プレイヤーは、小さな動物園の園長になって、動物園の動物たちを増やしていきます。
ゲーム終了時には、動物たちが得点となります。
しかし、動物園の経営には、しっかりとした計画が必要です。
なぜなら、あっという間に動物たちがが多くなりすぎて、場所が足りなくなれば、マイナス得点となってしまうからです。
とはいうものの、幸運なことに、動物園を広げて動物たちが暮らせるようにすることも可能です。
No.247
・ズーロレット(Zooloretto)
・Abacus Spiele
・8歳から
・2人から5人
・時間…45分
・日本語化…必要ありません
・Spiel des Jahres受賞(2007年)
「ズーロレット」は、2007年にSpiel des Jahresを受賞しました。
Spiel des Jahres受賞したし、何より箱のパンダがかわいかったので遊んでみたのですが…なんかしっくりこない。
「なるほどっ!」と膝をたたく(笑)こともなかったし、すごくおもしろいとも思えなかったので売ってしまったのですが、あとになってSpiel des Jahres受賞作はコレクションしようと思い、買い直し(バカ)。
その頃には、Löweneditionとしてライオン入りになっておりました。
確かに、初版でライオン入れなかったのはなんでだったんでしょう(笑)?
動物園といったら、ぞう、キリン、ライオン…ですよねぇ。
四角いタイルは人数に合わせて準備して、裏返しにしてよくまぜて、15枚をわきによけ、その上に赤いマーカーをおきます。
残りは裏返しに積み重ね、いくつかの山にします。
丸いタイル(子ども)は、表にしてわきにおきます。
人数分のトラックを準備します。
各プレイヤーは、お金2つと、動物園ボードと拡張ボードをうけとり、拡張ボードは裏返しにして動物園ボードのよこにおきます。
手番がきたら、以下の3つから1つ選んで実行します。
A.タイルを1枚トラックにのせます
B.トラックを1台選び、以後パスします
C.お金を使います
実行したら、手番終了です。
全員がトラックを選び終えたら、ラウンド終了です。
A.タイルを1枚トラックにのせます
四角いタイルの山の1番上のタイルを1つ選び、表にします。
トラックのあいている場所を1つ選んで、そこにタイルをのせます。
これで手番は終了です。
もし、すべてのトラックにタイルが3枚のっていたら、このアクションは選べません。
四角いタイルの山がすべてなくなったら、赤いマーカーをおいたタイルの山を使います。
B.トラックを1台選び、以後パスします
タイルが1枚以上のったトラックを1台選び、そこにのったタイルをすぐに自分の動物園におきます。
動物園におく際は…
・動物タイル
おりか、飼育小屋におかなければなりません。
おりにおくときは、同じ動物のおりでなければなりません。
同じ動物のおりは2つ以上あってもかまいません。
おりにおけないタイルは、飼育小屋におかなければなりません。
・売店タイル
売店タイルをおくますにおかなければなりません。
おく場所がないときは、飼育小屋におかなければなりません。
・お金タイル
お金として、自分のお金と一緒にしておきます。
飼育小屋には、種類に関係なく動物タイルと売店タイルを何枚でもおくことができます。
売店タイルは、おく場所があっても飼育小屋においてもかまいません。
C.お金をつかいます
以下の3つから1つ選んで実行します。
1.タイルの移動 あるいは 交換
2.タイルを売る あるいは 買う
3.動物園の拡張
1.移動 あるいは 交換(1お金・自分の動物園内のみ)
移動
自分の動物園内の飼育小屋ある動物タイル1枚をおりに入れるか、飼育小屋にある売店タイル1枚を売店タイルのますにおきます。
交換
自分の動物園内のおりにいる動物全部と、他のおりか飼育小屋にいる動物を交換します。
飼育小屋に同じ種類の動物が1匹以上いたら、すべて動かします。
交換先のおりが小さすぎて、動物が全部おりに入らない場合は、このアクションは選べません。
2.売る あるいは 買う(2お金)
2お金を払って、他のプレイヤーのタイルを買うか、自分の飼育小屋にいる動物を売ることができます。
買う
他のプレイヤーの飼育小屋にいる動物タイルを1枚買うことができます。
1お金を銀行に、1お金をタイルを持っているプレイヤーに払います。
タイルを売るプレイヤーは、売ることを拒否することはできません。
買った動物タイルは、すぐ動物園ボードにおきます。
