紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

モンスターがすむ家(Monster-Falle)

f:id:konpekino:20201124000700j:plain

モンスターをつかまえよう!

モンスターたちが騒ぎ出した!

やつらは古い屋敷で、どんちゃん騒ぎ。
ところが、突然フリーダおばあちゃんが帰ってきた!
フリーダおばあちゃんは、モンスターを見たら恐怖のあまり気を失うかもしれない。
モンスターをつかまえるのを手伝ってくれ!

No.193

・モンスターがすむ家(Monster-Falle)

・Inka und Markus Brand作

・Kosmos

・6歳から

・2人から4人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

こちらもおもしろいと聞いて購入。
1号、2号とよく遊びました。

よく見たら、作者はあの(笑)Brand夫妻。
Brand夫妻は、2006年からいろいろな作品を発表していますが、わたしが認識したのはご夫妻の「村の人生(Village)」がKennenspiel des Jahresを受賞したころでした。
なので、ご夫妻の作品と知らずに買ったゲームが結構あります。
「モンスターがすむ家」もその1つです。

まず、モンスターのすむ家を組み立てます。
わくにスティックを差し込み、持ち手を付けます。
上に2本、下に2本いれます。
モンスターチップは、ボード上におきます。
モンスターカードはよくきって、裏返しにして積み重ねて山札にします。
袋こまと砂時計は、家のそばにおきます。

各プレイヤーは、同じ色のパズル2ピースを受け取り、1ピースを右隣のプレイヤーにわたします。
左隣のプレイヤーからもらったピースを、自分のピースに組み合わせて、チームタイルを作ります。
目玉チップを各チームに均等に分けます。

手番がきたら、チームタイルの色のプレイヤー2人は、どのスティックを担当するか決めます(それぞれ平行な2本を担当します)。
手番ではないプレイヤーは、砂時計をひっくり返し、同時にモンスターカードの1番上のカードを表にします。
そこに出てきたモンスターのチップの上に、袋こまをおきます。
チームのプレイヤーは、スティックを動かして、協力しながら袋こまを中央にある落とし穴に落とします。

途中で、袋こまが倒れたり、家から飛び出したりしたら、再びモンスターチップの上においてやり直します。
落とし穴に袋こまを落とせたら、モンスターカードを1枚表にして、そのモンスターチップに袋こまをおき、スティックを使って落とし穴まで動かします。
それを砂時計が落ちるまでくりかえします。

砂時計が落ちたら手番終了で、それまでにつかまえたモンスターのカードをチームタイルの上におき、そのチームの目玉チップを1枚落とし穴に落として、次のチームの手番になります。

目玉チップがすべて落とし穴に落ちたら、ゲーム終了です。
モンスターカードが1番多かったチームが、「ベストモンスター退治チーム」となります。
自分の参加したチームのカードを足して、1番多かった人が勝ちです。

f:id:konpekino:20201124000752j:plain

真ん中の落とし穴をめざせ!

天気のいい午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
「あー、これ覚えてるー」と1号も2号も言ってたけど、わたしはよく覚えてない…なぜだろう(笑)?

最初は、2号とわたしのチーム。
「どうやって座る?」
「じゃあ、こっちにする」
と、生意気に相談してみる(笑)。

場所と位置とどのスティックか決めてスタート。
最初は、紫の三つ目。
「あ、ここ」
「ほいっ」
「はいっ」
ころろんっ…できた!

次。
「青いやつ」
「えーっと、ここっ」
「はいっ」
「ほいっ」
ころろんっ…できた!


「ピンクのしましま」
「あ、ここ」
「ほいっ」
「はい…って、あー、ここからじゃ入れない!!」
「ホントだ、じゃあこっちから…」
「あーっ、倒れたっ」
「ダイジョウブ、もう1回っ!!」
ころろんっ…できたーっ!

今回のモンスターの並びでは、ピンクのしましまモンスターが難敵。
落とし穴のすぐ隣にいるので一見簡単そうに見えるのに、落とし穴に落とすには遠回りしなければならないのです。
で、「あ、道まちがえたっ!」とあわてると袋こまを倒し、悲鳴上げるまでがワンセット(笑)。

そして、1号と2号チーム。
「赤いやつ」
「あ、ここ」
「はい」
「はい」
「そっち」
ころろんっ、できた!

