紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

Dr.シャーク(Dr.Shark)

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サメに気を付けて!

悪名高いシャーク博士は、彼の個人所有の島でカクテルパーティーを開催するらしい。
シャーク博士の謎に満ちた存在は、犯罪組織の黒幕ではないかと疑われている。
あなたは、ついさっき暗号化されたメッセージを受け取った。

シャーク博士のカクテルパーティーへ行け。
重要な証拠はプールに隠されているはずだ。
・パーティに参加し、証拠を確保せよ。
・サメに注意!
招待状は郵送する。
失敗の場合は、当方そちらの目的は知らなかったこととする

祖国の諜報機関の命を受けて、招待客にまぎれて潜入し、こっそりとプールにある証拠を見つけるのだ。

指令
プールの底から集めた証拠を組み合わせて、シャーク博士が黒幕だという証明をできるだけ多く集め、ファイルに入れること。

No.265

・Dr.シャーク(Dr.Shark)

Antoine Bauza und Bruno Cathala

・10歳から

・2人から6人のスパイ

・時間…45分

・日本語化…必要ありません

一時期、CathalaさんにハマりCathalaさんのゲームを集めていたのですが、この「Dr.シャーク」はおもしろそうだけど、値段が高く(出た!)躊躇…
ところが、先日Bauzaさん(「花火」や「世界の7不思議」が有名。でも、わたしにとっては「東海道」の人・笑)と共作だと気がつき、しかも007鑑賞中だったので、気がついたらポチ(笑)。
誰か、誰か、止めてー(笑)。

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サメが来るぞー、ネコもいるぞー

ボードを広げます。
各プレイヤーは、招待状とチップをうけとり、順番にチップをプールの底におきます(2人から3人で遊ぶ時は、薄い色のますだけ使います)。
サメと砂時計、確認ボード、早見表はボードのわきにおきます。
証拠(パズルのピース)は袋に入れます。
ラウンドマーカー(ネコ)は、ボードの1におきます。
証明チップは、種類別にわけて数字の順番にボードのわきにならべます。

カクテルパーティが始まった!
手番がきたら、以下の3つを順番に行います。
1.プールに潜ります。
2.証拠をさがします。
3.証拠をファイルに入れます。

1.プールに潜ります。
1ラウンド目をのぞいて、ラウンドが始まる前にプールにおかれた自分のチップを他の場所に移動させます(前のラウンドでおいた場所には、おけません)。

2.証拠をさがします。
手番プレイヤーの左隣のプレイヤーは、砂時計とサメをうけとり、砂時計をひっくり返します。
砂時計が終わったら、サメをたたいて終了の合図を出します。
終了の合図で、手番プレイヤーはすぐに手を止めます。

手番プレイヤーは、スタートの合図とともに証拠の入った袋に手を入れて(場所A、B、Cは両手も可、DとEは片手で)証拠を探し出します。
時間内であれば、いくつ出してもかまいませんが、同じ証拠が出たら、その証拠を袋に戻して、砂時計が終わってなくても即手番終了となります。
証拠を探している間は、袋の中を絶対に見てはいけません。

場所A…いろいろな形を探します。
場所Aでは、証拠の形が重要になります。
探し出した証拠は、確認ボードの同じ形の上におきます。
その手番で、すでに出したのと同じ形が出たら、即終了です。

場所B…いろいろな手触りを探します。
場所Bでは、証拠の手触りが重要になります。
探し出した証拠は、確認ボードの同じ手触りの上におきます。
その手番で、すでに出したのと同じ手触りが出たら、即終了です。

場所C…同じ手触りを探します。
場所Cでは、証拠の手触りが重要になります。
探し出した証拠は、確認ボードの同じ手触りの上におきます。
以後、この手番ではそれと同じ手触りの証拠を探します。
その手番で、違う手触りが出たら、即終了です。

場所D…つかみ取り。
場所Dでは、片手を袋にいれ、好きなだけ証拠をつかみ出します。
つかみ出した証拠を机の上にならべ、色別に分けます(両手を使ってかまいません)。
その中にサメいたら、その色の証拠はすべて袋に戻します。
それから、各色1つずつ必要な証拠を選ぶことができます。
ただし、砂時計が終わる前に、袋から出して選ぶまでを完了させなければいけません。

場所E…観察。
袋の中を見て、欲しい証拠を1つ選んで出します。

場所A、B、Cでは、サメが出たら即手番終了です。
サメがそばまできたので、素早くプールからあがらなければならないからです。
でも、それまでに集めた証拠は確保できます。

