紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

Drachenhüter(ドラゴンキーパー)

魔法の本を操って、ドラゴンのお世話をします

ドラゴンだって、最初は小さいのです。
飛んだり、火を吹いたりできるようになる前は、誰かにちゃんとお世話してもらう必要があります。
そして、経験豊かな魔法使いたちは、この役目にぴったりなのです。
「魔法の本」の開かれたページが、どのドラゴンを何匹世話することができるかを教えてくれます。
コツをつかめば、魔法の本を都合よく変更することもできるようになります。
それが上手くできたら、この素晴らしい競争に勝つでしょう!

No.539

・Drachenhüter

Michael Menzel

・Kosmos

・2人から4人

・8歳から

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

「Drachenhüter」は、2023年Spielの新作です。
これは、出る出る詐欺(笑)にあいませんでした(「ロビンフッドの冒険 拡張 タック修道士の危機」参照)。
Kosmosのブースは、ずーっと長蛇の列でしたが、2日目に気持ち列が短くなった時に、すかさず並んでようやく購入!
今回のSpielの大目玉…と、個人的には思ってます(笑)。

さて、ルールは。
裏が魔法の本のページになっているカードを、数字ページとドラゴンページに分けてよく混ぜて、それぞれ山を作ります。
そして、その前にそれぞれカードを1枚ずつ表にして置きます。
逆光のドラゴンカードは、ドラゴンを表にして積み重ねておきます。

そのほか、アミュレットや、宝石、クリスタル、金の卵はわきに準備しておきます。
スタートカードを、指定の枚数配ります。

手番が来たら、
1.表になったカードを1枚から3枚まで手札に加えます。
1枚取ったら、すぐに山から補充します。
2.魔法の本のページを変えます(任意)。
手札からカードを選び、ページの面(裏)を上にして山に置きます。
数字の山には、数字のカードを、ドラゴンの山には、ドラゴンのカードを置くことができます。
3.手札からドラゴンカードを出します。
魔法の本に現れた色のドラゴンカードを、数字の枚数自分の前に出します。
4.ボーナスを獲得します。
魔法の本の通りにドラゴンカードを出すことができたら、本に現れているボーナスを獲得します。
獲得したアミュレットのピース3個で、アミュレットは完成、宝石を1つ獲得します。
5.手番以外のプレイヤーが、手札からドラゴンカードを出します。
手番のプレイヤーも、魔法の本に現れている色のドラゴンを、指定の枚数出すことができます。
これで、手番は終了です。

これを時計回りに繰り返し、全員の完成したアミュレットを足して指定の数に達したら、ゲーム終了です。
アミュレット、宝石、金の卵の得点を計算し、1番多かった人の勝ちです。

さぁ、開始!

天気の悪い日の午前中に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ざっとルールを説明するけど、流れが自然なのですんなり理解できる。
手番の最後に、手番以外のプレイヤーもカードを出せるってのがポイント。

スタートプレイヤーは、わたし。
なので、時計回りに2番手になる2号は1枚、1号は2枚スタートカードをもらう。

どっちにしようかな

初手番は、1枚も手札がないので、当然ひたすら表になったカードを取る。
3枚とったところで、魔法の本は1と赤ドラゴン。
…赤ドラゴン、ないんだけど(笑)。
初手番だしってんで、説明のためにわたしは手札から青ドラゴンのページを出し、ドラゴンのページの山にのせる。
わたし「これで、青ドラゴンを1枚出したら、ボーナスがもらえるわけ」
1号、2号「うん」
わたしは、青ドラゴンのカードを1枚、自分の前に出し、数字のページにあるアミュレットのピース1個とクリスタルを1個獲得。
わたし「んで、もし、1号も2号も魔法の本の通りに出せるなら、出してもいいの」
2号「あ、いいの?」
わたし「そう、いいの。これがこのゲームのミソ。魔法の本はみんなで使えるって感じ」
1号「なるほど」

2号は、スタートカードが青のドラゴンだったので、それを出して、ボーナス獲得。
1号は「うーん、出さない」…策士だな(笑)?

