紺碧のSpielplatz

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勝利への道 拡張セット2(Verflixxt Hoch²)

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プラスになるかマイナスになるか…

絶対持ってるだろう、あのカード。
後退して、最後のリスクタイルをかっさらう?
それとも、幸運の帽子をかぶったこまを全速力でゴールさせる?
そうでなければ、幸運の帽子はあっさりなくなって、その代わりに不幸の帽子がやってくる。
他のプレイヤーだっていいカードを持っているのだから!

No.176

・勝利への道 拡張セット2(Verflixxt Hoch²)

・Wolfgang Kramaer und Michael Kiesling作

・8歳以上

・2人から6人

・時間…30分から45分

・日本語化…必要ありません

とうとう拡張セット2までやってきました(笑)。
この拡張セット2は、「勝利への道」本体がなければ遊べません。
拡張セット1と混ぜて遊ぶこともできます。

拡張セット2では…
「勝利への道」本体から、+1、+2、-3、-4、-5、-6、-7とよつばタイル1枚を箱に戻します。
2人か4人で遊ぶ場合は、リスクタイルから+3/-3のタイルを箱に戻します。

残りのタイルをすべて裏返しにしてまぜ、スタートタイルからゴールタイルまで表にして並べます。
番人は、スタートからプラスのタイル(よつばタイル含む)8枚にのせます。
ゴールチップは小さい数を上、大きい数を下にして表にしてゴール近くに積み重ねておきます。
各プレイヤーは、こまをスタートにおきます。

移動カードはよく切って、1人2枚ひいて手札とし、他のプレイヤーには見られないようにします。
残りの移動カードは、裏返しに積み重ねて山札とします。

最後に、緑の幸運の帽子と赤の不幸の帽子を配ります。
各プレイヤーは、移動カードの山札を順番に1枚表にし、一番大きい数を出したプレイヤーのこま1つに幸運の帽子をのせ、二番目に大きい数字を出したプレイヤーのこま1つに不幸の帽子をのせます。
幸運の帽子をもらったプレイヤーから始めます。

・移動カード
手番がきたら、移動カードを1枚表にして出して、自分のこまか番人(番人をすすめるには、同じタイルに自分のこまか他のプレイヤーのこまがいる必要があります)をすすめます。
→1から6…1から6タイル前進させます。
→0…こまを動かしません。
→-1…こまを1タイル後退させます。
-1を使って、スタートタイルに戻ることもできます。
スタートタイルで-1を使うと、こまはすすめません。
不幸の帽子をかぶったこまは例外で、スタートタイルで-1を使うと1タイルすすまなければなりません。

黄色い移動カードを出したら、同じ手番でもう1枚カードを出すことができます(出さなくてもかまいません)。
まず黄色いカードを出して、こまをすすめ、それから次のカードを出して、こまをすすめます。
すすめるこまは、同じでなくてもかまいません。

手札を2枚にして(1枚出した時は1枚、2枚出した時は2枚補充)手番は終了です。
移動カードの山がなくなったら、捨て札をよく切って山札にします。

・リスクタイル
リスクタイルは、プラスとマイナスの得点がかかれています。
ゲーム終了時に、集めたリスクタイルが奇数だったらすべてマイナス得点に、偶数だったらすべてプラス得点になります。
よつばタイルは、リスクタイルの得点をプラスにすることはできません。

・帽子
幸運の帽子をかぶったこまがゴールしたら、プラス10点、不幸の帽子をかぶったこまがゴールしたらマイナス10点です。
→帽子をもらう
帽子をかぶっていないこまが、帽子をかぶったこまがいるタイルにとまったら、帽子をもらえますが、もらわなくてもかまいません。
→帽子をあげる
帽子をかぶったこまが、帽子をかぶっていないこまがいるタイルにとまったら、帽子をあげることができますが、あげなくてもかまいません。
→帽子を交換する
帽子をかぶったこまが、もう1つの帽子をかぶったこまがいるタイルにとまったら、あとから来たこまのプレイヤーが交換するか決めることができます。
もちろん、交換しなくてもかまいません。
あるいは、同じタイルに帽子をかぶっていないこまがあるなら、そのこまにあげてもかまいません。

こま1つにつき、帽子は1つしかかぶれません。
番人は帽子をかぶれません。
移動カードの0を出したときは、帽子をもらったりあげたり交換したりすることはできません。

帽子の効果
幸運の帽子をかぶっているこまは、そのプレイヤーのこまのなかで1番最後にゴールしなければなりません。

不幸の帽子をかぶっているこまは、移動カードの数をプラス(前進)だけでなくマイナス(後進)にすることもできます。
-1のカードは、1タイル前進か後進か選べます。
スタートタイルを越えて後進することはできません。
その場合は、前進しなければなりません(たとえば、スタートタイルから3タイルの場所にいる場合、4や5、6の移動カードしかないなら、前進しなければなりません。またスタートタイルで-1のカードを出すと、1ます前進しなければなりません)。

・ゴールチップ
自分のこまか番人をピッタリの数でゴールさせたら、上から1枚もらえます。

こまが全部ゴールしたら、ゲーム終了です。
集めたタイルの点数とゴールチップ、帽子をかぶったこまがある場合はその得点を計算して、1番得点が多かった人の勝ちです。

 

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目指すは「ぐ・う・す・う」(笑)

青空がちょっと見えた(笑)午後に1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ルールを説明したら、いきなり「えー、タンドリーいないのー、つまんなーい」と2号。
よっぽどタンドリーが気に入ったらしい(笑)。

帽子は、緑がわたし、赤が1号。
カード2枚もらってスタート!

