ブー船長は、空き家となった館にとっても高価な宝物を隠しました。
その宝物を見つけるには、館に住むブー船長の幽霊とコミュニケーションしなければなりません。
幽霊は、話すのは苦手ですが、その代わりタンバリンの名手なのです!
No.547
・ミステリウム キッズ(Mysterium Kids)
・Antonin Boccara & Yves Hirschfeld作
・Libellud , Space Cow
・6歳から
・2人から6人
・時間…21分
・日本語化…必要ありません
・Kinderspiel des Jahres受賞(2023年)
「ミステリウム キッズ(Mysterium Kids)」は、2023年のKinderspiel des Jahresを受賞。
おもしろそうだなとは思ったものの、対象年齢(笑)の子どもがいなくなってしまったので、見送っておりました。
ところが、なかなか遊ぶ時間が取れなくてイライラしていた時、気分転換(笑)にボードゲームショップに寄ったら、めちゃくちゃ安くなっておりまして。
あー、これも運命よねー(違うと思う…)と魔が差して、ふらふらとレジに行ってしまったのでした。
さて、ルールは。
ひっじょーに簡単。
ボードにカードを並べ、幽霊役はタンバリンと幽霊チップを受け取ります。
ボードの指定の位置にカードを並べ、表にします。
幽霊は、幽霊チップを1枚ひいて、その番号の位置に置かれたカードをタンバリンを使って表現します。
他のプレイヤーは、幽霊が表現しているあいだ、目を閉じます。
そのあと、プレイヤーは相談してどのカードかを当てます。
→当たったら…
宝物タイルを1枚表にします。
→当たらなかったら…
何ももらえません。
次のプレイヤーが幽霊になります。
これを指定のラウンド数行い、獲得した宝物タイルの星を数えて、ランクを確認します。
ランクが高ければ高いほど、宝物をたくさん見つけたことになります。
天気の悪い午前中に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ルールを説明…と言っても、これは見たまんま(笑)。
ポイントは、幽霊がタンバリンで表現しているとき、他のプレイヤーは全員目を閉じるってとこかな。
子どもに限らず、大人もそうだけど、何かを見て書いたり表現したりするときって、どうしても対象物を凝視しがち(笑)。
なので視線を追うと、この辺のどれかだな、ぐらいは分かっちゃう。
それを防ぐルールがあるのは、さすが。
スタートプレイヤーは、わたし。
カードを並べていると…
2号「えー、このたまごとか、どーやってタンバリンでやるんだろ」
1号「なんとかなるんじゃない?割るところを表現すれば…」
…なんか、いきなり議論始まっちゃってんですが(笑)。
チップは、3…ということは、ニワトリ…ニワトリ???
ニワトリ…こけこっこー…それとも、Kikeriki?
まずい、どっちがいいだろう(笑)。
かなり迷ったけれど、ここはやっぱり日本語バージョンで「こっけこっこー」とタンバリンをたたいてみる(笑)。
最後の伸ばす部分は、指でタンバリンをこする芸の細かさよ(笑)!
…と思ったのに。
目を開けた1号と2号、「これはたまごだね」「うん、たまごだ、間違いない」
なーんーでーだーよーっ(笑)。
わたし「違うって、最後のくるくるがポイントなのに…」
1号「え、最後のくるくるって、たまご割った後かき混ぜてる音でしょ?」
どーしてそーなるの(笑)?
わたし「違う。ニワトリ。こけこっこーってやった。Kikerikiってやんなきゃダメだった?」
1号「そんなことないけど、絶対たまごだと思ったのにー」
子ども向けだし、楽勝っと思ったのに、いきなり出鼻をくじかれる(笑)。
次は、2号が幽霊。
2号「え、これ??どうやって…」
わたし「でしょ、このゲーム、かなり難しいよね」
2号「うん」
2号「しゃりん、しゃりん、しゃりん…」とタンバリンで音を出す。
1号「え、なんだろ」
わたし「うーん、雷とボールではないよね」
1号「そうだね、だったら1回バンっでおしまいだもんね。じゃあ、ニンジンも違うんじゃない?」
わたし「うん、ニンジンだったらもっととんとんとんとんってやるよね、きっと」
1号「じゃ、生地伸ばしてるやつかな」
わたし「そうかもしれない、だってチョコレートが割れた音じゃなかったよねぇ」
1号「じゃあ、2番」
2号「ぶぶー、チョコレートでしたー」
1号・わたし「はぁ???だって、これ、かきって感じじゃないの?」
2号「だから、かきっかきっかきっと3回かじったの」
わーかーるーかー(笑)!
