各プレイヤーは、自分のこまをできるだけ遠くまで進めるために、カードを出します。
こまが遠くまで行けば行くほど、得点が高くなります。
ただし、カードはそれぞれ決められた順番にならべなければなりません。
しかも、道中でボーナス点がもらえるケルトの願いの石も集めなければなりません。
もし、願いの石を集められなかったら、マイナス得点となります。
最後に1番多く得点したプレイヤーが勝ちます。
No.236
・ケルト(Keltis)
・Kosmos
・10歳から
・2人から4人
・時間…30分
・日本語化…必要ありません
・Spiel des Jahres受賞(2008年)
「ケルト」は、無冠の帝王と呼ばれていたKniziaさんが初めてSpiel des Jahresを受賞した作品です。
Kniziaさんは、数多くのゲームを作り、1992年以降ほぼ毎年推薦リストにも選ばれるのですが、受賞には至らず…ところが、2008年にはSpiel des Jahresだけでなく、「誰だったでしょう?(Wer war’s?)」でKinderspiel des Jahresまで受賞!
ダブル受賞ということで、話題になりました。
とはいうものの…実は「ケルト」には、元がありまして。
その元とは…わたしの天敵(笑)「ロストシティ」(笑)。
カードゲームの「ロストシティ」を、ボードゲームにしたら「ケルト」になった…ということらしいです。
「ロストシティ」で窒息死しそうになったわたしは、「ケルト」がSpiel des Jahresを受賞しても遊びたいとは思えなかったのですが、師匠が絶賛していたし、セールになったし(このパターンばっか・笑)、しょーがない、やってみるかと購入(笑)。
ボードを広げ、各プレイヤーは同色のこまと、クローバーをうけとります。
同色のこまの一番低いこまは、得点マーカーとして1のわきにおきます。
残りのこまは、スタート地点におきます。
クローバーは、誰がどの色をプレイしているのか分かるように、各プレイヤーの前におきます(これは、ありがたい・笑)。
タイルはすべて裏返しにしてよくまぜ、ボードのグレーの石の上に1枚ずつならべ、表にします。
カードはよくきって、裏返しにしてつみかさね、各プレイヤーに8枚ずつくばります。
残りは山札になります。
このゲームの目的は、カードを出して自分のこまをすすめ、できるだけ高い得点を集めることです。
スタート地点から3ますはマイナス得点ですが、以後進めば進むほど得点が高くなります。
また、大きいこまは、ゲーム終了時に得点が2倍になります(マイナスも2倍になります)。
ゲームは、5つめのこまが得点6のますにとまったら、終了です。
手番がきたら、以下の2つから1つ選んで実行します。
A.カードを出して、こまをすすめます。
カードは…
・色別に自分の前にならべます。
・各色ごとに、昇順か降順で出します(同じ数字を出してもかまいませんが、1度昇降順を決めたら途中で変えることはできません)。
ことに注意します。
出したカードの色の道に、自分のこまを1ますすすめます。
各道には、プレイヤーひとりにつき1つだけこまをおきます(同じ色の道に、自分のこまは2つ以上おけません)。
すすんだますに他のプレイヤーのこまがあったら、隣におくか積み重ねるかします。
もし、すでに自分のこまが道の10点のますについていたら、その色のカードを出すと、他の道のこまを1ますすすめることができます。
B.カードを捨てて、こまはすすめません。
カードを出せない、あるいは出したくない場合は、手札から1枚選んで、捨て札にします。
その際、山札の隣に色別の捨て札おきばを作り、カードを表にして同じ色の捨て札の1番上におきます(下のカードは見えないようにします)。
AかBを行った後、カードを補充します。
その際、
・山札(裏返し)の1番上のカード
か
・捨て札(表)の1番上のカード
どちらかを選んで1枚手札に加えます。
これで手番は終了です。
こまを進めた先に…
・点数タイルがあったら
得点マーカーを、点数分動かします。
タイルは、ゲーム終了までボードの上においておきます。
・よつばタイル
自分の好きなこまを選んで、1ますすすめることができます。
すすめるこまは、今すすめたこまでも、他のこまでもかまいません。
また、すすめたこまがまたよつばタイルに到着したら、また1ますすすめることができます(連鎖反応可)。
タイルは、ゲーム終了までボードの上においておきます。
・願いの石
このますにとまったら、願いの石タイルを自分の前におきます。
ゲーム終了時に、集めた数によって得点がもらえます。
集めていないとマイナス点になります(こわっ)。
ゴールラインをこえたます(6点以上のます)に5つめのこまが到達したら、ゲーム終了です。
到達した5つめのこまは、タイルのあるますにとまってもタイルの効果は使えません。
また、願いの石をもらうこともできません。
あるいは、最後の山札がひかれたら、ゲーム終了です。
各プレイヤーは、自分のこまのとまっているマスの得点を足します。
大きいこまは、得点が2倍になります。
願いの石の得点も加え、1番得点が多かったプレイヤーの勝ちです。
天気の悪い午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
簡単にルール説明したら、「ロストシティ」あがりの1号は問題なし、問題なのは全然聞いてない2号(笑)。
…ま、2号は基本「体で覚える」系だからいっか(よくない・笑)。
まずはカードをながめる…今回はいい感じに、中間の数もあるけど、大きい数も小さい数もある。
緑が3枚、しかも3,4,7…これ、狙ってみようかな…
とりあえず、ピンクの0を出してみる。
手札に0や1、9や10があれば、先が読めなくても出せるけど、問題なのは中間の数。
2号が手札を見て「…真ん中の数ばっか…」と絶望してたけど、気持ちはよーっく分かる(笑)。
ただ、上から始めても下から始めてもいいというのは、すっごく気がラク。
これだけで苦しさからかなり解放される(笑)。
2号もピンクの0から始め、1号は青の0…みんなちゃんと0のカード持ってたんだ(笑)。
その次は…黄色の1、かな?
