さて、どうすべきでしょうか…
なるべく早く神託を得るために、一気にすすみますか?
こまがすすめばすすむほど、得点は多くなります。
あるいは、少しずつすすんで、途中で得点をもらいながら、人気のある願いの石を集めますか?
鏡をつかえば、願いの石の得点を何倍にもすることができます。
しかし、気を付けて!
鏡は、マイナス得点も増やしてしまいます。
こまをコーボルドに集合させ、預言者との出会いを呼び込みましょう。
それらは、得点を増やしてくれます。
マイナス得点から目を離さないように。
さもなければ、ゲームは思ったより早く終了してしまいますよ。
No.261
・ケルトスパイラル(Keltis Das Orakel)
・Kosmos
・10歳から
・2人から4人
・時間…45分
・日本語化…必要ありません
「ロストシティ」から始まった「ケルト」の旅(笑)、今度は「ケルトスパイラル」です。
日本語では、スパイラルと訳されていますが、ドイツ語の「Das Orakel」とは神託を意味します(英語では Oracle)。
なので、今回は預言者が登場です。
ボードを広げ、各プレイヤーは同じ色のこま3つと得点マーカー、よつばをうけとります。
こま3つはスタートますに、得点マーカーは1のわきにおき、よつばはコーボルドと得点がかかれている面を上にして、自分の前におきます。
預言者こまもスタートますにおきます。
願いの石タイルは、大きいますに2つずつ、ゴールの位置にある大きいますに1つおきます。
残りのタイルは裏返しにしてよくまぜ、小さなますに1つずつおきます。
その際、ますのシンボルが見えるようにおき、表にします。
カードはよくきって、各プレイヤーに8枚ずつくばり、残りは山札として裏返しにして積み重ねておきます。
手番がきたら、以下の2つから1つ選んで実行します。
A.手札からカードを1枚表にして出し、自分のこまか預言者こまを動かします。
B.手札からカードを1枚捨て札にして、こまは動かしません。
A.手札からカードを1枚表にして出し、自分のこまか預言者こまを動かします。
カードは、各プレイヤーの前に色別に出します。
1色につき1列です。
カードは必ず昇順か降順で出します(同じ数字なら、重ねて出せます)。
一旦昇順、あるいは降順と決めたら、最後まで変えることはできません。
それから、自分のこまか預言者こまを動かします。
a.自分のこまを動かします。
自分のこまを動かすときは、出したカードと同じ色の一番近いますにすすめます。
出したカードの数字の大きさは関係ありません。
ますには、こまはいくつでもおくことができます。
b.預言者こまを動かします。
出したカードにかかれた緑の数字ぶん、預言者こまを動かします。
4とあれば、1か2、3、4ます動かすことができます。
預言者こまがとまったますに、自分のこまがあったら、プレイヤーは5点もらえます(得点マーカーを動かします)。
そのますに、自分のこまが2つ以上あっても、もらえる得点は5点です。
預言者こまがとまったますに、こまが1つもなかったり、手番のプレイヤー以外のこまがあっても、何も起きず、得点ももらえません。
預言者こまは、常に前に動かします。
戻ることはできません。
最後のますに到達したら、それ以降は動かすことができません。
預言者のいるますに、こまが到着しても得点にはなりません。
B.手札からカードを1枚捨て札にして、こまを動かしません。
カードが出せない、あるいは出したくない場合は、手札から1枚選んで捨て札にします。
全員共通で色別に捨て札置き場を作り、1番上のカードだけが見えるように積み重ねます。
AかBを行ったあと、手札を補充します。
手札は、
・山札の1番上のカード
か
・捨て札置き場の1番上のカードから1枚
とります。
その手番でコーボルドタイルを使ったプレイヤーは、カードを2枚とります。
手番で捨て札置き場に捨てたカードをとることはできません。
手札を8枚にして手番終了です。
ボードにおかれる特殊タイルは、背景が緑色のタイルはゲーム終了時までおかれたままです。
・得点タイル
自分のこまが、得点タイルのおかれたますにきたら、自分の得点マーカーを得点分動かします。
・よつばタイル
自分のこまが、よつばタイルのおかれたますにきたら、よつばと同じ色の一番近いますにさらに自分のこまを動かせます。
その先のますにタイルがおかれていたら、その効果も使うことができます。
この効果は、使いたくなければ使わなくてもかまいません。
・スパイラルタイル
自分のこまが、スパイラルタイルのおかれたますにきたら、好きなだけ自分のこまをもどせます。
ただし、その手番でこまがスタートしたますより後ろにはもどせません。
もどしたますにまたスパイラルタイルがある場合は、さらにもどすことができます。
この効果は、使いたくなければ使わなくてもかまいません。
・コーボルドタイル
自分のこまが、コーボルドタイルのおかれたますにきたら、すぐに1枚選んで捨て札として捨て札置き場におくことができます。
捨て札にするのは、手札でも、自分の前にならべたカードの列の1番上のカードでも構いません。
この手番で自分の前に表にしたカードも、捨て札にすることができます。
この効果は、使いたくなければ使わなくてもかまいません。
コーボルド得点
各プレイヤーは、ゲーム中1度だけコーボルド得点をもらうことができます。
自分のこま3つが、全部違うますで、なおかつすべてコーボルドタイルのあるますにある場合、ボーナスとして15点もらえます。
こま2つが違うますで、なおかつコーボルドタイルのあるますにある場合、ボーナスとして10点もらえます。
コーボルトタイルのあるます1つに、自分のこま3つ全部おいたら5点もらえます。
得点したら、自分の前のよつばを裏返しにして、コーボルド得点したことが分かるようにします。
ボードにおかれる特殊タイルで、背景がオレンジのものは、そのますにとまったプレイヤーがもらいます。
・願いの石タイル
願いの石タイルがあるますにとまったら、願いの石タイルをもらいます。
ゲーム終了時に、集めた願いの石の数によって得点となります。
・鏡タイル
鏡タイルのあるますにとまったら、鏡タイルをもらいます。
鏡タイルは、ゲーム終了時に願いの石の得点をそのままうつしとって得点となります。
たとえば、願いの石の得点が2点だった場合、鏡が1つなら合計4点、鏡が2つなら合計6点となります。
ゲームは、
・誰かのこま3つすべてがゴール地帯(10から6までかかれたます)に到着した時
か
・こまの色に関係なく、5つ目のこまがゴール地帯に到着した時
終了となります。
ゲーム終了となったこまが、特殊タイルのおかれたますにきても、特殊タイルの効果は使うことができません。
願いの石や鏡ももらえません。
各プレイヤーは、得点マーカーの得点に、自分のこまがあるますの得点、願いの石得点を足し、1番得点が多かったプレイヤーの勝ちです。
天気の悪い午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
3人とも「ケルト」で遊んだことがあるので、説明は簡単。
2号は、預言者こまに興味深々(笑)。
「なんかさぁ、これ、すごく疲れて柱にしがみついてるみたいだよね」…ちょっとー、預言者に失礼だっつーの(笑)。
「ケルト」と同じようにカードを出しては、自分のこまをカードの色の石に移動する。
たったそれだけなのに、何手番かやってみると、すごくすっきりまとまっていることに気がつく。
1号も2号も「やりやすいね、これ」「『ケルト』より、こっちのほうがやりやすい!」といい、3人ともワクワク(笑)。
そう、「ケルト」が必死に岩道をよじ登る感じならば、「スパイラル」はうまく風にのって飛んでいくような感じなのです。
道を1本にしたことで見やすくなったし、こまの数を減らしたことで選択肢が多くないから、待ち時間も少ない。
得点の仕方がいくつもあって、どこで何をするか悩ましい。
1号はこまをどんどんすすめてゆき、2号は願いの石を集める。
わたしは、2人が興味を示さなかった預言者と行動を共にしてみる(笑)。
同じますにきてくれれば5点って、結構大きい気がするんだけど…
…と、預言者と立ち話(笑)していたら、2号が願いの石を総なめしそうだったので、1号と手分けして取りあう(笑)。
願いの石は、2こ集めてようやく2点、それ以下はマイナスってあんまりだ(笑)。
願いの石がおかれたますの前に同色のますをおいとくとか、ほんっと意地悪い(笑)。
その代わり、後戻りできるます(うずまきタイル)があるので、それで願いの石のますを通過してから戻ってきてもらうっていう手もある。
ただ、今回はうずまきタイルがあんまりいい位置になくて、誰もできなかった…
わたしは、成り行き(笑)で鏡を拾ってしまったので、最低2こは願いの石が欲しい。
鏡はマイナスもうつしちゃうから、マイナスを増やすのは避けたい。
なので、預言者さんを置き去りにして(笑)、願いの石を狙う。
「ロストシティ」が好きな1号は、まんべんなくどんどんすすんでいく感じ。
