紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

吸血鬼狩り(Jagd der Vampire)

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吸血鬼の人気は「ケチャップ」(笑)

年老いたドラキュラ伯爵はショックを受けた。
彼のドラキュラ家族のメンバーは、少し前にすでにケチャップに乗り換えていた。
あの甘くスパイスのきいたどろっとした飲み物は、血液よりもずっとおいしいし、衛生的だというのだ!

「嘆かわしい!裏切りだ!」ドラキュラ伯爵は地団太を踏み、城から出て吸血鬼狩りを始めることにした。
また、気味の悪い塔には、無尽蔵にケチャップが作れるほど大きなトマトを隠した。

今日、若い吸血鬼たちは、トマト新時代の権威を伯爵から奪うために集まる。
一番最初にトマトを見つけたものが、ドラキュラのトップとなる。
しかし気を付けるのだ。
トマトのこととなると、吸血鬼は理性が吹き飛び、大騒ぎになるぞ。

 No.322

・吸血鬼狩り(Jagd der Vampire)

・Alex Randolph, Walter Obert, Dario De Toffoli作

・Ravensburger

・10歳から

・2人から6人

・時間…

・日本語化…必要ありません

 「吸血鬼狩り」は、古本屋さんで発見。
Randolphさんじゃん!!ってことで、内容も確かめずに購入(笑)。
Randolphさんファンとしては、落とせません(笑)。

そして、家で説明書読んで…設定ですでに爆笑(笑)。
血液よりケチャップのほうが衛生的って(笑)。
すばらしい(笑)。

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コンポーネントが楽しい!

ボードを広げます。
魔法カードはよくきって、裏返しに積み重ねて山札とします。
各プレイヤーは、吸血鬼を選んでボードのやじるしの上におき、早見表とケチャップ4本を受け取ります。
また、魔法カードを3枚受け取り、自分の前に表に並べます。
ボードの魔法カード置き場に、場札として魔法カードを3枚表にして置きます。

運命タイルはよくきって、カードケースに入れます。
橋とさいころはボードわきに置きます。
塔には、トマトかたまねぎを入れ(各塔に1つ)中身が分からないように混ぜてから、ボードに置きます。

このゲームは、1番早く塔の中のトマトを見つけた吸血鬼の勝ちです。

手番が来たら…
1.吸血鬼をすすめます。
1マスは、タダですすめますが、以後1マスにつき、1ケチャップを払います。
2.すすんだマスの運命タイルをめくります。
すすんだマスの色と同じ運命タイルをめくり、その指示に従います。
運命タイルは、
・ケチャップ/魔法カードがもらえます
・ケチャップ/魔法カードを戻します
・同じ色の他のマスに飛びます か 塔を一つ選んで、中身をこっそり見ます
で、指示に従ったら、使ったタイルは同じ色のタイルの下に入れます。

あるいは、魔法カードを使って、吸血鬼をもっとすすませることもできます。
魔法カードは一手番につき3枚まで使うことができます(決闘カードは除く)。

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魔法カード

魔法カードは、
・スピードカード
ケチャップを払うことなく、書かれた数だけ吸血鬼をすすませることができます。
・ケチャップカード
書かれた数のケチャップをもらいます。
・橋カード
ボード上に道が途切れているところがあります。
そこを通り抜けるには、橋が必要で、橋カードを出したプレイヤーは、橋を移動させることができます。
・手袋カード
他のプレイヤーのカードを盗むことができます。
・決闘カード
決闘する際に使うことができます。
があります。

魔法カードは最大4枚まで、ケチャップは最大7本までしか持てません。
多すぎたら、どちらも捨てます。

もし、同じマスに吸血鬼が2人になったら、決闘が始まります。
先にいた吸血鬼は黒いさいころ、後から来た吸血鬼は赤いさいころを受け取ります。
決闘カードを使う場合(書かれたさいころの目を、出たさいころの目に足すことができます)、さいころをふる前に出します。

さいころをふり、大きい目を出した方が勝ちとなります。
勝った吸血鬼は、ボードの場にある魔法カードを1枚選んでもらいます。
負けた吸血鬼は、勝った吸血鬼にケチャップを2つあげます(ケチャップがなかったら、あげなくていい)。
勝った吸血鬼は、負けた吸血鬼を4マスまで移動させます。

また、吸血鬼を動かさないで、魔法カードやケチャップを補充することができます。
その際は、さいころを2つふって、出た目を足します。
魔法カードは2、ケチャップは1でもらえます。
例・さいころの目を足して5になったら、カード2枚+ケチャップ1本、あるいはカード1枚+ケチャップ3本、ケチャップ5本もらうことができます。

お城に入るには…
1.お城の黒いマスにすすみます。
橋がなければすすめません。
すすんだら、さいころを2つふり、足した数のケチャップを通行料として払います。
もし払えなったら、吸血鬼を地下牢(もう一つの黒いマス)に移動します。
2.塔をのぞきます。
塔を1つ選んで、中をこっそり見ます。
→たまねぎだった!
吸血鬼はすぐさま地下牢に移動します。
たまねぎを出して、自分の前に置きます。
以後、たまねぎを持っている吸血鬼は、手番を行う前にボードの場にある魔法カードを1枚もらえます。
→トマトだった!
おめでとう、トマトを見つけた吸血鬼の勝ちです!

地下牢から出るには…
・魔法カードを使って、橋をおきます。
・ケチャップを4本払って、出ます。
さいころを2つふって、足した数のケチャップを払って出ます。

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カードを使ったすごろく風

ちょっと天気がよくなった午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
要は、すごろく、さいころの代わりに自分ですすめて、すすめた先で何か起きる(笑)。
同じマスだと決闘がある。
一番最初にトマト見つけた人の勝ち…と説明してたら、1号も2号も「とりあえず、やってみない?その方が分かると思う」(笑)。
確かにね、習うより慣れろ、だわな(笑)。

序盤は、3人とも1マスすすんでは、運命タイルをめくる。
2号は、どんどんケチャップが減ってしまう(笑)。
1号は、ケチャップだけでなく、魔法カードも減ってく(笑)。
わたしは…ケチャップがたまる!

「えーっと、ケチャップは7本まで、魔法カードは4枚までね」と確認。
この上限って、結構忘れると思うのでボードに書いておいて欲しかったな。

わたしは、最初から橋カードがあったので、橋をつないでどんどん城に近づく。
運命カードで、空飛ぶ吸血鬼が出たので、塔を1つ選んでこっそり見る…ちっ、たまねぎ。
ポーカーフェイスを保ったつもりだけど、2号はしっかりわたしを観察して「トマトじゃないらしい」とアタリをつけてる(笑)。

3人とも後腐れがいやだったので、決闘は仕掛けない…でも、これは適当に決闘しないとケチャップも魔法カードも集まらない!
…と気づいたので、3人ともおずおずと決闘(笑)。
わたし全敗で、ケチャップすっからかん(笑)。
2号と1号は勝ったり負けたり…

ここで効いてくるのが「城の通行料」…ケチャップがないと入れないし、足りなかったら地下牢行きなので、3人ともケチャップ集めに精を出す。
でも、タイルの出が悪く、1号は常にすっからかん、わたしもケチャップ1つ、カード1枚という軽装備(笑)。
「これじゃー、城に行けないじゃん!!」(笑)
「でもさ、運命タイルはさいころじゃなくて、タイルだから絶対いつかは出てくるんだってば」とわたしが言うと、「じゃあ、とにかくタイルをめくるわけか」と1号。
…じゃなかったら、決闘かな(笑)?

「確か、そろそろ黄色の運命でケチャップが出るはず…」と言いながら、2号が黄色の運命タイルを表にすると…「カード2枚捨てる」(笑)。
「マジかよっ!」…笑いをこらえながら、次は1号が黄色のマスにとまってタイルを表にすると…「ケチャップ3本」(笑)。
「あー、2号、ちょっと早かったねー」と言ったら、「うるさいっ」…うるさいって言われたよ(笑)?

1号は、せっかくもらったケチャップ、次の運命タイルで2本減らす(笑)。
「ちょっと、マジで、これ絶対集まらないってば」と1号。
確かにねぇ…やっぱ決闘(笑)?

