ニューヨーク動物園で、自分の動物園を建設します。
おりをつくり、動物を飼育し、子どもを増やしましょう。
このゲームの基本ルールは、すぐに理解できます。
というのも、手番に選ぶアクションはたった2つ、動物園に新しいおりをおくか、動物を購入するか、しかないからです。
ただし、タイミングが重要です。
タイミングがよければ、動物がどんどん増え、新しいアトラクションを建てることができるのです。
No.251
・ニューヨーク・ズー(New York Zoo)
・Feuerland
・10歳から
・1人から5人
・時間…30分から60分
・日本語化…必要ありません
「ニューヨーク・ズー」は、Uwe Rosenbergさん作で、「パッチワーク」と「アグリコラ 牧場の動物たち」を合体(笑)させたような感じと聞いたときは食指が動かなかったのですが、写真を見たらこまがいっぱい入っててかわいー!と思いまして。
↑ゲーム内容全く無視の選択基準でした(笑)。
動物園の道ボードを広げます。
各くぼみに、指定されたようにおりピースを積み重ねておきます。
おりピースは、下から上に大きいピースがおかれます。
ぞうを道ボードの赤い点におきます。
ボーナスピースのアトラクションピースは、大きさごとにわけておいておきます。
動物こまは箱にざーっと入れておきます(笑)。
人数に合わせて、動物園シートをもらいます。
シートの上にかかれた動物をもらって、小屋におきます。
ゲームの目的は、自分の動物園シートをおりピースできっちりうめることです。
手番がきたら、ぞうを人数に合わせた分動かします。
2人か4人で遊ぶ場合…1から4ます動かせます。
3人か5人で遊ぶ場合…1から3ます動かせます。
ますとして数えるのは、おりピースがおかれているところと背景が水色の動物がかかれているところです。
背景がオレンジ色で動物がかかれているところは、ますではありません。
ますが…
A.おりピース
1番上のおりピースをうけとって、自分の動物園におきます。
ピースは、動物園の枠内に収まるようにおきます(ピースを重ねたり、枠からはみ出てはいけません)。
ピースは裏返したり、向きをかえたりしてかまいません。
1度おいたピースは、ゲーム終了時まで動かせません。
おりピースをおいたら、動物をつれてこなければなりません。
おりピースに動物をおけない場合は、おりピースをとることはできません。
動物は一手番につき、2匹までおりに入れることができます。
動物は、小屋からつれてきても、他のおりからつれてきてもかまいません。
ただし、他のおりからつれてきて、そのおりが空っぽになる場合はつれてくることができません(常に動物がいなきゃいけないってことです)。
B.動物の獲得
背景が水色の動物のますにとまったら、そのますにかかれた動物2匹か、欲しい動物1匹がもらえます。
もらった動物は、すぐに小屋か同じ種類の動物がいるおりか、完成してからっぽのおりにおきます。
おりにおいた動物と同じ動物が小屋にいたら、その動物もおりにいれることができます(計2匹おりに入ることになります)。
おりが、動物でいっぱいになると完成したことになります。
完成すると、1匹を小屋に残して、あとはストックに戻します。
それからボーナスとして、好きなアトラクションタイルを1枚選び、動物園におきます。
C.動物が繁殖(要は子どもが生まれる!)
ぞうを動かす際に、背景がオレンジで動物がかかれたますを通過すると、全員その動物が2匹いる以上おりで子どもが生まれます。
1つのおりに2匹同じ動物がいて、なおかつ子どもも同じおりにおかなければなりません。
また、その動物が3つ以上のおりで2匹ずつ飼われてても、生まれるのは2匹(つまり、2つのおり)だけです。
おりに4匹、6匹飼われていても、生まれるのはおり1つにつき1匹です。
子どもが生まれた時も、小屋に同じ種類の動物がいたら、同じおりにつれてくることができます。
もし、2人か3人でプレイしているとき、少なくとも1つのおりで子どもが生まれたら、そのプレイヤーはボーナスがもらえます。
子どもが生まれたプレイヤー(…誤解を招きそうな表現…)は、2匹以上いるおりを1つ選び(今子どもが生まれたおりでもかまいません)、その動物の子どもをもらいます。
通常の繁殖で、すでに2匹もらっていても、ボーナスとしてもう1匹もらうことは可能です。
1番最初に動物園をすべてピースでうめたプレイヤーの勝ちです。
天気の悪い午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ざっとルールを説明するけど、ルールのためのルールがあって結構ややこしい。
いつものように、「とにかくやってみよ!」で始める。
スタートプレイヤーは2号。
迷うといっても、3人だと3ますまでしか動かせないので、たいていピース2つで悩むか、動物で悩むかって感じ(笑)。
序盤はまず手の届く(笑)ピースをとっては動物をのせる。
「さっさと2匹にしないと増えないんだよね…」と2号。
そう、1匹だけだといつまでも独身…シビアだなぁ(笑)。
とはいうものの、最初にもらえる動物を増やせるのは動物園の奥の方。
貧乏性なわたしたちは、小屋が空になってから動物をもらう(笑)。
「あー、プレーリードッグがすぎちゃった…」…せっかく子どもが生まれるますを通過したのに、プレーリードッグは全員独身(笑)。
「早いとこ2匹目が欲しいけど…おりも欲しいんだよね…」とわたし。
最初のうちは、おけそうなピースをおいて動物をのせる。
小屋に動物がいなくなったら、動物もらって、同じ種類がいるおりがあったらそこに入れて…と、あんまり悩まない(のは、わたしだけかもしれないけど・笑)。
一番最初におりをいっぱいにしたのはわたし。
当然、何も考えないで1番大きいアトラクションをもらう。
「…って、これ、結構おきにくい」と言ったら、「太いからねぇ、それ」と1号。
そう、おりでパズルをやっていくと、うめられなくなるのはどちらかというと1ます1列なので、細長い方が使いやすいんだけど、もちろんそれはアトラクションタイルにあんまりない。
…ちっ(笑)。
次にうめたのは2号で、大きいのではなくあえて2ますのアトラクションを選ぶ…やってることが、めっちゃ玄人っぽい(笑)。
2号はパズル得意だからなぁ…去年の春2000ピースのパズルやったときも、2号が面倒な部分全部やってくれたっけ(笑)。
2号とは反対に、パズルに苦労している1号。
1号も2号も先読みして、狙いのタイルに合わせて周囲を埋めていくけれど、予想通りになることもあれば、ならないこともあり…これ、3人で遊んでるからまだいいけれど、4人5人で遊んでいたら、待ち時間がめちゃくちゃ長いだろうなぁ…
「大きいピースだと動物園うまるけど、小さいピースだとすぐ終わる…って、当たり前だけど、難しい」と2号。
このバランスは、確かに絶妙だ…
2号の先読みはいいセン言ったらしく、「やった、コレ狙ってた!」とか「よし!」なんて言いながら希望のピースとってたけど、1号はちょっと違うが重なったらしく、手番が来ると熟考(笑)。
わたしは…要は三択、最後はアトラクションでがんばるしかないと開き直って(笑)いたので、そんなに悩まない。
わたしは2つのおりでリーチ!
これがいっぱいになって、1ますのアトラクションを2つもらえたら完成!というところまでこぎつけたけれど、先読みの達人2号は狙ったピースがぴたっとおさまるように組み立て、そのピースをおいてさくっと終了。
「え、ウソ、もうおしまい?最後はアトラクションタイルの取りあいになるかと思ったのに…」と言ったら、しゃらっと「それがイヤだったから、ピースで終わらせた」という2号…おみそれしました(笑)。
ということで、勝ったのは2号、以下わたし、1号。
ちなみに、これが3回目のプレイ。
そのあと2号とわたしで2人でも遊びましたが、ごくごく普通のゲームという印象です。
「パッチワーク」と「アグリコラ 牧場の仲間たち」の合体と言われていますが、その通りだと思いました。
「パッチワーク」ではパズルを完成させるのではなく、なるべく大きくするというのが目的で爽快感が少なかったのですが、「ニューヨーク ズー」ではパズルを完成させるというのが目的になり、遊んでいておもしろかったです。
また2匹いれば子どもが生まれるというのは、やっぱり楽しい(笑)。
ただ、上にも書きましたが「ルールのためのルール」が多いなぁと感じました。
おりに2匹いたら子どもは生まれる、でも、同じ動物のいるおりが3つ以上あっても、生まれる子どもは計2匹まで、とか、3人プレイだったら、子どもが生まれたら、もう1匹好きな動物の子どもが生まれる、などなど、かなり不自然なルールでなじみにくいのです。
そのへんは、動物園シートの上にアイコンで書かれていますが、不自然なルールなのでアイコンを見てもすぐに「あ、そういうことか!」と思い出せません。
なので、説明書に戻って調べることになり、ゲームテンポは落ちるし、遊ぶというより作業するという感覚になります。
「ニューヨーク・ズー」はまずルールありき、で、動物園を作るという設定を後付けしたような感じがします。
パズル好きの2号は「悪いゲームじゃないけど、別にもう遊ばなくてもいいかな」とのこと。
1号は「悪くはないんだろうけど、おもしろくなかった」とのこと。
わたしも、「ニューヨーク・ズー」「パッチワーク」「アグリコラ 牧場の動物たち」から選ぶなら、「アグリコラ 牧場の動物たち」を選ぶかな…
たぶん「ニューヨーク・ズー」は、どちらかというとアブストラクトゲームとして遊んだら楽しいのかもしれません。
動物のこまにだまされると(笑)、なんかいろいろ違うという気持ちになりました。
あと、人数が多いと待ち時間は長いと思います。
こっちの人たちがよくやる「待ち時間におしゃべりを楽しむ」ができれば、全然問題ありませんが(笑)、2人か、多くても3人までで遊んだほうがいいと思います。
☆今日のありがとう☆
めずらしく、本当にめずらしく1号と2号が大ゲンカ。
小競り合いはよくあるのでほっといたら、つかみ合いにまでエスカレートしたので、あいだに入って2人を隔離(笑)。
そして、「そーいえば、昔は毎日こんなことやってたなぁ…」と思い出しました。
昔は1時間おきに取っ組み合っていたので、しょっちゅう隔離してたけど、そういえば最近はぜーんぜんやってない…
夕飯のときに、1号は「2号とケンカした。でも、よく考えたらすっごく久しぶりだった」と夫に言ってて、思わず「そう、わたしもめちゃくちゃ久しぶりに隔離した」と言ってました(笑)。
なんだかんだいっても仲のいい兄弟だということが、ホントにうれしいです。