紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

神奈川沖浪裏(Kanagawa)

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葛飾北斎先生の弟子になる!

時は1840年
東京湾に面した神奈川で、葛飾北斎は自分の技芸を後進に伝えるために弟子をとることにしました。
きみたちは、その弟子のひとりで、最大の目標は「天才である師匠」に評価してもらうことです。
技を身につけ、得意な画題を描けるよう、教えをしっかり守りましょう。
季節の移り変わりを意識して、調和のとれた絵にすることも忘れずに。
それが、きみたちの傑作となることでしょう。

No.134

・神奈川沖浪裏(Kanagawa)

・Bruno Cathala & Charles Chevallier作

・iello

・10歳から

・2人から4人

・時間…45分

・日本語化…必要ありません

ネットでうろうろしているときに発見。
似非神奈川出身としてははずせないっと思い、すぐ購入(似非?)。
しかも、Bruno Cathalaさん作っ!
…と、期待しながら説明書読んだけど、それっきり…(笑)。
ielloの説明書って、こう、なんというか…イマイチなことが多くて…プレイ心を刺激されないというか…(と説明書のせいにする・笑)

気を取り直して、まずは、内容物の説明です。

授業カード
授業カードは、画室と絵に分かれています。
画室は茶色い部分で、そこには
・風景(そこに筆をおくと、その風景を描くことができます)
・道具(このカードをおくと、筆をもらったり、兄弟子さんに助けてもらえます)
・技術(筆を移動させたり、授業カードを保管できたりします)
の絵がかかれています。
絵は白い部分で、そこには
・風景(画室のこの色に筆がおいてあれば、この絵を描くことができます)
・主題(絵の中心に描かれているものです)
・季節(左上に、四季を示す絵があります。嵐はジョーカーです)
・ボーナス点(ゲーム終了時にボーナスとして加算します)
の絵がかかれています。

授業カードの裏は、色によってどの主題が描かれているかがわかります。
緑色…木
青…動物
赤…人物
黄色…建物

免状タイル
免状にかかれた条件を満たすと、満たした時点で1枚もらえます。
しかし、同色の免状は1枚しかもらえません。
条件を満たしていても、もっと好条件を狙えると思ったら、その免状は取らずに好条件の免状をとることもできます。
ただし、そのとき取れた免状を後でとることはできません。


つぼに筆がさしてあります。
これを画室の風景におくことによって、絵を描くことができます。

嵐タイル
嵐タイルを使って、並べた絵の季節をより長く同じ季節にすることができます。
嵐タイルは、ある免状タイルをとることによってもらえます。
もらった嵐タイルは、わきにおき、ゲーム終了時にどこにおくか決めます。

大先生と兄弟子さん
大先生は、現在のスタートプレイヤーを示し、兄弟子さんは、次のラウンドのスタートプレイヤーを示します。
ラウンド中、兄弟子さんはプレイヤーの間を行ったり来たりしますが、大先生はラウンド終了時に兄弟子さんのところに移動します。
大先生が移動したプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーとなります。

スタートタイル
各プレイヤーは、1枚ずつスタートタイルをもらいます。
スタートタイルは、上半分が絵を描くためで、下半分が画室用です。
画室には、筆が2本と、筆を動かす技術、すでに描くことのできる風景がかかれています。

準備
巻きすを広げます。
スタートプレイヤーは、大先生と兄弟子さんを受け取ります。
各プレイヤーは、スタートタイルと筆を2本もらいます。
授業カードはよく切って、裏返しにして積み重ねておきます。
免状タイルは種類別におきます。
緑、赤、黄色、青の免状タイルは絵に関係ある免状です。
ピンク、水色、紫は、画室に関係ある免状です。
どちらも、数字順に並べます。

スタートプレイヤーは、授業カードの山札から人数に合わせて巻きす(学校)にカードをおきます。
赤いますには、授業カードを裏返しにおきます。
カードをおいたら、スタートプレイヤーは、授業を続けるかどうか決めます。

・授業を続ける場合…
カードは取らず、次のプレイヤーが授業を続けるかどうか決めます。

・授業を終わらせる場合…
授業内容が充分身についたということで、授業を終わらせる場合、
1.縦1列に並んだカードをすべてとります。
2.とったカードはすぐに作業します。
とったすべてのカードを、絵を描くか、画室におくか考えます。
2枚以上ある場合は、順番も考えます。
画室の技術で、カードが保管できる場合は、1枚次のラウンドまで手札として持っていることができます。

授業カードは…
・画室において、画室を広げる 
画室に授業カードをおく場合は、カードを上下さかさまにしてスタートタイルの画室に茶色い部分が見えるように重ねておきます。
カードは何枚おいてもかまいません。
そこにかかれた技術を使うことができます。

