紺碧のSpielplatz

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カルカソンヌ ディブルク(Carcassonne Die Burg)

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カルカソンヌが城壁の中へ

夕暮れの光の中にカルカソンヌの街の壮大なシルエットが浮かび上がる。
騎士と、農民たちは馬の世話にとりかかる。
商人は、大声で商品を売り出し、紋章官は城へと急ぐ。
この城下町は、難攻不落といわれる高い城壁に囲まれているのだ。

No.283

カルカソンヌ ディブルク(Carcassonne Die Burg)

Reiner KniziaKlaus-Jürgen Wrede

・Hans im Glück

・8歳から

・2人専用

・時間…30分から45分

・日本語化…必要ありません

カルカソンヌ ディブルク」は「カルカソンヌ」シリーズの1つですが、Wredeさんのカルカソンヌシステムを使って、Kniziaさんが作ったものです。
古道具やさんで見つけて購入。

城壁を組み立て、角にボーナスタイルをおきます。
各プレイヤーは、自分の色のこまとお城を受け取ります。
こまの1つは、得点マーカーとして0のますにおきます。
タイルは裏返しにしてよく混ぜて、いくつかの山にしておきます。

手番がきたら…
1.タイルを1枚表にして、城壁の中におきます。
2.今おいたタイルの上にこまをおいてもかまいません。
3.道、塔、家が完成したら、得点計算を行います。
4.得点マーカーが角ぴったりにきたら、そこにあるボーナスタイルをもらいます。
を順番に行います。

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上から、こま、ボーナスタイル、タイル

1.タイルを1枚表にして、城壁の中におきます。
通常の「カルカソンヌ」と同じく、1枚目のタイルは、スタートタイル(城壁内にかかれています)と一致するようにおきます。
2枚目以降は、スタートタイルかすでにおかれたタイルと一致するようにおきます。
角どうし、あるいは半分だけ接するおき方はできません。
道は必ずつなげなければなりません。
城壁にはどのタイルでも接しておくことができます。

2.今おいたタイルの上にこまをおいてもかまいません。
今おいたタイルに、こまをおきたかったらおき、おきたくなかったらおかなくてもかまいません。
すでに他のプレイヤーがこまがおいた部分にはおけません。

3.道、塔、家が完成したら、得点計算を行います。

道は、城壁か広場(道の真ん中の石畳)ではさまれたら完成です。
城壁の道とつながっている場合は、城壁も1タイルと数えます。
1タイルにつき1点で計算します。
ただし、完成した道に井戸があったら、1タイルにつき2点で計算します(注・井戸が2つ以上あっても、1タイルにつき2点です)。

塔は、空いているところがなく、道、家、庭で区切られたら完成です。
城壁の塔とつながっている場合は、城壁も1タイルと数えます。
1タイルにつき2点です。

家は、空いているところがなく、道、塔、庭、城壁で区切られたら完成です。
城壁の家とつながっている場合は、城壁も1タイルと数えます。
1タイルにつき1点です。

1つめの家が完成したら、その家の上にお城こまをおきます。
以後、新たに家が完成して、その家がお城こまがおかれた家より大きい場合は、完成したばかりの家にお城こまを移動させます。

完成した道、塔、家に各プレイヤーのこまが1つ以上あった場合は…
→おかれたこまの多いプレイヤーが、得点します。
→おかれたこまが同数だったら、誰も得点しません。

道、塔、家が完成したら、そこにおかれたこまが戻ってきます。
戻ってきたこまは、次の手番から使うことができます。

4.得点マーカーが角ぴったりにきたら、そこにあるボーナスタイルをもらいます。
得点マーカーがボーナスタイルのあるますにとまったら、そこにおかれたボーナスタイルをもらって、自分の前に表にしておきます。
ボーナスタイルのあるますにとまらなかったら(通り過ぎてしまったら)、ボーナスタイルはもらえません。
ボーナスタイルは、次の手番から使うことができます。


庭にこまをおく場合は、こまをねかせておきます。
庭におかれたこまは、ゲーム終了時まで戻って来ません。

最後のタイルがおかれたら、ゲーム終了です。
使われなかったボーナスタイルは取りのぞいて、お城、庭、獲得したボーナスタイルの得点計算をします。
完成しなかった道、塔、家は得点になりません(例外・得点できるボーナスタイルを持っている場合)。

お城
1番大きなお城を完成させたプレイヤーが得点します。
どちらのプレイヤーも同数の場合は、どちらも得点しません。
城壁内の1番大きな空白(タイルがおかれなかった場所)を数え、その数が得点となります。


