紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

ファラオーオー!(Phara-oh-oh!)

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ミイラの呪いを解くのだ!

その昔、ファラオのアノフェレスは呪いをかけられた。
以来、彼のミイラは休むことなくピラミッドの中の暗い通路を徘徊し、侵入者を片っ端から追い払っている。
ミイラは、墓室までの通路に罠を仕掛け、大きな石でふさいでしまった。
勇敢な探険家のみが、ミイラの罠から石を抜き取って、墓室にたどり着くことができるだろう。
誰が一番最初にファラオの木棺にたどり着き、ミイラの呪いを解けるだろうか?

No.377

・ファラオーオー!(Phara-oh-oh!)

・Wolfgang Kramer,Jürgen P.K. Grunau, Hans Raggan作

・HABA

・7歳から99歳

・2人から6人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

「ファラオーオー!」は、古本屋さんで発見。
HABAのゲームだー!と思って手に取ったら、Kramerさんのお名前が!
見かけたことのないゲームだったけれど、Kramerさんということで購入(笑)。
発売は、2015年だそうです。

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一癖も二癖もありそうな探検家たち

さて、ルールは。
ボードを広げます。
タイルは、墓室タイル、ピラミッドタイル、砂漠タイルに分けて、それぞれ裏返しによく混ぜて、裏返しのまま、指定の範囲のますに1枚ずつ置きます。
石は、すべて袋に入れます。
罠の入れ物にファラオの杖を立て、その周りに石を入れて、杖が立つようにします。
罠を、ボードの指定の場所に置きます。
スカラベは、ボードわきに置きます。
各プレイヤーは、こまを1つ選んでスタートますに置きます。

手番のプレイヤーは、
1.探検する
2.探検家こまを動かす
を行います。

1.探検する
まだ表になっていないタイルで、自分のいるますから一番近いタイルを表にするか、すでに表になったタイルを選んで、そのタイルの色の石を罠から取り出します。
その際
・片手で取り出すこと
・他の石が出てしまったら、失敗
・ファラオの杖が倒れてボードや机にふれたら、失敗
に気をつけます。

狙いの石を出せたら、成功です。
出した石を袋に入れて、そのタイルのあるますに自分のこまを置きます。
タイルにミイラがかかれていたら、ミイラの数だけミイラのこまを進めます。
こまがとまったますにスカラベがかかれていたら、スカラベを1つもらいます。
スカラベは、ひとり4つまで持つことができます。
これで手番は終了です。

失敗した場合、ピラミッドの外にいる時は、スタートますに、ピラミッドの中にいる時は、ピラミッドの入り口のますにこまを戻します。
罠の石を袋に入れ、杖を立ててから石を罠に戻します。
これで、手番は終了です。

ミイラのいるますにこまがとまったら、スカラベを1つ渡さなければなりません。
スカラベを持っていなかったら、こまをピラミッドの入り口に戻します。

墓室に入るには、スカラベを2つ渡さなければなりません。
墓室にあるタイルを両方とも表にして、どちらの石も罠から取り出すことができれば、そのプレイヤーの勝ちです。

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だーん、ピラミッドの罠!

天気の悪い午後に、1号(水色)、2号(黄色)、わたし(ピンク)の3人でプレイ。
ざっとルールを説明。
みょうちきりん(笑)なルールはないので、サクッと開始。

…と言いながら、「…って、ことは、1番最初にあるタイルを表にするってことだよね?」と2号。
「う…ん、そういうことになる…と思う」とわたし(笑)。
一応説明書で確認(笑)。
こはちょっと独特…かな?

スタートプレイヤーは、わたし。
1ます目のタイルは白なので、白い石を取る。
序盤だし、簡単と思ったけれど、HABAお得意のつるつる積み木というか、積み玉(笑)なので、結構てこずる。
こんなん、さくっと取れると思ったのにー(笑)!
どうにか白い石を出して、「ここにこまが来る」と、わたしのこまをそのタイルのますに置く。

2号は、2ます目のタイルを表にする。
「黄色か…」と2号。
ヤツも簡単と思ってたらしく、黄色の石をつかもうとして「え?これつるつるじゃん!」と慌てる(笑)。
そーなんだよー、HABAの積み木ってつるつるなんだよー(笑)。
それでも、ちゃんと黄色の石を出して、2号のこまは2ます目に進む。

1号は、3ます目のタイルを表にする。
赤…あ、赤は一番小さいやつだからなんとかなるかな?
ところが、「小さいからやりやすいと思ったけど、小さいから触ってるうちにどんどん下にもぐってくー!」と1号。
それでも、ちゃんと赤い石を取り出す。

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つるつるの積み木!