・絵を描く
カードの絵の部分が見えるようにして、スタートカードの絵につなげておきます。
その際、絵にかかれた風景が画室にあり、そこに筆があるかどうかを確認します。
画室に風景がない
→授業カードを絵にすることはできません。
画室に風景はあるが、筆はない
→まだ画室においていない筆がある場合はそれをおきます。
→すべての筆が画室にある場合、筆移動マークがあれば、移動させることができます。
→すべての筆が画室にあり、筆を動かせない場合は、絵にすることができません。

一旦画室においた筆は、移動させることができますが、筆移動マークが必要です。
筆移動マーク1つにつき、1本だけ筆を移動させることができます。

また、筆1本につき、絵は1枚だけ描けます。
絵に風景が2つある場合は、筆が2本必要です。

授業を続けることにしたプレイヤーは、授業カードを巻きす(学校)におきます。
そして、また順番に授業を続けるか、終わらせるかを決めます。
授業カードは3枚以上は並びません。
そこで全員授業カードをとることになります。

ゲームは…
授業カードの山札がなくなる
→授業カードをとって、そのラウンドを最後までプレイします
あるいは
ラウンドが終わった時、誰かが11枚以上絵を描いた
のどちらかで終了です。

得点は、
描いた絵の枚数(スタートカードも数えます)
一番長く続いた季節
絵と画室にある調和マークの数
免状の調和マークにかかれた数
ゲーム終了時に大先生がいたら2点
すべてを足して、一番多かった人の勝ちです。

 

いっくら説明書を読んでも、なんかピンとこない。
こういうときは、やってみればいいっとやってみたけど…いきなり疑問の嵐(笑)。

仕方がないので、仕切り直し。
もう一度読んでみて、ネットでもあれこれ調べてみて…そしたら、ドイツ語はもちろん英語でも「説明書が分かりづらい」「何度読んでも分からない」…などなど。
なーんだ、わたしだけじゃなかったんだー(笑)。
これ、オリジナルのフランス語では問題ないんだろうか。
…てか、フランス人ならお得意のニュアンスで遊んじゃうんだろうか…

…などなど、どーでもいいことを考えつつ、もいっかい勉強し直して、1号、2号、わたしの3人でプレイ。

1号は夏、2号は秋、わたしは冬でスタート。
何度か遊んでみて、よっぽどのことがない限りカードは最大の3枚もらったほうがいいと分かったので、3人とも3枚になるまで待つ。
いらない、あるいは使えないカードをもらっても、画室にすれば後で使えるし。

…するといきなりわたしは画室にジョーカー、しかも2枚も。
確かにジョーカーは便利なんだけど、ゲーム終了時にマイナス2点…2枚だからマイナス4点。
となると、せっせと絵を描かねば…

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絵がなかなかいい感じです

1号は、今回は季節にこだわるらしく、夏以外の絵を描かない作戦らしい。
2号は、もらえるものはなんでももらうし、描けるものはなんでも描くスタイル…って節操ないなー(笑)。

わたしは一応季節にこだわりつつも、免状狙い(笑)。
…なーんて言ったところで、描きたくても描けないときもあれば、描かなくてもいいのに描けるときもあり、かなり悩ましい。
描けるのを描いてたら、うまく冬でつながってしまい、こうなると冬も狙いたくなる…
筆を気にしていたら、木を5本も描いたのに見落とし、免状も取りそこなう。

まぁ、序盤だしーと思ったけれど、ゲームがすすめばすすむほどチェックするものが多くなって、見落としてばっかり(笑)。
木の免状はあとで取り返したけれど、建物は達成してたのに見落として、2号にとられる。
季節を変えられる嵐タイルつきの免状が欲しいのに、2号がかっさらってゆく…

えぇい、こうなったら数で勝負(笑)。
描ける絵は描く(って2号と同じ)で、ジョーカーフル活用。

授業カードがなくなるまで続けて、結局勝ったのはわたし、以下2号、1号。
それまでは毎回1号が勝っていたのだけれど、季節にこだわったせいか得点伸びず。
ジョーカーフル活用が効いたらしい。

ゲームがすすむにつれ、チェックする数が増えてますが、免状にすべて書いてあるので、それを確認すればいいだけ…なのになぜ見落とすんだろう(笑)。
絵がどんどん長くなるのは見てるだけで楽しいし、プレイヤー間での争いがほとんどないので終始のんびりした感じです。

作戦を練りまくってよみまくって相手を蹴散らすタイプのゲーム(ってどんなゲーム?)がお好きな方なら、たぶんちゃぶ台ひっくり返すと思います(笑)。
それぐらいふわふわした感じで、実際ルールもかなりゆるいです(別名・あやふや)。
でも、こののんびりさはいいなと思います。
1号2号も気に入ったので、次は拡張「妖怪(Yokai)」も入れて遊ぶ予定です。

 

☆今日のありがとう☆
ひっさしぶりのチェロレッスン。
弾きまくったって感じで、楽しかったです。
楽しかったと思えたことが、単純にうれしい!
もうちょっとがんばってみるか…