つまり、手番は…
・砂時計が終わる
・スパイが間違いをおかす
・場所A、B、Cでは、サメが出てくる
のいずれかで終了となります。

3.証拠をファイルに入れます。
スパイは、プールで集めた証拠を今まで集めた証拠と組み合わせて完成させます。
証拠が完成したら、その証拠の証明チップをもらい、自分の前に表にしておきます。
完成した証拠は箱に戻し、もう使いません。
証拠がどれだけ重要かは、証明チップにかかれた数字で分かります。

武器と機器
武器と機器でもらえる得点は、変装、見取り図、偽造書類よりも少ないのですが、武器と機器では中立の特殊スパイを雇うことができます。

Paoletta(誘惑者)
Paolettaを雇ったら、すぐにPaolettaを使って他のスパイを誘惑し、そのスパイのファイルから欲しい証拠を1つ盗むことができます。

Babanipoulos(ブローカー)
Babanipoulosを雇ったら、すぐにBabanipoulosを使って他のスパイのファイルから欲しい証拠を1つ受け取り、代わりに自分のファイルから証拠を2つ渡します。

特殊スパイは、一手番に1人しか雇えません。
特殊スパイを使って手に入れた証拠で再び特殊スパイを雇えても、使うことはできません。

人数で決められたラウンドが終了したら、得点計算をします。
自分のファイルにある証明チップと、証拠(1つにつき1点)を足し、1番多かったスパイはヘリコプターでボスの元に呼ばれ、残りのスパイはサメのいるプールに落とされるのです…

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まずはどこから探そう…

天気のいい午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
3人ともムダに立派なカスタネット…もとい、サメに心を奪われる(笑)。

ルールをざっと説明すると、1号も2号もすぐ理解。
不自然なルールや、ルールのためのルールがないので、分かりやすい。
1号はYuri、2号はWesley、わたしはYokoを選ぶ。
ちゃんと日本人もいるところがいいな(笑)。
2号は「Wesleyさー、『ミッドナイトラン』のモーズリーに似てない?」…確かに!
でも、モーズリーってFBIじゃなかったっけ(笑)?

さて、わたしからスタート。
「うーんと…とりあえず場所A…かな?」といいながらYokoのチップをおく。
1号は場所B、2号は場所Cを選ぶ。
まさに、3人ともやって見なきゃ分からない状態(笑)。

2号が砂時計とサメをうけとって…スタート。
わたしは袋(ちゃんとプールの色に合わせて青)に手を入れて、ピースをチェック。
違う形を見つけるなんて、そんなに難しくないだろうと思ったけど、とんでもない!
全部同じサイズで、でこぼこの数が違うだけだから、確実にいこうと思ったら各ピース四辺すべてチェックしないといけない!
11種類もあるはずなのに、さわってると全部同じような気がしてくる…

オタオタしてたら、2号がサメをたたいて「カチン!」…終了。
結局4つだけ。
表に向けてみると...全部違う(笑)。
これ、集めるの、大変じゃん!!

1号は、場所Bで手触りの違うのを集める。
始めてすぐに1号「これ…ムリだって、全部違うヤツ集めんの?全部おんなじ気がするんだけど?」(笑)。
後で、1号と2号が「爪やすり」と名付けた(笑)証拠はすぐに出せるけど、それ以外は全部同じにしか思えない(笑)。
1号は3つだけ。

2号は、場所Cの同じ手触り…当然2号も「全部おんなじだってば!分かるのって…これだけ…」と言いながら「爪やすり」を集める(笑)。
5つも出せたけど、内2つはダブり…手ごわい(笑)。

次は、1号が場所A(違う種類)、2号はつかみ取り、わたしは場所B(違う手触り)を選ぶ。
1号も違う形を出すのに苦労する…「なんか全部同じにしか思えない!」と叫びながら、それでも5つ出す。
ピースを組み合わせようとするけど「あ、これ、同じやつじゃん…合いそうで合わない!」。

2号は、欲張って出しすぎて、時間内に終わらない(笑)。
「何これー、時間短すぎ」…そっち(笑)?

わたしは違う手触りを選んだけれど…1号が言ってたように、2つぐらいならなんとかなるけど、5つも区別つかないっつーの!
結局、2つしか出せず…もちろん「爪やすり」は取った(笑)。

3人とも違う証拠を集めるのに四苦八苦。
結構ダブりが多くて、証拠の数は多くなったけど、証拠が完成できない…

ようやく、1号が一番乗りでピストル完成。
武器なので、チップの裏にはスパイが…Paolettaだ!
1号「じゃー、2号のバズーカ1つもらう」2号「ずっりー」(笑)。

次に完成させたのは2号で、薬莢。
チップの裏のスパイは…Paoletta!
2号「あ、じゃあ、ままのバズーカもらう」
わたし「いいよ、別に。バズーカは、これ1つしかないし」(笑)。

