紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

スピーディロール(Speedy Roll)

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ハリネズミがころころ!

ハリネズミは、こんもりと茂った森の木の葉の下を、居心地のいい家に帰ろうと急いでいます。
森の地面でふかふかのハリネズミをころがして、りんごや、木の葉、きのこを集め、早くお家に帰りましょう。

No.312

・スピーディロール(Speedy Roll)

・Urtis Šulinskas作

・Piatnik

・4歳から

・1人から4人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

・Kinderspiel des Jahres(2020年)受賞

先日、Kinderspiel des Jahres(2021年)を受賞した「ドラゴミノ」を遊んで、子ども用ゲームはやっぱり侮れない!と思ったので、2020年の受賞作「スピーディロール」も遊んでみることにしました(笑)。
Kinderspiel des Jahresを受賞するような作品となると、大人も充分楽しめるものもあって、子どもが子どもじゃなくなっても(笑)要チェックです。

「スピーディロール」は、競争バージョンと協力バージョンがあります。

・競争バージョン
キツネのついたボードは使いません。
スタートはハリネズミのついたボードで、ゴールは家がかかれたボードです。
その間にすべての道がつながるようにボードをならべます。
そのわきに、きのことりんご、木の葉を裏返し(白い面を上)にして重ならないようにおきます。

各プレイヤーは、ハリネズミを1匹ずつ選んで、スタートにおきます。
手番がきたら、ハリネズミボールをころがして、きのこやりんご、木の葉をくっつけます。
ただし、5つ以上くっつけてしまったら、集めすぎで手番終了です。

集めたものを確認して、ハリネズミのこまを前にすすめます。
次のますにかいてあるものが、集めたもののなかにあれば、そのますにすすめます。
ますを飛ばしてすすませることはできません。
ハリネズミが動かせなくなったら、集めたものをわきにおきます。
どれか1種類が4つ以上わきにおかれたら、すべて場に戻します。

それを繰り返し、1番最初にお家に帰ったハリネズミの勝ちです。

・協力バージョン
ハリネズミのスタートボードに、キツネのボードをおきます。
ゴールのボードまで、他のボードをつなげて道を作ります。

キツネこまは、キツネのボードのスタートにおきます。
ハリネズミこまは1つだけスタートにおきます。
このハリネズミを全員でお家まですすませます。
手番が終了したら、キツネのボードのキツネを2ますすすませます。

キツネよりさきにハリネズミがお家に帰ることができたら、ハリネズミの勝ち、キツネがハリネズミを追い越したら、キツネの勝ちです。

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ハリネズミボールは顔つき!

天気の悪い午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
まずは競争バージョンから。

ルールをざっと説明すると、2人ともすぐ理解。
2号は、ハリネズミボールに興味深々。
「上級ルールだと、ころがすのは1回だけとか、利き手と反対の手でやるとか、はじくとか、目を閉じてやるとかいろいろあるけど、まずは普通に何度やってもいいことにしよう」ということに。

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何を集めようかな?

まず2号。
ちゃんとボードを確認して「えーっと、木の葉でしょ、きのこでしょ、木の葉でしょ…」…まずはそーっとハリネズミをころがす。
「お、意外によくくっつくんだね!」と2号。
「ホントだ!」と1号。

これって、要はマジックテープ(笑)。
ただ、その加減がとても絶妙で、かなり試したんだろうなというのが分かる。
プレイヤーにストレスを与えない加減で、ゲームに集中できるのがすばらしい!

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おっ、くっついた!

