紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

カタパルトキングダム(Katapult Fehde)

おっさん2人の表情がよい!

要塞を作り、騎士たちを配備せよ。
カタパルトを設置し、近隣の王国を攻めるのだ。
アクションカードの効果を駆使せよ。
敵の騎士たちを、先に倒した方が勝利者となるのだ。

No.471

・カタパルトキングダム(Katapult Fehde)

・Kristian Fosh作

・Pegasus Spiele , Vesuvius Media

・6歳から

・2人用

・時間…15分から20分

・日本語化…必要ありません

「カタパルトキングダム」は、2021年のSpielで見かけて一目ぼれ(笑)。
見たまんまのゲーム内容もさることながら、メッセで子どもも大人も目をキラキラさせて遊んでいるのを見て、「欲しいっ」(笑)。
…ところが、会場で売っていたのは、英語版のみ…うーん、英語、ねぇ…(笑)

会場では、箱も大きかったし見送ったものの、そのあとドイツ語版も出るというニュースを聞いて、やったーっ(笑)!
ワクワクしながら続報を待ったのですが…その後はうんともすんとも言わない(笑)。
その間に拡張まで出たのに、しーん…

…もう、これは英語版でがんばるしかないかと思ったところに、ようやく発売!
ブラックフライデーセールを利用して、購入しました!

さて、ルールは。
各プレイヤーは、領地マットとカタパルト、球、騎士、門、石レンガ、アクションカード、メジャーを受け取ります。

お互いの領地マットの間は、1.5mあけます。
領地マットの上に、要塞を作り、騎士を配備します。
その際
・要塞も騎士もかならずマット内に置きます。
・石レンガの周囲に騎士を置く時は、メジャーを使ってかならず石1つ分離します。
・騎士は、マットの上に直接置いても、レンガや門の上に置いてもかまいません。
・レンガは、他のレンガなどに立てかけてはいけません。
に注意します。
メジャーを使って、マットから石2つ分離れた位置にカタプルトを置きます(マットの右か左になります)。
アクションカードは、それぞれよくきって裏返しに積み重ね、上から3枚を手札にします。

手番がきたら、
1.手札から1枚アクションカードを選んで、その効果を使います(任意)。
2.カタパルトを配備します(シートから石2つ分離れた位置に置きます)。
3.攻撃!
4.後始末…マットから出た門、石レンガ、騎士があったら、箱に戻します。マットの上でも倒れてしまった騎士も、箱に戻します(間違って、自分の領地を攻撃してしまった時も同じ処理をします)。
を、行い、手番を交代します。

騎士がすべて倒れるか、マット外に出てしまったら負け、最後までマット内に立っている騎士がいたら勝ちです。

騎士たちがコミカルでよい!

天気の悪い午後に、2号とわたしの2人でプレイ。
領地と領地の間が1.5mということは机の上ではできないので、床でやることに。
クリスマスツリーがあるから、ウチの床、今狭いんだけど(笑)。

ルールをざっと説明して、要塞を作る。
見本を見ると、要塞のてっぺんに騎士を立てたりしてるけど、これ、危ない気がする。
要塞作って、中に入れてあげたほうがいいんじゃ…

そんなことを考えながら、作ったわたしの要塞はこちら。

強固に作ったつもりだけど…

もっと高い要塞が作れるのかと思ったら、意外に低かった(笑)。
メジャーを使って、騎士は全員壁から石一つ分は離れるように置く…なるほどね、壁にピッタリ置いてしまうと、壁に寄りかかって倒れなかったりするからなんだろうな。

2号の要塞は、こちら。
2号は側壁は作らず、全面を守り、しかも上に騎士を立てるという攻撃的なスタイル(なの?・笑)。

見張りが多い(笑)

わたしは石レンガを横にしたけれど、2号は縦。
この違いがどう出るか…

さて、先行はわたし。
領地マットから石2つ分離した位置に、カタパルトを置いて、球をのせて…ぴよーんと飛ばす。
…初めてってこともあるけど、2号の要塞にはかすりもしない(笑)。

そして、2号…2号も狙いを定めるけど…かすらない(笑)。
2号「これ、意外に難しいね」
わたし「そう思う。全然思い通りにならない…」

しばらくは、2人とも練習がてら、かわりばんこに飛ばしまくる(笑)。
思ったより球に勢いはなくて、どこに飛んだか分からなくなるということが全くない。
直線ではなく、カーブで飛ぶという感じ。

そして、ようやくまぐれ(笑)で当たる(笑)。
わたし「あ、当たった!!」
2号「うげっ」
…でも、レンガがちょっと揺れただけで、崩れるところまではいかない。
2号「これ、もっと簡単かと思ったけど、全然そんなことないじゃん」
わたし「球があんまり強くないから、ちゃんと当たらないと全然崩れないね」
2号「うん」

そのあとは、2人とも少しずつ当たるようになる。
なんというか、固い壁をちょっとずつ崩していくようなそんな感じで、かなりドキドキする。

最初に崩したのは、やはり2号。

派手に壊れず、だんだん崩れるという感じ(笑)

わたし「うわっ!!」
2号「やった!!…あら?でも、マットから出てない?何も?騎士も倒れてないの?」
わたし「…ウン…」
そう、崩しただけではダメで、マットから出るか、騎士は倒れないと取り除けない…
このルール、素晴らしい!

その直後、わたしもようやく崩せる(笑)。

見張りがいなくなる!

