紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

コンプロマット(Kompromat)

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のるかそるか…

名誉棄損にもなろう情報とともに、重要人物の公の生活についてデマが流れ始めた。
きみたちは、ライバル関係の秘密情報部員であり、この情報を阻止しようとする…あるいは、逆に広めようとする。
大胆極まるミッションが、次から次へときみたちに挑んでくるぞ。

No.167 

・コンプロマット(Kompromat)

Sdram Porter & Rob Fischer作

・Hevetiq

・8歳から

・2人用

・時間…30分

・日本語化…ミッションカードの一部を訳す必要ありですが、アイコンがあるので和訳シートでも充分だと思います。
また、英語とフランス語バージョンもあります。

Helvetiqの中箱です。
オメルタやキャプテンブルッフと同じサイズで、After dinner gamesと書かれていました。
夕飯の後かぁ…おなかいっぱいで頭働かなさそうではありますが(笑)。

「コンプロマット」は、トランプのブラックジャックにアクションカードを組み合わせたものです。
各プレイヤーは、自分の色の装備カードを受け取り、よくきって裏返しに積み重ねておきます。
ミッションカードもよく切って裏返しにして積んでおきます。
スパイ防御チップはわきにおいておきます。

ミッションカードの上から4枚を表にして、両プレイヤーの間に1列にならべます。
もし、4枚の中にスパイ防御カードがあったら、新たにもう1枚ミッションカードを表にして、スパイ防御カードの上におきます。
スパイ防御カードは向きをかえて!マークが見えるようにしておきます。

手番がきたら…
1.自分の装備カードの山札から1枚ひきます。
2.ミッションを1つ選び、そのカードの横に装備カードを表にしておきます。
3.自分の装備カードの山札から、好きなだけカードをひくことができます。
ただし、ひいたカードは、必ず2で選んだミッションカードの横に裏返しにしておきます。
他のミッションカードの横においたり、カードを見た後で山札に戻したりはできません。
4.ミッションカードの横においた装備カードの合計が、21を越えないようにカードをおきます。
もし、21を越えてしまったら、相手に気がつかれないようにします。
これ以上カードをひく必要がなくなったら、カードをひくのをやめます。
カードをひくのをやめた後は、裏返しにおいたカードを見ることはできません。
逆にいうなら、カードをひき続けている間は何度でも裏返しのカードを確認することができます。
5.手番交代で、もう一人のプレイヤーが1から行います。
自分の装備カードをおくのは、相手プレイヤーがすでに装備カードをおいたミッションカードである必要はありません。
好きなミッションカードにおいてかまいません。

すでに装備カードをおいたミッションカードに、あとの手番でカードを付け加えることはできません。
表になっている4枚のミッションカードすべてに両プレイヤーのカードがおかれたら、ラウンド終了です。
装備カードがなくなっておけない場合は、おかれたとみなします。

ミッションカードの山札に一番近いミッションカードから始めます。
スタートプレイヤーが、そのミッションカードの横におかれた自分の装備カードをすべて表にします。
1/11のカードは、1か11かプレイヤー本人が決め、その合計数を言います。
相手プレイヤーも、同じように装備カードを表にして、合計数を言います。

合計数が…
・21以上だった場合
失敗です。
スパイ防御チップを1枚もらいます。

・21だった場合
ミッション完璧に完了!
スパイ防御チップを戻したければ1枚戻せます(戻さなくてもかまいません)

・21未満だった場合
より21に近いプレイヤーが、そのミッションカードをもらいます。
同数だった場合は、そのミッションカードにならべたカードの枚数が多いプレイヤーがもらいます。
それも同数だった場合、そのミッションカードは捨て札にして、どちらのプレイヤーももらえません、

すべてのミッションの計算がすんだら、自分の装備カードを集めてよくきって山札にします。
ミッションカードの山札から、新たに4枚表にしておいて、次のラウンドを始めます。

ミッションカード
対象物…書いてある数字が得点になります。
書類とコード…書かれた枚数集めると、得点になります。
スパイ防御…スパイ防御カードが下におかれたミッションカードをもらったら、スパイ防御チップを!の数だけもらいます。
スパイ防御カードは捨て札にします。
道具カード…道具カードの効果を利用するときまで、自分の前に表にしておいておきます。
効果は1度しか使えません。
道具カードをもらったら、すぐにその効果が使うことができます。
道具カードは、効果を使ったかどうかにかかわらず、ゲーム終了時に1得点となります。

ゲーム終了…
・どちらかが、スパイ防御チップを9枚以上ためたとき
チップを9枚ためた人が負けです。
あるいは
・6ラウンド行い、得点計算をして、得点の多かった人が勝ち
その場合は、スパイ防御チップ1枚につき1点で計算します。
同点だった場合は、スパイ防御チップの多い人の勝ちです。

 

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さぁ、どう出るか!

