紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

どこにいるの?(Wo war’s ?)

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泥棒はどこだ?

遠く離れたある国に、幸せな人々が住んでいました。
彼らが心配事ひとつなく幸せなのは、よいドラゴンが守ってくれるからです。
ドラゴンは、岩山から国を見渡し、よく見えるドラゴンの目で国を守っています。
ところが、ある日とんでもないことが起きてしまいました!
ふてぶてしい泥棒が、ドラゴンの宝を盗んでしまったのです。
子どもたちはすぐさま地上を探し回り、ドラゴンは逃げる泥棒を空からおいかけます。
ただ、ドラゴンは人間の言葉は話せません。
ドラゴンは、泥棒が隠れている場所でする音をまねすることで、子どもたちに泥棒がどこにいるか知らせようとします。
ボードにかかれたシンボルと、聞いた音を組み合わせて、泥棒の逃げ道を見つけ出してください。
泥棒から離されても、必ず後をついてゆくのです。
泥棒はいつも身をひそめているわけではないし、ゲームがいつ終わるかも分かりません…
聞いた音を正しく組み合わせて、泥棒の後を追うことができたら勝つチャンスがあります。
きみたちは泥棒をつかまえることができるかな?

No.249

・どこにいるの?(Wo war’s ?)

・Roberto Fraga作

・Ravensburger

・7歳から99歳

・1人から5人

・時間…20分から40分

・日本語化…必要ありません

しゃべる箱シリーズ(勝手に命名・笑)その2です。
Ravensburgerから発売で、グラフィックも同じMichael Menzelさんです。
誰だったでしょう?(Wer war’s?)」は、Kniziaさん作で2007年発売、Kinderspiel des Jahresを受賞。
2009年には、Fragaさんが「どこにいるの?(Wo war’s ?)」を発売(笑)。
こちらは、Kinderspiel des Jahresは受賞しなかったものの、おもしろい仕上がりになっています。

ボードを広げ、ドラゴンを岩山にのせます。
まず、ボードの絵を見ながら音を確認します。

泥棒は1ますずつ移動します。
たてとよこのみで、ななめには移動しません。
来たばかりのますには戻りません。

泥棒は、ゲームの最中につかまえることはできません。
ゲーム終了時に泥棒をつかまえた人が、ターラー(お金)をもらえます。

「どこにいるの?(Wo war’s ?)」には、3レベルあります。
1.初級者モード
2.中級者モード
3.上級者モード
から1つ選びます。

1.初級者モード
こまを1つ選び、ボードの好きな場所におきます。
泥棒タイルとターラーをボードわきにおきます。

岩山のスイッチをいれます。
手番がきたら、ボタンを押してさいころをふります。
こまは、たてよこに動けますが、ななめのますには動けません。
出た目は、かならずすべて使います。
来たますに戻ることはできません(行ったり来たりは不可)。
4の目のときだけ、元いたますに戻ることができます。
ドラゴンがでたら、ドラゴンが運んでくれるので、行きたいますに動けます。

さいころをふったときに聞こえる音が、泥棒が今いる場所です。
プレイヤー全員で相談しながら、泥棒を探し出しましょう。

ゲーム終了の合図のあと、泥棒がどこにいるかが表示されます。
そこにこまがあったら、プレイヤーの勝ち、なかったら泥棒の勝ちです。
勝ったほうが、1ターラーもらいます。
先に3ターラー集めたほうが勝ちです。

2.中級者モード
初級者モードとの違いは、
・各プレイヤー1つずつこまを持ち、泥棒を追いかけます。
・音は休みなく流れてくるので、各自聞きながらさいころをふり、こまをすすめます。
ゲーム終了の合図のあとの処理は初級者モードと同じです。

3.上級者モード
初級者、中級者モードとの違いは、
・人数に関係なく、こまは5つボードにおきます。
・各プレイヤーは1つずつこまを持ちますが、誰がどのこまかはかくしておきます。
・音は休みなく流れてくるので、各自聞きながらさいころをふり、5つのこまから1つ選んで動かします。
ゲーム終了のあとの処理は初級者モードと同じです。
誰がどのこまだったか確認します。

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1号いわく「このドラゴンがいいんだよ…」(笑)

久しぶりに青空が見える午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
1号は「あ、これ、覚えてるよ。ドラゴンがすっごく好きだった!」と言ってくれたけど、2号は「何も覚えてない」そうで(笑)。

さて、まずは初級モード。
こちらは、さいころボタンをおすと音が流れて休みが入るので、相談しやすい。
2号がさいころボタンをおすと、まずは大工さんの音…
「となると、この辺?」
「あ、こっちにもいる」
「あと、ここ」
「じゃあ、とりあえずこまはこっちにする?」
「そだね」
それから、1号がさいころボタンをおすと、鍛冶屋。
「ということは…こっちかこっち」と2号。
「じゃー、3だし、この辺で」と1号。
わたしがさいころボタンをおすと、牛の声。
「となると…やっぱりどっちもいけるか…」
両方に近い位置にこまをすすめる。
2号がさいころボタンをおして、また牛。
「また牛かぁ…どっちも行けるね。じゃあ、真ん中へん(笑)」
ちょうど中間ぐらいにこまをおく。
1号がさいころボタンをおすと、今度は馬!
「あ、これで決まった!絶対こっち!」
こまもそっちに行かせる。

そのあとは、しっかり後をついて行けたけど…何度目かで魔法使いが出る。
魔法使いは、他の場所にいる魔法使いのところに一気に移動できる…2回続くと、また他の場所にいる魔法使いへ移動するというクセモノ。
「…となると、こっちの魔法使いか、こっちの魔法使いだよね?」
2か所の魔法使いに指をおきながら(笑)わたしが言うと、次の移動も魔法使い!
「そうすると…やっぱりこっちかこっち?あー、わけわかんなくなってきた」と言ったら、「とにかくもう1度移動させようよ。そしたら分かると思う」と2号。
さいころボタンをおすと…カラス!
「カラスがとなりにいる魔法使いは、これかこれだから…」もう1回さいころボタンをおすと、オバケ!
「あ、じゃあ、絶対こっちだ!」と1号がいい、運よくドラゴンの目がでたので、オバケますにこまをおく。

何度かさいころボタンをおしたら、ゲーム終了で、ちゃんと後をつけていったわたしたちの勝ち。

そのまま、中級モード。
中級モードは、どんどん流れてくる音を聞きながら、各自さいころボタンを順番におして、自分のこまを移動させなきゃいけない。
…っと言っても、結局3人で「えーっと、ここ?」「あ、牛だから、こっちか」「で、鳥だから…これ」とくっちゃべったので、こまを別にした意味全然なかった(笑)。
それぞれ出るさいころの目は違うので、行きたいますに行けなかったりするけど、全員似たような場所でたむろ(笑)。
終わった時は、1号とわたしは泥棒のいるますのとなり、2号は見事そのますにいたので、2号の勝ち。

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どう見てもたむろってるようにしか見えない(笑)

1号が「前遊んだときは、もっとおもしろかったと思うんだけど…これなら『誰だったでしょう?』の方がいいかな」と言いましたが、同意見。
前はどきどきしながら必死に泥棒を追いかけた記憶がありますが、今回はわりとさっさとわかって、あとは消化試合になってました。
2号は「おもしろかったけど、『誰だったでしょう?』のほうがおもしろいかな」とのこと。

ただ、「どこにいるの?」は言語依存が全くありません。
なので、ルールさえわかれば、誰でも遊べます。
極端な話、プレイヤー同士言葉が通じなくても一緒に遊べるのです。
たぶん、それで上級モードで遊んだらすっごくおもしろいのではないかと。
…要は、わたしたちがおしゃべりすぎるってことですね、ハイ(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
なんだかすっきりしない日だったけれど、ふとできた時間にゲームができて、しかもとても楽しかったので、すべて帳消し(笑)。
ボードゲーム好きでよかった!