紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

チケットトゥライド メルクリン(Zug um Zug / Ticket to ride märklin)

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オリジナル、ヨーロッパに続く第3弾

バイエルンのアルプスのふもとから、ハンザ同盟で有名な北部の港まで…
チケットトゥライド メルクリンエディションでは、忘れられないドイツ大横断の旅にあなたをお連れします。

No.266

・チケットトゥライド メルクリン(Zug um Zug / Ticket to ride märklin)

Alan R. Moon

・days of wonder

・8歳から

・2人から5人

・時間…30分から60分

・日本語化…必要ありませんが、地名が日本語だと遊びやすいと思います

実はこのところ、家族で遊ぶ「チケットトゥライド」の後味が悪いことが多く、遊び終わった後、家の中の雰囲気が悪くなってしまうことがありました。
わたしは、勝ち負けよりも内容が楽しければいいというスタンスなのですが、その内容すら楽しくないことが多すぎて...

かといって、新しいゲームに移行するのは今は難しい(休暇中じゃないから・笑)。
で、棚を眺めていたら…あ、そーいや「メルクリン」があるじゃん(笑)!
マップ自体は「ドイツ」と同じですが、電車カードの絵がすべて違うし、ジョーカーが2種類あるし、乗客ルールもあるし(…たぶんすぐには導入しない...できない・笑)、目先が変わっていいかなと出してみました。

「チケットトゥライド メルクリン」は、3つめのマップでこれだけで遊べます。
特徴は、メルクリンの電車を使って、電車カードの電車がすべて違うことです。
これ、マニアはもちろん、マニアじゃなくてもたまらないと思います(実際、わたしもたまらない・笑)。
また、ジョーカーが2種類あって、1つは通常のジョーカー、もう1つは4ます以上の区間でしか使えないジョーカー(+4とかかれている)です。

そして、乗客ルールがあります。
都市に指定された得点チップを積み重ねておきます。
区間に電車を走らせたら、同じ手番でどちらかの都市に自分の乗客こまをおくことができます。
自分の手番で乗客を移動させることにしたら、すでにおいてある乗客こまをすでに電車がおいてある路線を移動させます。
移動させた先の都市にある1番上のチップをとり(始点の都市のチップはとらない)、まだ移動できるなら次の都市へ向かい、またチップをとります。
自分の路線以外を走るときは、1区間につき1枚乗客カードを出せば、自分の路線として走ることができます。
終点まで来たら、終点の都市のチップをとり、乗客こまをボードから取り除きます。
集めたチップの点数が得点となります。

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ウチでの出番はいつになることやら…手前は得点マーカー

乗客は一方向にのみ進みます(行ったり来たりは不可)。
他のプレイヤーの路線は、いくつ使ってもかまいません。
一手番に乗客3人動かしてもかまいません。
都市ひとつにつき、乗客は1つしかおけません。
ただし、乗客のいる都市を通ってチップを集めることはできますし、終点に乗客こまがあってもかまいません(終点についた乗客こまは取りのぞかれるため、結局その都市に乗客こまは1つしかないことになります)。

 

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見ているだけで楽しい電車カード、右はじに+4のジョーカー

家族で遊ぶ日(118)。
「今日は、メルクリンにしようと思うんだけど…」と、夫に箱を見せると…
「え、こんなのあるの、すごいじゃん、おもしろそうじゃん!」…めっちゃ食いつく(笑)。
「でもね、ドイツマップと同じだから結構きついかも。ただ、電車カードの絵が全部違うんだよね…」
「じゃ、やってみよ、やってみよ」
…よし、メルクリンで釣る作戦成功(笑)。

一応、乗客ルールのお伺いを立てましたが…速攻で「新しいルールは休暇中にして」…だと思った(笑)。

まずは、チケット。
夫は長距離2枚、短距離2枚、2号とわたしは長距離3枚、短距離1枚、1号は長距離4枚とって、全員2枚ずつ戻す…なんと全員長距離2枚残したという(笑)。
ダイジョウブなのかなぁ…またいす取りゲームかなぁ…と、どきどきしながら、さぁ出発!

わたしのチケットは、長距離は2枚タテで、1枚ヨコ、短距離はどれにもかすらない位置だったので、長距離のタテ2枚キールースイス、エムデンーフライブルクを選ぶ。
大動脈…走らなきゃいけないけど、ダメなら迂回も可能…と信じてがんばることにする(笑)。

序盤は、4人とも電車カード集めかと思ったら、初手番で1号「チケットください」…マジっすか(笑)?
あとの3人は、ひたすら電車カード集め(笑)。
ただしばらくすると、カードの柄が全部違うのはみんなすぐ気がついて、「あ、これ、見たことある」とか「これ、どこの電車?」と手番じゃなければ(笑)電車カードの柄で盛り上がる(笑)。
ジョーカーと黒が見分けづらいのを除けば、きれいなカードでホント見ていて楽しい。
慣れれば、ジョーカーは機関車マークがついているのですぐに分かるし。

口火を切ったのは、2号。
ブレーマーハーフェンーブレーメンを走る…あぁ、ここで痛い目に遭ったことあったなー(遠い目)。
…と思い出にひたっていたら、夫がブレーマーハーフェンーハンブルクを走る…えっ?
思い出にひたってる場合じゃなかった(笑)。

そうなると、とにかくエムデン行きを確保せねば!
わたしはエムデンーブレーマーハーフェンをおさえる。
すると、今度は1号がキールハンブルクを走る…

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たったこんだけなのに、すでに死活問題(笑)

…ちょっと待って、うっそーっ(笑)。
そこは、わたしも落とせない…あわてて並走。
いす取りゲームともぐらたたきゲームの華麗なコラボって感じ?

