紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

Zero Hero

ゼロンで勝負!

タイミングがすべて!
ゼロンを1個取るか、あるいはカード列を買うか…
ちょうど3枚のカードセットを完成できたら、無得点を避けて、たっぷり得点を集めることができるだろう!

No.534

・Zero Hero

Klaus-Jürgen Wrede & Ralf zur Linde作

・Piatnik

・8歳から

・2人から4人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

Zero Heroは、カルカソンヌWredeさん作ということで、購入。
よく見たら、zur Lindeさんとの共作。
Piatnikのカードゲームは、隠れた名作が多いと勝手に思っているのですが、Zero Heroはどうでしょうか。

さて、ルールは。
カードはよくきって、各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
場に2枚1列で4列カードを表にして置き、その列のそばに4個ずつゼロンを置きます。
各プレイヤーは、ゼロンを3個ずつ受け取ります。
カードは、裏返しに10枚重ねて置き、その上に90度向きを変えて残りのカードを重ねます。

手番が来たら…
・ゼロンを取る

・ゼロンでカード列を買う
のどちらかを行います。

・ゼロンを取る
列をひとつ選び、その列にあるゼロンを1つ取ります。

・カード列をゼロンで買う
カード列は、その列にあるゼロンの数で買うことができます。
たとえば、4個置いてあれば、そこにゼロンを4個置くことで、カード列を獲得します。
獲得したカードは、自分の前に表にして色別に置きます。
獲得したカードにシンボルがついていたら、それをすぐに実行しなければなりません。

ゲームが終了したら、得点計算をします。
各色、1枚と3枚の列のみが得点になります。
1枚は、そのカードの数字が得点になり、3枚は大きい数2つをかけた数が得点となります。
プレイヤーのなかで、1番多く0のカードを集めた人は5点もらいます。
得点が1番多かった人の勝ちです。

とても分かりやすいカード

天気のいい午前中に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ルールを説明するけれど、すっきりまとまっているので、ややこしいところはなし。

スタートプレイヤーは、わたし。
最初は、どのカード列も4ゼロンなので、手持ちの3ゼロンじゃ買えない(笑)。
うーん、どれでもいいけど、どれにしよう?
裏返しの1枚が紫だから、紫がいいかなぁ…

そう、ゲーム終了時に最初に配られたカードを自分のカードに加えなきゃいけない。
トリクエタ」と違って、絶対加えなきゃいけないのがミソ(笑)。
zur Lindeさん、こっちでは厳しくしたんだな(笑)?
1枚か3枚セットじゃないと得点にならないってのが、すでに悩ましい!

全員ちょっと悩んでゼロンを取り、2周目で2号が3ゼロン払って、カード列を取る。
2号が払った3ゼロンは、そのカード列にあったゼロンと一緒に置くので、今からこの列のカードは6ゼロンになる!
山札から2枚表にして、空いた場所に置く…置かれる前から6ゼロン決定って、ちょっとおもしろい(笑)。
2号が取ったカード列には、カードのシンボルがあるカードがあったので、2号は山札から1枚カードを受け取り、裏返しに置く。
これで、2号は隠しカード(笑)が2枚。

1号も、3ゼロン払ってカード列を取る。

1号お買い上げ(笑)

取ったカードは、色別に自分の前に並べる。
1号の取ったカードには、ゼロンのシンボルがあったので、1号はゼロンを1個もらう。
1号「ゼロン増えるの、いいよね」
2号「カードもらえるのも悪くないよ」
このオマケって感じ、いいわぁ…って、わたし、まだもらってないけどねっ(笑)。

序盤は淡々と進むけれど、カードがたまってくると、全員悩み始める(笑)。
きっかり1枚か3枚…このルールが悩ましいのなんのって!

1号は、中盤以降ひたすらゼロンを集める作戦に出る。
2号「買わないの?」
1号「買わない。最後に思いっ切り買いまくる」
2号「ふーん…」
別にいいけど、最後に欲しいカードなかったらどーすんだろ(笑)。

ゼロン(笑)に物を言わせる1号

もちろん、1号も全く買わないわけではなく、高くなったカード列をさくっと購入。
2号とわたしは、「うげー」(笑)。
あの列、しばらく買えないってば(笑)。

途中、カードを1枚押し付けるか取るかできるシンボルで、2号はわたしから1枚取り、その後同じカードを1号が2号から取るということがあり、思わず吹き出す。
このアクションシンボル、いいアクセントになってるなぁ。

とうとう通常の山札がなくなり、残りの10枚。
ここから旗のシンボルがついたカードが出たら終了…

え、もう???

…緊張の一瞬っと思ったけど、あっさり2枚目で出てくるってどーゆーことー(笑)?
あっけなさすぎる幕切れ(笑)。

わたしのカードは…

紫、もう1枚欲しかった…

まず、裏返しのカードを加える…紫の3。
途中で2号に奪われ、最終的に1号がモノにした紫の0…あれさえあれば、12点だったのにーっ(笑)。
合計21点。

2号のカード。

1枚は3でそろえてるとこがゲーマー

オレンジと紫は得点にならなかったけど、4色で得点、計16点。

1号のカード。

こいつ…

3色3枚、1色1枚、しかも最多0カードでプラス5点、合計37点。
そんなわけで、1号ぶっちぎりの勝ち、以下わたし、2号。
1号「おもしろい。ゼロンはためたほうがいいかも」
2号「簡単だけど、楽しい。得点の仕方がおもしろかった」
とのこと。

 

なるほどーって感じです。
シンプルなルールとアイコンで、遊んでいて「あ、これどーすんだっけ?」が全くありませんでした。
直感的で、とても分かりやすいと思います。

カードが集まって来るにつれ、欲しいカードというのが出てきますが、欲しいけど高いから買えない、ゼロン値段(笑)を下げたいけど、自分が下げたら誰かに取られるかもしれない、一体いつゼロンを取ろう?とまぁ、悩ましいったらありゃしない(笑)!
プレイ前にカードが1枚ずつ配られて目標が多少分散されるので、欲しいカードがそれほどかぶらないというのも、場の雰囲気が悪くならず、最後まで気持ちよく遊べます。

そして、得点方法の1枚なら数字、3枚なら上位2つの数字をかけるというのも、お見事!
3枚集めても、それが4,0,0だったりすると…そう0点になっちゃう(笑)。
これが怖くて、0を集めるのをためらうけど、最多0なら5点もらえる…このへんのジレンマは、さすがWredeさんだと思います。

結局ゼロンをためまくった1号が勝ちましたが、これが王道なんでしょうか?
ぜひ再プレイして確認してみたいです。

読んでくださって、ありがとうございます。