紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

チーズのお城(Burg Appenzell)

今さらシリーズ(笑)

城主のグレゴア ゴンザラ氏は、この城にはもういない。
天才的な美食家は、最高級のチーズばかりを集めたコレクションを残した。
時とともに、壁に溶けたチーズの模様が浮き出たほどだ。
ゆえに、この城は、ネズミたちの間で瞬く間に評判になった。
そして、腹ペコのネズミたちは、やわらかい壁をくぐりぬけた。
でも、注意せよ。
チーズは、石の床すらやわらかくしてしまい、チーズの穴の開いた不思議なアッペンツェル城は、巨大なネズミ捕りと変化したのであった。

No.564

・チーズのお城(Burg Appenzell)

・Bernhard Weber, Jens-Peter Schliemann作

・Zoch

・6歳から

・2人から4人

・時間…30分

・日本語化…必要ありません

・Deutscher Spielpreis Bestes Kinderspiel 2007受賞

チケットトゥライド レガシー 西部開拓記」をプレイしていたら、途中で「ちょっと休み入れたいんだけど?」「もう少し軽いので遊びたいなー」という声が出ました。
「チケットトゥライド レガシー」は、盛りだくさんで非常におもしろいのですが、ウチのような素人集団には盛りすぎ(笑)な時もあり、じゃあ、何で遊ぼう?と棚を眺めて目についたのが、コレだったという(笑)。
落差ありすぎ、と自分でも思います(爆)。

「チーズのお城」は、昔よく家族で遊びました。
分かりやすいルールと、チーズが移動するのがおもしろくて、子どもたちはドハマり。
親はチーズの位置が覚えていられなくて、ムリーっと叫びながら遊んでいたという(笑)。

さて、ルールは。
説明書にあるように、お城を組み立てます。
各プレイヤーは、同じ色のネズミ4匹受け取ります。
自分のネズミ2匹が、同じチーズのますにとまったら、そのチーズがもらえます。

手番では、次のなかから4アクション行います。
・屋根を開ける
・ネズミを動かす
・チーズをずらす
「チーズをずらす」は一手番につき1回のみ行うことができます。

・屋根を開ける
自分のネズミがいるますに縦横ななめに接している屋根を、開けることができます。
・ネズミを動かす
ネズミは、縦か横に1ます動けます。
屋根の上、お城の外には移動できません。
・チーズをずらす
1枚残ったタイルを、お城の横から差し込み、チーズをずらします。

チーズをずらして、落とし穴に落ちたネズミは、以後移動できません。
アクションが終わったら、ネズミのいない区画の屋根を戻します。
これで、手番終了です。

2匹のネズミが同じチーズの上にとまったら、そのチーズのチップをもらいます。
すでにもらったチーズの上に、ふたたびネズミがとまっても、もうチーズはもらえません。
一番早く4種類のチーズを集めた人の勝ちです。

これがアッペンツェル城!

家族で遊ぶ日(406)。
夫(青)、1号(緑)、2号(黄色)、わたし(赤)の4人でプレイ。
準備してると、全員代わる代わるに来ては「あ、それ?なつかしー」「久しぶりー」「遊んだことあるよね?」(笑)。
普段は、新しいゲーム(新作という意味ではなく、「遊んだことがないゲーム」という意味・笑)ばかりだもんね、ちょっと反省。

ざっとルールを説明するけれど、全員それなりに覚えてた(笑)。
これって、いいゲームってことだと思う(単純)。

スタートプレイヤーは、わたしで一応説明しながらネズミを動かす。
わたし「4アクションできんの。でも、タイルを入れるのは1回だけ。歩くの、4つやってもいいし、屋根開けて、そこ行かなくてもいい。わりと自由」
夫「ふーん、屋根はどこ開けてもいの?」
わたし「自分のネズミがいるますに接してる屋根と考えるといいと思う」
1号「遠い屋根は開けられないのか」
2号「開けてもしょうがないんじゃない?」
…2号の発言、ゲーマー寄りすぎじゃないかー?

塔にいるわたしのネズミ。

忍び込もうとしてる!

このまんまじゃ出れないので、まず屋根を開ける(1アクション)。

どのチーズがあるのか、確認っ!

お、チーズが2個もある!!
わたし「じゃあ、ここに行って、ここで待つ」

実は、ここ、安全地帯

夫「なんできみはチーズの上にネズミ置いとかないの?」
わたし「置いといてもいいけど、あとでタイル入れられて、落とし穴に落ちるかもしれないから」
夫「あ、そーだ、落とし穴、あるんだよね」
2号「そうだった、それ、落ちて泣いたことある」
よく覚えてたね(笑)。

そんな感じで、始めてみたら全員結構真剣(笑)。
おかげで、写真撮り忘れました(笑)。

わらわらと出てくるネズミたち

最初にチーズをゲットしたのは、わたしのネズミ。
わたし「ほら、これで、このネズミとこのネズミ、同じチーズの上にいる。なので、チーズ1個もらいます…これ、エメンタールかな?」
しーん…あ、それどころじゃないと(笑)。
そう、どこにどのチーズがあって、どのネズミでどれを狙うか、みんな脳みそフル回転(笑)。

その後、2号もチーズゲット。

どんどん混んできた(笑)

このゲーム、ネズミが上にのっているので、チーズの確認が面倒なのが玉に瑕。
でも、それ以外はホントによくできてる。

そして、ちゃんと落とし穴も出てくる。

うっそ、そこ??

これ、めっちゃ危ないじゃん(笑)。
チーズもらうのも命がけだな(笑)。

夫は、ネズミを上手く配分できず、なかなかチーズがもらえない。
1号とわたしは2個集め、次はどこだーと悩んでいると、夫がようやく1個ゲット。
すると、すでに3個集めていた2号、手番最後にタイルを差し込んで「これで、1個もらえると思う…おだんごみたいやつ」
4個集めたというのもさることながら、おだんごみたいなやつ、で爆笑。
おだんご…みたいなんだよ、確かに(笑)。

おたんごでしょ?

というわけで、2号の勝ち。
以下、1号とわたし、夫。
夫「なかなかうまくいかなかったけど、ゲーム自体はよくできてるね」
1号「ネズミが動くだけじゃなくて、床も動くってのがおもしろい。いいよね、このゲーム」
2号「落とし穴で嫌がらせもできるけど、平和にも遊べていいなと思った」
とのこと。

 

うん、これはやっぱりおもしろい!
アナログゲームの利点を最大限に利用したって感じで、完成度が高いです。
要は神経衰弱の変形だけれど、しかけがすばらしく、大人も没頭します(笑)。

難点は、途中にも書きましたが、ネズミがのるとチーズが見えないこと(笑)。
なので、プレイ中はしょっちゅうネズミをどけていましたが、それもゲームの一部と思わせる力技。
発売は2007年なのに古さを感じさせないし、子どもは記憶力で、大人は読みで同じように戦えるバランスもいいなと思いました。
ちなみに、最近再販になって、結構お安く手に入ります。

拡張、ちゃーんとあるので、次回は拡張入れて遊びたいです。
読んでくださって、ありがとうございます。

 

☆今日のありがとう☆
その1
今日もいい天気でした。
ちゃんと夫婦で散歩行きましたよん♪

その2
今日も、2号特製ホットサンドを食べました(笑)。
...ふと見ると、トースト一袋もうなくなってる!
どうやら、1号と2号がかわりばんこにこっそり作って食べてるらしい。
確かにおいしいもんね。

その3
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん