紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

セイムゲーム(The Same Game)

「同じゲーム」…

人類にとって、電子レンジは、おむつより重要だろうか?
ワイパーと揺り木馬の動きは、どう違うだろうか?
ピザカッターと一輪車は、そうでもないけど、でもどこか似ている?

No.597

・セイムゲーム(The Same Game)

・Wolfgang Warsch作

・Edition Spielwiese , Pegasus Spiele

・10歳から

・3人から6人

・時間…30分から45分

・日本語化…必要です

わたしにとっては「クアックサルバー」のWarschさん作ということで、気になっていました。
発売直後は結構話題になっていたと思うのですが、すーっと消えてく…あー、これは微妙なやつかなと思いつつも、値段がガクっとさがったら、好奇心でふくらんだ物欲は止められなかったというわけです(笑)。

さて、ルールは。
ボードを置き、得点マーカーを指定のますに置き、指定の枚数のカテゴリータイルを置きます。
各プレイヤーは、個人ボードとペンを受け取ります。
布袋に数字チップを入れます。
各カテゴリータイルのわきに、カップを逆さまに置きます。
ボードの指定の位置にカップを置きます。
お題カードをよくきって、各プレイヤーに10枚ずつ配り、あと10枚を予備としてボードの指定の位置に置きます。

各プレイヤーは、それぞれ布袋から数字チップをひき、個人ボードに書き込みます。
全員書き込んだら、数字チップをカテゴリータイルのわきに置きます。
各プレイヤーは、個人ボードに書き込んだ数字のカテゴリーが共通点となるお題カードと物を選び、物を個人タイルに書き込みます。
個人タイルに書き込むのは、物でなければなりません。

全員書き込んだら、スタートプレイヤーから始めます。
スタートプレイヤー以外のプレイヤーは、目を閉じます。
スタートプレイヤーは、自分のボードに書かれた数字チップを裏返しにし、すべての数字チップをカップの下に隠します。

それから、スタートプレイヤーは、自分のボードとお題カードを見せます。
他のプレイヤーは、その2つを見て、その共通点にはならないカテゴリータイルを選び、そこに置かれたカップをあけます。
→数字チップだった!
セーフです。
どけたカップを、ボードの得点ますに置きます。
次のカテゴリータイルを選びます。
→わなだった!
アウトです。
このラウンドは、終了です。
ボードの得点ますの見えるます(カップが置かれてないます)に書かれた数字が得点となります。
得点マーカーを移動させます。
次のプレイヤーの番です。

これを、指定の回数繰り返します。

グラフィックがいい雰囲気

天気の悪い午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ルールを説明するけど…これ、かなり不自然なルールなので、理解しにくい。
1号も2号も「うーん、なんかよく分かんない」…だよね。

とりあえず、わたしがスタートプレイヤーになって始めることにする。
わたし「まず袋から数字チップをひいて、他の人に見えないように見て、ボードの数字書くとこに書いて?」
1号「ここ?」
わたし「そう。で、チップは戻して」
2号「わかった」
わたしがひいたのは6。
ボードに6と書いて、見えないようにする。

わたしは6だから「見た目」

わたし「で、お題カードを見て、そこから1つ選んで、今書いた番号のあるカテゴリーの共通点のある物をボードに書く」
…1号と2号の頭の上に、でっかいクエスチョンマークが浮かぶ。
だよねー、分かりにくいの、よーく分かる(笑)。

例えば、カテゴリーが「長さ」でお題カード「ヨガマット」を選んだら、ヨガマットと似た長さのものを個人ボードに書く。
で、ひとりずつそれをオープンにして、他のプレイヤーはそのカテゴリーじゃないカテゴリータイルにあるカップをあけて、アタリのカテゴリーはあけないようにする…
…ってことなんだけど(笑)。

説明書に出ている実例を出して説明すると、1号と2号も理解できたらしい。
2人ともカードを眺めて、悩み始める。

わたしのカテゴリーは「見た目」。
見た目…見た目…見た目…ねぇ…(笑)
何度もカードを見るけど、どれもピンとこない。
うーん、どうしよう…

散々悩んだけれど、「湯舟」を選んで「プール」と書く。

なんだかあやふやな感じ

これ、よく考えたら、全然いい組み合わせじゃなかった!
他の「使う目的」にも当てはまるし、下手すると「マテリアル」もいけちゃう…と後で気が付く(笑)。

わたし「で、この2つの物のカテゴリーだと思わないカテゴリーを選ぶわけ」
1号「え、なんで?カテゴリーと思うやつを選ぶんじゃないの?」
…そう、このゲームの最大の問題点は、ここ。
ひっくり返して考えないといけない…当てるんじゃなくて、外さなきゃいけない。
不自然すぎて、すぐに理解できない(笑)。
2号「え、じゃないやつ?なんで?」
…だよね(爆)。

しょうがないから、説明書を音読して確認。
2人とも「ふーん…」
全然納得してないよね(笑)。

ここで、つっかかってしまったせいか、結局最後まで盛り上がりに欠ける展開に。
うーん、アイディアはいいのになぁ…

1号と2号が目を閉じているあいだに、わたしは正解の数字チップを裏返しにしてカップの中に置く。
わたしの「湯舟」と「プール」を見た2人、すぐに…
2号「これ、絶対見た目じゃないね」
1号「うん、見た目じゃないと思う」
なーぜーだー、見た目似てるじゃんっ!!
思わず「え、あのさ、分かってる?違うと思うやつを選ぶんだよ?」
2号「うん、だから見た目じゃないと思うから、見た目を選ぶ」