ヤバい、子ども向けだとなめてかかったら、2ラウンド目も失敗!
わたし「ちょっと、2回目も失敗って、真面目にやってよ」
1号・2号「やってるってば(笑)」
…ですよね(笑)。
そして、1号が幽霊。
2号「ネコではない」
わたし「うん。ブーツでもない」
2号「うん。鍵盤でも…ないよね」
わたし「うん…残りは、じょうろか鐘か…」
2号「どっちかってーと、鐘…かな」
わたし「…うん、そんな気がする。1号、1番?」
1号「あたりー」
うぉー、ようやく当たったーっ!!
これ、めっちゃ達成感あるわ(笑)。
ようやく宝物1つゲット!
そんな感じで進んでいき、4ラウンド目は宝箱をもらったものの、5ラウンド目はまた失敗。
これ、思ったよりずっと難しいー!
最終ラウンドは、カードを2枚当てなきゃいけない。
幽霊は、1号。
あてずっぽで当たりにならないように、最初のカードはこれ、次のカードはこれっと分けて表現する。
1号「1枚目は…『ばんっ』…2枚目は…『しゃらしゃらしゃらしゃら』…かな」
2号「1枚目は分かったっ、絶対風船、だから5」
わたし「うん、そう思う。2枚目は…ロケットじゃないな」
2号「うん、違う。ハートでもないと思う」
わたし「…うーん、どうだろ、そこは分かんない…」
2号「だから、鳥じゃない?」
わたし「え、卓球ってことはない?玉がかこんかこんかこんってなるじゃん」
2号「あ、そっか…でも、鳥って気がする、鳥がパタパタする感じだったもん」
わたし「分かった、じゃあ4の鳥にしよう」
1号「うん、2枚とも当たり!!」
わたし「うっそ、ホント?」
2号「やったー」
宝物ゲットで、合計5点獲得。
よかった、0点じゃなくて(笑)。
1号「うん、アイディアはすっごくいいんだけど、タンバリンをもう少しいいやつにして欲しかった。どこたたいても同じ音がでるんだもん」
2号「似てるカードが場にあると、難しいよね。でも、タンバリンで表現するってのはおもしろかった」
とのこと。
Kinderspiel des Jahres受賞は、伊達じゃなかった(笑)。
こんなんでおもしろいと思ってしまうのは悔しいけど、おもしろいものはおもしろい(笑)。
分かりやすいルールと、音が出そうなお題、お見事!
そう、お題カードはすべて音が出るものなのです。
なので、とてもイメージしやすい。
この手のゲームは、言葉で説明したり、ジェスチャーや絵を描いて当ててもらうことが多く、音を使うのはあまりないような気がします。
でも、絵を描くより、タンバリンたたく方が心理的ハードルは低く、とっつきやすいと思いました。
ただ、そのタンバリン…もう少しがんばって欲しかった!
まず、シンバルがついてないっ!
どこを使って音を出してもかまわないとあったのですが、枠をたたいても、面をたたいても同じような音しか出ないっ(笑)!
だから、結局リズムに頼ることになり、これはとても残念。
でも、タンバリンのランク上げると、値段がもっと高くなるんだろうなぁ…
それでも、「音で伝える」をゲームに落とし込んだ作者の方たちには拍手。
子どもだけでなく、大人も充分熱中できるゲームです。
読んでくださって、ありがとうございます。
☆今日のありがとう☆
なんだかいろいろトラブルがあって、夕方にはかなりイライラしていたのですが、「あー、イライラモードになったかもー」と言ったら、1号に「そういうときは、お風呂に入るに限る。あったかいやつ」と言われ、実際あたたかいお風呂に入ったら、全部吹き飛びました。
あったかいお風呂、最強っ!
お風呂の国出身で、よかったーっ!!