紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

ケルト カード(Keltis Das Kartenspiel)

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ケルト」のカードゲームって「ロストシティ」じゃなかったの?

Spiel des Jahresを受賞した「ケルト」を遊んだあなたには、新しい刺激を。
あるいは、謎めいた石の道に初挑戦しようと思ったあなたにも。
大人気のボードゲーム版と同じように、同じ色のカードをなるべく長く、昇順、あるいは降順にならべてゆきます。
その際、常に悩ましい決断を迫られます。
同じ色のカードの列にならべるか…あるいは、ならべられないカードを捨てて、よりよいカードが来るのを待つか…
それとも、ならべられないカードを願いの石に変えてしまうか…
ケルト カード」は、Spiel des Jahresを受賞したボードゲームの雰囲気を保ちながらも、もうひとひねり加えたゲームです。

No.272

ケルト カード(Keltis Das Kartenspiel)

Reiner Knizia

・Kosmos

・8歳から

・2人から4人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

カードゲーム「ロストシティ」からボードゲーム版「ケルト」、それから「ケルト スパイラル」まで一連の流れ(笑)は遊びましたが、棚を見たらまだ残ってました(笑)。
ケルト カード」って言うんですが…「ケルト」って確か、カードゲームの「ロストシティ」のボードゲーム版だったのに、そのカードゲーム版ってどゆこと?
…っていうツッコミはなしで(笑)。

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奥から「願いの石」「得点カード」「終了カード」

願いの石カードは、表にして1列にならべます。
カードはよくきって、各プレイヤーに8枚ずつくばり、残りのカードは裏返しにつみかさねて山札とします。

手番がきたら、以下から1つ選んで実行します。

1.カードを出します。

a.カード(終了カード、得点カードも含む)を1枚、捨て札にします。
場に色別におきます。
得点カードも別におきます。

b.カードを2枚、捨て札にします。
同じ数字のカード(得点カードも可)を2枚捨て札にして、aと同じように場に色別におきます。
そして、その数字と同じ願いの石カードを自分の前におきます。
ただし、同じ数字の願いの石カードがない場合は、このアクションは選べません。

c.カードを1枚、自分の列に加えます。
各プレイヤーは、自分の前に色別のカードの列をつくります。
カードの列は、必ず昇順か降順におきます。
途中で昇降順を変えることはできません。
すでにおかれたカードと同じ数なら、重ねておくことができます。
終了カード(数字のかかれていないカード)は同じ色の列におきます。
終了カードがおかれた列は、それ以上カードをおくことはできません(終了カードも2枚重ねることはできますが、それ以上はおけません)。

d.得点カードを1枚、自分の前に表にしておきます。
→自分の前の得点カードの列におきます。
この列には、昇降順に関係なく得点カードのみおけます。
ここにおかれた得点カードは、1枚につき1点になります。
あるいは、
→色別の列に得点カードをおきます。
色別の列に、得点カードと同じ数字のカードがすでにおかれていたら、その上におくことができます。

2.カードをとります
手札が8枚になるように、山札か捨て札の1番上のカードを補充します。
捨て札から補充する場合、その手番でそのプレイヤーが捨てたカードを補充することはできません。

ゲームは…
・5枚目の終了カードがおかれたとき(すでにおかれた終了カードの上にもう1枚終了カードをおいた場合は数えません)
あるいは
・山札がなくなったとき
終了になります。

5枚目の終了カードをおいたプレイヤーは、手札を補充しません。
ゲームが終了したら、各プレイヤーは手札から2枚まで自分の色別の列か、得点カードの列におくことができます。

得点表を確認して、得点を計算し、得点が1番多かったプレイヤーの勝ちです。

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願いの石は勝利の石だった!

天気のよい午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
もう散々遊んできた「ケルト」シリーズなので、ルール説明は簡単。
「願いの石をとるには、その石と同じ数字のカードを2枚捨て札にする」
「得点カードは、列におかれた通常カードと同じ数字ならばその列に出せる。あるいは、得点カードの列を作ってもよい。得点カードの列は昇降順でなくてよい」
「終了カードがあって、5枚目が列にならんだらゲーム終了」
…ぐらいかな?
カードのデザインも一緒だし、ホントにただボードがないだけって感じでスタート。

2号は、しょっぱなから6を2枚出して願いの石を集める…そういえば、2号は「ケルト」でも「ケルト スパイラル」でも願いの石コレクターだった(笑)!
わたしは手札に9が2枚…どうしよう、願いの石、とった方がいいかな…でも9だしなぁ…

…うじゃうじゃ悩んだけれど、まずは黄色の10を出してみる。
2号、次の手番でも8を2枚出して願いの石をとる…マジっすか?
1号は、手堅く自分の前に緑の0を出す。
…うーん、どうしよう…願いの石、欲しいけど、9を捨てて1号2号のアシストはしたくない(ちょっとゲーマーっぽいこと言ってみた…って、そんなん誰でも考えるっつーの・笑)。
まだ得点カードの10があるから、これを出して…

…様子見のつもりが、まさかの2号また願いの石をとる!
うそでしょー…これはマズいってんで、わたしは次の手番であわてて5の願いの石をとる。
すると2号「あー、とられたー、それとろうと思ってたのにー!」…うっそーっ!
ちょっと、このままじゃ願いの石だけで勝負ついちゃうじゃん!

願いの石は、0個だとマイナス4点、2こ集めてようやく0点、5枚集めたら10点というとんでもない得点配分なので、集めるなら徹底的にという2号の作戦は大当たり、ではあるんだけど…にしても(笑)。
とりあえず、わたしはマイナス回避を狙って9を2枚出して願いの石2つめをとる。

9なんて一番おいしい捨て札になると思ったけれど、1号も2号も1列ずつわたしの出す9が使えない状態になっていたので、決断(笑)。
…まぁ、もう1枚ずつはアシストになるんだけどね(笑)。

ところが、1号も2号もお互いにわたしの出した9の上に捨て札を出して、相手をブロック(笑)。
ふーん、そういう作戦もあるわけね(←そこまで頭が回らないヒト)。

序盤で、5つめの願いの石を見事に集めた2号「みんな、安心して?もう願いの石とらないから」とうれしそう。
それを聞いた1号は「願いの石、5つ以上集めても点数変わらないからでしょ」と冷たい反応(笑)。
そういう1号は、いまだに願いの石0個…ダイジョウブ(笑)?
…人の心配している場合じゃないけど(笑)。

1号は確実に列を伸ばし、終了カードもおく。
「え、1号もう終了カード2枚おいたの?」とあわてる2号(笑)。
わたしも、おけるのがそれだけだったので終了カードをおくと、2号「もう3枚目じゃん!!」と焦りまくる(笑)。
まーねー、序盤、願いの石とりまくり、で列作らなかったからねー(まさにSchadenfreude…訳が難しいけど「ほら見たことか!」「ざまーみろー」…って感じ・笑)。

とはいうものの、3人とも得点表をみながら「4枚でようやくプラス??」「6枚で3点なのに、7枚で6点っておかしいっ」と阿鼻叫喚(笑)。
それでも2号はしっかり「でもさ、5つ目の石が出ても、それから2枚はカードおけんだよね?」と確認…このヒト、ほんっとゲーマー(笑)。

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わたしにしては上出来(笑)

でも、そのおかげでわたしも「これとこれは最後に出せばいい…」と計算してたんだけど(笑)。
2号が5つ目の石をおき、3人とも2枚までカードを出して終了。

結局、願いの石を集めまくった2号の勝ち。
以下、わたし、1号。

1号は、願いの石でマイナス4点(結局1つも集めなかった)がイタかった。
緑と黄色の列では、最多の10点とってたんだけど…

ケルト カード」は、確かに「ケルト」からボードをなくしたゲームって感じです。
これで遊ぶと、ボードなくてもよかったんだーっていう気分になるかもしれません。
こまの移動を考えなくていい分、さくさく進みます。
どのカードをどの順番でならべるかに集中できるので、シンプルに楽しいです。

ただ、願いの石、強すぎ(笑)。
願いの石だけ集めまくったら、勝てるんじゃね?っていうぐらい強いです。
4人で遊べばまた違うのかもしれませんが、3人の場合は願いの石を集めれば勝てるぐらい強い!
ここは、バランスがとれてない気がします。

でも、それ以外は「ケルト」のカードならべの楽しさを抽出した感じで、とてもおもしろかったです。
1号は「ケルトのなかでは、これが1番気に入ったかも…他のケルトもいいけど、カードが一番シンプルでいいよ」、2号は「願いの石が集めやすくていい!」…でしょうね(笑)。
なにより、「ロストシティ」と違って苦しくなかったのが非常によいっと思います(笑)。

 

ロストシティ ボードゲームこちら

 

☆今日のありがとう☆
昨日から夏時間…1時間とはいえ人工的な時差は結構負担です。
それでも、今日はとっても天気がよかったのでいつもよりラクに過ごせました。

昨日のありがとうの追伸
昨日書いた「そうだ京都、行こう」。
忘れたくないので、ついでに書いておくと。
あのコピーのついたポスター、わたしは東京の広尾の駅で見ました。
ちょうど階段を下りた先にどーんとはってあって…迫力のある桜の写真に息が止まりそうになり、そのあと涙がぽろぽろ…
ちなみに、広尾駅に行ったのは、ドイツ大使館に結婚のための証明書を出してもらうためでした。
結婚手続きが複雑でうんざりしていたというのもあって、たぶん桜にすごく励まされたのだと思います。
あまりの複雑さに、母はわたしに「結婚するのはいいけど、こんなに大変なら離婚は絶対しないでね」と言ったぐらい(笑)。
母上、ちゃんと離婚しないでがんばってるよ(笑)。