せっかく上からでも下からでもいいのに、なぜか下から始めてばっか(笑)。
恐るべし、「ロストシティ」の影響力(笑)。
ボードにおかれたタイルは、赤によつばタイルが多いので狙いたい。
よつばタイルは連続も可能で、カード出さなくても一手番でこまをいくつもすすめられるというのはとても大きい。
…とは思うんだけど、わたしの手札の赤は1枚のみ…しかも6ってどーしろと(笑)?
ただ、黄色がいい感じに出てきてくれたので、黄色をすすめていくことにする。
基本的に、作戦立てたところで望みのカードが出てこなかったら、実行できないのがこのゲームの特徴(笑)。
出せるカードを出しつつ、たまにもう出せなくなったピンクを捨てていると、捨て列決定なのか1号が緑のカードを捨て始める。
その時点で、わたしはまだ緑の列を始めてなかったので、安全だと思ったらしい(笑)。
しっかりいただくと、1号が「え?」という顔(笑)。
緑の7なんていう中途半端な数、フツーいらないと思うよね(笑)。
ここで、「同じ数字なら重ねて出せる」というルールに助けられる。
おかげで、ちゃんと息が吸えるっ(笑)。
わたしが捨てたピンクは2号が拾い、2号が捨てた黄色を1号とわたしで拾う…この辺のやり取りが激しくて、すごくおもしろい!
そして、1号はまた緑の6を捨ててくれる。
思わず「おいしそう!」と思ってしまったわたし…頭、ダイジョウブ(笑)?
よっしゃー、そろそろいいかと、緑の列開始!
当然得点が倍になる大きいこまで出発。
中盤以降、赤の列をガンガンすすめる1号は、よつばタイルをうまく使って、全体を底上げ。
出せるものを出したら、5色出ちゃいました(笑)状態の2号は、マイナス点を避けるために全体をすすめなくてはならず、苦しい展開。
わたしは、青を捨て列にして、残りをすすめる。
途中から集まり始めた赤で、よつばタイルをを狙って、緑の列のダブルこまを10に到達させる!
…これは充実感あるわー(笑)。
それに、全然苦しくないっ(まだ言ってる・笑)!
最後は、1号のこまがゴールラインを越えた5つ目のこまになって終了。
なんとなんと勝ったのは、僅差でわたし!
以下、1号、2号。
願いの石はわたしが4つ、2号が3つで、1号は1つでマイナス。
2号は、5色出したのがきつかったし、それでも1色は10点のますまで行けたのに、ダブルこまじゃなくて普通のこまで行っちゃったというのが痛かった!
実はこれが2度目のプレイで、1度目はやっぱり1号がぶっちぎりで勝ちました(笑)。
わたしが、1回目の後「説明書にも書いてあったから、1列捨ててみたけど、やっぱり苦しいじゃん!!」と言ったら、2号は「ずっりー、なんでそれ言ってくんないのさ?」「言ったって聞いてないじゃん(笑)」という会話もあり、正直苦しさは多少軽減したものの「ロストシティ」と大差ないなと思ったのですが、2回目では、「おっもしろーい!!」の連発(笑)。
同じゲームなのに、ここまで豹変するか?ってぐらいおもしろかったです。
たぶん、2回目は、勝った負けたというより、頭から「ロストシティ」の昇順がようやく消えて(笑)、狙いを定めるっということができるようになったから、おもしろかったんだと思います。
だから、「ロストシティ」で遊んでいない2号が、2回とも5色全部ならべてしまった気持ち、よーく分かります(笑)。
出せるものを出していくと、どうしても全色出してしまって、全部中途半端になるけれど、狙いを定めて同色を抱え込んで、捨て列決められたら、かなりいいセンいくのではないかと。
あと、ならべた後にマイナス点がないのもいい(笑)。
なーにが探検費用だ(←まだ言ってる・笑)。
ルールはシンプルだし、ムリがなので、Spiel des Jahresを受賞したのも納得です。
ルールのためのルールとか、不自然なルールがないし、遊んでいて「あれ?これはどーすんだっけ?」というのがほとんどありません。
これって、ゲームのテンポを落とさないし、ゲームに集中できてホントにありがたい。
さすが、Kniziaさんです。
ちなみに、1号は「このタイプのゲーム、好きだな」…でしょうねぇ(笑)。
2号は「もうやらないから(笑)」とのことです(笑)。
あ、でもあと「スパイラル」も遊ぶ予定だからよろしくね!
追記・勢いあまって「ロストシティ ボードゲーム」も購入してしまいました(笑)。
☆今日のありがとう☆
その1
雨が降っていたけれど、買い物行こうと思ったらやんでくれました。
たったそれだけでも、とってもうれしかったです。
その2
いよいよ『スカイフォール』観てます!
2回目にようやく理解できたことが多くてすごくおもしろいです。
Mは感じ悪いけど、でもやっぱりクレイグボンドかっこいー!
そして、シルヴァ…あの悪っぷりはすごい!
「何事も初めてはある」と言われて「初めてじゃないかも」というクレイグボンド…えーっ、そーだったのー(笑)。