紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

KuZOOka

さぁ、みんなで脱出しよう!

みんなで、動物園から逃げ出そう!
動物園で暮らすというのは、動物にとって易しいことではありません。
おりはどう考えても狭い、退屈な毎日、観客はしつこい…
そのうち、動物園から逃げ出すことを思い付きました。
しかも、できることならこれから7日間以内に、です!

No.456

・KuZOOkA

Leo Colovini

・Pegasus

・8歳から

・2人から6人

・時間…30分から45分

・日本語化…必要ありません

2022年EssenのSpiel新作です。
とはいうものの、KuZookAはSpiel前に、すでに実店舗でもオンラインショップでも販売していたので、わたしは行く前に購入してました。
スーツケースの空きは、多いに越したことはないのです(笑)。

何度も書いていますが、わたしがColoviniさんにハマったのは、まずAlex Randolphさんにハマり、Randolphさんのゲームを探していたら、Coloviniさんとの共作がいくつかあり、Coloviniさんはどんなゲームを作るんだろうと興味を持ったことがきっかけです。
以来、Coloviniさんのゲームは、ちょこちょこ遊んでます。

さて、ルールは。
ボードを広げ、各プレイヤーは動物カードとその動物のこま、早見表を受け取ります。
経験レベルカードを10、9、8…と裏返しに重ね、1は表にします。
カードには、今の手札と場札の枚数が書かれています。

人数に合わせて、カードを準備します。
経験値チップは、ボードわきに置きます。
難易度カードを1枚選び(初級、中級、上級)、ボードわきに置きます。
万能工具カードはジョーカーで、ボードわきに積み重ねて置きます。
使わなかった動物こまを1つ選び、ラウンドマーカーとして、ボードの1の位置に置きます。

スタートプレイヤーは、メガホンを受け取ります。

1.準備(1ラウンド目では飛ばしてください)
カードを集めてよくきります。
経験レベルカードを見て、カードを配ります。
裏返しになっている動物カードがあったら、表にします。

2.動物の話し合い
動物の話し合いは
A.脱出計画の相談

B.脱出終了
があり、どちらか1つを選んで実行します。
Bが選ばれるまで、Aを行います。

A.脱出計画の相談
自分の動物こまを、ボードの道のますに置きます。
1番最初のこまは、かならず最初のグループのますを1つ選んで置きます。
グループを飛ばして置くことはできませんが、同じグループ内に2つ以上こまがあってもかまいません。
ます1つに、こまは1つだけ置きます。
すでに置かれたこまよりも手前(スタート地点)にはこまを置けません。
1番ゴールに近いこまとゴールの間にこまを置きます。

ますには、色と数字がかかれています。
ますの色は、カードの色と対応していて、そのますにこまを置くと、他のプレイヤーにその色のカードを持っていると知らせることになります。
Bの脱出終了を行うまで、これを繰り返します。

B.脱出終了
手番のプレイヤーが、終了することにしたら、メガホンチップを取り、終了を宣言します。
全員手札を表にし、1番ゴールに近いこまがあるますの色のカードが何枚あるか確認します。
ますに書かれた数字と同じ枚数、あるいはそれ以上あったら経験値チップ(ますのわきにかいてある星の数)がもらえます。
ますに書かれた数字と同じ枚数だったら、万能工具カードももらえます。
それ未満だった場合は、経験値チップは増えず、ラウンド終了です。

3.確認
難易度カードを確認し、経験値チップが集まっていたら、レベルを上げるのに必要な分をストックに戻し、新しい経験レベルカードを表にします。
経験レベルを2つ上げる分の経験値チップが集まっていたら、一度に2つ上げることもできます。
最後に、ラウンドマーカーを1つ移動します。
最終ラウンドでなければ、1.に戻ります。

最終ラウンドでは、最終グループに誰かのこまが少なくとも1つ置かれるまで続け、Bとなります(最終グループに、こまが2つ以上あってもかまわない)。
そこで、こまの置かれたますの色のカードが、ますの数字以上あれば、脱出成功、プレイヤーの勝ちとなります。

こまは小さいけど、かわいい!

