紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

カエサル!(Caesar!)

Moriさんの20分シリーズ(笑)

2人のプレイヤーは、それぞれカエサルポンペイウスとなり、ローマ内戦において重要な地域への影響力を高めます。
古代ローマ最初の皇帝になるのはどちらでしょう?

No.489

カエサル!(Caesar!)

・Paolo Mori作

・Schwerkraft Verlag

・14歳から

・1人から2人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

カエサル!」は、グラフィックが目をひきました。
「ブリッツクリーク」と同じMoriさん作で、「第二次世界大戦を20分で!」のコピーが「20分でローマを制覇せよ!」(笑)。
これは遊びたいっと思ったものの、またもや見かけない…でも、EssenのSpielで最後の最後にレジわきにあったのを発見して、即購入(笑)。
ちなみに、「ブリッツクリーク」は、ロシアの侵略戦争が始まったら戦争ゲームをする気が全くなくなり、いまだに遊んでいません。
戦争ゲームって、平和だから遊べたんだなぁと思いました。

さて、ルールですが。
ボードを広げ、元老院マーカーをイタリアに置きます。
各地域にボーナスマーカーを置きます。
カエサルは赤いチップを、ポンペイウスは紫のチップを袋に入れ、よく混ぜてから衝立の後ろに2枚表にして出します。
影響力チップは、ボードの指定の場所に置きます。

手番がきたら…
衝立の後ろのチップを1枚選び、ボードの国境の上に置きます。
その際、国境のますにかかれたシンボルと、チップのシンボルは一致していなければなりません。
月桂冠は、ジョーカーとしてどこの国境にも置けます。
チップを置いたら、袋から1枚チップをひきます。

各地域で、すべての国境にチップが置かれたら…
最後にチップを置いたプレイヤーは、その地域のボーナスチップを獲得します(ボーナスチップの使い方は、衝立に書いてあります)。
各チップにかかれた数字を足して、多い方がその地域を制覇します。
制覇したプレイヤーは、ボーナスチップが置かれていたますに自分の影響力チップを置きます。
また、隣同士の地域を同じプレイヤーが制覇したら、その地域の間の国境にも影響力チップを置きます。

自分の影響力チップを先にすべて置いた人の勝ちです。

さて、どこから始めよう?

天気の悪い日の午後、2号とわたしの2人でプレイ。
ざっとルールを説明するけど、難しくはないかな。
ボーナスチップの説明は、ドイツ語で衝立に書いてあるから、カンタン(笑)。
ゲーム中、2号が衝立読んで説明してくれたのはナイショ(笑)。

2号がカエサル、わたしがポンペイウスでスタート。
わたしのチップは…いきなりジョーカーが出てる!
で、剣の0-6チップ。
ふーむ。

これ、一瞬どうしたらいいんだろうと途方に暮れるんだけど、実は2択だし、しかもチップに置ける場所が限られているので(笑)、長考しようがない(笑)。
2号の第一手は…

ここは、イタリアだよねー

ここ。
やっぱりイタリア狙いできたか…やっぱ、中心地だしねぇ(笑)。

わたしは、思いっ切りかます(笑)。

それにしても極端なチップ(笑)

ちょっと極端すぎたかなと思ったけど、でもイタリアは制覇できると影響力チップ2枚置けるというのは大きいかなと。

2号、そのままイタリアかと思わせて、ダルマティアへ向かう。
しかも6だとぅ??
…ここはあきらめるかと思ったけれど、このままダルマティア国境最後のチップを2号に置かれると、ボーナスチップまで取られる…
元老院のボーナスチップってなにできんだっけ?
あわてて説明書で確認。
ふーん、このチップ取った時にその地域も制覇できてたら、ボーナスチップの下に影響力チップが置けるってわけか。
…そーすっと、もし2号が取ったら、2号は地域に1枚、取ったボーナスチップの下に1枚置いていいわけね。

…それはヤダ(笑)。
てんで、ジャマしてみる(笑)。

初のボーナス獲得…ではある(笑)

勝てなかったけど、でもチップは阻止した…って、こういう遊び方でいいのかな(爆)。

その後も、先手の2号がチップを置き、後手のわたしはそれを阻止すべくチップを置く、という展開。
なんか、攻めてるっていうより、ひたすら守ってるって感じ。
すごく受け身な展開で、流れを決めてるのは2号。
まぁ、先手だからそういうもんか(笑)。

ポンペイウスが後攻だというのがよく分かる…

2号は地域2つ制覇し、間の国境にも影響力チップを置く。
わたしは、ようやく1つ制覇したところ。

途中で先手後手の差がなくなるのかなと思ったけれど、わたしのプレイの仕方が悪かったのか、延々と守らされるポンペイウス
やっと取ったと思った地域も、2号に挟み撃ちにされて取られてしまい、踏んだり蹴ったり。
カエサル、どー考えても強すぎるやろ、これ…

ボーナスチップも、もう一手番できるチップは2号、衝立の後ろのチップを1枚増やせるはわたし…わたしも2手番連続でやりたいっつーのー(笑)。

もう何をやっても、カエサルに奪われまくるという感じで、内心盛大に「だから2人用ゲームは苦手なのよねぇ」なんて思ってたんだけど…

終盤。
2号が、マウレタニアにチップを置く。

これで終わった…と思った…

あー、これで2号が取って、ゲーム終了か…と思っていたら。
2号「これしか置けないんだよなー」
わたし「はい?」
2号「いや、だから、ここしか置けないの。ここ、ままが勝ちだよ?」
わたし「へ?」
そう、赤いチップが2枚、青いチップが1枚なので、つい赤の勝ちっと思ってしまうけど、数字は赤が合計1で、青が合計2なので、青の勝ち…?
わたし「うっそ」

2号は、元老院のボーナスチップを受け取るけれど、影響力チップは置けない。
わたしが地域に影響力チップを置く。

次の手番でわたしは、イタリアとサルディニアの間にチップを置くっ!
しかも3-3!

これで、両地域一気に終了、
両地域共にわたしの方が数字が大きいので、影響力チップを配置(イタリアは2枚)、しかも2枚目の元老院ボーナスチップで2枚影響力チップがなくなる…

影響力チップ、なくなっちゃった…

あら?
2号「ままの勝ちじゃん」
わたし「え?」
2号「くっそー、最後に出せるチップがなくなったのがまずかったっ!」
…どうやら、わたしが勝ったようです(笑)。

 

ほぼずーっと「先手と後手の差が大きすぎるー」と思っていたのですが、そうか、最後にひっくり返すスタイルだったのか(笑)。

システム自体は、とてもシンプルで遊びやすいです。
上にも書きましたが、どうすればいいか分からないと思っても、チップは2枚、つまり2択なので、そんなに悩めない(笑)。
チップを置いていくと、ゲームが動き出すという感じは、すごくよかった!
攻められて、守りたいけど置けるチップがないっ、でも相手も置けないみたい、なーんて展開もあり、すごく人間っぽい(笑)。

これ、ぜひ次回は2号がポンペイウス、わたしがカエサルでプレイしてみたいです。
ホントは、それをプレイしてから記事を書くべきなんですが…あまりの見事さに、先に書きたくなってしまいました。
短時間で、かなり悩ましく、ものすごくゲームで遊んだって気分になります。
何度も遊んでみたくなるとってもいいゲームです。

 

☆今日のありがとう☆
その1
今日の天気は、くもり。
それでも暖かく、悪くない!

その2
2号の友達、成績が下がってしまったとか。
2号「頭いいのに成績がくっと下がって、みんなで心配してんの」
わたし「なんかあったの?」
2号「別に何もないみたいだけど…勉強する気にならないらしい」
わたし「あー、そういう時期ってあるよねぇ」
2号「○○は、お家も大変だから…」
そう、その子の家庭環境はかなり複雑。
わたし「おなか減ったら、ウチにおいでって言っときな。ままはたいてい作りすぎるから、ひとりやふたり増えても大丈夫だよ」
2号「うん、言っとく」
わたし「そーいえばさ、ままの高校時代の恩師がままが大変だった時『とにかくおいしいご飯を食べなさい。そして、ちゃんと寝なさい。そしたら、明日は来るから』って言ってくれたことがあったよ。で、その先生は実際にままをレストランに連れて行ってご飯食べさせてくれたの。んで、夜布団に入ったらちゃんと寝れて、ちゃんと朝が来た。以来、困った時や大変な時、苦しい時は、ちゃんとご飯を食べてちゃんと寝るようにしてる。そしたら、結構どうにかなる」
2号「うん、そう思う、食べるのと寝るのってすっごく大事だよね」
…お主、その歳で食べることと寝ることの重要さを知ってるとは、タダものではないな(笑)?

その3
2号が、友達を心配していることも、食べること、寝ることの重要さを理解していることも、本当にうれしい。
ホントにいい子だなー。

その4
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん♪♪♪