紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

それは帽子ではありません(That’s Not a Hat)

つい手に取ったら、記憶力ゲームだった(笑)

物の名前をいくつか覚えておくだけ?
簡単そう?
「それは帽子ではありません」では、そうはいかない。
やっと覚えたのに、もう分からない…こうなると、ハッタリをかけるか、贈り物を上手く押し付ける…それしかない。

簡単。忘れられない。
おもしろい。びっくり。

No.574

・それは帽子ではありません(That’s Not a Hat)

Kasper Lapp

・Ravensburger

・8歳から

・3人から8人

・時間…15分

・日本語化…必要ありません

「それは帽子ではありません(That’s Not a Hat)」は、お店で見かけて衝動買い。
なんかおもしろそうな気がしたんですが、調べたら思いっ切り記憶力ゲーム…マジ(笑)?
記憶力ゲーム、めっちゃ苦手なんですけどー(知ってる)。

ところが、2023年のSpiel des Jahres推薦リスト入りしちゃった(笑)。
ということは、たぶん、きっと、ただの記憶力ゲームじゃないってことだな(迷走中)。

ちなみに、「それは帽子ではありません(That’s Not a Hat)」で2023年のSpiel des Jahres推薦リスト入りした7作品のうち、6作品遊んだことになりました。
↑自分でリンクつけてて、気が付きました(笑)。
そんなに買っちゃった遊んじゃったか(笑)。

さて、ルールです。
準備もルールも簡単。
カードはよくきって、絵の面(表)を上にして積み重ねます。
これが贈り物ショップになります。
それから、各プレイヤーはショップから1枚ずつ絵の面を上にして自分の前に置きます。

スタートプレイヤーは、ショップの1番上のカードを裏返しにし、裏にかかれたやじるしの方向にいるプレイヤーに渡しながら、「素敵な○○を差し上げます」とカードの内容を宣言します。

渡されたプレイヤーは、カードを受け取るか、受け取らないか決めます。
・受け取ります
カード内容と、宣言が一致していると思うなら、「ありがとう」と受け取ります。
それから、今受け取ったカードではなく、自分の前にあるもう1枚のカード(最初の1回は表になっている)をやじるしの方向のプレイヤーに宣言しながら渡します。
・受け取りません
カード内容と、宣言が一致していないと思う場合は、「これは○○ではありませんね」と断ります(正しい宣言をする必要はありません)。
→一致していなかった場合
贈り物を渡したプレイヤーは、そのカードを受け取り、マイナス点としてわきに表にして置き、ショップから新たに1枚カードを自分の前に置き、裏返しにして矢印の方向のプレイヤーに「素敵な○○をあなたにさしあげます」と言いながら渡します。
→一致していた場合。
受け取らなかったプレイヤーは、そのカードを受け取り、マイナス点としてわきに表に置き、ショップから新たに1枚カードを受け取り、矢印の方向のプレイヤーに渡します。

これを繰り返し、誰かがマイナス点のカードを3枚集めたらゲーム終了、その時点でマイナス点のカードが1番少ない人の勝ちです。

これは目玉焼き(笑)

天気の悪い午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ルールを説明するけど、反応が鈍い…でも、これ、1回やるとすぐ分かるヤツなので、さっさと始めることにする(笑)。

プレゼントを渡すんだけど…

スタートプレイヤーは、わたし。
ショップにあるカード(カメラ)を取って、裏返しにする。
裏にはやじるしが書いてあるので、そっちにいるプレイヤー(2号)に「カメラをあげます」と言いながら渡す。

1周目は、見えてるから簡単

2号「それで?」
わたし「合ってると思ったら、『ありがとう』って言って受け取る。違うと思ったら、『これはカメラじゃありません』と言って、表にする。カメラじゃなかったら、わたしがマイナス点、カメラだったら2号がマイナス点」
2号「…でも、これ、さっき見てるから知ってるよ?」
わたし「うん、今はね。でも、これゲーム進むと、全部裏返しになるんだってば」
2号「…あ、じゃあ、『ありがとう』で受け取る」
わたし「んで、今もらったばっかりのプレゼントを人にあげるのは失礼だから、もうひとつのプレゼントをあげるの」
2号「じゃあ、こっちのカードを裏返しにして…1号、のし棒、あげます」
1号「ありがとう。で、これを裏返しにして、まま、目玉焼きあげます」
わたし「ありがとう…2号、テレビあげます」
2号「ありがとう……………え、これ、なんだっけ?」
1号とわたし、爆笑(笑)。
2号「…たぶん、これ、えっと、カメラ、あげる」
1号「じゃあ、のし棒、ままにあげる」

…この辺から、全員余裕がなくなる。
説明書には「ありがとうと言って受け取りましょう」と書いてあったけど、ありがとうなんて言ってたら忘れちゃうってばっ(そんくらいギリギリ・笑)。

もう、なんだか分からない(笑)

2号「1号に…えーっと…目玉焼き!目玉焼きあげるよっ」
1号「…これは、目玉焼きじゃないと思う」(え、そうなの?)
カードを表にすると…

テレビかよっ!