「何個集めていいんだっけ?」
「4つまでね」
「…となると、このラインでりんごをめざす」(笑)。
…ところが、ちょっとズレて木の葉が来ちゃう(笑)。

「これで4つか…じゃあ、これでやめる…でも、ちぇっ、ここで止まっちゃう!」
4つ集めたけど、3ますでストップした2号のハリネズミ
それを見ていた1号は、より慎重にころがす(笑)。

「簡単だと思ったけど、これ結構難しいね」と1号。
2号は「ボールなんだから、弾ませちゃいけないの?」と言うので、「上級ルールにあるよ」と言ったら、早速説明書をチェック…これは、次の手番で絶対やるな(笑)。

1号は落ち着いて4つ集めて、4ますすすむ。
わたしも4つ集めて、4ます…と思ったのに、3ますしかすすめないー!
すると2号が「まま、順番をちゃんと考えてよ。こうすれば…ほら4ます」…ホントだ(爆)。
ボードはちゃんと見ましょう(笑)。

そして、2号の手番。
弾ませるんだろうなと思っていたら、もうひとひねり加えて、ヘディングしてきたっ!
おいっ!!
…常に予想のななめ上に着地するよね、この人。
しかも、希望のりんごをピンポイントで集めてるし(笑)。
1号が笑いながら「まさかヘディングするとは…」と言い、わたしは爆笑。

だから、子ども用は侮れない(違っ)。

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みんな無事お家に帰りました!

そのあとは、1号ヘディングはしないけど、ピンポイント(つまり弾ませる)でがんばるし、でめちゃくちゃ盛り上がる。
結局、最後まで慎重に転がしつづけたわたしの勝ち(当たり前)。
これも大人プレイっていうの(笑)?

1号、2号は「えー、これ、思ったよりずっとおもしろいじゃん」とのこと。

翌日、今度は協力バージョン。
キツネが登場。
「今回は、ハリネズミは1匹。全員で動かす。動かし終わったら、キツネが2ますすすむ」と説明したのに、始まったら「なんでハリネズミ1匹しかいないの?」と聞く1号(笑)。
…人の話を聞け(笑)。

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逃げろー!

すでにハリネズミボールの扱いに慣れたわたしたちは、がんがんハリネズミをすすめ、キツネは置いてけぼり。
「ねー、キツネは2ますじゃ絶対ムリだって」と2号が言うので、「じゃあ、4ますにする?」と言って、4ますにしたけれど、結局大差をつけてハリネズミ帰宅(笑)。
あんまりドキドキしなかった(笑)。

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無事帰宅

なるほど、これは(も?)納得のKinderspiel des Jahres受賞(笑)。
こんなんでおもしろいって思う知能指数なのかと言われれば、そうとしか言えません(別名開き直り・笑)。
でも、これはボードゲームの特性を最大限に生かしていると思います。
ボールにくっつけて集めるって、テレビゲームで再現しても全然おもしろくないけれど、ボードゲームならまさに実際にくっつけてはがせるわけで、これがおもしろくないわけがないのです(笑)。

ちょっとした力加減で、違う方向にいったり、2枚でよかったのに3枚とれたり、ぺりぺりっとはがしたり。
手と手触りを最大限に使って遊ぶのは、いくつになっても楽しいと思います。

先日「クマ牧場」を遊びながら、わたしが「これ、タイルの手触りいいと思わない?さすがmade in Germanyだよね。最近はEU以外で作るゲームが増えたけど、やっぱりクオリティが下がってると思う」と言ったら、夫が「…ボードゲームが好きな人が、手触りにこだわらないのはおかしいよ。実際に手で触れて遊べるのがボードゲームの醍醐味だと思うんだけど、違うの?」とゲーマー顔負けの発言(笑)。
夫、実は隠れゲーマーだったとか(笑)?

いずれにせよ、だまされたと思って遊んで欲しいゲームです。

☆今日のありがとう☆

その1
ひっさしぶりに小田さんの古いアルバムを聞きました。
…やっぱいいわーっ!
サイコー!と連呼してました。
あー、コンサート行きたいっ!!

その2
そういえば、先日2号が「ままはいつから小田さんのファンだっけ?」と言うので、「ままは新入り。全然ペーペーだよ。1991年の『ラブ・ストーリーは突然に』からだから、30年か」と言ったら、絶句して「それで新入り?」と言うので、「うん。小田さんデビューして50年以上だもん」と言ったら納得したらしい(笑)。
50年以上走り続ける小田さん、一生ついていきます(笑)!

その3
今日は夫が夕食を作ってくれました。
またすっごくおいしいものを作ってくれちゃって…家族全員ぶたまっしぐらですな(笑)。