縦に置いた石レンガがようやく崩れて、その上にのっていた騎士も放り出される(笑)。
2号「レンガ1個と、騎士1人いなくなった…」
わたし「そしたら、アクションカードで建て直したらいいかも」
2号「あ、そっか、アクションカード使えるんだったっけ」
…2人とも、球を打つのに必死で、アクションカードの存在忘れてた(笑)。

2号、ここでアクションカードを使って、石レンガを3つまで置き直す。
箱に入れた石レンガも取り戻せるお役立ちカード!

そのあとも、かわりばんこに球を打ち合う。
なんというか…球がぼよーん(笑)という感じで飛ぶので、ものすごく牧歌的(笑)。
すごくカタパルト的(笑)。

だんだんと要塞が崩れてきたので、2号は「裏切り者」のアクションカードを使う。
これは、なんと相手のカタパルトを使って攻撃できるというもの。
2号「でもさ、これ、近すぎて絶対当たんない気がする」
わたし「確かにねぇ…」
2号、なるべく飛ばないように工夫したものの、かすりもせず(笑)。

おもしろかったので、わたしは「その前に捨て札になったカードの効果を使う」カードを出して、2号のカタパルトで2号の要塞を攻撃(笑)。
ぽよよんって感じに飛ばしたのに、やはりかすらない(笑)。
わたし「裏切り者、最後におじけづいたって感じ?」(笑)

アクションカードを使いつつ、なんとか防御してきたけれど、気がつけばわたしの騎士は2人だけ。

丸見え(笑)

わたし「壊れる時は一気って感じだよね」
2号「確かに」

そして、2人とも残る騎士はひとりずつ!
狙いを定めて…ぽよ~ん「ダメだった」
ぽよ~ん「あー、ズレた」
ぽよ~ん「もう少しこっちか?」
ぽよ~ん…

やられたーっ

わたし「やったーっ!!」
2号の最後の騎士をやっつける!
2号「くっそー、すっげーくやしい…」

わたしの要塞。

生き延びたっ!

ぎりぎり助かる(笑)。
そんなわけで、わたしの勝ち!
2号「むかーし遊んだアングリーバードのおもちゃを思い出した。あれもカタパルトついてたじゃん?でも、それよりもずっとちゃんと考えてあるなと思った。球が速すぎないのもよかった。おもしろかった!」
とのこと。

 

おもしろかった!!
あっぱれって感じ(笑)。
これ、テストプレイめちゃくちゃやったのが分かります。

システム自体は、目新しいものは何もありません(笑)。
でも、領地マットで範囲を決めるとか、アクションカードの効果とか、なによりカタパルトがよくできてます。

もっと強くて速いカタパルトを作ることも可能だったと思いますが、あえてこの速度でカーブをえがくというのが、このゲームの完成度を上げています。
なんというか、遊んでいて心地いいテンポなのです。
すぐ壊せてしまったらつまらないし、ダラダラ続いてもあきちゃう、そうならない工夫がすばらしい!

また、要塞を壊すのではなく、騎士を倒すというルールにしたことで、どうすればいいかが分かりやすいです。
それに、領地マットから出たらアウトというのも、すっきりした線引きで遊びのテンポを落としません。

これなら、2021年のSpiel会場でみんな目を輝かせて遊んでたわけだと納得。
見たまんまのゲームですが、緻密に考えられたルールとコンポーネントで、非常に楽しめると思います。

おまけ。
箱の中。

ここにも愛がこもってる(笑)

仕切りではなく、紙をかぶせてレンガとカタパルトがガタガタしないように固定されています。
こういう細かいところまで、プレイヤーの立場で設計してあるのは、ホントありがたい!

 

☆今日のありがとう☆
その1
こちらも、数時間遅れで新年となりました。
改めて「あけましておめでとうございます」!

その2
今日の天気は、晴れ!
元日としては、最高の天気でした。
これはもう、2023年が佳い年になること間違いなしっ!

その3
そういえば、夫、家族へのクリスマスプレセントとしてなぜか「ワッフル焼き器」をプレゼントしてくれました。
…まぁ、ただ単に本人が食べたかったってことだと思いますが(笑)。

その4
案の定、今日「ワッフル焼こうと思うんだけど?」
残りの3人、思わず顔を見合わせる(笑)。
というのも、夫は説明書の類を解読するのが苦手だから(爆)。

その5
その昔、わたしがまだロクにドイツ語ができない頃、夏時間になってオーブンの時計が1時間遅れなので直してと頼んだら、説明書を出してきて「ぼくは、説明書は読んでも理解できないから、きみ、自分でがんばってくれる?じゃなかったら、半年待てばまた冬時間だし」と言われたことがありました(爆)。
以来、説明書は自力で格闘しております(笑)。

その6
夫の名誉のためにいっておくと、別に字が読めないわけでも、読書ができないわけでもありません。
朝昼晩と読書タイムを設定している人で、蔵書もすごいことになってる読書家なのですが、説明文というのがキライということらしいです。

その7
…って、話がそれましたが、その夫が自力で説明書を見て(たぶん読んでない・笑)、ワッフル焼いてくれました~!
それがおいしいの、なんのって…みんなで奪い合うように食べました(笑)。

その8
わたしが1号2号と一緒にがっついていると、「この生地、カロリー高いんだよねー、ブタになりそうねー」…む・か・つ・く・っ・(笑)

その9
でも、めちゃくちゃおいしかったから、全然後悔してない(笑)。

その10
そんな我が家ですが、今年もどうぞよろしくお願いしまーっす。
さぁ、今年も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん♪♪♪