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2号(黄)、城を目指す!

1号とわたしは、ちょこちょこと空飛ぶ吸血鬼が出てきて、わたしは4回目でようやくトマト発見。
2号はたった1回しか見れなかったのに、お城に突入!
さいころふって、通行料ケチャップ2本払って…1号もわたしも息をひそめる(笑)。
2号「もー、1つしか見てないから分かんないんだけどー」と言いながら、選んだ塔はたまねぎ!
「くっそー」
「あ、でも、たまねぎ出しといて。たまねぎがあるプレイヤーは、このあと手番で毎回魔法カードがもらえるから」と言ったら、「…まぁいいか…」(笑)

でも、2号の吸血鬼、地下牢送り(笑)。
「…って、ちょっと待った、こっからどーやって出んの?」(笑)
「橋を持ってくるかー、ケチャップ4本払うかー、さいころふって足した数のケチャップ払うかー」と言ったら、「でも橋のカードないんだけど??」「ホントだねぇ…」「ホントだねぇ、じゃないって!」…確かに(笑)。

わたしは、トマトのありかが分かったのに、ケチャップが集まらずなかなか城に入れない(笑)。
2号はそのあと再びお城に入れたのに、またたまねぎ(笑)。
1号は…いつまでたってもすっからかん(笑)。

1号が「これ絶対無理だって。これで勝てたら奇跡だな」と言ったけど、わたしもゲーム終わるんだろうかとちょっと不安になったところで、1号がいつの間にかケチャップ7本集めて、「城、行きます」
うっそー(笑)!

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ケチャップ最大7本集めたのはさすが!

さいころふると…3+3でケチャップ6本!!
「マジかよー」
「でも、これで1号勝ったらすごいよね」と言ってみたら、1号見事にトマト発見(笑)!
2号、「ずりー、2回もお城入ったのにー」…わたしなんて1度も入れなかったのにー(笑)。

そんなこんなで、勝ったのは1号。
「途中で、これは終わらないんじゃないかと思ったけど、ちゃんと終わったし、しかも1番負けてた人が勝てたっておもしろいね」と1号。
2号は「悔しい。でも、おもしろい。3人じゃなくて人数が多い方がおもしろいんじゃない?」とのこと。

正直、わたしも途中で「ヤバい」と思ったのですが、ちゃんと終わった(笑)!
たぶん、3人で遊んだことで決闘が少なかったのが原因だと思います。
これは、できれば5人か6人で遊んでみたい!
全然違う印象になるのではないかと思います。

「吸血鬼狩り」は1991年発売で、さいころじゃなくて「すごろくをちゃんとした確率でやりたいんだー!」という意志を感じます(笑)。
運命タイルはもちろん、魔法カードも「使ったら、山札の1番下に入れてください」とあって、運は天に任せない(笑)って姿勢がいい(笑)!

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このカードケースは、完成度高すぎる!

そして、運命タイルのケースがまたとてもよくできていて、すごく遊びやすい!
最近のゲームのよくある安っぽいコンポーネントじゃなくて、しっかりちゃんと作ってありました。
そういえば、古いゲームってこんな風に最初から手になじむ感じだったなぁと思い出しました。

どのマスにとまって、どの運命タイルをめくるか?
橋がないから、橋をとってこないと!
ケチャップが足りないー!
あの魔法カードが欲しいから…
…などなど、ゲーム中はいろいろ考えて、まさに冒険って感じです。
なにより塔をこっそり見るのは、やっぱり楽しい(笑)。
次回は、5人以上でやってみたいです。

 

☆今日のありがとう☆

その1
今日も天気がよくて、気温もぐんぐん上がる!
…なのに、なんだか気分は低下気味…
…と夫に言ったら、「きっとさ、ちゃんと『夏』が来てないからだよ。なかなか夏が来なくて、ずっと天気悪かったんだから、気分落ちてもしょうがないよ」…
…夫、天才(笑)。
結婚してくれて、ありがとう(笑)。

その2
ねんざ、思ったより痛みがなくて助かってます。
これも、夫の包帯のおかげかな(笑)。