紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

Zauberzwerg

魔女と競争だ!

魔法の鉱山へ急げ!
謎めいた森の果てで、クリスタルのついた魔法の杖を手渡すために魔法使いの小人ルパートがきみたちを待っている。
鬼火を頼りに、意地悪な魔女には注意して。
なぜなら、魔女たちはクリスタルを狙っているからだ。
みんなでよく相談して、この魔法の競争に勝利しよう!

No.536

・Zauberzwerg

・Bernhard Weber & Jens-Peter Schliemann作

・Amigo

・5歳から

・1人から6人

・時間…15分

・日本語化…必要ありません

Zauberzwergは、「魔法の山(Zauberberg)」のカードゲーム版です。
「魔法の山(Zauberberg)」は、2022年のKinderspiel des Jahresを受賞しています。
子ども向けと思いきや、大人も充分楽しめるレベルで、そのカードゲーム版となれば、興味津々、遊ぶしかないですよね(笑)。
2023年Spielの新作です。

さて、ルールは。
スタートタイルとゴールタイルの間に、道タイルをパズルの要領ではめます。
魔法使いの弟子と、魔女を指定の位置に置きます。
森カードはよくきって、裏返しにして、道のまわりに置きます。
森カードを1枚選んで、表にします。

手番がきたら、森カードを1枚選んで表にします。
これで2枚表になりますが、どちらか1枚選んで指定のこまを動かします。
その際、一番近いカードに書かれた鬼火の色のますにこまを置きます。
1ますに、こまは1つしか置けません。
一番近い鬼火の色のますにこまが置かれていたら、その次の同じ色のますにこまを移動させます。
それを繰り返して、魔女がゴールする前に、魔法使いの弟子全員をゴールさせることができたら、勝ちです。

さあ、出発!

天気のよい午前中に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ざっとルールを説明するけれど、「魔法の山(Zauberberg)」経験者なら難しいことはなし。

魔法使いの弟子と魔女は準備完了!

魔女のひとりは、フライング(笑)

まずカードを1枚表にする。
そして、もう1枚…常に二択なところがニクイっ(笑)!

どっちも黄色の鬼火のます…

魔女か、弟子を黄色いますまで移動させる…んだけど、フライングしてる魔女が黄色のますにいるので、どちらもその次の黄色のますへ移動できる。
2号「当然、弟子だよね?」
1号「もちろん」

ぴょーんと飛び出した!

2号「一気に進むと、気持ちいいよね」
わたし「うん、そう思う。でもさ、これで、また魔女の黄色が出たら、魔女がすごく遠くまで行けちゃうよ?」
1号「あ、そうだった!」

どきどきしながら、次のカードを表にすると…

よかった、魔女じゃなかった!

わたし「あ、青だ!」
2号「じゃあ、この弟子を進ませる」
1号「うん」
ひとり突っ走る弟子(笑)。

次は、魔女の紫。
わたし「あ、魔女だ」
2号「じゃあ…」

絶対魔女を動かさないといけない…

1号「こいつをここ」
スタートにいる魔女より、フライングしてる魔女のほうが移動距離が短いので、そっちを動かす。

その後もカードを表にしながら、せっせとこまを動かす。
2号「ねぇ、これ、魔女、多くない?さっきから魔女ばっか出てきてる気がするんだけど?」
1号「うん、魔女2人しかいないのに、どんどん進んでる」
わたし「これねぇ、魔女と弟子、カードの枚数同じなんだって」
2号「げーっ」
わたし「だから、かなり頭使わないとマズい」
2号「でも、弟子1人ゴールすればいいんでしょ?」
わたし「違うって、全員ゴールさせんの、魔女が1人ゴールする前に」
2号「マジ?」
…どうやら2号、勘違いしていた模様(笑)。

全員ゴールしなきゃいけないのにー

どーりでこんな展開になるわけだ(笑)。
2号「マズいじゃん、これ。弟子、まだ2人も残ってる!」
わたし「うん、どーしてひとりだけ進めるのかなーと思ってた(笑)」

そこから怒涛の追い上げ(笑)。

行けーっ!

1号「よっしゃ、赤!」
2号「これで、全員、魔女より前!」

どうだっ!

うぉー、この追い上げはすごい!
2人は、魔女が進めないようにきっちり弟子をずらしてる…この辺のテクは、さすが「カルタヘナ」で鍛えられただけある(笑)。

そして、一人目がゴール!

まずひとり!

魔女のカードも出てくるけれど、カメの歩みにさせる。
ルパートに魔女を戻してもらいながら、弟子同士で飛び越えられるようにする。

そして…

全員ゴール!

3人「やったーっ!!」
これ、めちゃくちゃ達成感ある!
1号「おもしろかった。簡単だけど、結構考えるね」
2号「これ、同じ色にこまを置くのがポイント。考えどころがあって、おもしろい!」
とのこと。

 

おもしろーいっ!!
見事なカード化だと思います。
オリジナルが、実際に手を動かして球を操るのに対し、カードは手先の器用さは関係なく、いかにロジカルに考えるか、なのですが、プレイ感はほぼ同じなのがおもしろいです。

似ているといえば、「カルタヘナ」だと思います。
カルタヘナ」をシンプルにして、協力ゲームにした感じです。

ボードの両脇にカードを散らかすことで、森の雰囲気も出ているし、常に二択はとてもよかった!
カード運の比率が下がり、プレイヤー間で相談することになるし、みんなであれこれ考えるのは、楽しかったです。

なんとこのゲーム、魔女の置き方を変えることで難易度レベル7までありますし、チーム戦でも遊べるのです。
小箱なのに、ぎっしり詰まっているとはこのこと(笑)。
マンティス」は、見習って欲しいよね(爆)。

これは、早々にチーム戦にチャレンジせねば!

読んでくださって、ありがとうございます。