まずは1匹

わたしの初手番ですべて実演したので(笑)、1号も2号もあっさり理解。
これって、いいゲームの重要な要素だと思う。

しばらくは、3人ともせっせとカードを集めに精を出してたけど、1号赤ドラゴンを出す。
わたし「えーっと、出さない」…なぜか、わたしのところには赤ドラゴンがまわってこない…
2号「うん、出さない」
…あら?赤ドラゴン、少な目なのかな(笑)?

次の手番で、1号、また仕掛ける。
「青のドラゴン3匹!」

いきなりアミュレット2個!

えーっ、そんなにいないって、青のドラゴン…
1号「これ、アミュレット2個もらえるんだよね?」
わたし「うん、もらえる」
2号「え、めっちゃいいじゃん」
…ホントだ(笑)。

わたしが、少ない数でちまちまとアミュレットを集めるのに対し、1号はたっぷり集めて(笑)どっかーんと行くって感じ。
なので、わたしの手番終了時には、1号も2号も出せるけど、1号の手番終了時には2号もわたしも出せない(笑)。
わたし「なんか、めっちゃ悔しいんだけどーっ!」

6匹もいないってばー

緑のドラゴン6匹も持ってるわけないでしょーっ(笑)!
1号、アミュレット2個獲得、うち1つは最高点のもの。
2号「おいしすぎる…」

そういう2号も…

こいつら…

赤のドラゴン5匹で、最高点のアミュレットゲット。
わたし「いいなぁ…」

しばらくすると、3人とも3色目、4色目のドラゴンを出すことになる。
わたし「ここが悩むとこだよね。はさまれたドラゴンは、もう出せないからね」
1号「うん、分かってる…どうするかなぁ…」
このルールは、ほんっと悩ましい!!

わたしは、ちまちま出し作戦だったために、早々に4色目を出してしまう。
つまり、出せるのは2色だけ状態…そこをしっかりついてくる1号と2号(笑)。

赤ドラゴンに嫌われたー

赤のドラゴン3匹で、アミュレット2個だとぅーっ(笑)!
いいもん、多様性のワッペン取ったから(やせ我慢・笑)。

でも、Spielで試遊したときはもらえなかった金の卵を2個ゲット!
なんかうれしい(笑)。

そんなこんなで、アミュレットが完成し、ゲーム終了。
集めたアミュレットや宝石を裏返しにして、得点計算。
1号「76点」
2号「うーんと、106点」
わたし「やった、110点」
1号「えー、ままの勝ち?」
2号「絶対1号だと思ったけど」
うん、意外だったけどわたしだった(笑)。
1号「いいね、これ。魔法の本を自分で変えられるのがおもしろい!」
2号「おもしろかった!他の人が集めてないドラゴンを一気に出すと、気持ちいい!」
とのこと。

 

いや、これはおもしろーいっ!!
不思議な流れで、確かに魔法の本だわ、コレ。

まず、ルールがめちゃくちゃ分かりやすい。
いわゆるルールのためのルールがないので、手番の流れが自然で、すぐ理解できます。
しかも、カードを取るのは2択だし、3枚までだし長考のしようがない(笑)。
手番ではないプレイヤーも、魔法の本次第でカードを出せる可能性があるわけで、待ち時間というものがほぼないのです。

ゲーム終了も、全員の完成したアミュレットの合計というのがいい!
非協力ゲームでありながら、アミュレットの数は全員で確認するので、なんとなくそこで一体感が生まれるのがおもしろかったです。

要は、遊んでいてしっかり楽しい!
プレイ中、こうしたいな、これができたらいいのにって思うことが実行できるようになっているのも素晴らしいなと思います。
これ、当たり前に見えるけど、すっごく難しいことではないかと。
それ、軽々と(ではないんでしょうが)クリアするMenzelさん、やっぱりすごいわ。

もう、絶対再プレイ希望。
あと、バリアントも絶対遊びたい!
すでにすっごく楽しみでっす♪

読んでくださって、ありがとうございます。

 

Drachenhüter(ドラゴンキーパー)・その2はこちら

 

☆今日のありがとう☆
道で若い女性にぶつかりそうに。
思わず「あ、ごめんなさい」と言ったら、彼女も同時に「すみません」。
しかも、彼女はにっこり笑って言ってくれました。
…そうよね、こういうときこそニコニコだよね。
いい気分をおすそ分けしてもらいました。