2号「えー、テレビだったのかー!」
1号「うん、それは覚えてた」(え、覚えてなかった・笑)
テレビのカードは、2号のマイナス点となる。

…なーんてちょっと中断されるだけで、どんどん記憶が薄れていく!!!
ホッとしてる場合じゃないっつーの(笑)。
2号から、新しいプレゼントのカエルを受け取ったけど、自分の前にあるカードがなんだか全く思い出せない(笑)。
わたし「うっそ、これ、何だろ…」
1号と2号、笑いをこらえてる…くっそー、さっきまでおぼえてたのにーっ!!

わたし「…この、かっちょいいのし棒をあげます」
1号「これ、のし棒じゃないよ」
表にすると…カメラ…なんでだよっ(八つ当たり)。

ちょっと待って?

…ってね、一旦途切れると、マジで記憶全部リセットされるんだってばっ!
もうイヤ、自分の記憶力…

結局2号がマイナス3枚くらい、わたし1枚、1号…なんと0枚!
勝ったのは1号で、以下、わたし、2号。

当然1号が「これ、おもしろいじゃん、もう1回やろうよ!」
2号とわたし、げっそり(笑)。
でも、おもしろいのは認める(笑)。

どんなゲームでも、ルールを理解してからが本番…それは分かってるけど、たった4枚のカードが覚えられないってどうよ(笑)。
カードがまわって来る時の緊張感、ボードゲームレベルじゃないから(笑)。

しかも…

「肉」と「鳥」

肉と鳥、この2枚が出てくる。
…関係なさそうに見えるけど、2号は肉を「鶏肉」と覚えてしまったようで、大混乱(笑)。
1号「肉をあげます」
2号「え、これ、肉じゃないよ、鳥でしょ?」
…表にすると、肉…
2号「え?これ、肉?え?鶏肉?」…1号とわたし、爆笑(笑)。

…もうすでに何も思い浮かばない(笑)

…って、笑うと忘れるんだってば(笑)。
今回は、なんと全員マイナス点2枚という恐ろしい展開になる。

もうね、この辺になると全員山勘(笑)。
1号「これは、さいころです」←そう、あげます、なんて言う余裕はもうない(笑)。
2号「……………」(それ、違うって、花だってばー←珍しく覚えてた・笑)
2号「これは、鳥です」
わたし「(鳥かどうか分からないから、受け取って…)これは、ドーナッツです」
1号「これは…ラグビーボールです」
2号「…………」(何も思出せない)
2号「違う、これラグビーボールじゃないってっば!」
表にすると、ラグビーボール!!(アメフトボールかもしんないけど)

違ったーっ(笑)

思わず爆笑(笑)。
2号「だってさ、まま『ドーナッツです』って言ってたけど、ままのマイナス点カードの一番上にドーナツのってるじゃん!なんで1号違いますって言わないんだよってって思ったら、このカード何か思い出せなかった(笑)」
1号「あ、ホントだ、ままのとこにドーナツあった…」
2号「気が付いてなかったの?」
1号「全然」
2号「くっそーっ」

そんなわけで、勝ったのは1号とわたし、以下2号(笑)。
1号「動くメモリーって感じ。少ないのに覚えられなくて、おもしろかった!」
2号「最初はつまんないと思ったけど、遊んでみたらおもしろかった!すぐ忘れていくのがおかしかった」

 

完敗(笑)。
ルールは簡単、でも、めっちゃおもしろかったっ(笑)。

記憶力のないわたしにとって、記憶力系のゲームは、苦しいことが多いのですが、これは苦しいよりもおもしろいが勝ってる珍しいゲーム(笑)。
覚えてなくても、ハッタリかませるのがいいし、意外にみんな覚えられないのが分かって、めちゃくちゃ楽しかったです。

そして、その記憶のあやふやさに輪をかけるのが、このグラフィック。
ゲーム内容とグラフィックがここまでピッタリなのも、珍しい気がします。
色付きですらないというのが、非常によいのです(笑)。

これ、人数増えたらどうなるのか興味はあります。
3人プレイで4つ覚えられなかったのに、8人とかって…想像したくない(笑)。
続編「それは帽子ではありません ポップカルチャー」(タイトルは同じですが、箱が緑)も出ましたし、ぜひ多くの方にこの沼にハマって欲しいです(笑)。

読んでくださって、ありがとうございます。

 

☆今日のありがとう☆
その1
今日は雨。
それでもちゃんと予定をこなしたっ!
わたし、エライっ(笑)!

その2
「それは帽子ではありません」を机の上に置いといたら。
2号がじーっと眺めて、「これ、ほんっとおもしろかったよね」(笑)。
うん、ホントおもしろかった(笑)。
続編出たの、納得。

その3
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん