紺碧のSpielplatz

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カルカソンヌ 霧 霧に浮かぶ亡霊(Nebel über Carcassonne)

カルカソンヌに霧が発生!

濃い霧が地面をおおい、カルカソンヌの街を飲み込んでいく。
「霧は、カタリ派の魂を呼び覚まし、その魂は正義の裁きを下すためにやってくるのだ」という言い伝えを聞けば、勇敢な騎士たちすらも怯え、鎧がカタカタと音を立てている。
カルカソンヌの平和を取り戻すために、みなで協力してうろうろしている幽霊を鎮めなければならないのだ。

No.446

カルカソンヌ 霧 霧に浮かぶ亡霊(Nebel über Carcassonne

・Klaus-Jürgen Wrede作

・Hans im Glück

・8歳から

・1人から5人

・時間…35分

・日本語化…必要ありません

2022年のEssenのSpieのl新作です。
あの「カルカソンヌ」が、協力ゲームなったと聞いたら買わない選択肢はありませんでした(って、最近買わない選択肢がないことが多すぎる・笑)。

ちょうど先日、夫と「カルカソンヌ 原始の営み」を遊んで、改めていいゲームだと思ったので、メッセで早速Hans im Glückのブースへ。
すると、店員さんに「あー、もう売り切れなんです…」と言われて、思わず「え…」と絶句したら、「あ、でもあっちのお店はまだあるって聞きましたよ?」と教えてくださいました。
あわてて教えてもらったお店に行くと…あったーっ!!
一瞬でもないと思ったものがあると、こんなにうれしいとは(笑)。

ちなみに、Hans im Glückのブースでは、ミニ拡張のタイルを買いました。
日本の「カルカソンヌJ」に入っているタイルも確保!
やった、これでわたしのカルカソンヌもJになったっ(笑)

さて、ルールですが。
基本は、オリジナルと全く同じです。
ただ、スタートタイルが4枚くっついたサイズです。
幽霊が書かれた場所に、幽霊こまを置きます。

カルカソンヌ 霧」では、レベルが6つあります。
レベル早見表を見て、タイルとチップを準備します。
タイルはよく混ぜて、裏返しに積み重ね、いくつか山を作ります。
各プレイヤーに、人数に合わせたこまを配り、使わない色のこまを1つ得点ボードの0に置きます。
チップは、得点ボードの指定の場所に置きます。

手番がきたら…
1.タイルを1枚表にして置く
地形は必ず合わせて置きます。
ただし、霧は無視することもできます。
2.幽霊こま、自分のこまを置く
今置いたタイルに、幽霊が書かれていたら幽霊こまを置き、置きたかったら自分のこまを置きます。
置いたタイルにつながった街、道に、すでに他のプレイヤーのこまがあったら、自分のこまは置けません。
3.今置いたタイルで、完成したものがあったら、得点計算します
道は、街や村などにはさまれたら完成です。
街は、ぐるりと囲まれたら完成です。
霧が、ぐるりと囲まれたら、その霧のなかの幽霊はすべて消え去り、ストックに戻すことができます。

・霧タイル
霧タイルは、通常のタイルと同じように置きますが、草原、街、道などと違って、地形に必ず合わせて置く必要はありません。
ただし、合わせずに置くと霧を完成することができなくなります。
霧タイル同士を接するように置いたら、置かれたタイルにおく幽霊こまを1匹(笑)減らすことができます(例えば、2匹書かれていたら、1匹だけ置けばよい)。

霧の上にはこまを置けませんが、同じタイルに書かれた街や道にはこまを置くことができます。

タイルを置いて、幽霊こまが足りなくなったら、その時点でプレイヤーの負けです。

・街、道が完成したら…
タイルを置いて、街、あるいは道が完成したら、下の2つから1つ選ぶことができます。
→通常通り得点にする
その場合は、得点を数え得点ボードのこまを進めます。
→幽霊を追い払う
得点にしないで、幽霊ののったタイルを1枚選び、3匹まで幽霊を追い払うことができます。
霧は完成してなくてもかまいませんし、置いたタイルに接していなくてもかまいません。

これを繰り返し、幽霊こまがなくなる前に得点ボードのチップが置かれたます以上に進めば、プレイヤーの勝ち、幽霊こまが先になくなったら、プレイヤーの負けです。

こまが紙袋入り!

家族で遊ぶ日(280)
天気のいい午後に、夫(緑と青)とわたし(黄色と赤)でプレイ。
1号も2号も忙しすぎるー(笑)。

先日「カルカソンヌ 原始の営み」で遊んだばかりだし、これならいけるやろと出してみた。
夫には「このカルカソンヌは、協力ゲームね。基本のルールは一緒。霧が街みたいに完成したら、置かれたおばけがいなくなる。おばけのストックがなくなったら負け。わたしたちが先にここまで得点をあつめたら、わたしたちの勝ち」と説明。
例のごとく、夫「とにかく君から始めてみて?」
了解(笑)!

まずタイルをひく。
あ、霧と街だ…
というわけで、霧にくっつけて置いてみる。

まずは1枚

おばけは2匹だけど、霧にくっつけたので、1匹だけ置けばいい。

夫は、道つきの街。
夫「あ、でも、ここに置いたら、霧ができる??」
わたし「うん、できるできる、そしたら、おばけ全部消えるよ?」

おばけ完成…じゃなくて、霧完成(笑)

じゃーん、いきなりおばけ消滅!
わたし「いい感じじゃんっ!」

次のわたしのタイルは…おばけ3匹もいるーっ!
わたし「しかも道があるから、つなげて置けない…」
夫「しょうがないから、ここは?」
せっかくおばけ退治したのに、また3匹出現しちゃった(笑)。
夫は、うまく霧をふさぐタイルをひいてくる。

おばけ出没

次のわたしのタイルは、道。
わたし「このバージョンは、道でせっせと得点した方がいいと思う。おばけを増やさないようにするのも大事だけど、目標点数に届かないと勝てないから」
夫「ふむふむ」

道も作る!

わたしは、道にこまを置く。
そして夫…「またおばけが出たー」…ってまさにそんな感じ(笑)。
夫「道があるから、今ある霧にはつけられないんだよね…そしたら、せめて街を作るか」
わたし「そうだね、しょうがないよ」

おばけが増えてゆく…

次のカードも霧…「あ、でも、これでここはふさげる」

霧をふさぐ(笑)

夫、街を完成させる。
ここで、わたしたちは「街を完成させたら、街の得点を得ることもできるけれど、得点を得る代わりに、タイルを1枚選んでその上にのったおばけを最大3匹まで取り除くことができる」というルールをケロリと忘れ、素直に街の得点を入れる。
わたし「ようやく4点…これ、50点も集められるかなぁ」
夫「…きつそうだね…」

街、完成したけどさぁ…

夫、ちらりとおばけのストックを確認。
わたしも確認…あと4匹じゃんっ(笑)。

かろうじて、おばけ増やさず

わたしのタイルは、運よくおばけが1匹だったので、霧にくっつけておばけはのせずに済む。

いたるところから出現するおばけ

ところが、次のタイルはおばけ3匹!!
わたし「うわー、どうしよう、あと1匹しかおばけいないんですけどー」
夫「とにかく霧を完成させないと…」

ああああああっ

そして、運命の1枚…
わたし「げーっ、おばけ3匹もいるー」
夫「ということは、どうやってもおばけが足りないよね」
わたし「ということは、わたしたちの負け…」
あっさり終了(笑)。

4点しか取れなかった…

名誉(笑)の4点。
夫「悔しい。まだ時間あるし、もう1回やろう!」
わたし「やった(笑)」
どうやら、夫、気に入った模様(笑)。

さて、気を取り直して2戦目。

霧がない!

めずらしく霧のないタイル…
わたし「霧がないタイルが出てくると、ホッとするね」
夫「そうだね」

夫のタイルは、霧つき(笑)。

霧、1つ完成(笑)

でも、さくっとおばけ退治。
夫「これ、おばけはためないほうがいいよね。どんどん霧を完成させていった方がいいと思う」
わたし「確かに!」

なるべくおばけを増やさないように…

霧つきタイルだけれど、霧タイルと組み合わせて、置くおばけの数を減らす。
わたしたちは、オリジナルの調子でこのタイルにはこまを置かなかったけれど、あとで説明書で確認したら、街や川に2人以上のプレイヤーのこまが置かれ、同数だった場合は両方のプレイヤーに得点がいくとのこと。
つまり、今置いたタイルに赤以外のこまをおけば、街が完成したら得点が2倍になるというわけ。
…これも、遊んでいるときは忘れていたルールで、これを使えばもう少し楽にプレイできたかもしれない(笑)。

霧を、霧を完成させたいっ

夫も霧つきタイル。
しっかり街にこまを置く。

霧が広がる…

わたしも霧つきタイル。
しっかり霧タイルにくっつけて、おばけの数を減らす。
そして、長くなってきた道にこまを置いてみる。
夫「ちょっとおばけ、増えてきたねぇ」
わたし「うん、そろそろ霧を閉じ込めたいよねぇ」
夫「これ以上大きくならないといいんだけど」

また霧っ!

また霧が広がる!
いい加減霧を完成したいーっ(笑)。

道がジャマをする…

今度の霧つきタイルは、道もあるのでくっつけられないー(笑)。
夫「これは、新しく始めるしかないよね…」
わたし「…うん、しょうがないよね。でも、3匹じゃなくて2匹だからなんとかなる…と思いたい(笑)」

ようやく得点…

夫、道を完成させる。
とりあえず、3点確保…ショボいけど、得点は得点(笑)。

でも、その直後わたしも街を完成させる。
わたし「やった、10点!さっきより得点が伸びた」(笑)

前回の得点を越える!

