紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

トゥカノ(Tucano)

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くだものを集めよう!

トゥカノたちは、食べ物に関してうるさいのです。
最高のくだものを集め、おいしくないものは避けましょう。
そして、森のグルメ王になるためにスペシャルカードをうまく使いましょう!

No.287

・トゥカノ(Tucano)

・Théo Rivière作

・Helvetiq

・6歳から

・2人から4人

・時間…15分

・日本語化…必要ありません

Helvetiqの新作カードゲームです(2021年5月現在)。
Helvetiqのカードゲームは、箱が小さく、カードが細長いのが特徴。
また、箱をタテにしたりヨコにしたりしてもフタが開かないので、収納もラクです。
↑これって結構重要なポイント(笑)。

そして、作者のThéo Rivièreさん…どこかでお名前を見たことがあると思ったら、Team Kaedamaのおひとりでした。
Team Kaedamaは、Antoine Bauza, Corentin Lebrat, Ludovic Maublanc, Théo Rivièreの4名からなり、「ドラフトザウルス」の作者グループです。
Rivièreさんはソロでも、いろいろなゲームを制作なさっているようです。

カードはトゥカノカードを抜いてよくきります。
裏返しにして積み重ね、下半分にトゥカノカードを混ぜ、山札とします。

山札の上から4枚カードを表にします。
1枚目を表にしておいたら、2枚目と3枚目は1枚目の横にずらしておきます。
4枚目は、2枚目と3枚目の列の横におきます。
各カードの列がグループとなります。

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トゥカノカードとくだものカード、にじカード

手番がきたら…

1.グループを1つ選んで、自分の前にならべます。
カードを種類別にならべ、少しずらして何枚あるか分かるようにします。
トゥカノカードをとったら、すぐにその効果を使います。

2.山札のカードを並べます。
山札からカードを表にして、山札に1番近いグループから順番に1枚ずつおき、再び3グループになるようにします。

山札がなくなり、グループを3つ作れなくなったら、全員同じ回数グループをとってからゲーム終了です。
カードにかかれた得点を計算し、1番多かったプレイヤーの勝ちです。

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いきなりにじが登場!

天気の悪い午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ルールは簡単、しかもカードに分かりやすくかいてあるので、すぐ開始!
時間がないときにピッタリです(笑)。

まずはわたしから。
いきなりにじ(ジョーカー)が出たので、迷わずとる。
当然2号は「ずっりー!」(笑)。
…だよね(笑)。

次は2号…カードをさっと見て、「やっぱ、この列かな…」…1号もわたしも無言でうなずく(笑)。
そのあと山札を表にしたら、パイナップルが出る。
目ざとい2号はカードを見て、「え、パイナップルって…多ければ多いほどマイナス??」「うそ、そんなカードあんの?」「あるある」
3人でパイナップルのマイナスを確認したら、当然誰もその列はとらない(笑)。
そのあとよりによってその列に、もう1枚パイナップルが…これでマイナス2点決定!

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パイナップルって…嫌われ者だったの(笑)?

2号が「えー、この列、ままか1号がとってよー」とぼやくものの、「パイナップル苦手なんだよねぇ」とのらりくらり。
わたしは、マイナスを避けるためについつい枚数の少ない列をとってしまい、ダントツで自分の前に並ぶカードが少ない。
とうとう7枚になったところで、「こんだけあったらマイナスも消えると思う」と言いながら2号がパイナップルの列をとる…

パイナップルでマイナス2点ではあるけれど、2号の前にはありとあらゆるくだものがならぶ(笑)。
1号が「何とっても得点になりそうだよね」と言ったけど、まさにその通り(笑)。

そして、中盤からトゥカノカードが出始める。
こんなに枚数多いとゲームが崩れるんじゃないかと思ったけれど、全然そんなことはなく、とてもいいアクセント。
わたしは運よく「裏返しトゥカノ」をとれたので、にじを裏返しにしておく。
これで盗まれることがなくなる。
2号は、他のカード目当てでとった列に「裏返しトゥカノ」がいたので、「えー、どうしよー、どれでもいいんだけどー」と悩みながら、裏返しに。

「プレゼントトゥカノ」では、2号が当然パイナップルを1号に押し付ける(笑)。
1号はわたしに押し付けて、わたしは2号に押し付ける…「なんだよっ、結局戻ってきたじゃん!」と2号(笑)。

「泥棒トゥカノ」では、2号が1号からライチを盗む。
ライチは1枚で5点、2枚あったら12点の高級くだものらしい(笑)。
「それ、いいねぇ」と言ったら、今度は1号がわたしのパパイアを盗む!
パパイアは、2枚まで1点なのに3枚になったら9点、4枚あったら20点とボーナス度が高い。
1号もわたしも2枚ずつ持っていたので、どうしても3枚欲しい…そしてめぐってきた「泥棒トゥカノ」でわたしはパパイアを取りかえす(笑)。

こんなことやってたららちが明かないと思うかもしれないけれど、どのカードも4枚だし、だいたいトゥカノカードが出てくるのは終盤なのであっという間に終わるという感じ。

わたしが列をとってカード補充したら、山札がなくなったので、2号、1号と順番に1列ずつとってゲーム終了…なんだけど。
ここで、2号が悩みまくる(笑)。
「えー、どっち取ったらいいと思う?アボカドをとると…あ、でも、待って、ランブータンとると…」と計算し始める(爆)。
しかも、「でもさー、1号が何点とれるかも考えないと、どっちがいいか分かんないよね?」…はぁ???
その後、1号がアボカドとった場合、ランブータンとった場合もご丁寧に計算し(途中で1号が、「どっちでもいいから、ホントに(笑)」と叫ぶ)、「アボカドにする!」…この根性が勝利へつながるんだろうなー(笑)。

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わたしの集めたくだもの、右上は1号

わたしは、虎の子のにじ(ジョーカー)をパパイアに加えて4枚にして20点!
これはいけたよねーっと思っていたのに、勝ったのは2号。
1点差でわたし、2点差で1号でした。
やっぱり、最後の粘りがモノを言ったらしい(笑)。

「トゥカノ」は、シンプルなルールで楽しめます。
ルールは少ないし、得点はすべてカードにかかれているし、悩むったって三択。
途中からトゥカノが出てきて、どんどんにぎやかになり、最後はさくっと終息するのは見事!のひとことに尽きます。

なにより、まず列をとってからカードを補充するというのが悩ましいのなんのって!
列をとった後に、欲しいカードがくるかと思えば、狙っていた列にマイナスのカードがきたりと、全く気が抜けないのです。
ここまでルールを削って、ここまで悩ましいのはすばらしい!と思います。
大人も子どもも一緒に遊べるいいゲームです。

 

☆今日のありがとう☆

その1
行き詰っていた「ロビンフッドの冒険」が動き出しました!
これも1号と2号のおかげ。
遊んでくれて、ホントにありがとう!

その2
天気が悪かったけれど、家族でゲームができました。
付き合ってくれる家族に感謝です。