…だめだ、どうがんばっても当ててもらえる気がしない(爆)。
1号「…あ、もしかしたら、まま、見た目、なのかもよ?」
2号「えー、だって、プールとお風呂でしょ、全然違うじゃん」
…もういい(笑)。

写真は、分かりやすくチップを数字面にしてあります。

わたし「はい、アタリです」
1号、2号「えー、見た目なの?全然違うじゃん」
…分かったってばっ(笑)。

というわけで、いきなり得点0点(笑)。
これ、実はめちゃくちゃ難しいゲームなのでは…

次は、2号。

うーん…

「トラクター」と「農業」…
わたし「2号、ボードに物って書いてあるじゃん。農業は物じゃないよ」
2号「あ、そっか…ごめん」
わたし「ま、いいや、これでやってみよう」

1号「長さ、違うよね」
わたし「違うと思う」…カップをどける…数字、よし。
わたし「値段も違うんじゃない?」
1号「うん、そうだね」…カップをどける…数字、よし。
1号「マテリアルも違うよね」
わたし「うん」…カップどける…数字、よし。
1号「見た目、全然違う…」…カップどける…数字、よし。

どけたカップは、得点ますに置いてゆく。
置かれるカップが多ければ多いほど、得点が増える。

残ったのは、「人類にとっての重要度」と「使用目的」…難しい!
1号「どっちもいけそうだよね」
わたし「そう思う。でも、2号が考えそうなのは、使用目的かなぁ」
1号「いや、2号でしょ、人類とかって大げさに取りそう」
…2号、反論しようとしてとどまる(笑)。
1号「うーん、じゃあ、使用目的が正解で、人類にとっての重要度は違うっ!」
カップをどけると…

えー、人類にとっての重要度、同じかぁ(笑)?

1号「違ったー、ワナだったー」
わたし「くやしー」
でも、得点2点獲得(笑)!
これは、うれしい。

次は、1号。
「財布」と「お金」。
2号「財布とお金?」
わたし「財布とお金…じゃあ、長さは違うな」…カップをどける…数字、よし。
2号「マテリアルも違う」…カップをどける…数字、よし。
わたし「見た目も違う」
2号「違う、違う」…カップをどける…数字、よし。
2号「あとは…人類にとっての重要度?」
わたし「えー、重要は重要じゃない?…あ、でも、お金とお財布の重要度は違うか」
2号「でしょ、お金がなかったらお財布買えないよ?」
わたし「そのたとえはどうかと思うけど、でも、違うと思う」…カップをどける…数字、よし。
2号「ほら、やっぱり。あとは、値段と使用目的…難しいね」
わたし「え、難しい?値段、全然違うんじゃない?」
2号「あ、そっか」…カップをどける…ワナ!
2号・わたし「えーっ」

値段かよっ(笑)!

1号「でもさ、お財布とお金、使用目的違うじゃん。お財布はお金入れるためだし、お金は…お金だし(笑)」
2号「そうだけどさー」
わたし「なんかねー(笑)」
それでも、2点獲得。

3人プレイは、これをもう1巡して終了。
1回やってコツが分かってからは、かなりおもしろくなったし、ワナにひっかからなかった回もあったけど、初回の0点が響いてメダル獲得ならず。
花束もらって終了。
1号「まぁまぁ。組み合わせを考えるの、結構大変なのに、おもしろいと思わなかったなぁ」
2号「悪くないんだけど、似たようなゲームなら他のゲームのほうがおもしろいと思う。カテゴリーが普通すぎて、つまんない」
とのこと。

 

うーん、なんだろう、この中途半端な感じ。
グラフィックもそれっぽいし、マテリアルもいい感じなんだけど、「なるほど~!」とか「おもしろーい」と思う瞬間がありませんでした。

似てるといえば、「シミロ」なんですが、あっちは「当てはまらないものをどけて、当てはまるものを残す」というのが理解できたら、そのあとはストレートにあーでもない、こーでもないと話し合えるし、その話し合いがすごくおかしいのに、「セイムゲーム」は、それがごそっと抜け落ちてる気がします。

まず、お題の決め方が自由すぎ(笑)。
カードの枚数が多すぎて、なかなか決められない、カードを選んだ後に自分で単語も考えなきゃいけない、と、かなりハードルが高いのです。

そして、当てる方はひっくり返して考えなきゃいけない。
このひっくり返して考える、シミロでは「極秘動物を残す」と表現してますが、「セイムゲーム」では「正解にワナが仕掛けられているので、それを避ける」なのです。
これ、不自然だと思いませんか?
こういうワードゲームって、「当てる」という感覚が非常に重要なんじゃないかと思うのですが。

いずれにせよ、なんか足りない、惜しいという感じのゲームでした。
人数が多かったら、も少し盛り上がるのかなぁ…
グラフィックも、カップのアイディアもいいのにもったいないと思いました。

読んでくださって、ありがとうございます。

 

☆今日のありがとう☆
その1
今日の天気…ねぇ(笑)。
朝は、かろうじてくもりだったけど、そのあと雨でした。
気温もいい感じ(イヤミ)に下がり、半袖?はだしにサンダル?なにそれ?状態でーっす。

その2
友達から、夫の村のお店のお菓子をもらう。
台所に置いておいたら、夫が見つけ「これ、すごくおいしいお店のやつじゃん。村で結構評判だよ?」
へー、そーなんだ、知らなかったー…てか、そのこと夫が知ってるってのに、すごく違和感あるんだけど(笑)?

その3
夫は、そーゆーの、ほんっとにとってもものすごく疎い(笑)。
だから、びっくりした(笑)。

その4
さっきも、「これ、おいしいやつだよ?賞味期限短いから早く食べなよ」
…あ。
もしかして、夫も食べたいのかな(笑)?

その5
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん