紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

アウフアクセ(Auf Achse)

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トラックの運転手に転職(笑)!

フレンスブルクとヴェローナを結ぶ配送シーンは、大型トラックと積み荷、お金であふれかえっている。
配送会社の自由競争においては、計算し尽くされたルート選択と、激しい価格競争、トラックの積載量の最適利用が求められている。
運転手の日々の新たな成果は、配送会社を難しい状況へと追い込む。
よく考えられた交渉と、人生においてもそうであるように、ほんの少しの幸運が運送会社に最大の利益をもたらし、決定的に有利にすすめることができる。
最後に一番多く儲けを出した者が勝利者となるのだ。

No.386

・アウフアクセ(Auf Achse)

・Wolfgang Kramer作

・FX Schmid

・12歳から99歳

・2人から6人

・時間…1時間から2時間(!)

・日本語化…出来事カードを日本語化する必要があります

・Spiel des Jahres受賞(1987年)

「アウフアクセ」は1987年発売で、同じ年にSpiel des Jahresを受賞しています。
わたしの「アウフアクセ」は、古道具やさんで見つけたもので、FX Schmid版です。
「アウフアクセ」は、FX Schmidで発売され、FX Schmidは1996年にRavensburgerの子会社となりました。
そのあと、2007年にSchmidt Spieleから新版として再販されました。

また、新版(Schmidt Spiele)は、旧版(FX Schmid)と多少違うようです。
コンポーネントの違いは…
さいころ
新版は2個、旧版は1個
・仕事カード
新版は54枚、旧版は52枚
です。
あと、通過がDM(ドイツマルク)からEuro(ユーロ)になってます(笑)。

さて、ルールです。
わたしの「アウフアクセ」は旧版ですので、旧版のルール説明となります。

ボードをひろげ、各プレイヤーはトラックを1台ずつ受け取り、任意のますに置きます。

出来事カードはよくきって、ボードの指定の場所に裏返しに積み重ねて置きます。
仕事カードもよくきって、各プレイヤーに3枚ずつくばります。
残りのカードから人数に合わせた枚数を抜き出して、裏返しに積み重ね、ボードわきに置きます。
そこから4枚を表にして、ボードの指定の場所に置きます。

手番がきたら、さいころをふります。
6が出たら、1から6の好きな数を選ぶことができます。
1を出したら、工事中のプレートをますとますの間に置きます(ハンブルクーフレンスブルクの間には置けません)
そのさいころの数だけ、自分のトラックを走らせます。
1ますにつき、トラックは1台だけです。
進んだ先のますにすでにトラックがある場合、その手前のますにとまります。
追い越しや、すれ違いは可能です。

出た目の数はすべて使います。
ただし、スタート都市、ゴール都市、障害物は、数を残してかまいません。

出来事ます(三角のしるし)にとまったら、出来事カードを1枚表にし、その指示に従います。

仕事カードには、スタートとゴールの都市が書かれています。
トラックがスタート都市に到着したら(さいころの目が余ってもかまいません)、その仕事カードを表にして自分の前におき、そこに書かれた荷物をトラックに積みます。
トラックには6つまで荷物を積むことができます。

荷物を積んで、ゴール都市に到着したら(さいころの目があまってもかまいません)、そこで荷物を降ろします。
そして、その仕事カードにかかれた金額を受け取ります。

トレーラーを購入すると、荷物を1度にたくさん運ぶことができます。
トレーラーには、6つ、あるいは4つ荷物をのせられるものがあります。
購入するのは、自分の手番中です。

表になっている仕事カードを取るには、さいころの目とぴったりで都市に到着します(どこの都市でもかまいません)。
表になっている仕事カードを1枚選びます。
ここから、競りが始まります。
もし、他のプレイヤーでその仕事カードが欲しいなら、どの提示額で購入するか宣言します。
1番高い提示額を宣言したプレイヤーが購入し、銀行に支払います。
手番のプレイヤーと他のプレイヤーが同じ提示額だったら、手番のプレイヤーが購入することができます。
あるいは、他のプレイヤーが誰も購入したくなければ、そのカードを選んだプレイヤー(つまり手番のプレイヤー)が無料でもらえます。

表になった仕事カードがなくなり、プレイヤーの1人が手札をすべて完成させたら、ゲーム終了です。
お金が1番多かった人の勝ちです。

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トラックと荷物はプラスチックだけれど、なかなかカワイイ!

家族で遊ぶ日(229)。
4人で遊べるかどうかはっきりしなかったので、3人でもおもしろいゲームってーとー何があるかなぁ、夫は新しいゲームで遊べる状態かなぁ(笑)、などなど思っていたら、4人で遊べることになる!
いろいろ準備(=説明書を解読する・笑)してあったにもかかわらず、なぜか突然全く準備してない「アウフアクセ」で遊びたくなったので、出してみる(笑)。
説明書を見ると、ちゃーんと初心者バージョンもあった(笑)!
これならなんとかなるだろうと、初心者バージョンで遊ぶことにする。

ちなみに、初心者バージョンは…
・トレーラーは使わない
・仕事カードは、そのカードのスタート都市に到着したらもらえる(競りはなし)。
・スタート時の所持金は2000マルク(通常は5000マルク)。
潔い分かりやすさ(笑)。
ウチは全員競りは苦手と思われるので、とってもありがたいバージョン(特にわたし)。

夫(青)、1号(緑)、2号(黄)、わたし(赤)の4人でプレイ。
まずは手札を確認…あ、Stuttgartが2枚もある!
しかも1つはBerlin、もう1つはHamburg…向きもあってる!!
で、荷物は…3個と2個だから、積める!

やたーっと何も考えない(笑)でStuttgartへ走る。
他の3人もカードを見ながら、トラックを走らせる。

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さー、荷物積んで出発!!