天気のよい午後に、1号(カメレオン)、2号(へび)、わたし(ワシ)の3人でプレイ。
ルールをざっと説明するけれど、1号も2号もなんとなく腑に落ちない顔。
分かるよ、これ、ルールだけ聞くと何したいんだかよく分かんないんだよね(笑)。
わたし「たぶん、実際にやった方が分かりやすいと思う。わたしから始めるね」
1号、2号「いいよ」

習うより慣れろ(笑)

まず、手札を確認。
わたし「要は、全員の手札にどの色が何枚あるかを予想するの。んで、いっぱいありそうな色と同じ色のますを選んで、そこに自分の動物のこまを置く。これを順番にやって、一番ゴール寄りにおかれたこまのますの色と数字がアタリ!と思ったら、そこで全員手札を表にする」
2号「え、何枚あるか、当てるわけ?」
わたし「当てるっていうか、予想して動物のこまを置くって感じかな」

見やすいけれど、上下のあるカード

わたしの手札。
青と紫が2枚ずつで多めだけど、もともと青と紫は枚数が多い色(笑)。
…こまは、紫か青に置くべきだな。
第1グループには青のますがなかったので、わたしは紫の2にこまを置く。

それを見ていた2号、「こまはどこに置いてもいいの?」
わたし「すでにおかれたこまよりスタート寄りには置けない。ゴール寄りに置かなきゃいけないけど、グループは飛ばせない」
2号はしばらく考えて、次のグループの緑の3にこまを置く。

…なるほど、2号も緑を持っているらしい(笑)。

次は、1号。
さくっと、緑の4にこまを置く。

…1号も、緑持ってるのか。
……って、緑のカードが1番多いんだから、あったりまえと言えばあったりまえ(笑)。
でも、わたしは緑1枚しかないんだよね…

散々迷って、わたしはやっぱり紫の4にこまを置く。
これで、わたしは緑あんまり持ってないよ?というサインになるかなぁ…

すると2号は、間髪入れず赤の3にこまを置く!
赤かぁ…わたしも1枚持ってるけど、3枚ねぇ…

そこで1号が「どうする?ここでやめとく?」
2号「どうする?」
わたし「そうだなぁ…でも、できれば経験レベルを上げる分の経験値は欲しいんだよね」
1号「どうやって上げんの?」
わたし「このますの横に書かれた星の数が経験値。わたしたちは初級レベルにしたから、8つ欲しい」
1号しばらく考えて、経験値9と書かれた紫の5のますにこまを置く。

少しずつ進む感じにドキドキ(笑)

2号「これでいいんじゃない?」
1号「うん、これでいいよ」
わたし「じゃあ、ここで手札を表にします」
2号「でも、ゴメン、紫持ってないから」
1号、わたし「えーっ!!」

持ってないってどーゆーことー?

1号「紫、2枚」
わたし「紫、2枚…あーっ、1枚足りなかったー!」
2号「ってことは、失敗?」
わたし「そう、失敗…」
いきなり失敗でがっくり…って、そんなん説明書はお見通しらしく「1ラウンド目では、たぶん必要な枚数は集まらないでしょう。まず経験値を集めなければなりません」と書いてあった(笑)。
その言葉を信じて、先に進むしかない(笑)!

1回やって流れが分かったので、2ラウンド目は3人とも真剣(笑)。
自分のカードとにらめっこしながら、誰がどのますにこまを置くか、どきどきしながら眺める。
…おかげで、2ラウンド目の写真、取り忘れ(爆)。
1号「あんまり欲張りすぎないで、確実にとれるところでやめたほうがいいんじゃない?」
2号「うん、そう思う。失敗するより、星(経験値)が少なくても成功したほうがいいよ」
…なんか、2人ともめっちゃゲーマー発言じゃございませんこと(笑)?

結局2ラウンド目は、紫の5を見事ビンゴで当てて、万能工具をゲット。
経験値は、9なので、経験レベルが2になる!
わたし「すごい、ビンゴだったから、万能工具までもらえたよ!」
2号「万能工具って?」
わたし「ジョーカーとして使える」
1号「おーっ」(笑)

3ラウンド目。
経験レベルが2になったので、使えるカードは1枚増えて21枚、場にオープンのカードが1枚(緑)。
たった1枚カードがオープンになっただけなのに、突然見通しがよくなった気がする(笑)。
2号「場のカードもカウントしていいんだよね?」
わたし「そう、カウントしていいの。…なんかさ、手札がすごく増えたような気がするよね」
2号「うん」

1号、緑の2に置く。
…緑の2ね、とりあえず緑はあるってことか…てか、場にもあるしなぁ…
わたしは、手札にオレンジが2枚あったので、オレンジの2に置く。
2号…少し悩んで、黄色の2に置く。
…黄色かぁ、持ってないんだよなぁ…
1号、黄色の3に置く。
…え、1号も黄色、持ってんの?

