紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

クアックサルバー(Quacksalber)

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さぁ、バザーが始まります!

Quedlinburgのバザーは、年に1度9日間のみ開かれます。
全国各地から集まった魔術医師や治療師たちが腕前を披露、ありとあらゆる飲み薬が売られています。
足の臭いのや、ホームシック、しゃっくり、男性特有の流行り風邪などなんでもござれ、大鍋で調合された飲み薬を飲めばすぐによくなりますよ。

No.86

・クアックサルバー(Quacksalber)

Wolfgang Warsch

・10歳から

・2人から4人

・時間…45分ぐらい

・日本語化…必要です。日本語版が出版されています。

・Kennerspiel des Jahres受賞(2018年)

このゲームは、金星くんのHPで見て「やりたい!!」と即購入。
お鍋でスープ(笑)を作るなんて、めっちゃ楽しそうだし、加えてグラフィックがすばらしい!
立体的に見えるお鍋や、本…雰囲気満点、見ているだけでわくわくします。

各プレイヤーは、同じ色のおなべとびん、しずくこま、ねずみこま、黒い袋を受け取ります。
得点ボードには、ラウンドマーカーと各プレイヤーの得点マーカー、得点タイルをおきます。
プレイヤーの人数に合わせて、本のセットを選びます。
最初は、紫と黄色の本のみわきにおきます。
黄色の本は2ラウンド目から、紫の本は3ラウンド目から使います。
チップは、白(爆発豆)以外を数字ごとに山にしておきます(1、2、4)。
黒い袋に指定された数のチップを入れます。

まず、スタートプレイヤーが予言カードを1枚めくり、読み上げます。
予言カードはそのラウンド中、全プレイヤーに影響を与えます。
それから、全プレイヤー同時に中を見ないで黒い袋からチップを1枚取り出します。
その数字が1なら、1ます、2なら2ます、最後においたチップ(まだチップがおかれていないときは、しずくこまかねずみこま)から数えておきます。
これを繰り返して、なるべく外側まで行くのですが、白いチップ(爆発豆)の数の合計が8以上になったらお鍋は爆発、もうチップはひけません。
お鍋が爆発すると、そのあとのボーナスもなくなります。
お鍋が爆発する前であれば、びんのタイルを裏返しにすることで、引いた爆発豆(白)を袋に戻すことができます(お鍋を爆発させた爆発豆は戻せません)。

お鍋が爆発するか、お鍋を爆発させずに完成させるかして、全プレイヤーがチップをひくのをやめたら、ボーナスタイムになります。

ボーナスタイムは、
A
お鍋を爆発させなかったプレイヤーのなかで、だれが1番得点が多いか(最後においたチップの次のますに白で書かれた数字)をくらべ、一番多かった人がさいころをふります。

B
お鍋に黒(メンガタスズメ)、緑(ニワオニグモ)、紫(幽霊の吐息)のチップがあるプレイヤーは、そのアクションを行います。

C
最後においたチップの次のますにルビーがかかれているプレイヤーは、ルビーをもらいます。

D
得点として、最後においたチップの次のますに小さく茶色で書かれた数をもらいます。

E
最後においたチップの次のますにかかれている白い数字が、今回のラウンドで獲得したお金となり、その分チップを買うことができます。
ただし、1枚か2枚まで、同じ色を同時に2枚は買えません。
余った分のおつりはありません。

F
ルビー2個支払うと、
・しずくこまを1ます進める
あるいは
・空になったびんをまたいっぱいにする
ことができます(2回以上行うことも可能)。

AからFまで順番に行います。
お鍋を爆発させたプレイヤーは、Aには参加できず、DとEは、どちらか1つしか行うことができません。

ねずみこまを戻し、ラウンドマーカーを移動させたら、得点マーカーを確認します。
得点マーカーが1番進んでいるプレイヤーと、それ以外のプレイヤーのマーカーの間にねずみのしっぽが何本あるか数え、その数だけしずくこまから数えた位置にねずみこまをおきます。
次のラウンドでは、ねずみこまから数えてチップをおけます。