売る
飼育小屋にいる動物タイルを1枚売ることができます。
2お金を銀行に払います。
売られた動物タイルは箱にもどし、以後使用しません。
3.動物園の拡張
3お金を払って、拡張ボードを表にします。
全員トラックを選び、場にトラックがなくなったら、ラウンド終了です。
次のラウンドは、最後にトラックを選んだプレイヤーから始めます。
おりにオスとメスが一緒におかれると、すぐに子どもが生まれます。
生まれた子どもは、同じおりにおきます。
同じおりにおけない場合は、飼育小屋におきます。
1度子どもを産んだペアは、新しくオスやメスがおりにきても、子どもは生まれません(ペアになったら生まれるのは1匹だけ。パートナーを変えても子どもは生まれません)。
おりが満員になったら、ボーナスとしておりのわきにかかれたお金を銀行からもらいます。
銀行にお金がなかったら、もらえません(ひど…)。
タイルの移動によっておりが満員になった場合は、このボーナスはもらえません。
ゲームの終了
赤いマーカーがのったタイルを使い始めたら、そのラウンドを最後まで行って、ゲーム終了です。
得点
・おりにいる動物タイル
→満員のおり…おりにかかれた得点の多い方がもらえます
→1匹足りないおり…おりにかかれた得点の少ない方がもらえます。
→2匹以上足りないおり…おりに隣接した売店1枚以上おかれていたら、動物タイル1枚につき1点もらえますが、売店がなかったら得点なしです。
・売店タイル
→売店タイルのますにおかれた売店は、1種類につき2点(同じ種類が2つ以上あっても2点だけ)
→飼育小屋におかれた売店は、1種類につきマイナス2点(同じ種類が2つ以上あってもマイナス2点)
動物タイル
飼育小屋におかれた動物は、1種類につきマイナス2点(同じ種類の動物が2匹以上いてもマイナス2点)
すべての得点を足して、1番多かったプレイヤーの勝ちです。
同点の場合は、より多くお金を持っているプレイヤーの勝ちです。
薄曇りの午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
むかーし3人で遊んだことがあったけれど、1号も2号も覚えていないとのこと。
印象薄すぎたらしい(笑)。
タイル数えたり、積み重ねたりとセッティングがちょっとめんどう。
布の袋がついてきているけれど、それにタイルを入れると残りが分からないので、ウチではタイル積み重ね方式(笑)を採用。
序盤は、気楽にタイルをめくってはトラックにのせる。
とりあえず全員3枚のったトラックをとって、自分のボードにならべる。
出だしから売店が出まくって、あまり悩まずにすむ。
それを何度かくりかえしてゆくと、それぞれ「この動物が欲しい」が明確になってくる。
実は、ゲームが始まるのはここから(笑)。
自分の欲しい動物たちは同じトラックのせたいけれど、他のプレイヤーの欲しい動物たちはばらばらにしたい(笑)。
最初のトラックにのっていたというだけで、おりに入れた動物だけど、うまく集まってくると当然欲も出る(笑)。
タイルをめくるたびに、3人とも相手のボードを確認して、嫌がらせのようにおく(笑)。
「あ、感じわりー」と2号が言えば、「お互い様だろ!」と1号。
そこでわたしが狙いのトラックをとったもんだから、2人そろって「信じらんねぇー!」…でしょうねぇ(笑)。
1号は、パンダとカンガルー、2号はしまうまとぞう、わたしはパンダとさるを集める。
パンダが1号とかぶってしまったのがイタイなぁと思っていたら、そのあと全然出てこない(笑)。
「え、マジ?パンダ集めてんですけど?」とわたしが言うと、2号は「ぞうも出てこないー!」…誰もまだ集めてないライオンが出てくると、3人でため息。
ライオンに失礼だっつーの(笑)。
3人で遊んでいてトラックに3匹集まるまで待つと、欲しい動物もくるけど、いらない動物もわんさかとくる(笑)。
いい感じでお金や売店がのっかると、飼育小屋のストックを増やさずにすむけど、そう毎回うまくいくわけでもなく…
3人ほぼ同時に拡張して、動物をお引っ越し。
2号は「ねぇ、飼育小屋のライオン家族引っ越しさせたいけど、1匹ずつやったらめっちゃ高くなるよねぇ?」と言ったら、1号が「だったら、そこに他の動物入れてから、引っ越しさせたら?そしたら1お金でできるじゃん」「あ、そっか、あったまいー!」(笑)。
「1匹でも1お金、おり同士の交換でも1お金ってなんかなぁ…動物園ってお金かかるんだね…」と2号…そこっすか(笑)?
わたしはさるが集まりすぎて、子どもだけ別居(笑)。
これはかわいそうってんで、カンガルーとさるを交換。
さる、無事子どもと同居…と思ったら、カンガルー子ども産んじゃう(笑)。
…子どもが生まれたのに、あんまりうれしくないってどーよ(笑)。
しかも、そのあと1号と2号は、もうおりにいれられないカンガルーとわたしが集めていないライオンをうまくセットにして、わたしに押し付けることに成功。
「信じられない…」と言ったら、「えー、こっちもカンガルーはいらない」「ウチもいらない」…カンガルー、不人気(笑)。
飼育小屋に動物がたまってきたので、わたしは押し売り作戦開始(笑)。
「ぞうがいますが、いりませんかー、あとライオンもいますけどー」と言ったら、2号はまずぞうを購入して、ぞうのおりを完成させる。
次の手番で、ライオンも購入。
このライオン、オスだったので、2号のおりのメスと結婚して子どもが生まれる。
「あ、それはいい手だ!」と言ったら、2号は「でも高い…2お金だよ?」…確かに(笑)。
最後の方は、飼育小屋のマイナス点を避けようと1号も2号もタイル1枚のトラックをとる。
おかげでわたしの飼育小屋は大にぎわい(笑)。
なんとか4種類でおさまったけど、集めきったカンガルーとさるが残っているのがくやしい!
そのままゲーム終了。
わたしは飼育小屋に4種類の動物がいたので、マイナス8点くらう!
やられたーっと思ったら、売店を4種類集めていたので、プラス8点…プラマイ0じゃん(笑)。
計算してみたら、飼育小屋もいっぱいだったけど、おりもいっぱいにできたわたしの勝ちでした。
以下1号、2号。
ちなみに、全員1点差…僅差もいいとこ(笑)。
改めて遊んでみたら、思ったより悪くなかったというのが第一印象。
よく言われますが、「ズーロレット」は「コロレット」のルールとよく似ています。
たぶん「コロレット」を知らなければ素直におもしろいと思います。
でも、「コロレット」のシンプルにして悩ましいのを知っていると…ゆるすぎるし、ぼんやりした感じは否めないです。
ただ、何度か遊んでプレイヤー同士が足を引っ張りあうようになると、ぐっとおもしろくなります。
相手が集めていない動物を押し付けることに成功するとニンマリだし、押し付けられた方はどう処理するかで悩む…そうなると、このゲームの本領発揮だと思います。
あと、ライオンタイルは、残念ながら裏面が他のタイルと微妙に違うので、区別がついてしまいます。
そのために袋があるのでしょうが、袋に入れると残りのタイルの枚数が分からないので、遊びづらいのです。
結局オリジナルのタイルのみのほうが、遊びやすいかもしれません。
1号は「おもしろかった。でも、やっぱり『コロレット』のほうがもっとおもしろいかな」、2号は「おもしろくないわけじゃないけど…『コロレット』のほうがいいなぁ」とのこと。
もしかしたら、拡張入れるともっともっとおもしろくなるのかなと思ったのですが、いっぱい出すぎ(笑)。
「アクアレット」がひかえているし(持ってんのか!)、拡張は自制しておきます(笑)。
☆今日のありがとう☆
その1
外に出たら…なんだかすこーし暖かくなったような。
どことなく春が近づいてきているのが感じられて、うれしかったです。
その2
今日の夕飯、なぜかめちゃくちゃおいしくできた!