カードは2枚だし、みんなさっさとカードを出してはこまをすすめてゆく。
スタートタイルから1ますめがいきなりマイナス10のタイルで、1号と2号は当然避けたけれど、あとでよつばタイルがとれたらプラス10…1のカードがあったし、欲に目がくらんであえて1すすむわたし。
これでよつばタイルとれなかったどーすんだろ(笑)。

2号はプラスタイルとリスクタイルを狙い、1号はいつものように来るものは拒まず(笑)。
前回わたしは、リスクタイルを数え間違う…というか、偶数枚集めたつもりが奇数枚だったという痛恨のミス(ミス?勘違いっていうほうが正しいような…)をおかしたので、今回はなんとしても「ぐ・う・す・う」と念仏のように唱える(笑)。

1号も2号も、黄色いカードをうまくつかい、黄色で番人動かして、オレンジで自分のこま動かしてタイルをとったり、2つのこまを動かして狙ったタイルをとってゆく。
…わたしは、黄色いカード自体が来ないので、そんなワザ使えない(笑)。
番人動かして、次の手番でタイルもらうぞーっと思っているのに、土足(笑)でどんどんやってくる1号、2号。
番人どけたの、わたしなのにー(笑)。

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よつばタイルをめぐる激しい争い(笑)

そして終盤。
粘りに粘ってよつばタイルをとったので、プラス10は確定!
やった!
でも、あんなに「ぐ・う・す・う」と言ってたのに、わたしのタイルの山にはまだリスクタイルが1枚だけ…
このまんまじゃマイナスーっ。
でも、場に残っているプラスマイナスタイルはもう2枚しかない!!

…そういう時に限って、5とか6とか大きい数のカードばかり…
もうー、と苦し紛れに番人を動かしたら、ピッタリゴールでプラスチップもらえた(笑)。
そのあとも「マイナスタイルになってしまうー、でもプラスマイナスタイルをとるためにはこのこましか動かせないー」と思って動かしたら、ピタリ賞(笑)。
またプラスチップもらう。
2号が「プラスチップすごいね」と言ったけど、後で数えたらそれだけで14点ももらってました(笑)。

そのかいあってか、プラスマイナスタイルぎりぎりで1枚とれて、マイナスは回避。
全員プラスマイナスタイルはプラスで、勝ったのはわたし。
以下、1号、2号。

2号は、またタイルの枚数が少なかった。
1号は、マイナスタイルをよつばで見事プラスにしていたけれど、点数があまり高くなく…こうやってみると、マイナス10のタイルをとってよつばタイルでプラスにするってのは、成功すれば(笑)かなり有効みたいです。

ただ、1号も2号も「これよりタンドリーがいるほうがおもしろかった。このゲームにはレースカードより、さいころのほうが合ってると思う」とのこと。

「勝利への道」の拡張で、KramerさんとKieslingさんコンビがさいころからレースカードに進化させたのは、とても自然な流れだと思いました。
レースカードを使うと、プレイヤーは「ゲームをコントロールしている(できている)」気がして、(さいころ)運じゃなく実力勝負、「これぞゲームっ」って気分になるのだと思います。

ただ、「勝利への道」に関してはさいころのほうが合ってる気がします。
さいころでどんどん混乱するのがこのゲームの良さで、レースカードでコントロールするのは似合わないというか。
行きたくないところに行かなきゃいけない状況になるのは、さいころのほうが断然多く、レースカードの場合はたまーに自分の手番前に他のプレイヤーがタイルをとったので、数が合わなくなることがあるぐらいで(それでも、もう1枚のカードでカバーできたりする)、「だめだー、行くしかないー」というのはほとんどありませんでした。

あと、帽子システムはウチでは不評。
「あんまり意味ないよ、これ」と1号も言ってましたが、それよりタイルの得点のほうがよっぽど重要だったので、ほとんど付け替えず。
何度か遊んだら、帽子にも気が回るのかもしれませんが、タンドリーの動きのほうがずっとおもしろかったです。

たぶん、ウチの「勝利への道」はこれからいつもタンドリー入りで遊ぶことになると思います(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
ちょっといらいらすることが起きましたが、夫がうまくこなしてくれました。
いつもホントにありがとう!