こんな感じで、タイルを表にしては石を取り出して、こまを進める。
それだけなのに、とにかく石が滑りまくり、杖は頭が重いからすぐズレるし、でめちゃくちゃ難しいっ!
ゴメン、子ども用だとナメてた、わたし(笑)。

何度か罠を崩しつつ、こまはスタートますに戻りつつ、でも、ちゃんと先に進んでいくのがすごい。
説明書を読んだとき、罠を崩したらスタートますや入り口にこまを戻すって、ダレるんじゃないかと思ったけれど、ぜーんぜん。
タイミングによっては、戻ったほうが進みやすかったりするから、これはルールとしてとても効果的。
墓室に入るのに、スカラベ2つ必要ってのも、戻るのを前提にしてあるなという感じ。

ひどいときは、石を3こ取っただけで罠が崩れたり(笑)。
それでも、がっかりしないのは、「ますに置かれたタイルの色の石を出せば、そのますに進める」というルールだから。
これ、ほんっとよく考えてある!!

そして、いよいよピラミッドの中へ。
ピラミッドの中に置かれたタイルには、ミイラが進むマークがついているので、ミイラも動き出す。
これが、なんだか憎めない動きでカワイイ(笑)。
スカラベ1つで見逃してくれるんだから、結構親切なミイラだと思う(笑)。

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差はあってないようなもん

1号は、罠にはまってスタートますに戻ったので、出遅れたように見えるけど、このますからならば、黄色の石を出せば一気にピラミッドの中に入れる。
2号とわたしは、かわりばんこにタイルをめくって進んでいく。
罠のつえが、完璧に倒れているのが怖い(笑)。

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くっそー、また入り口から…

わたしは罠にはまり、ピラミッドの入り口に戻される。
2号は、ミイラと鉢合わせ。
ミイラ「スカラベくれるなら、呪いかけないよ?」
2号「じゃあ、スカラベあげるよ」
…ミイラ、なかなかカワイイじゃん(笑)。

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なかなかお茶目なミイラ

そのあとも、3人とも罠にはまっては、入り口に戻されるを繰り返す。
でも、その間に他のプレイヤーがタイルを表にしてくれるから、追いつくのはそんなに大変じゃない。
このテンポは、すごく心地いい!

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よし、墓室!

まずは2号が墓室に入ったものの、罠にはまって入り口に戻される。
ただ、その時タイルを2枚とも表にしてくれたので、後続は助かる(笑)。
そして、わたし墓室へ。
しっかりため込んだスカラベを2枚渡して、まずは赤い石…取れそうな位置ではあるけど、なんせつるつる、しかも小さい石だから、ごそごそしていると杖がどんどん傾く…
ここまでつるつるだと、嫌がらせとしか思えん(笑)。

それでも、どうにかこうにか赤い石を出し…次は青い石。
…運よく上の方に1つある!!
それをつまもうとしたら…つるっ(笑)。
…マジでピンセットが欲しい(笑)。

杖が横になったけれど、青の石出す!
やったー、呪いが解けたー!
わたしの勝ち。

あー、おもしろかった!!
ただの子ども向けゲームじゃないです、これ(笑)。
子どもでもできるってだけで、システムは大人も充分楽しめる(笑)。
さいころは使わずこまを進めて、でもスタートに戻るも設定、となるとダレそうなのに、全然ダレない!!
先を急ぎたいけど、スカラベも欲しいとか、あの色の石なら出しやすいけど、あそこまでいくなら違う色の石を出さなきゃいけないとか、常に悩ましい(笑)。

そして、なによりこのつるつる積み木(笑)。
HABAの積み木と書きましたが、こっちの積み木ってたいていつるつるです。
1号が生まれて、おもちゃといえばと積み木だっと、有名メーカーの積み木セットを買ったのですが…それがつるつる!
日本人からすると、こんなん積めるかーってレベルで、これじゃー小さい子は積めなくてイライラするんじゃないかと思ったけれど、イライラしてたのは一瞬で、すぐに慣れてつるつる積み木を積めるようになってました。

…って、話がそれましたが、木の器に木の玉をつめて、杖を立てるって、すごく楽しいです。
つかんだと思っても、つるっとすべる玉を深追いすると、杖が倒れるのもお約束(笑)。
自分がやるときはもちろん、他のプレイヤーがやるときもなぜか息を止めてしまうぐらい熱中しちゃいます。

「ファラオーオー!」は、ぜひ親子で楽しんで欲しいゲームです。

 

☆今日のありがとう☆

その1
メルギブソンを見て、夫に「ねぇ、『リーサルウェポン』っていう映画知ってる?わたし結構好きなんだけど」と言ったら、「…知ってるよ。だって、一緒に見たじゃん。日本のレンタルビデオでビデオ借りて」
え?????
…全然覚えてない(爆)。
そういえば、一時期日本に帰るとレンタルビデオでビデオ借りて見てたっけ…それは覚えてるんだけど、黒澤監督と小津監督の映画観たことしか覚えてない(笑)。
ごーめーんー、夫ー!

その2
それでも夫は、「でも、あれはおもしろかった記憶がある」と言ってくれたので、そのうちリーサルウェポンを観ることにしました(笑)。

その3
今日の夕飯は照り焼きチキン。
とてもおいしいのができたので、満足っ!

その4
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
ルンルン♪