紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

波止場の倉庫(Kaispeicher)

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倉庫の街の拡張です

ハンブルクの港はますます栄えてきました。
労働者の数も、扱う品物の数も増え、当然街も広がりました。
波止場の倉庫(Kaispeicher)は、倉庫の街(Die Speicherstadt)の拡張です。

No.135

・波止場の倉庫(Kaispeicher)

・Stefan Feld作

・eggertspiele, Pegasus Spiele

・8歳から

・2人から5人

・日本語化…必要です

倉庫の街(Die Speicherstadt)」の記事を書いてから、拡張の「波止場の倉庫(Kaispeicher)」を入れて早く遊びたーいっと思っていたにもかかわらず、気がついたら…早5か月(うそーっ)。
その間、何度か夫を誘ったのですが、チケットトゥライド(Zug um Zug / Ticket to ride)にハマった夫は他が全く目に入らない状態。
そのうち気が変わるかと待ってみたけれど、そんな様子全くなし。
このままじゃせっかく覚えたルールまた忘れるってんで、夫抜きで遊ぶことにしました。

波止場の倉庫では、主なルールはほとんど変更なく、貿易カードが種類も数も増え、それにしたがって商品コマ(麻、布、ガラス)も増え、なにより労働者が1人ずつ増えました。
金属製のコインも25枚入っていて、雰囲気出ます。

唯一、カードが増えた分、カードの出し方と買い方変わります。
建物の下に人数に合わせて出すのは変わりませんが、同じ枚数を建物の上にも出します。
労働者の出し方も下のカードは変わりませんが、建物の上のカードに出す場合は、欲しいカードの上に労働者をおき、ボードの右わきに移動させます。
その次に上のカードが欲しいプレイヤーは同じく労働者をカードの上におき、ボードの右わきに移動させ、並べてゆきます。

カードの購入は、同じく左側から始めます。
一番最後にボードの右わきに並べられたカードを購入するのですが、一番下にある労働者のプレイヤーは、その上にある労働者がのったカードの数だけコインを払います。
もし、それができない、あるいはしたくない場合は、そのカードは捨て札とし、労働者を戻して、その次のプレイヤーがそのカードの上にあるカードの数だけコインを払います。

すべてのカードが出されたら終了、得点が一番多い人が勝ちです。

 

土砂降りの午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
もうすっかりルール忘れただろうなと思ったのに、3人とも結構覚えていました。
それだけ分かりやすいルールなんだと思います。
また、新しいカードが出てきても説明書の索引を見ればすぐ分かるので、さくっとスタート。

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読みが当たるか?

冬。
消防士が強力と知っているのに、毎回消防士で痛い目にあうわたし。
今回は意識して消防士を買おうっと思ったのに、いきなり1号にさらわれる(笑)。
2人目は2号にさらわれ、3人目をかろうじて確保。
…いやーな予感(笑)。

あとは、ここで出てくる契約書は簡単にできるのが多いので、それを狙う。
前回1号が仕立て屋とガラス職人のコンビで、お金をざくざくかせいでいたので、仕立て屋も買ってみる。
仕立て屋とガラス職人、綱職人は、それぞれ布、ガラス、麻を持ち込むと3コインもらえるという優れもの。
得点も欲しいけど、お金はもっと欲しい(笑)プレイヤー心に直接うったえてきます(笑)。
勘のいい2号は「冬は船まだ来ないよね?」と確認…しっかりゲーマー化してるし(笑)。

春。
契約書と船がどんどん出てくるので、それに気を取られていたら、案の定消防士を買いそこなうわたし(笑)。
春の消防士が出てくる前に火事、1号がトップで、ビリは2号とわたし…トップが無理ならせめて2位と思うのだけど、3人で遊ぶとなぜかビリが2人というパターンが多い。
まあ、マイナス1ならなんとかカバーできるかとせっせと契約書を完成させる。
2号も契約書と船を集めつつ、しっかり消防士も確保。
1号は、綱職人(麻をおくと3コインもらえる)を購入しつつ、前回集めまくって大量得点した会計事務所に狙いを定める。
さー、二匹目のどじょうはいるのか(笑)?
1号は港管理人(商品2つを好きな1つと交換できる)もそろえて、お金もうけラインを完成させる(笑)。

夏。
今度はなんとしても消防士を…と思い、なんとか確保。
…でも、火事になった時はやっぱり2号とビリ(笑)。
もー、消防士全然意味ないしっ。
わたしは船を買いあさり、ようやく仕立て屋から3コインもらう。
1号は、消防士だけでなく消防車まで購入…どんな火事がこようと絶対ダイジョウブ(笑)。
そのうえ銀行まで手中に収める。
どうやら、1号は契約書は狙わず、職人を集めて得点を狙うらしい。
2号は、契約書と船をまんべんなく購入。

秋。
火事が怖くない1号は、会計事務所を集めまくる。
2号は消防士をわたしが買えないように画策(笑)。
その策に見事にハマり、買えなかったわたし…でも、その分8点の契約書をぎりぎりで完成させ、1人ビリにならないように消防士も確保。
結局わたしはすべてのラウンドの火事でマイナスをくらいました…でも、2号も3ラウンドでマイナスくらい、1号だけがすべてのラウンドでプラス点。
2号もかなり船を集めていたので、港(船のカードの枚数分得点がもらえる)はわたしがとる。
その代わり、2号は会計士(契約書の枚数分得点がもらえる)をおさえる。

最後の火事の処理をして、ゲーム終了。
結果は…2号、2点差でわたし、そして1号でした。

あー、これやっぱりおもしろいっ!!
とにかく読みが熱いです。
ルールが分かりやすいので、読みに集中できるというか。
読むのが得意な2号は「こうすると1号がとるからーこっちにしまーっす」とアナウンスしながら労働者をおいてくるし(笑)。
しかも、アナウンス入れられた1号は「なんかすっげー悔しいけど、でもこうする」と言ったり(笑)。
悩むものの、いくら悩んだところで先が見えるので、そんなに長考する必要もありません。

また、上のカードの取り方というのが下のカードの取り方と全然違うので、その切り替えがすごく大事です。
カードの順番で値段が決まってしまう(下のカードの場合、実際に処理するまで値段はわからない)ので、欲しいけれど1番最初に労働者をおいてしまうのは得策ではなく、とりあえず誰かががまんできなくなって労働者をおくのを待つか、自分の労働者1人を人身供物(笑)として差し出すか…ものすごく悩ましい!
1度、上に出てきた消防士をわたしに取らせたくなかった2号はこの手を使い、自分も購入できなかったけれど、わたしもできなかったということがありました。
上のカードと下のカードの取り方が違うのがうまく機能していると思います。

そして、よく言われるのが火事のマイナス点とプラス点が大きすぎる点。
拡張なしだとそれだけで勝負がついてしまうこともありますが、拡張を入れるとそのバランスが調整されたように思います。
実際、消防車(消防士ひとりの数字を倍にする)や消防隊長(プラス点を1度だけ倍にできる)も加わって、火事を防ぐだけでは勝てないようになっています。

あと、ウチは拡張を買って以来、拡張をいれていなくてもコインは金属製を使っていたので忘れていましたが、金属製のコインってだけでも全然雰囲気違います。
そのために拡張買ってもいいぐらいです。

派手さはないけれど、とにかくおもしろい!
いろんな勝ち方があると思うので、またぜひ遊びたいです。

 

☆今日のありがとう☆
天気が悪かったのでゲーム三昧(笑)。
付き合ってくれて本当にありがとう!
そして今日でブログ始めて200日。
読んでくださるみなさん、本当にありがとうございます!!