ここで、わたしは動物の特殊能力を使う。
わたしは、ワシ。
ワシは、プレイヤーを1人選んで「〇〇のカードを、少なくとも〇枚持ってますか?」と聞くことができる。
聞かれたプレイヤーは、「はい」か「いいえ」で答えるというもの。
わたし「2号、2号は黄色のカードを少なくとも2枚持ってますか?」
2号「持ってます」
…そーかー、持ってんのかぁ…
わたし「じゃあ、ここでやめます。カードを見せてください。わたしは、黄色、持ってません」
1号「2枚持ってる」
2号「ジョーカー入れれば、2枚、入れなければ1枚持ってる」
わたし「あ、そしたら、ジョーカーなしで1枚にすれば、ビンゴでまたジョーカー1枚もらえるんじゃない?」
2号「あ、そっか」

いやっほ~い!

万能工具を1枚もらって、山札に混ぜる。
経験値は7。
前回残った1つを足して、経験レベルが3に上がる!
わたし「ちょっとずつだけど、ちゃんと上がってってる!」

レベルが上がったので、また使えるカードが1枚、場にオープンのカードが1枚ずつ増える。
たった1枚なんだけど、ものすごくやりやすくなるし、ちゃんと徐々に上を狙えるようになるのがすごい!

4ラウンド目では、1号もカメレオンの特技(山札からカードを1枚もらい、手札からカードを1枚捨てる)を使い、わたしもワシの特技を使う。
2号「ヘビの特技も使いたいけど…カード全部捨てて、新しいカードを1枚少なくもらうって、使いづらい気がする…」
わたし「そうだね、1枚少ないってのがねぇ…」
…って、そんなことはない。
捨てたカードを覚えておけば、何がどれくらいあるか推理しやすくなるんだけど…ま、初プレイでそこまで見通すのは難しいかな(笑)。

でも、ここでも、経験レベルを1つ上げることができる!
…ハイ、熱中しすぎて写真撮り忘れっ(爆)。

5ラウンド目。
経験レベル4なので、場のオープンのカードが3枚!
しかも1枚ジョーカーという…これは、すっごく助かる!

このあたりになると、3人ともどうやってこまを置いたらいいか分かって来て、無言だけれど意思の疎通が図れるようになった…気がする(笑)。

わたしは、手札にジョーカーがあったので、どの色でも2枚ということになる。
1号も2号も、定番の紫と緑にこまを置いていたけれど、2号がさくっと赤にも置く。
…ん?2号赤の4に置いたよね…
1号は、あくまで紫。
…んー、1号は赤、持ってないのかな…
そして、わたしの手番。
ここでワシの特技、炸裂っ!
わたし「1号、赤を少なくとも2枚持ってますか?」
1号「…えーっと、持ってます」
…持ってんの??
…ってことは…わたしが2枚で、1号が2枚…2号は赤の4に置いてるんだから、1枚は絶対持ってるでしょっ!
じゃあ、赤の5にかけるっ(笑)!

わたしが、赤の5にこまを置くと、2号「ここでやめよう」。
賛成(笑)。

カードをオープンすると…

かなり遠くまで行けるようになる!

3人「やった!!5枚以上あるじゃんっ!!」
わたし「ジョーカーをカウントしなかったら、またビンゴだし、経験値14ももらえる!!」
レベルがまた1つ上がるし、うぉー、これは快感っ(笑)。

そのままの勢いで、6ラウンド目は…

ビンゴだとマジでカイカン(笑)

2号が青の7にこまを置き、そこでオープン。
1号とわたしは1枚ずつしか持っていなかったけれど、2号は2枚プラスジョーカー、場に青が1枚、ジョーカーが1枚…またピッタリ7枚!!
わたし「すっごーい、2号よみきったね!」
2号「場のカードがあると、すごくやりやすいね。しかも、ここにジョーカーがあると助かる!」

経験値17もらって、一気にレベルが2つ上がる!
場のカードが5枚って、めっちゃアシストしてもらってるわー。

そして、最後のラウンド。
わたし「ここで、なんとしてもこの最後のグループのどこかにこまを置かなきゃいけないの。んで、そのカードが集まってたら、脱出成功。集まってなかったら、失敗」
2号「なるほどね」