2号は…カード運がないのか、思うようにすすめられない。
「もー、カード捨てたくないんだけどー」と言いながら、捨て札にして新しいカードをとる…そして、それを1号が拾う。
わたしは、預言者との立ち話(笑)が響いて、あまりすすまず。
1号は、よつばタイルをうまくつかって一気に2つゴール地帯に入れ、そのあともすすめてゆく。
2号は、「ケルト」の影響か、こまを1つスタート地点に置き去りに。
2号のこまがゴール地帯に入って、ゲーム終了。
こまのゴール状態を見ると、1号が勝ちに見えるけれど、預言者の立ち話とちまちまと道中得点を集めたわたしの勝ち。
以下、2号、1号。
1号がもう一回遊びたいというので、翌日再戦。
前回誰も使わなかったコーボルドルールを3人で確認。
「でもさぁ、コーボルドのいる場所って毎回変わるんだよねぇ。コーボルドの場所によっては、3か所全部に自分のこまって難しくない?」と2号。
わたしが「てか、コーボルドのいるところに自分のこまって、コーボルドがどこにいてもめちゃくちゃ難しいと思う」というと、1号が「ムリだよ、そんなん」ときっぱり(笑)。
さて、どうなるか。
今回は、偶然とはいえ、よつばタイルで次の色にジャンプしたところにまたよつばタイルというのができてしまう。
最初は3人とも目先の色ばかり見ていたから気がつかなかったけれど、1号がよつばタイルでジャンプしたら…「あ、ここもよつばだ」
「ホントだ」
「こういうときはどうなるの?」
「ジャンプした先のタイルも使えるって書いてあるから…先に行けるってことじゃない?」
1号のこま、一気にトップに躍り出る(笑)!
2号が「えー、それいいなぁ…」…確かに(笑)。
わたしは、前回と同じく預言者さんと立ち話作戦(笑)。
立ち話1回5点って結構大きいと思うんですけど(笑)。
そして、2号はコーボルドますに、自分のこま3つ集める!
「これ、やってみようと思ってたんだよね~」と2号。
2号は5点もらってホクホク(笑)。
コーボルトと遊んでる2号や、預言者さんと立ち話しているわたしを横目に、1号は2こ目のこまをジャンプさせてひとりぶっちぎりでゴール地帯へ。
まずいっ、このまま一気にゲームが終わったら、マイナスじゃん!
わたしもジャンプ(笑)を使って、こまをゴール地帯におくりこむ。
…そして気がつく、ジャンプすると点数集めないでゴールに行けちゃうことに。
これ、たぶん「ケルト」のミソ。
遠くに行けば行くほど得点は高くなる。
高くなるけど、ジャンプしちゃうと途中の得点は拾えない。
そして、得点が1番多い人が勝つ…
…うわーっ、めっちゃ悩ましい!!
2号は、出遅れたこまを預言者と立ち話させて「せめてマイナスをこれで消す」…確かにこれで、プラス2点になる(笑)。
5つ目のこまがゴール地帯に入って、ゲーム終了。
勝ったのはわたし。
以下、2号、1号。
これは、傑作!
タイルのおき方によって、毎回違う展開になるのが楽しいです。
得点方法がいろいろあるので、いろいろ試したくなります(笑)。
1回目も2回目も、1号のこまが1番すすんでいたのに、結果は3位だったというのがホントおもしろい。
先に行けば行くほど得点は高いのに、道中でも得点してしていかないと勝てないというジレンマ。
このバランスは、すばらしい!!
道を1本にしたことで、見やすく分かりやすくなったと思います。
こまのすすみかたも、すっきり。
「ケルト」では、懸命に地面を歩くって感じだったのに、「スパイラル」ではぴょーんと飛んでいる気がしました(笑)。
タイルのおかげで毎回全然違う展開で、何度も遊べるとてもいいゲームです。
追記・勢いあまって「ロストシティ ボードゲーム」を購入してしまいました(笑)。
☆今日のありがとう☆
その1
背後で「ごぉ~ん」という懐かしい音が。
家の中の「ごぉ~ん」と言えば、1号か2号が階段の手すりに頭をぶつけた音(笑)。
昔は1号と2号が日替わりで「ごぉ~ん」とやってたけど、当然最近は全くなし。
振り返ると…1号が階段の手すりに頭をぶつけて、しゃがんでいました。
思わず「懐かしい音…」と言ったら、にらまれました(笑)。
その2
…という話を2号にして、「ダイジョウブっ?って言おうかと思ったけど、言ったらさぁ…」と言ったら、2号「1号なら『うるせー』って言いそうだよね」(爆)
そう、そうなのよー、だから「懐かしい音…」って言ったのよー(笑)。
その3
夕飯のあと、1号が「…たぶんたんこぶできた」…笑っちゃいけないけど…笑っちゃいました。
もう頭はぶつけないと思ったけど、背が高いと大変ね(笑)。