紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

波路(Namiji)

今度は海へ!

さぁ、帆を上げて出発です!
漁師のみなさん、日本の透き通るような美しい海にようこそ!
波路では、海を探索し、日本の海岸に隠された奇跡を発見します。
勝つためには、みなさんの旅を出会いと実りが多いものにしなければなりません。
素晴らしい海の生き物たちを観察し、色とりどりの魚を捕まえ、海辺の生き物たちをおびき寄せましょう。
旅の途中では港に寄り装備を整え、道中では海の神を鎮めるために紙の捧げものを奉じます。
もし、海の神がみなさんに目をかけてくれるのなら、きっととても素晴らしい贈り物を与えてくれることでしょう。

No.484

・波路(Namiji)

Antoine Bauza

・Pegasus Spiele , Funfolge

・10歳から

・2人から5人

・時間…30分から60分

・日本語化…カードを和訳する必要があります

前作の「東海道」がめちゃくちゃおもしろかったので、2022年のSpielで見かけた「波路」は「絶対遊びたい!」(笑)。
ところが、わたしが見た限り会場ではドイツ語版がない(笑)。
ドイツで発表すんのに、なんでドイツ語版ないのーっと突っ込んどきましたが(笑)、そのあと意外に早く流通してくれました。

ただ、未プレイのボードゲームがたまっているのに、発売すぐ買うこともないかなぁと殊勝なことを考えて、購入に躊躇(めずらしい・笑)。
ボードゲームに限らず、商品と言われるものって発売直後は、たいてい定価ですが、しばらくするとだんだん安くなることが多いですよね。
「波路」は、どちらかと言うと価格カテゴリーが高かったので(←わたしにとって)、ちょっと待とうかと思ったわけです。

ところが、同時期に発売になった「東海道 デュオ」は発売直後だというのに、ちょっと安くなってることに気が付き、んじゃまずはこっちっと注文しようとしたら、送料無料にちょこっと足りない(笑)。
…そしたら、じゃあ、送料無料にするために「波路」も買っとく(爆)??
うん、買っとく(爆)!
…そういう理由で購入となりました(笑)。

さて、ルールは。
東海道」をご存知ならば、すぐに遊び始められると思います。
各プレイヤーは、個人ボードを受け取ります。
船のこまは、スタート地点に置きます。

1番最後のこまのプレイヤーが手番となります。
こまを好きなだけ進め、そのますの指示に従います。
1周したら、ゲーム終了です。

ますには…
・漁場
魚チップを1枚選んで、自分のボードに置きます。
・投げ網漁
投げ網チップを1枚取って、自分のボードに置きます。
魚チップと投げ網チップは、縦か横で同じ色、あるいは同じ魚がそろったら、そのわきに書かれた得点を獲得します。

甲殻類捕獲
布袋の甲殻類チップを、5枚までひくことができます。
ただし、カニが2匹出てしまったら、手番終了で何ももらえません。
カニを2匹ひく前にひくのをやめたら、それまでひいたチップを自分のボードに置き、得点となります。

・渦潮
個人ボードに置かれた船チップを、渦潮に置きます。

・パノラマ
とまったますのパノラマカードを1枚もらいます。
1番最初に完成させた人は、ボーナス得点カードがもらえます。

・聖なる岩
カードをひいて、その指示に従います。

・港
港のますには、全員とまらなければなりません。
到着した順番に好きなますを選べます。
港カードを自由に選びたいなら、港ますのそばにこまを置きますが、早く出発して好きなますを選びたい場合は、港ますから1番離れたますにこまを置きます。
全員到着したら、港ますに一番ちかいこまのプレイヤーが、港カードをひいて1枚選びます。
こまが並んだ順番にカードを選び、選び終わったら、港ますから1番離れたますに置かれたこまから出発します。

全員のこまがゴールに到着したら、到着順に得点チップを受け取り、得点を計算します。
1番得点が多かった人の勝ちです。

相変らず、グラフィックがとてもよい!!

家族で遊ぶ日(309)。
最初「波路」は、1号、2号、わたしの3人で遊ぼうと思っていたのだけれど、説明書を読んだら、3人で遊んだらおもしろくないかもしれないと気が付いたので、夫にも参加を乞う(笑)。
夫「また、新しいゲームー?」…不満そう(笑)。
わたし「あ、でもね、これ、あなたがあの街のお店で興味を持ったゲームの後続よ?」
夫「あ、そうなの?」
わたし「それにね、やってみたらそんなに難しくないから」
…ホントかよ(笑)。
というわけで、夫(青)、1号(緑)、2号(黄色)、わたし(ピンク)の4人でプレイ。

適当に船こまを置いたら、1号がラスト。
なので、1号からスタート。
当然1号は、目の前の1ますに進む(笑)。
漁場で、魚釣り…魚チップ(緑の鮪)1枚ゲット。

続く手番は2号。
2号も目の前の1ますに進む(笑)。
タコのパノラマカードを1枚もらう。

まぁ…そうなるよね(笑)

2人が節約的(笑)に進んだので、つい夫もわたしも同じように目の前のますにすすむ。
序盤だし、しょうがないんだけど、実はこれ悪手…

その後、1号は投げ網漁に出て、鮪(たぶん)を2匹つかまえる。

お、リーチがかかった!

1号「これ、色は違うけど同じ種類だからいいんだよね?」
わたし「そう、色が同じか、種類が同じで得点になる」
1号「よっしゃ!」

全員なるべくいっぱいいろんなことがしたかったので、ますの種類は選ばず、1番近いますに進めるという怠惰なプレイを続行。
こうすると、実は何も達成できないままゴールについてしまうんだけど、そんなん初プレイで知るわけもなく…

あっという間に、港到着。

到着!

