紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

中級クライシス(Mittelstufe Krise)

f:id:konpekino:20200527035614j:plain

すっかりご無沙汰のチェロの話です。

書くのはご無沙汰ですが、ロックダウン中もちゃんと練習してました。
まぁ、他にやることがないからってのもありましたが(笑)、ほぼ毎日。
習慣化していたので、ロックダウンになっても歯磨きするのと同じ感覚(笑)でちまちまと弾いていました。

わたしはロックダウン中、結局1度だけ先生に質問メールして練習曲を録音して送りました。
課題に出ていた曲の1つが長い曲だったので、そのまま自分のペースで進んでいけたというのもあります。

で、先日ロックダウン明けのレッスンがあったのですが…

わたし、こんなにへたくそだったっけ??
と思いました。
音が、いちいちズレてる。
合ってるのは開放弦だけと言っても過言じゃないぐらい。

微妙なズレが大きなズレになるとはわかっていましたが、これほどまでとは…
ここまでズレていても気がつかなかったというのにもがっくり。
少しは上達しているつもりでした。

で、当然やる気が急降下(笑)。
なんかなぁ、毎日の練習って意味あるんかーとか、毎日やったところでこの程度やんとか、もう今さらなにやってんだろ、わたし、とか。
お金と時間の無駄遣い…

…と思うのは、別に初めてじゃありません。
こんなのしょっちゅうだし、チェロだけでなく、他のことでもこんなんばっか。
でも、そう思ったら必ず「あ、わたしMittelstufe Kriseだわ!」と思うようにしています。

Mittelstufe Kriseは、わたしのドイツ語の先生が教えてくれた言葉です。
日本語訳するなら、中級クライシス、中級の危機です(注・中年じゃありません・笑)。

わたしはそのドイツ語の先生に、初級から上級までお世話になりました。
中級のクラスである日その先生が「中級は、生徒も教師もやりづらいのよね。初級のころは毎日どんどん上達していくのが分かるから、生徒自身もやる気があるけど、中級になると上達がゆっくりになるから、分からなくなるのよ。当然やる気も低下するし、教師としても授業がやりにくい。生徒たちは確実に実力つけているんだけど、当人たちは欲求不満がたまってやめていくのよね。それは教師にとっても欲求不満になるわ。いわゆるMittelstufe Kriseね」と話してくださって。

確かに、初級は2クラスあったのに、中級は1クラス、上級に至っては半クラス…生徒は減る一方。
もちろん、初級ができればなんとかなると思っている人もいるとは思います。
ただ、彼女のいうように「やってても意味ないからやめる」という友達が多かったのも事実。

わたしはというと、その話を聞いて「…ってことは、やっても意味ないと思ったら中級ってこと?」とまー都合のいいこと考えてました(笑)。

でも以来、何かやっていて「もう意味ないんじゃないか」とか「全然変わらない」と思ったら、「よし、じゃあわたしは初級から中級になったということだ!よっしゃー」と思うように(笑)。
何も変わらないかもしれないけど、でも辞めたらそこまで。
毎回「ま、Mittelstufeまでは来れたんだし、もうちょっとやってみようよ」と自分を励まして、続けています。

 

☆今日のありがとう☆
友達が「何か、日本の味が欲しければ言って!送るから」とメールくれました。
もー、涙が出るくらいうれしかったー。
その気持ちだけで、またがんばれる!
ステキな言葉を本当にありがとう!