紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

パトリツィア(Patrizier)

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高い塔を建てるのだ!

パトリツィアの塔…あるいは真四角の塔は、中世の塔の住宅として知られ、特にイタリアでは何百年ものあいだ街の景観を印象付けていた。
豪華な塔は、富と権力の象徴として、パトリツィア家の地位を見せつける。
政治的影響力が大きければ大きいほど、塔は高くなる。
ところが、一度権力の座から滑り落ちれば、塔も一気に低くなるのだ。

No.390

・パトリツィア(Patrizier)

Michael Schacht

・Amigo

・10歳から

・2人から5人

・時間…45分ぐらい

・日本語化…必要ありません

「パトリツィア」は、師匠のHPで見て「遊んでみたいっ!」と即購入。
…当時は、まだ一緒に遊べる人がいなかったにもかかわらず(よくある話…でいいのか?・笑)。
ただ、そのあと廃版になってしまったので、さっさと購入したのはアタリでした。
最近、日本語版として再販されたようで、とてもうれしいです。

さて、ルールです。
ボードを広げ、街と同じ色の得点チップを街に置きます。
しるしのついたカードを抜き出し、それを各プレイヤーに配ります。
あまったカードは通常のカードと一緒によくきって、表にして各街の地名の上に置きます。
残ったカードは、裏返しに積み重ねて山札とします。
各プレイヤーは、人数に合わせた数の塔を受け取ります。

手番がきたら、プレイヤーは以下の順番にしたがって実行します。
1.カードを1枚出して、塔を建てる
そのカードの色の街に、自分の塔を建てます。
ワッペンが2つあったら、2つ建てます。
建てる位置は2か所あり、どちらに建ててもかまいません。
街には塔の数に制限があります(ボードに書かれています)。
その街の最後の塔を建てるとき、塔が1つしかなかったら、もう1つの塔を建てなければなりません。
使ったカードは、自分の前に表にして積み重ねて置きます。

2.特別アクション
出したカードに、特別アクションがついていたら実行します。
→塔のシンボル
この手番で自分が塔を建てた街ではなく、なおかつ自分の塔がある街で一番上にのっている塔を、もう1つの塔に移動させることができます。
もし、できない、したくないというときは、しなくてかまいません。

3.その街に置かれたカードをとります
塔を建てた街に置かれたカードを手札に加えます。
→?のついたカードを出した場合
塔を建てた街以外の街に置かれたカードを取ることができます。

4.カードを補充します
カードがなくなった街に山札からカードを補充します。

もし、その街の塔の上限に達したら、その時点で得点計算となります。
高い塔が大きい得点チップ、低い塔が少ない得点チップとなります。
得点チップをもらえるのは、その塔で一番多く自分の塔を置いた人です。
同数だったら、より高い位置に自分の塔を置いた人です。

山札がなくなったら、カードは補充せず続けます。
塔を建てた街にカードが置かれていなかったら置かれているカードから好きなカードを選びます。
ボードからカードがなくなったら、手札を補充せずに続けます。
全員が手札をなくしたら、ゲーム終了です。

ゲームが終了したら、自分の前に積み重ねたカードから、人の顔がついたカードを抜き出します。
種類ごと(3種類)にわけ、同一人物3人につき6点となります。
その合計に、集めた得点チップを加え、1番多かった人の勝ちです。

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塔…というか、瓦と言ったほうが…(笑)

家族で遊ぶ日(231)。
何か新しいゲームで遊びたい。
もちろんおもしろいゲーム。
でも、難しいゲームはイヤだ(笑)…そんな究極のわがままをかなえてくれるゲームはないかなぁと棚を眺めていたら…あ。
「パトリツィア」があった!
確かこれ、そんなに難しくなかったはず…これなら夫もできるかな?

…というわけで、出してみると。
説明書、全4ページ(笑)…いいじゃんいいじゃん!
念のため、YouTubeで説明動画を探すけど…あら?古すぎた?あんまり出て来ない…
しかたがないので、自力(笑)でがんばる!

1号が出かけていたので、夫(黒)、2号(白)、わたし(赤)の3人でプレイ。
…もちろん、節約するためにはそれでいいんだけど、人数によって使える色が指定されてしまうので、青(夫の色)も黄色(2号の色)も入ってるのに、選べないという(笑)。
まぁ、いつもと全然違う色なら勘違いしない…かな?