この順番だと、2号(黄色)が港カードを5枚ひいて1枚選び、わたし、夫、1号の順番に1枚ずつ選ぶ。
出発は、逆に1号、夫、わたし、2号の順番になる。

ここで夫が「カードのドイツ語、分かんない」と言い出す(笑)。
ホントにこの人ドイツ人なの?と思うけど、実はボードゲームあるある(笑)。
結局2号とわたしで説明して、夫によさそうなのを2号が見立てる(笑)。

2号と夫は、海の神に捧げもの。

海よ、静まれーって感じ(笑)

わたしは、鯨を目撃!
…って、全然選ばなかったので、パノラマカードは全部集め始めることになってしまう(笑)。
これも目標しぼったほうがよかったんだけど…
1号は、漁業で儲けるつもりらしい(って、これが正しい遊び方…たぶん)。

1号、甲殻類のます。
1枚目…海老!「おーっ」
2枚目…海老!「おおーっ」
3枚目…カニ!「あぁ…」
4枚目……カニっ!!「あぁぁぁぁー」

おいしそうな海老(違っ)

欲張るとロクなことがない(笑)。

このあたりで、ようやくわたしは1番近いますに進むだけじゃ、すべてが中途半端になることに気が付く(遅すぎ)。
だいたい、海の神への捧げもの、してないっ!
このまんまじゃ、マイナス15点にまっしぐらじゃんっ!!
慌てて、捧げもののますにとまるわたし。
後手後手になってしまった…

…そう言いながら、次の港では港カードを優先するわたし(笑)。
行きたいますに行くんじゃなかったのか(笑)?

だって、いいカードがもらえるかなっと思ったんだもん…

案の定、港カードは使いづらいのばっか(笑)。
終盤で達成するのは、難しすぎる!

ここにきて全員「行きたい場所に行かないと、完成できない」という単純な真実(笑)を発見(爆)。
「ちょっと、これ、ムリっ!」
「どこに行っても、どれもだめ!」
「あ、とられたー!」
「どれも完成できない…」
と、阿鼻叫喚(笑)。

全員、あっという間にゴールしてしまう(笑)。
わたしのボード。

鯨は、美しかったよ?

海への捧げものは、かろうじてマイナス回避したけれど、港カードはことごとく完成できず、できたのは鯨のパノラマだけ(笑)。

夫のボード。

イルカを目撃したらしい(笑)

間に合わないことに気が付いた夫は、イルカのパノラマを完成させる。
実は、わたしもイルカはリーチかかってたんだけど、夫に取られた!

2号のボード。

イルカとタコを目撃しつつ、漁にも精を出す(笑)

イルカとタコのパノラマを一番乗りで完成させ、なおかつ漁場でも得点。
上手く回したな!

1号のボード。

捧げもの、大事!

漁師になりきった(笑)!
ただ、捧げものをしなかったのでマイナス15点。

得点を計算してみると…

あちゃー…(笑)

2号の勝ち!
以下、わたし、夫、1号。

夫「全然完成できなくて、つまんなかった」
1号「達成するまえに終わっちゃった」
2号「これ、『東海道』より難しかった」

 

2号の言うように、難しかったです。
東海道」の気分で遊ぶと、何も達成できなくてものすごく不完全燃焼になります(笑)。

遊んでいる途中で、「ヤバい、これは自分で目的決めて、狙いを定めないとダメなやつだ」と気が付いたのですが、時すでに遅し(笑)。
いろんなものを適当に始めてしまった後なので、どれに絞るのか決めることができず、そのままずるずる進んで終わっちゃったという感じです。

同じようなルールでありながら、「東海道」に達成感があったのは、旅人タイルですでに各プレイヤーそれぞれ目的が与えられていたからだと気が付きました。
「波路」では、それがないために、全員動きが似たり寄ったりになってしまうのです。
ますにとまればとまるほど、得点できると思ってしまうけれど、実はそれだけでは達成できないという(笑)。
そういう意味では、「波路」は難易度が上がったと思います。

ちなみに、わたしが3人ではおもしろくないかもしれないと思ったのは、3人プレイだと全ます船は1台しかとまれないのです。
ますにとまってナンボ、のゲームなのに、これじゃあとまりたいところにとまれないで終わっちゃうなと思ったので、どうしても4人以上で遊びたかったのですが、4人以上で遊んでもなるべく多くとまろうとしたら、とまりたいところにはとまらず終わっちゃいました(笑)。

うーん、おもしろいんだけど難しい!
攻略したいっと思う人は、ハマると思いますが、あまりの達成感のなさに興味を失う人も出てきそうです(笑)。
わたしは、再プレイ希望だけど、家族が付き合ってくれるかな(笑)?

 

☆今日のありがとう☆
その1
今日は、ほんっとに久しぶりの青空っ!!
空が青いって、暗くないって、ホントにすばらしいっ(笑)。

その2
ただ、その分きゅーっと寒くなりました。
でも、天気がいいなら寒くてもダイジョウブっ!

その3
結構な数の友達が、夏ではなく春に帰る予定だそうで。
理由は簡単、夏…飛行機、高い!
安いのに慣れてしまった身には、ほんっと気絶レベル(笑)。
もう少しこなれたお値段になるといいなと思います。

その4
結果が分かっていても、その道を選ぶしかない時って、あるのではないかと。
そういう時って、結果よりもその過程を経験することが大事で。
自分で経験しないと、理解できないこと、納得できないことって、あると思う。
あるいは、周囲は結果が分かっていても、本人はどうしても分からない、分かりたくない。
だから、やってみなきゃしょうがない、みたいな。
…象徴的でごめんなさい、でも、頭でくるくる考えていたことを書き留めておきたくて。

その5
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん♪♪♪