紺碧のSpielplatz

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わたしの相棒

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貫禄あります。さすが93歳!

すみません、またチェロネタです。
チェロの話するなら、チェロ本体の紹介もしようと思いまして(笑)。

わたしの相棒は、PIAと言います。
チェロ始めたとき、「とにかく3年やってみよう。3年は続けよう」と思っていました。
とはいうものの、一体何年続けられるか分からなかったので、まずはレンタル。
お試しレッスンでチェロが(だけでなく、チェロの先生も)とても気に入ったので、帰り道そのままの勢いでレンタルしに行ってしまいました(笑)。
弾き方全然分かってないから、お店の人にいろいろ弾いてもらって、どの音が好きかだけで決めたという…かなりアバウトではありましたが、そのチェロには結局4年お世話になりました。

始めて3年過ぎたころ、この調子だとチェロ続けそうだなと思えたので、やっぱり自分のチェロが欲しいと思い、先生に相談。
ネットでもいろいろ探しましたが、写真だけ見て決められるものではないというのがかなりネックに…試し弾きしないで買うつもりはなかったので、「試し弾きできる」「予算にあった」チェロとなると、ほとんど選択肢はなく。

結局先生のつてで、PIAを紹介されたのでした。

PIAの前の持ち主は、チェリストの女性でした。
数年前に亡くなって、ご家族が次の持ち主を探してあげたほうがチェロも喜ぶだろうということで、知り合いに相談し、そこから伝言ゲームがはじまって、そこにわたしのチェロの先生も入っていたという(笑)。
チェリストのつながりは強いのよ~」by 先生(笑)。

ウチからそんなに遠いところではなかったので、家族で見に(&弾きに)行きました。
一応自分の弓(レンタルの弓は、あっという間に音が悪くなり、先生のおすすめでわたしはすでにカーボン弓を買っていました)と、楽譜をいくつか持って、ご対面。

それまで弾いていたチェロが初心者チェロだったから、たぶんどんなチェロを弾いてもそれよりはマシ(笑)なんでしょうが、それでも最初に音を出した時の響きは忘れられません。
一緒に来てくれた3人も最初の一音で「お!!」という表情になり、もうその時点でコレ下さい!は決定済みでした(笑)。

ちなみに、PIAは1927年チェコ製です。
PIAという名前は、前の持ち主さんからいただきました。
音がとにかく柔らかいです。
PIAさんも優しい柔らかい方だったんだろうなと思います。

PIAは90歳越え…一体いままで何人の人に弾いてもらったのかな、あるいは長く倉庫にいたこともあったのかな、なんて思うととても不思議です。
縁あってわたしのところに来てくれてありがとうと思っています。

そうそう、チェロを購入するときは絶対に試し弾きしたほうがいいです。
先生は「できれば1週間ぐらい借りて、自宅で弾いてみたほうがいい」とおっしゃっていました。
実際にそんなことができるかどうかは別として、でも今弾いている曲を何曲か弾いてみるとかなりイメージがつかめると思います。
非常に個体差があるので、他の人がいいと言っても、自分の弾き方には合ってないかもしれません。
あるいは、弾きこんでいくうちに美しくなるかもしれません。
こればっかりは弾いてみないと分かりません。
試し弾き、ぜひしてみてください。