元にある動物チップから1枚選んで、すでにおかれた動物チップにならべておきます。
その際、すでにおかれた動物以外の動物を選びます。
2枚目の動物チップは4点
3枚目の動物チップは5点
4枚目の動物チップは6点
もらえます。
この得点は、水飲み場にこまをおいたプレイヤーではなく、動物チップをおいたプレイヤーがもらいます。
水飲み場が完成したら、そこにこまをおいていたプレイヤーは3点もらいます。
こまはプレイヤーに戻ります。

3.おいたタイルで、道、草原、バオバブの木を完成することができたら…
・道
道が途切れることなくつながって完成したら、その道にこまがあるプレイヤーは得点がもらえます。
道にいる動物の種類(数ではありません。さるが3匹いたとしても、1種類と数えます)を数え、ボードにかかれた早見表で得点を確認し、得点ボードのぞうをすすめます。
その時、道にいなかった動物を、手元にある動物チップを追加して得点を増やすこともできます。
追加した動物チップは、ストックに戻し、こまはプレイヤーに戻ります。

・草原
草原が完成したら、その草原にこまがあるプレイヤーは得点がもらえます。
草原にいる動物の種類(数ではありません。しまうまが3匹いたとしても、1種類と数えます)を数え、ボードにかかれた早見表で得点を確認し、得点ボードのぞうをすすめます。
その時、草原にいなかった動物を、手元にある動物チップを追加して得点を増やすこともできます。
追加した動物チップは、ストックに戻し、こまはプレイヤーの戻ります。
草原にいる鳥は、1羽につき1点もらえます。

バオバブの木
バオバブのタイルのまわりにすべてタイルがおかれたら(計8枚)、完成したことになり、そのバオバブの木にこまをおいたプレイヤーは、こまが戻ってきて、動物チップを2枚もらいます。

タイルがすべておかれたら、ゲーム終了です。
最終得点として…
・道と草原におかれたこま
道、あるいは草原に動物が何匹いるか数え(今度はさるが3匹いたら3点)、その数が得点となります。
・手元にのこった動物チップ
1枚につき1点です。
バオバブの木におかれたこま
得点になりません。
水飲み場のこま
得点になりません。
すべての得点を足して、1番多かった人の勝ちです。

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ぞうのこまがひたすらかわいい!!

天気の悪い(…)午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ざっとルールを説明すると、「…細かいルール多いね」と1号。
確かに、ちょっと煩雑な気もする(笑)。

とはいうものの、「カルカソンヌ」は「カルカソンヌ」(笑)。
基本はほぼ同じだし、ぺらっとタイルをめくっておいて、こまおいて、の繰り返し。
3人ともそれぞれ草原を広げ、道を伸ばす。

バオバブの木が出てくると、動物チップ狙いでおきたくなるんだけど、一緒にかかれた草原や道も魅力的。
そう、1枚のタイルにかかれたものがオリジナルより多いので、選択肢も当然多くなる。
と言っても、長考するほどではなく、むしろ草原や道が完成した時の得点計算のほうが時間がかかる。

慣れれば簡単だけど、動物の種類を数えるというのは結構めんどくさい。
「えーっと…あれ?こんなに大きいのに、キリンばっかだね」なんていうことも。
ただ、1号も2号も動物チップを使って種類を増やす作戦に出る。
わたしは…動物がちっちゃすぎて老眼がツラい(そっち?笑)。

とりあえずルールとしてあるんだから、と、わたしは水飲み場を作ってみる。
これは、タイルをおいてこまをおかなかったときでも得点できる保険(笑)みたいなもの。
なので、以後タイルをおいて草原や道をひろげてこまをおかなかったときに、ちまちまと動物チップをおくことにする。

途中で1号が「ねぇ、この車、なんだっけ?」(笑)
そう、この車のルールが分かりにくいのなんのって(笑)。
「よーするに、こまがなくても得点できるかもしれないシステム。車がある場所にタイルをおいたら3点もらえんの」と言ったら、「じゃあ、今、動かしてもいい?」「うん、この手番でおいたタイルに自分のこまをおかなかったらいいよ」と言うと、1号はタイルにこまはおかず、おいたタイルのすぐよこに車を移動させる。
「で、もし、次にここにおけるタイルが出てきたら、3点もらえるんだよね?」「ピンポーン」…すばらしい理解力(笑)。

とはいうものの、ハウスルールばかりとはいえ(笑)「カルカソンヌ」を遊びまくっているわたしたちは、こま切れを起こすとキツいというのは経験的によーっく分かっているので、無理のない範囲でしかこまをおかない。
だから、こまがないから何もできない状態になることはほとんどない…となると、車ルールはほぼ使われず…一応点数欲しくておいたのに、結局そこにおけるタイルが来なくて、存在すら忘れるという(笑)。

2号は、バオバブの木で確実に動物チップを集め、草原や道が完成したら動物チップを補充して得点を伸ばす。
「動物って5種類しかいないんだよね。だったら、草原は大きいのを作るより、小さくても種類が多い方がいいってことか」と2号。
そう、またもや巨大な何か(笑)を作って完成させる浪漫は失われた(笑)。

南洋ほどではないにせよ、大きい草原を作る利点はそんなに多くないことに気がつく。
ちまちまと作ってチップ足した方が確かに得点になる…

なんとなく、わたしは水飲み場を完成させたけど、満足度は低め。
…やっぱりこう、草原をどーんと完成させたいなー(笑)。

中盤までは、ちまちまと完成してチップで得点をアップさせた1号がぶっちぎり(一時、得点ボードを1周して、ビリのわたしとほぼ50点差になった)だったのに、最後に巨大になりすぎた草原を完成させたわたしが一気に差をつめる。
動物5種類だっただけでなく、鳥が7匹という豪華版(笑)。
動物より、実は鳥がポイントだったりするのかな(笑)?

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最後はこんな感じ

結局、わたしが118点で勝ち、以下1号が112点、2号が107点。
1号も2号も「動物チップはおもしろかった。得点計算はちょっとめんどくさいかな。でも車は別になくてもいい」とのこと。

ものすごーく調整して、タイルの引き運で勝ち負けが決まるのどーにかしたかったんだろーなーというのが第一印象(笑)。
オリジナルのタイルにくらべて、1枚のタイルにかかれたものが多いので、タイルの引き運はかなり平等になっていると思います。
だから、こまもひとまわり小さくして、タイルがよく見えるようにするという気合いの入れようはすばらしい(笑)。

そして、こま切れ(豚肉ではない)になった時の救済策が豪華(笑)。
ルールがちまちまめんどくさいなぁと思ったのですが、「こまがなくなったときの救済策」と気がついたら、あっさり理解できました。
車も水飲み場も、「手番でおいたタイルにこまをおかなかったら」できるアクションで、逆に言うならこまがなくてもできるアクションなのです。

問題は、ウチではこまがなくなるということがあまりなかったので(特に3人で遊んでいるとあまり起きない)、救済策に救われたということもなく、車も1号とわたしが数回できただけ、水飲み場にいたってはわたしがひとりでやっただけでした。

それでも、点数に大きな差がないというのは、すごいと思います。
他のカルカソンヌでは、タイルの引き運次第では簡単に点差がひらくのに、サファリでは3人好き勝手にやったのにほぼ同じ。
調整がんばったってのがよーく分かる(笑)。

もう、ここまでくると好みの問題です(笑)。
サファリは、オリジナルの壮大な浪漫(笑)はないけれど、こつこつと得点を重ねてゆく楽しさがあります。
ルールの簡単さなら「南洋」に軍配が上がるけれど、引き運にあまり左右されないのは「サファリ」だと思います。

 

☆今日のありがとう☆

その1
天気が悪くぼーっとしていたら、1号「なに?ゲームやりたいの?今日はムリだけど、明日はできるよ」(笑)。
気遣いありがとう!

その2
スカイフォール』2回目の鑑賞終了。
あー、おもしろかった!
Qはかわいいし、Mは渋いし、でもやっぱボンドだよねっ(笑)!