全員無言で手札を見る。
うーん、手札には黄色が3枚に紫が2枚…場にはジョーカーあるなぁ…わたしは青は持ってないけど、場にはすでに3枚あることになる…てか、黄色も2枚あるのか…
…なーんて考えながら、こまを置いていく。

最終ラウンドなので、カードがあろうがなかろうが、とにかく最終グループのますに到着しないといけない(笑)。
1号と2号がこまを置く色にも注目して、そろそろと進むこま(笑)。

…どうも、2号は紫をたんまりもっているらしい…
…1号は、青と赤…たぶん、ばらけちゃってるんだな…

…なーんて、よみまくっていたのに、終盤に1号はサクッと黄色の6にこまを置くっ!!
えーっ、黄色持ってんの?
何枚持ってるか聞きたいけど、ワシの特技、もう使っちゃったよーっ!!

結局、わたしが最終グループにこまを置くことになる。
…黄色か?
…いや、でも、2号はめちゃくちゃ紫推しだったよね。
紫…わたしは1枚しかないけど、場にはジョーカーあるよね…
でも、やっぱり黄色かな…でも、黄色って枚数少ないんだよね…

かなり悩んで、ここはやっぱり2号の紫推しを信じようと、紫にこまを置く。
1号「これで…」
2号「行くよね?」
わたし「うん」

そして、運命の一瞬っ(大げさ)。
手札オープンっ!!!

わたし紫1枚、1号紫1枚プラスジョーカー、2号紫…3枚っ!
で、場に1枚ジョーカーだから…
2号「…1枚足りない…」
わたし「えーっ、足りないのーっ???」
1号「うん、足りない…」
わたし「がっくり…でも、ちょっと待って、じゃあ、黄色は何枚持ってた?」
1号「1枚」
2号「1枚」
わたし「…黄色なら成功だった…だって、わたし黄色3枚も持ってるんだもん」
2号「マジっ?場に黄色1枚とジョーカーで、7枚あるじゃんっ」
わたし「くーやーしーっ!!」
1号「これは、ちょっと、うん、すっごく、悔しい…」

あああああああああーっ(笑)

ちゃんちゃん。
あー、でも悔しっ(笑)。
1号「考えどころがあって、すっごくおもしろかった!」
2号「これ、楽しい!いろいろ推理するのがおもしろい!」
とのこと。

 

いやー、めっちゃおもしろかったーっ!
説明書読んだ時点では、これはやっちまったかっと思ったけど(笑)、遊んでみたらめちゃくちゃ盛りあがりました。
基本無言だけど、脳みそは大コーフン状態。
ビンゴというか、ホールインワン(ますの数字とカードの枚数が一致)が決まると、むちゃくちゃ爽快だし、ランクが上がって場にカードが出るようになると、すっと視界が広がる感じが快感(笑)。

正直、かなりアブストラクト寄りのゲームですが、アブストラクトが苦手なわたしが写真撮るの忘れるぐらい熱中してました。
動物園からの脱出がテーマになってるけど、あんまり関係ないかな(笑)。
でも、それがゲームの進行をジャマしてないので、アリだと思います。

これは絶対再戦したい!
あと、4人、5人プレイでプレイ感がどう変わるのかも知りたい!
ちなみに、ボードは裏が上級用になっているので、変化をつけて遊ぶことができます。
長く遊んで欲しいって気持ちが伝わって来るなぁ…

…にしても、黄色、ちゃんとあったのに…(笑)

 

KuZOOkA・その2はこちら

 

☆今日のありがとう☆

その1
今日もいい天気!
寒さがすこーし和らいだ気がします。

その2
市場にニンジンを買いに行きました。
すっかり顔見知りになったおじさん、わたしを見てニヤリ(笑)。
わたしもニヤリ(笑)。
今日もおいしいニンジン、ありがと~!

その3
また、ルール間違い発見…このところ、推敲の時間が充分取れないせいか、勘違いに気が付かないまま記事をアップしてしまい、あとで右往左往してます。
なんでこんなに忙しいのかなぁ?本人が一番知りたいです(笑)。

その4
そのうち、また訂正が入ると思うのでお許しを。
もう少し余裕を持って書きたいなぁ…

その5
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん♪♪♪