ざっとルールを説明すると…途中で「もうムリ。やってみたほうが覚えると思う」とのたまうヒト1名。
…確かになぁ、実際に手を動かしてみたほうが、理解は早いし…

というわけで、初めてみる。
スタートプレイヤーはわたし。

手札を見て、なんとなく(これ、一番やっちゃいけないやつやん)緑の街に塔を置いて、カードをもらう。
手番終了。

夫は「あのさ、紫のカード出すと、紫の街に置くんだよね?」
わたし「そう」
夫「で、ここにおいてあるカードをもらうの?」
わたし「そう」
夫、しばらく悩んで、紫の街のカードを出し、塔を置く。

2号は、赤の街。

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高くてしかも半数以上…

序盤は、慣れてないこともあって静かに展開。
悩むと言っても手札は3枚。
次にもらえるカードがオープンだけど、欲しいカードのある街のカードを自分が持っているとは限らず…この辺の悩ましさはすばらしい!

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まるでたけのこ(笑)?

途中、特別アクション付きのカードが出てきたので、補助説明。
…確かに事前に全部説明するより、こっちの方が頭に入りやすいかも(笑)。

全員、なんとなく塔1つを取りあう(笑)。
2つ建ててもいいと言われても、どーせ建てるなら高い方がと思うのは自然の摂理(笑)。
わたしは、塔が高く建てられる街ばかり狙うのは危険かと、低い街にも自分の塔を放り込む。
…と言っても、わたしはあんまり赤い街やピンクの街のカードが手に入らない。
ピンクや赤が欲しいと思っても、そのカードが取れる街のカード持ってなかったら、取れない。
んじゃ、その街のカードが取れる街のカード…って、何言ってるか分からないと思いますが、遊んだことのある方なら分かってくれるはず(笑)。

夫は、何度か色を間違える。
どうも「欲しいカードの色=街の色」と思ってしまったらしく、「カードじゃなくて、街の色を見てカード出してね」と言ったら、「あ、そーか、欲しいカードの色ばっかり見てた(笑)」…ありうる間違い…なんだろうか(笑)。

かと思えば、あっさりルールを理解した2号、黄色の街でわたしが積み重ねてきた塔2つの上に自分を2つのせ、なおかつ最後の1つでもう1つの塔を建て、黄色の街の得点チップ総どり…
わたし「うっそー、ひどーい、わたし、ただの土台??」
2号ニンマリ(笑)。

山札がきれ、ボードのカードもなくなると、もう悩んでもしょうがないと思うけど、やっぱり悩む。
全員置き終わって、ゲーム終了。

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完成!

得点チップだけだと、2号の勝ちって感じだけど、ここで人物得点(笑)が出てくる。
夫は、2人4人4人で、計12点。
2号は、1人2人5人で、計6点。
わたしは、運よく6人3人0人で、計18点!
合計すると、わたしの勝ち、以下2号、夫。

こーれーはー、おもしろいっ!!
簡単なルールで、ここまで悩ましくなれるものなのかーっと感動。
夫もサクッと理解して、スイスイ遊べたし、しかもおもしろいって、欠点らしい欠点ないじゃないですか!
…なんでこのゲーム、さっさと廃版にしてしまったのかなぁ。
もったいない!
ちゃんと再発見してくださった日本のメーカーさんに感謝です。

ゲーム自体、悩むといっても手札は3枚なので、悩むのにも限度があります。
より高い塔を建てたい、でも低くても得点がもらえるならそっちも欲しい…と、まー、悩ましいこと悩ましいこと!
必ず塔の持ち主(勝ち)が決まるシステムは、すっきりしてる。
なにより、目に見えて塔が高くなってゆくのは単純に楽しいのです。

これはもう少し遊んでみたい!
とっても楽しみです。

 

パトリツィア・その2はこちら

 

☆今日のありがとう☆

その1
今日も晴れたりくもったりで、雨は降らず。
よし、勝ち組(笑)。

その2
先週末、2号と戦争のゲームで遊んで、もう1回遊びたいなぁと思っていたけれど、ロシアの侵攻が始まってしまったら、遊びたいと全く思えなくなりました。
現実で起きていること、わざわざゲームでやることない。
ゲームでは血は流れないけれど、現実ではおびただしい血が流される…
でも、逆にいうと、戦争のゲームが楽しめるほど平和だったんだんだなぁ(少なくともわたしのまわりは)と気がつきました。

その3
平和って、こんなに簡単に壊れてしまうほどうすっぺらなものだったんだと思ったけれど、うすっぺらだろうがなんだろうが、平和は平和で、その平和に守られていたんだと気がつけてよかった。
せめて、自分の周りの平和は守りたい。

その4
気持ちが重たくなるニュースばかり。
思わずため息ついたら、2号「ニュース見るのやめな。今ニュース見ると、気分悪くなるだけだよ」とさらっと。
…おっしゃる通りでございます(笑)。
まずは、自分の気持ちを上向きに。
話はそれからだ(笑)!

その4
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
ルンルン♪