慣れてくると、つかみ取りに人気が出る(笑)。
1色1つしかもらえなくても、時間内なら選べるというのは大きい。
2号の失敗を教訓として(笑)、そのあとは3人とも欲張らずに…

…と思ったのに、サメが出始める(笑)。
つかみ出して、分類している途中でサメが出てくるとがっくり…
しかも、それが狙っている色だとなおさら(笑)。
いや、ホントにサメ怖いわー(笑)。

わたしは得点の高いオレンジ色(札束と書類)が集まってきたので、凝りもせず場所C(同じ手触り)を狙う。
場所Cで苦労しておきながら、「今欲しいの、オレンジだよねー、あ、じゃあ、同じ手触りにすれば、オレンジいっぱいもらえるー」と短絡思考。
袋に手を入れる前に、オレンジの手触り確認…え?
こ、こんな中途半端な手触り??
「爪やすり」には程遠く、つるつるにかなり近い…ぎゃーっ…と叫んだところで、後の祭り(笑)。
1つしかとれませんでした(笑)。

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最高点の札束リーチ!…ハイヒール2足もあるけど(笑)

それでも、どうにかこうにか札束がリーチ!!
あと1つでチップがもらえる…ってことは…ここは「観察」!!
オレンジの札束は、凹が2種類、凸が2種類…形が同じなうえに、柄もすっごく似てる(笑)!
事前に早見表で、どのピースが足りないのか調べて、その柄を頭に叩き込む。
そしてスタート。

ひたすらオレンジを探す。
わたしが欲しいのは凸になってて、白い帯が微妙に(笑)少ないやつ…
しばらく探して、あ...これ...かな?
よーく眺める…「うん、これにする!!」
時間前に終了。

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どうだ???

そして、確認…証拠をはめてみると…うーん、はまってはいるけど、これ、合ってる?
2号も「この証拠のパズル、いまいちピタッとはまらなくて嫌だよね」と言いながら、見てくれる。
「うん、これでいいんじゃない?合ってると思う」…やったー!
できたー!!
ものすごい充実感(笑)。

そんなこんなで、10ラウンド終了。
勝ったのはわたし、以下、1号、2号。

想像していたより、ずっと楽しかったです。
ただし、遊ぶ前に007の映画を観ること必須(笑)。
観てから遊んだら、すっごく雰囲気にハマれると思います。

デカいボードはついてきてるけど、実はマーカーを移動させるだけなので、あんなに大きい必要ありません。
サメのカスタネット(笑)だって、あんなに豪華で立派じゃなくていいし、実はなくてもゲームできます(笑)。

…でも、その2つがこのゲームの雰囲気を作っていると思います。
プレイヤーからプレイヤーへとぐるぐる回るサメのカスタネットは、ちょうどプールを泳ぎ回っているみたいだし、遊んでみるとサメが泳いでいるプールならボードはあれぐらいの大きさが必要なんだと分かります(笑)。

待ち時間が長そうに見えますが、サメのカスタネットで時間をはかるプレイヤーがいて、あとはどの証拠をどうやって集めたらいいのか確認しているので、退屈しているヒマなんて全然ありませんでした。

1つ残念なのは、証拠(ピース)の質。
パズル好きとしては、ピース同士がぴたっとはまらないのが軽くストレスでした。
ようやく集めてきて、はめてみたらゆるゆる、とか、合うはずなのに柄がずれてるとか…3人ともお互いに「これで合ってる?」と何度も確認してました。
証拠を積み重ねて、証明するという流れをパズルピースで表現したのはとてもいいと思うのですが、だったらピース同士がぴったり合うようにしてほしかったです。

でも、ラウンドマーカーを黒猫チップにするとか(007では白い猫が出てきます)、あちこちにゲームを楽しませてくれるしかけがあって、その世界にひたれました。
1号も2号も「ピースがちゃんとはまらないのは気になったけど、ゲームは、スパイしてるみたいで、すっごくおもしろかった」とのこと。
何度も遊ぶゲームではないかもしれませんが、ものすごく楽しめるゲームだと思います。

おまけ。
ゲームのあと、1号と2号がサメで何かしてる…
「何やってんの?」と言ったら、「サメの口の中に丸い穴があるの。そこにチップ入るのかなと思って…」
…まさに、食べさせちゃうわけか!

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全然気がつかなかった…

試してみたけど、微妙にサイズが違いました。
これは純粋にカスタネット(笑)のためらしいです…にしても、そういうのに気がつく2人に拍手(笑)。

 

☆今日のありがとう☆

その1
雨が降ったりやんだりの1日でしたが、わたしが出かける時はかろうじてやんでたので助かりました。

その2
気になってたゲーム、やっぱり遊んでみたいっと思って注文…今日見たら、在庫切れになってました。
野生の勘、ありがとう(笑)!