天気の悪い(…もう書き飽きた…)午後2号とわたしの2人でプレイ。
「カードは何枚でも出せるけど、21は越えない方がいいの。でもなるべく21に近いほうがいいの。21だったらビンゴ。スパイ防御チップは1点になるけど、9枚以上になると負け」とめっちゃ簡潔に説明したら、「え、カード選ばないでめくるだけ?」と2号。
…まぁ、ブラックジャック知らなかったらそういう感想になるよね(笑)。

1ラウンド目は、追跡、取り調べの対象物カードとスタンガンとマティーニ
そして、追跡の下にスパイ防御カードが入ってる…

何度か遊ぶと分かってくるのですが、対象物は得点が高め。
ただ、道具はタイミングよく使うととっても便利…迷ったけれど、ここはやっぱり対象物を狙ってみる(笑)。

1枚目は表にして出すだけなので悩まない…けど、そのあとがほんっと熱い(笑)。
早いうちに数の大きいカードが出ると、21を越えたくないばかりに17とか18でやめたくなる…下手すると16ぐらいでも恐怖。
なんせ、手札は7が3枚というオニのような配分なのです。
逆に早いうちに数の小さいカードが出て(いきなり0.5だとこけそうになるけど)、よっしゃーっと迷いもなくめくる…と、いきなり大きい数がきて迷いが出る(笑)。

2号もわたしも無言でカードとにらめっこ。
カードをめくって…裏返しにおいて…めくって…おいて…やめるっ(笑)!!

1/11のカードはすっごくおもしろい。
11で計算して、多くなったら1にすればいいのでとっても便利…な気がしたんだけど。
11から1にするとまだ出せるっと出したら、勢い余って21越えるとか、はたまたカードの枚数が足りなくなるとか、もうまさに帯に短したすきに長しになること多々(笑)。

わたしは割と安全路線で、17、18ぐらいで降りるけれど、2号は果敢に攻めて19、20あたりまで行く。
なので、1ラウンドも2ラウンドも2号が3枚とったのに対し、わたしは1枚しかとれない。
2号はしっかりコードも書類も確保…わたしの手元にはマティーニ…わたしが飲みたいわ(笑)。
もう1枚も道具カードのUBSスティック。
これは、使った道具カードの効果をもう1度使えるというもの。
…すっごく便利そうだけど、ほかの道具カードがしょぼいと使えない(笑)。
2号はにっこりしながら、書類、コード、対象物カード、ドローンといい感じに集めてゆく(笑)。

ただ、3ラウンド以降はわりといい勝負に。
2号が21越えを連発して、棚ぼたでわたしがカードもらったってだけですが(笑)。
対象物カードはわたしに集まってきたけど、書類とコードが2号に集まる…3枚集めたら12点というとんでもない得点を何としても阻止しなければと思ったのに、今度は21のピタリ賞(笑)を出す2号…透視できんの(笑)?

コードは阻止できたけれど、書類はできず3枚2号のものに…2号すでに12点確定。
ただ、2号はスパイ防御チップがかなりたまってる。

そして最終ラウンド…
目出し帽に暗視装置、GPS追跡装置、コインロッカー。
2号は「暗視装置、今ごろ出てきてもなぁ…」と…暗視装置は手札を上から5枚表を見ることができるという優れものだけれど、最終ラウンドでもらっても意味ない(笑)。
コインロッカーだけが3得点であとは1点、となると2人とも狙いはコインロッカー…なんだけど、なんとコインロッカーの下にスパイ防御カード2点が入ってる。
スパイ防御チップがすでに7枚の2号は、ちゃんと計算して「あのさ、これで目出し帽とったら、すぐチップ捨てられるの?」と聞いてくる。
そう、目出し帽の効果はスパイ防御チップを2枚も捨てられるというもの。
「うん、道具カードの山札から近い方から処理するから、目出し帽とってすぐ使って2枚すてたら、コインロッカーとってもダイジョウブ」…2号のほうがよっぽどゲーマーだよね(笑)。

そして、勝負。
わたしは17どまりを連発する羽目に陥り(わたしもスパイ防御チップが5枚たまっていた)、目出し帽は余裕で2号。
「じゃあ、スパイ防御チップ2枚戻す」。
そして、運命のコインロッカー…がんばったわたしは18、これなんとかいけただろうと思ったのに、2号は19.5でそろえてた!
くぅー、コインロッカーがー(笑)。

結局、対象物カードが多かったわたしが僅差で勝ち。

同じカード構成でめくり続けるか降りるか、たったそれだけなのに、こうもいろんな展開になるのがスゴイ。
最初のうちは、カードをめくって計算するのに必死で道具カードの効果を使うのを忘れるのですが、慣れてくると、もっと熱い戦いになると思います。
ウチでは、目出し帽とクロロフォルム(下にスパイ防御カードがおいてある道具カードをもらっても、スパイ防御チップはもらわなくてもよい)が人気(笑)。
2号はマティーニ(並べたカードを表に向ける際、その列の合計からプラス1かマイナス1できる)をうまく使ってました(わたしの場合、1ぐらいでは大差なかった・笑)。

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デザインもちょっと怪しい雰囲気

また、カードデザインが雰囲気をもりあげてくれます。
装備カードは、装備というだけあってアタッシュケースとかパスポートとかカメラ付きサングラスとかかいてあるのです。
ちょうど映画の『ブリッジ・オブ・スパイ』を見たところだったので、コインの絵がなんとも…この映画を見てこのゲームで遊ぶと、気分はすっかりスパイです(笑)。

ただ、道具カードの説明文の字がちっちゃくて、老眼にはつらかった(笑)。
2号が読んでくれて、ようやく理解(笑)。
でも、道具と効果の組み合わせはとてもうまくできていて、覚えやすかったです。

2号も気に入ったので、また遊ぶ予定です。

 

☆今日のありがとう☆
天気が不安定なせいか、今日は古傷が痛む…すると帰宅した夫が何も言ってないのに、いーこいーこしてくれました。
なんか…すごく救われました。
ありがとう。