そして、容赦なく1号はハンブルクハノーバーを走る…
しかも、1号はわたしが集めていた赤で走っちゃった!
まさに、万事休す!

…当然、余裕かまして夫が並走…夜中に五寸釘の刑だな、コレは(笑)。
もういいっ、大動脈はあきらめた!
ケルン経由で行ってやるっ(笑)。

もちろん、迂回路があるだけマシなんだけど、ケルン経由は色指定なしの1ますとか2ますで、手番かかるわ、電車得点低いわ、で、それはそれでキツイ。
…いや、でも迂回路、あるだけマシ…マシ…マシ…(言い聞かせてる・笑)

よし、大動脈はダメだったけど、フライブルクからスイス入国は絶対取ってやる!
白3枚集めて、青がとれたら、すぐさま走る。
マンハイムカールスルーエを走ると、え、そっち?と2号があわててカールスルーエシュツットガルトシュトゥットガルトの方が発音に近い気がするんだけど…)を走る。
それをムシして(笑)、わたしはフライブルクに突入。
ここまで来たらスイス行きは予約したようなもの…だと思いたい(笑)。
夫と1号は、わたしからとった(笑)ハンブルクハノーバー以降は東側にそれてゆく…だったら最初から東側走ってよっ(笑)。

東側で、夫と1号は激しくやりあってたみたいだけど、対岸の火事(笑)。
そこまで気は回らない(笑)。
西側は、2号とわたしがちまちまとミュンスターからマンハイムまでつないでゆく。
わたしはオレンジがそろったところで、スイス入国も確保。

まず1号がチケット追加…また長距離4枚。
そのあと、2号、わたしと続き、わたしは長距離2枚に短距離2枚にしてみる…長距離2枚ともヨコ(笑)。
もうムリだっつーの(笑)。
こんなにがんばってタテにつないだのに、なんでよー。
かろうじて短距離のフランクフルトーリンダウ…これならフライブルクからリンダウ、マインツからフランクフルトつなげばできる。

ちまちまとつないでいる間に、夫もチケット追加。
1号は、そのあともガンガンチケット追加…しかも毎回長距離4枚というギャンブラー(笑)。
そんな子に育てた覚えは…(笑)

2号は「短距離ってさ、重なってればいいけど、全然違う場所だと絶対ムリじゃん?だったら長距離のほうが重なる可能性高いかもしれないよ」と言ってたけど…ホントかなぁ…
次のチケット追加でなんとなくわたしは、長距離3枚、短距離1枚にしてみる(笑)。

…まぁ、悪くなかった...かな。
長距離の1枚がロストックーコンスタンツ…できるじゃん!
短距離も運よくボーナスチケット(すでに完成しているチケットのこと)だったし。

ただ…ここでわたしはまたやってしまった。
ロストックへ行くのはキールから4ますと思いこんで、カード集めに勤しんだんだけど…夫がハンブルクからシュヴェリンを走るのを見て「あれ?あんな所にも線路が…」と思ったという(笑)。

そう、先に進めなかったとはいえ、わたしはキールからハンブルクに走ったので、ロストック行くなら、キールから直接行く路線とハンブルクからシュヴェリン経由で行く路線があった!
…これに気がつかない時点で勝てないよなぁ…

夫は、さらっとシュヴェリン経由でロストックに到着。
わたしは、根性でオレンジ4枚集めてロストック到着(笑)。
ふんっ、到着できたんだからいいじゃんっ(開き直り)。

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ドイツマップだけど、がんばったよね…

最後は夫の電車がなくなって終了。
電車得点は1号、チケット得点も1号、ボーナスも1号で、1号ぶっちぎりの勝ち。
以下、夫、2号とわたしは同点3位。
1号は、チケットをすべて長距離でそろえるという力技。
マイナス26点くらっても、長距離チケット7枚完成させて最多チケットボーナスまでかっさらうんだからスゴイ。

勝てなかったけれど(まぁ、これはいつものこと・笑)、ゲーム後、久しぶりに「あー、おもしろかった!」と思えました。
ドイツマップらしくあちこちでいす取りゲームがありましたが、それでも迂回路が残されていたし、どうにかこうにか完成させることができると充実感がすごいっ(笑)。

なにより「メルクリン」は、電車カードが美しい!
途中から2号が「ん-、どっちの赤にしようかなー」と言いながら、好きな電車を選んでいて、わたしもついマネして「どーせ持つなら…こっちのかわいい電車にしよう」言い出し、場にオープンになったジョーカーを見て夫は「あ、これICE!」と大よろこび。
それだけでも、ほんっと楽しかったし、おかげで雰囲気が和らぎました。

チケットの引き運という致命傷はあるものの、それでもやっぱり「チケットトゥライド」はおもしろいです。

 

チケットトゥライド メルクリン その2はこちら

 

☆今日のありがとう☆
いろいろ予定があったにもかかわらず、1号2号がゲームに付き合ってくれました。
ホントにありがとねー。