そして、夫、再びおばけを追い払う!
夫「おばけ、減った!」
わたし「あなた、おばけ追い払うの、上手!」
夫、ちょっと自慢げ(笑)。

これで、おばけが…

そして、ようやく霧がふさがるっ!!
夫「よし、これで一気に追い払える!」
わたし「やったー、すっごくすっきりするね」
夫「いい加減、街も完成させたい」
わたし「確かに。霧ばっかり追っかけてたもんね」

おばけ、一気に消滅!

おばけがいないって、なんてすっきりした状態なの(笑)?
このスキに得点を集めねば…

そしてまた発生する霧(とおばけ)

…と思ったけど、霧つきタイルが圧倒的に多いので、すぐにまた発生するおばけたち(笑)。

得点が欲しいっ!

おばけを増やし過ぎたくないけど、得点も集めないと勝てない。
このバランス感覚は、すばらしい!

あっという間に増殖するおばけたち

増え続けるおばけ…あったはずの余裕がどんどん削られる(笑)。

魔除けの札が欲しい…

夫「おばけが増えてきちゃったよね」
わたし「とにかく得点集めないと。おばけばっかり気にしてたら、得点集まらないし、得点気にしてたら、おばけ増えるし、で、これめちゃくちゃ悩ましい!」
夫「うん、霧も街もできることならさっさと閉じたほうがいいってことだよね」
わたし「そう思う」

このあと立て続けに、街を完成させるタイルが出てくれて、ようやく大きな街が完成!
夫「これで、何点??」
わたし「えっと、ワッペンもあるから20点だ!」
夫「さっきより多いじゃん!」
わたし「いい感じ、いい感じ。このままおばけもやっつけよう!」

街、完成っ!!

そして、ぴったりはまる霧タイルが出てくる!
夫「やった、これでこの霧も完成!」
わたし「おばけちゃん、全員退散(笑)」
道も完成し、得点が入ってくるようになる!

やった、50点越え!!

終盤に、運よく霧なしタイルが連発してくれて、街も完成!
計算してみると…
わたし「あ、やった、これで54点だから、わたしたちの勝ち!!」
夫「やった、勝てたー!!」

得点ボード1周!

実は、このあとも2回遊んで、計4回遊びました(笑)。
結果は、2勝2敗。
夫「このゲームは、他のプレイヤーと戦うんじゃなくて、ゲームと、おばけと戦うゲームなんだね」
そう、それ自分で気がついてくれて、わたしはうれしい~~っ。

 

これは、アリ…ってか、ウチのプレイ環境にピッタリのゲームっ!!!
ものすごくおもしろかったー!

もともとオリジナルでも、ルールに「表にしたタイルは、他のプレイヤーにも見せて、アドバイスしてもかまいません」とあるので、ウチではしょっちゅうお互いに「ここがいいんじゃない?」「こっちの向きの方が、あとで置きやすいと思う」などなど言い合っていました。
だから、霧でもいつものように「ここはこっちの方がいいよね」「こうしたら、霧が終わるよ」などなど相談しつつ遊んだし、それがそのまま全員の結果につながるので、ものすごく自然でした。
これは、とっても楽しい!

たぶん、オリジナルで遊ぶ場合、多くの方はプレイヤー同士の戦いになると思うのですが、家族で遊ぶ時にそれをやると、プレイ後の家庭内の雰囲気がめちゃくちゃ悪くなるので(笑)、ウチでは割と「それぞれの縄張りには関与しない(笑)」ようにして遊んでいるのです(それじゃー、カルカソンヌじゃないと言われたとしても、それが我が家のカルカソンヌ・笑)。
だから、すでに霧バージョン的に遊んでいたといってもいいかもしれません(笑)。

あと、手持ちのこまの数が多めだったので、あとで説明書を確認したら、上にも書いたように完成した道、街に色違いのこまが同数あったら、どちらも得点できるとのことで、これを上手く使えばもっと早くに目標得点に到達したと思います。

また、ウチではオリジナルのクセ(笑)で、霧は隣のタイルと一致していなくてもかまわないというルールは使いませんでした。
なんかね、合ってないと気持ち悪いのです(笑)。

夫は、すっかりハマってくれたし、レベルは6まであるし、途中で人数増えても全く支障ないし、しばらくは霧バージョンの登場が増えそうです!

 

カルカソンヌ 霧・その2はこちら

 

☆今日のありがとう☆

その1
今日の天気は、くもり。
ただ、むおっと暖かい感じで、上着を着て出たら暑かったです。
こういうのも小春日和っていうのかな。

その2
朝からハプニングがあったけれど、なんとかなりました。
なんとかなったことに感謝!

その3
1号、2号は出かけてるし、今日はゲームなしかなぁと思っていたら…
夫「今日は、もうゲームで遊んだ?」
わたし「遊んでない。忙しすぎてムリだった」
夫「じゃあ、今から遊ぶ?ぼくは遊べるよ?」
わたし「遊ぶ遊ぶ遊ぶーっ」(笑)
付き合ってくれてありがとう!

その4
これからは、夫も楽しめるような2人用ゲーム探さないと。
ウチにあるのって、難易度高めなんだよなぁ…

その5
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん♪♪♪