庭にいくつ市場があるか数え、市場1つにつき3点の得点になります。

ボーナスタイル
ボーナスタイルの効果により得点します。

得点が多いプレイヤーの勝ちです。

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白=わたし、黒=2号

天気のいい午後に、「宿題やらなきゃいけないんだけど?」という2号に「ちょっとだけー!!」と頼み込んで、2号とわたしの2人でプレイ。
…って、↑これ、親としてどうよ(笑)。

「ほぼ、カルカソンヌと同じ。得点してこまがとまったますにボーナスタイルがある。道は絶対つながなきゃいけないけど、それ以外はタイルのへりで完成させるって感じ」というと、すぐ理解。
ただ「でもさー、なんでわざわざこの壁の中でやんなきゃいけないの?」と2号…ごもっとも(笑)。

まずは、2号がタイルを表にして、城壁のスタートタイルにおく。
2号は「で、このあとは、このタイルにくっつけておくか、他のスタートタイルにくっつけておけばいいんだよね?」…その通りでございます。
ったく、これじゃー誰が説明書読んだんだか分かんない(笑)。

序盤は2人とも悩まず、おけるところにおいて、こまをおくという感じ。
カルカソンヌ自体は何度も遊んでいるので、2人ともこまのおき方がかなり倹約家(笑)。
だって、戻ってこなかったらつらいんですもの(笑)。

2号が小さいのをちょこちょこ完成させて、ちまちまと得点。
わたしもなんでもいいから完成させて得点して、あわよくばボーナスタイルが欲しいけど…完成できないっ!!
逆にどんどん広がっていってしまう!

…そう、ディブルクはオリジナルのカルカソンヌと比べて完成しづらいのです。
慣れれば、完成させるようにおくようになるのでしょうが、オリジナル脳だと同じ種類は広がるようにおきたくなります。
オリジナルなら、それでも狙いの1枚がきたらさくっと完成できたり、完成したくないけれど完成させられたりと、自然に完成できることもあるのですが、ディブルクはそれがほとんどない…ということに終盤になって気づく(笑)。
タイル1枚で完成させるのは難しいので、ある程度で欲張らないで閉めていかないとムリなんだと分かったのはゲーム終了直前だったという(笑)。

完成させたいけどできない、ようやくできたと思ったら大きいから得点も多く、ボーナスタイル通過しちゃう(笑)。
せっかく大量得点できたのに、なんかソンした気分になる(笑)。

それに、道と塔と家で手一杯で、商人なんてとてもムリ。
「オリジナルでも、こまねかせるっての、やってないしねぇ」とわたしが言うと、「ムリムリ、最後まで戻ってこないっての好きじゃないし」と2号。
そーだった、だからウチは農民ルールないんだった(笑)。

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見てっ、こま寝てる!!

2号は、うまくボーナスタイルを2枚とったけれど、両方とも「1手番に2枚ひける」。
「何も両方とも同じじゃなくても…」とガックリの2号。
わたしは、まず家の得点を1倍にするタイルをもらったけれど、終了までに家を完成することができなくて結局使えなかった(笑)。
次の市場の得点が増えるタイルは、市場が出てくるまでじっと待つ(笑)。
市場タイルが出てきたら、すでに市場がある場所にタイルをおいてこまをねかせる。
これで、とりあえず12点は確保!
でも、未完の道で得点できるタイルは、ゲーム終了直前に出て、わたしは偶然道にこまをおいてなかったため、こちらも使えず…全然ボーナスじゃないじゃん(笑)。

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なんだかぼんやりしたイメージ...

そんなこんなで、タイルがなくなって終了。
勝ったのはわたし。

ごく普通…
カルカソンヌじゃないと思って遊んだら、もっとおもしろいと思えたかも。

おもしろくないわけじゃないんだけど…なんだか物足りないのです。
完成させづらいとか、完成したかどうかが一見では分からないとか、ボーナスタイルが使いにくいとか(そもそもボーナスタイルがとりづらい)、いろいろあるけれど、やっぱり「大きなものを作る楽しみ」がなくなってしまったのが大きいと思います。
カルカソンヌは、巨大な街をつくるのが楽しいのであって(少なくともわたしは)、小さい家や塔を作って得点しても、満足度は低いままなのです。

ゲーム終盤、2号もわたしもなんとか完成させようともがいたけれど、完成させることはできませんでした。
ここまで作って、結果0点ってなんだかなぁ…

タイルのふちが区切りになるというのにも、最後まで慣れませんでした。
カルカソンヌのシステムは使っているけれど、別物だと思ったほうがおもしろいと思います。
BGGでは人気あるみたいですが、わたしはオリジナルのカルカソンヌの方が好きです。

 

☆今日のありがとう☆

その1
スーパーで買い物したら、「新製品でーす」と板チョコ1枚もらいました。
チョコレートって、もらうだけでうれしくなりまりますね。

その2
忙しいのに時間作ってゲームしてくれた1号、ホントにありがとう。