「次、ベビ」
「ベビって何」
「おむつしてる黄色いやつ」
「これ?」
「そう、それっ」
「はい」
「はい」
「…あ、これもここじゃだめか…」
「こっちだって」
「あ、倒れてないよ、倒れてないよ」←半分ぐらい袋こま倒れてた(笑)。
ころろんっ、できた!

黄色いベビ(笑)も、ベビーのくせに強敵(笑)。
これも、落とし穴に近く見えて実は遠回りしなきゃいけない…

それから、1号とわたしチーム。
「赤い三本足」
「ここ」
「はい」
「はい」
ころろんっ…できた!

「次、オレンジの出目」
「ここだ」
「え?あ、あたしか」
「はい」
「…あ、こっち?」
「そう」
「で、こうかっ!」
ころろんっ…できた!

オレンジの出目も、行ったり来たりさせなくちゃいけなくて、スティック1本動かしてホッとしてるとホッとしてる場合じゃないこと多々(笑)。
…てか、基本的にこのゲームホッとしてる場合じゃない(笑)。

「次、ピンクのしましま」
「…これさぁ…こうやっちゃだめ?」
というなり、1号はスティックで袋こまを上手くはじきとばして、落とし穴にきれいにホールインワン
「確かに入ったけど、それはダメでしょ。スティックで押しながらつれて行かないと…でも、気持ちは分かる(笑)」

慣れてくると、連係プレイがスムーズになり、ますますおもしろくなってくる。
で、おもしろがって、箱(家)の位置を変えてみる…と。

「あれ、これ、ここだっけ?」
「あ、こっち」
「え、でも、あれ?」
「あ、わたしか」
「そっちじゃない」
「倒れた!!」
「あー、道まちがえたっ!!」

と、3人とも大混乱(笑)。
それまではスムーズに動かせた袋こまが突然もたつくようになる(笑)。
2号が「ちょっと向き変えただけなのに、なにこれ難しい!」と叫んだけど、全く同感(笑)。

そんなことしながら、最後まで遊んで終了。
ベストモンスター退治チームは、1号と2号チームと、1号とわたしチームが同点。
勝ったのは、1号、以下2号、わたし。

f:id:konpekino:20201124001008j:plain

この袋のなかにモンスターがいるので、それごと落とし穴に落とすのです

これは楽しい!!
見たまんま、しかも期待を裏切らない(笑)。
似ているといえば、テーブルフットボール(テーブルサッカー)ですが、それをもっとシンプルに遊びやすくした感じです。

テーブルフットボールもそうなんですが、このタイプのゲームはマテリアルが命。
いくらいいアイディアでも、マテリアルがそれをきちんと実行できないとめっちゃストレスします。
でも、「モンスターがすむ家」は、きっちり作ってあるので、ストレスなし。
1号2号ががちゃがちゃ遊んでも、全然壊れないのはホントにすばらしい(笑)。

また、モンスターチップを通路にならべるのですが、それに袋こまがひっかかったりすることもなく、かべの高さも絶妙でかなりテストプレイしたんだろうなと思います。
砂時計が思ったより長かったので、腰を落ち着けて遊べたのもよかったです。

チームタイルをパズルにするとか、手番を目玉チップでカウントするとか、プレイヤーが「モンスターの入った袋を落とす」ことに集中できるように至れり尽せり。
ゲームが好きな人が作ったというのがよーくわかります(笑)。

バリアントとして、部屋カードがあり、モンスターカードを表にする時、部屋カードも表にしてそこを通ってから落とし穴に落とすというのがあります。
それに加えて、途中で箱(家)の向きを変えるのはおススメです。
ウチでは偶然やってみたけれど、いきなり左右が分からなくなる感じで、すっごくおもしろかったです。
この2つのバリアントを使えば、大人でも充分楽しめると思います。

2011年のKinderspiel des Jahresにノミネートされたのも納得のおもしろさでした(ちなみに、受賞は「カラフルミミズ(Da ist der Wurm darin)」)。

 

☆今日のありがとう☆
偶然近所に住むご夫婦に会いました。
お二人ともすでに80代で、だんなさんはよくお見かけするのですが、奥さんはずいぶん長くお見かけせず…体調崩されていないといいなと思っていたので、思わず「あっ、こんにちはっ!お元気ですか?」と言ってしまいました。
そしたら、奥さんにっこりして「ありがとう、おかげさまで元気よ。あなたは?」と聞いてくださって。
お元気だというのが、とてもうれしかったです。