これを9ラウンド繰り返します。
9ラウンド終了後、ルビー2つにつき1得点、お鍋が爆発していなければお金5につき1得点もらえます。
得点が1番多かったプレイヤーの勝ちです。

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「うまく行けば(笑)」こんな感じ

週末の午前中に1号、2号、わたしの3人でプレイ。
夫も参加したそうなそぶりを見せたけれど、とりあえず次回一緒にやろうねということで(笑)。

予言カードを読み上げ、1ラウンド目開始。
…って、言ったって、チップの数少ないし、爆発豆(白)ばっかですぐ終了(笑)。
3人とも似たり寄ったりで、買い物では青(カラスの頭蓋骨)を選びました。
これは、引いたら、次に引くときチップに書かれた数、袋から引き、その中から好きなのを選べるという優れもの。
引けたら、ホントに助かるのですが(笑)。

2ラウンド目。
予言カードで「オレンジ(かぼちゃ)のチップが出たら、プラス1ます進める」と出たものの、かぼちゃが出なかったら使えないわけで。
でも、ここで1号がいい感じで引き、トップに躍り出ました!
ボーナスのAでルビーももらうし、いいなぁと指をくわえる…(笑)。
1号、2号は、黒(メンガタスズメ)を買ったので、わたしものりました。
これ、誰か1人が集めまくるとその人が毎回しずくの底上げに成功してしまうので、それを止めるためにもせめて同数持っていた方がいいのです…まぁ、自分が引けるかどうかは別として(たいてい引けない・笑)。

3ラウンド目。
なんと予言で「爆発豆(白)を9まで出せる」ときました!
いやっほーい、って思ったけど、いきなり3が出るとやっぱりビビります(笑)。
1号がまたいい引きで、最後の2つをニワオニグモ(緑)にしてルビーを集めます。
わたしはいつものように爆発豆が先行…新しいチップ入ったはずなのに、大して変わらないのはなぜなの(笑)?
2号は焦りすぎたのか、とうとう鍋爆発…「なんで爆発豆(白)しか出ないんだよー」…激しく同感。
ここで1号が2号とわたしを大きく引き離しました…おかげでねずみのしっぽ2本ももらったけど!
新しいチップ買っても、増えてない爆発豆ばっかりでるなら、数で勝負だっとカラスの頭蓋骨(青)の4は買わず、あえて頭蓋骨は2にしてニワオニグモ(緑)の2も買ってみました。

4ラウンド目。
ここにきてようやく、爆発豆(白)以外も出てくるように。
1でも、やっぱりカラスの頭蓋骨(青)はとっても使えます。
このラウンドも1号がトップ、メンガタスズメ(黒)と幽霊の吐息(紫)を買ってました。
2号は、カラスの頭蓋骨(青)とベニテングダケ(赤)。
わたしも2号と全く同じ買い物…とにかく数、数で勝負じゃー!

5ラウンド目。
買ったばかりのベニテングダケが出てきて、うれしかったけど、でもかぼちゃまだ出てないんですけど(笑)。
そのあと2連発でかぼちゃ(オレンジ)が出てきたりすると、うらめしい気持ちに(笑)。
そして、ここでわたしも鍋爆発!
…数で勝負しても、なぜ爆発豆しか出てこないのだー(涙)。
1号、2号が悠々とボーナスを分け合い、わたしは当然得点なしで買い物。
爆発したといっても、お金たった25!
いつかは報われると信じて、やっぱり2個チップを買うことに(笑)。

6ラウンド目。
さて、このラウンドではなんと爆発豆(白)のプレゼントがありまーっす…っていらないー(笑)。
ただでさえ、爆発豆しか引けないのに数増やさないで欲しいです…(かなりマジ)。
でも、ここにきてようやく「数で勝負」作戦が当たって来ます!
爆発豆(白)よりも色がついたものが出てくる(でも1)ことが多くなって、俄然楽しくなってきます…たとえ1個ずつしかおけなくても(笑)。
1号は、たまったルビーにモノを言わせて(笑)かなりしずくの底上げをしてきてたし、2号はメンガタスズメ(黒)でしずくの底上げしてたので、2人ともスタートが上のほうだったのですが、それでもわたしもいい勝負できました。
さいころボーナスはとれなかったものの、ちまっと出た幽霊の吐息でわたしは1得点をもらいました。

7ラウンド目。
「数で勝負」作戦、大当たりかも(笑)!
ホント、ようやく爆発豆(白)以外のものも出てくるようになって、引くのはもちろん、ながめるのも楽しくなってきます。
カラスの頭蓋骨、数字が大きくても、引けなかったらないのも同じ、数字が小さくても引けたら爆発豆(白)を避けられる…要は引き運ですが、引き運を自分で調節できるってのはおもしろいなと思いました。
やっとさいころボーナスも取れて、このラウンドでかなり1号2号を引き離すことに成功。
あと2ラウンドなら試してみるかと、初めてカラスの頭蓋骨4を購入しました。
これ、引けたらほんっと強力なのですが、なぜかわたしは引けないのです(涙)。

8ラウンド目。
1号、2号が大きい数字のチップを引いて、ぐんぐん進むのに対し、わたしは1の大行進(笑)。
引く回数が全然違います(笑)。
当然、さっき買ったカラスの頭蓋骨(青)の4は出てこない。
それでも、爆発豆(白)があんまり出てこなくなりました…数で勝負作戦、成功でしょうか。

9ラウンド目。
やっぱり1の大行進。
そりゃそーだ、数で勝負に出たんだから(笑)。
そして、初めて4のからすの頭蓋骨が出ましたー。
これ、なんかこう…セレブな気分になれます(はぃ?)。
4つも出して選べるって、外商で買い物するみたいです(やったことないけど・笑)。
大きい数で勝負に出ていた1号と2号は相次いで鍋爆発。

最後に鍋を爆発させず逃げ切ったわたしの勝ち。

実はこれ、3回目です。
1回目、2回目も充分楽しかったのですが、とにかく引き運のないわたしは爆発豆ばっかり引いてあっという間に終わってしまったという感じでした。
いくらいろいろ買っても、出てくるのは爆発豆ばかり…チップの効果なんて使わないから覚えられないし(笑)。
それが今回、ようやくちゃんと遊べました!

ちなみに、1回目は3人ともからすの頭蓋骨(青)ばかり買ってました。
途中で2号がメンガタスズメ(黒)を集めはじめ、あっという間にしずく底上げ。
2回目は、1号が出だしからメンガタスズメを狙い、ものすごい勢いで底上げしてました。
1回目も2回目も1号が勝ちました。

セッティングに多少時間はかかりますが、それでも楽しい!
やってみたら流れが自然なので難しくないし、ボーナスはボードにかかれているように処理するだけなので、すごく遊びやすいです。
チップの効力もすべて本に書いてあるし、いちいち説明書を確認する必要がありません。
おかげで、ゲームの世界にどっぷりはまれます(これ、すごく大事)。
次回は、本のセットを変えてみるか、あるいは拡張入れるか…うれしい悩みです。

あと、あまり役に立たない情報だとは思いますが、ドイツ語版ではKennerspiel des Jahresのマークがついたバージョンならば、チップの加工に問題ないそうです(わたしのも問題ありませんでした)。
逆にいうと、早いうちにおもしろそうっと目を付けた人に限って、チップの加工が2種類になってしまい、出版社に問い合わせても返事すらないとのことでみなさんカンカン。
こんなにおもしろいゲームなのに、ほんっともったいないことしてるよなぁっと思います。

〇追記〇2020年6月24日
金星くんから質問がありましたが、白のKnallerbseはシンフォリカルポス、別名スノーベリーです。
ただ、Knallerbseを直訳すると、Erbse=豆、エンドウマメ、knall=爆発する、大きな音がするという意味なので、爆発豆とわたしは名付けました(笑)。
だいたい、このゲームの白チップがスノーベリーなんていう無垢な名前だったらおかしい(かなり恨みこもってる・笑)。
まだシンフォリカルポスの方が分かる(いや、分かんない・笑)。
いずれにせよ、お好きな名前でどうぞ(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
すっかり忘れていた事を偶然思い出す…なんとか間に合うといいのですが。
でも、思い出せたことにありがとうです。