Stuttgartでカードを2枚表にして、荷物を積む。
ここから北上するぞー。

…と思ったのに、出たのは1。
やる気そがれるなぁ…あ、でも、工事中プレートを置いていいんだっけ。
今の時点で、自分の目的地ではない南の方に置く(笑)。

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やる気空回り(笑)

2号はRotterdamから、夫はHamburgから、1号はLinzで荷物を積む。
最初にトラックを置く位置は、仕事カードを見る前なので、方向違いの可能性もあるのだけれど、4人ともそんなに苦労せずにスタート都市にたどり着く。
さいころゲームで、ストレスしないで目的地に行けるのはすごい(笑)!

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三つ巴

わたしは一気にHamburgに行って、それからBerlinと思っていたのに、わたしの手番でHamburgにいる2号(笑)。
「ちょっとー、さっさと出発してよねー」と言うと、「だって、さいころが出ないんだもん!」…確かに2号、さっきからさいころ2とか3とかちっちゃい数ばっかり出してる(笑)。
夫とすれ違い、しかたがないので先にBerlinを目指す赤いトラック。

Berlinで荷物を降ろしつつ、次の仕事を考えてなかったことを思い出す(笑)。
自分の手札を見て、場のカードを見て…えーっと…(今ごろ・笑)
あ、Hamburg-Nürnbergみっけ!
ちょうどいい、Hamburgで荷物降ろして、場のカードをもらおう!

序盤は、4人ともそれぞれ自分の仕事をこなすという感じ。
ただ、さいころの出目に恵まれない2号は、ちょくちょく出来事カードをもらう(笑)。
「荷物が腐った」とか「書類が足りない」とか、トラックの運転手も楽じゃない。

中盤になると、なぜか全員南の方を走ってる(笑)。

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なんか…気持ち混んできたような…

…となると、行きたい都市にほかのトラックがとまっていることも多くなる。
将棋倒し的に、出来事カードのますにとまることも多くなる…
2号が出来事にカモられてる(笑)のを見た残りの3人は、できるだけ出来事ますを避けてたんだけど、避けられなくなってくる(笑)。

夫「…こっちも…あ、ダメか、あっちだと…あ、ダメだ」…トラックをどう動かしても出来事ますにとまる(笑)。
2号「えー、なんで出来事カードやらないの?そんなに悪いことばっかじゃないと思うけど?」…きみが言ってもあんまり説得力ないけど(笑)?
夫「ホントか?なら、しょうがない、いいよ、出来事ますで」…夫のトラック、出来事ますにとまる。
出来事カードは…「警察のコントロール」で違反が発見され、500マルク払う。
夫「あーあ、人の言うことは聞くもんじゃないよな」
残りの3人爆笑(笑)。

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ホントに渋滞(笑)!

そして、大渋滞(笑)。
おっかしーなー、どこにも渋滞(Stau)のマークないのにー(笑)。
わたしの場合は、わたしが行きたいところに常に夫がいるという感じで、夫の場合は常に2号がいるという感じ、2号は夫がいるという感じ(笑)。
なので、2号、何度目かの出来事カードで「渋滞」が出ると。

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渋滞って、1台しかないのに(笑)?

2号「だって、パパいっつもジャマするんだもんっ!」
夫「そんなこといったって、そっちに行かなきゃいけないんだよ」
1号とわたし、笑いをこらえる(笑)。

夫は早々に手札をすべて完成させ、あとは場のカードがなくなればゲーム終了になる。
そこで、わたしが最後の仕事カードの目的地に着いて終了。

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終了!

所持金計算すると…勝ったのはなんと1号、以下、わたし、夫、2号。

…とても35年前のゲームとは思えない。
まぁ、グラフィックには、かなり時代を感じるけど(笑)。
これだけシンプルなルールで、ここまで盛り上がるようになってるとはすごい!

要はすごろく。
すごろくなんだけど、おのおののスタートとゴールを変えるだけで、こんなにおもしろくなるのは感動!
単純と言われればそれまでだけど、トラックに荷物を積み込むとか、降ろすとか、そういう作業がとても楽しい!
これぞ、アナログのよさだなと思います。

そして、出来事カード(日本語版ではイベントカードと訳されているようですが、イベントというより、ハプニングに近いと思うので、わたしは個人的に出来事という言葉を使いました)…新版の説明書には「いい出来事のほうが多い」とありましたが、旧版の体感では「悪い出来事のほうが多い」でした(笑)。

難点は、通常バージョンの枚数でやったら延々かかるだろうなというところ(笑)。
このシンプルさは、すっきり1時間ぐらいで終わるほうがより楽しいと思います。
次回、通常バージョンで遊ぶことができても、ウチは仕事カードの枚数減らして遊ぼうかなと思っています。

ちなみに、新版はグラフィックも新しくなってます。
…でも、なんとなくわたしは旧版のほうがらしくて好きです(笑)。

 

☆今日のありがとう☆

その1
今日は、雨が降ったりやんだり。
でも、わたしが出かけているときはほとんど降ってなかったので、ラッキー!

その2
「96時間・レクイエム」観終わる。
単純に楽しめるいい映画でした。
途中夫が「なんかさ、観たことあるシーンが多い気がする…でも、逃げるとなると、下水道か屋根の上ぐらいしかないよなぁ」と言い出して、つい吹き出す。
そのあと「分かった、『逃亡者』だ!あれも下水道じゃなかった?」…そうきたか(笑)!

その3
でも、あの4人が会社を作ってたとは!
会社の名前がまたそれっぽくて、笑ってしまった。
しかも、ドッツラー警部…いい味出してる(笑)!

その4
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
ルンルン♪