紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

グラグラ城のオバケ(Schloss Schlotterstein)

f:id:konpekino:20201211051120j:plain

「お~ば~け~だ~ぞ~」

グラグラ城のオバケ学校の小さな生徒たちは、大興奮!
今日は、オバケのおどかし最終試験があるのです。
生徒たちは、上手におどかすことができることを見せなければなりません。
よく気を付けて器用なオバケは、お城に住む人たちを上手におどかして、試験に合格するでしょう。

No.205

・グラグラ城のオバケ(Schloss Schlotterstein)

・Kai Haferkamp & Markus Nikisch作

・HABA

・5歳から999歳(笑)

・1人から6人のオバケ

・時間…5分から20分

・日本語化…必要ありません

・Deutscher Spiele Preis Bestes Kinderspiel受賞(2003年)

先日「フルスロットル カードゲーム」を見ていたら、隣に「おばけの試験 カードゲーム」があって、「あ、なつかしー…てか、オリジナルも持ってるよねぇ…」と思い出し、オリジナルを出してきました(笑)。

オリジナルは、箱が巨大(笑)。
かなり迷って悩んで購入しました。
見たまんまだし、別にこんなでっかい箱買わなくてもっと思ったのですが、好奇心はおさえきれず…
当時、ぎりぎり対象年齢の人もいたので、それをダシにしました(笑)。

箱の中身をすべて出して、足をつけます。
かべを組み立てて、箱のなかにいれます。
オバケのつえをお城の下にいれ、お城のなかにオバケをおきます。
磁石の力で、つえを動かすとオバケも一緒に動きます。

基本の遊び方…

・おどかし試験
お城は机の中央におきます。
砂時計とオバケのつえ、オバケはお城のわきにおきます。
丸い部屋タイルは裏返しにしてよくきって、積み重ねておきます。
絵画カードもよくきって、裏返しにして積み重ねておきます。

丸い部屋タイルを表にして、その部屋にオバケをおきます。
次の手番のプレイヤーは、オバケアシスタントとして絵画カードの1番上のカードを表にします。

手番のプレイヤーは、絵画カードの人物がどこにいるか探します。
見つけたら、オバケアシスタントは砂時計をひっくり返して、スタートです。

手番のプレイヤーは、つえをつかってオバケを絵画カードの人物がいる部屋に動かします。
その部屋に着いたら、その人物にオバケをくっつけます。

・砂時計が止まる前に、正しい人物にオバケをくっつけましたか?
→はい。
オバケアシスタントは、次の絵画カードを表にして、手番のプレイヤーはその人物を探して、オバケを動かします。

・砂時計が落ちてしまいましたか?
→はい。
その場合は、それまでにおどかすことのできた絵画カードをもらって手番終了です。
見つけることのできなかった絵画カードは、山札の1番下にいれます。

全員が3回ずつオバケになるか、絵画カードがなくなったら終了です。
集めた絵画カードが1番多かったプレイヤーの勝ちです。

・1度に7つ
絵画カードを1枚だけでなく、7枚表にします。
7枚すべてを見つけてまわります。
順番はプレイヤーが決めてかまいません。
砂時計が落ちる前にまわれた絵画カードをもらえます。

f:id:konpekino:20201211053347j:plain

いたるところにいろんなものが…

また、オバリンピックとして…

・玉ころがし競争
お城に磁石の玉をおき、それをオバケで集めながら宝箱のあるゴールへ行きます。

・オバケスラローム
かべをとりはずし、金貨をならべてオバケをスラロームで歩かせます。

・お城一周
9つの部屋をすべてまわり、スタートに戻ります。

・記憶力競争
9つの絵を覚え、その順番にその絵がある部屋をまわります。

・宝探し
お城のまんなかの部屋に宝箱をおき、他の部屋に金貨をおきます。
金貨を宝箱のある部屋に集めます。

・頭のないオバケ
2人1組になり、1人は目かくしをしておばけをあやつり、もう1人は目かくしをしているプレイヤーにどちらにオバケを動かすか指示を出します。

f:id:konpekino:20201211053443j:plain

オバケがとにかくかわいい!

天気の悪い午後に2号とわたしでプレイ。
まずは基本ルールで。
きっと簡単すぎるだろうと思って、最初から磁石のビー玉を障害物として入れました。

「まず、部屋タイルをめくって、そこにおばけをおいて、で、絵画カードをめくって、そこにおばけを動かす」とわたしが言うと、2号は「だよね、これは見れば分かるよ。部屋タイルって…これどこだ?…あ、ここか。で、絵は…………どこ??」。
「どこって…それ探すのもゲームなんですけど」と言いながら、わたしも探す…


……
……見つからない(笑)!
「いや、マジで、どこよ、クマ」と2号。
「見つからないーっ、描いてあるものが多すぎるっ」とわたし。

どうにか2号が見つけて、スタートからクマのぬいぐるみまで。
「めっちゃ大変じゃん、これ」
「ホントだ…」
そのあとも、2人とも探すのに四苦八苦。
こんな難しいゲームが子ども用??

…と思っていたら、マヌケな2人は、絵画カードの背景を見落としておりました。
背景にはちゃんとかべが描かれていて、それ見ればどのへんを探せばいいのかすぐ分かる!…と気がついたのは、ゲーム終わってからだったという(笑)。
そんなわけで、オバケを動かしている時間より、絵を探している時間の方がずっと長かった(笑)。

しかも、なぜかわたしはスタートの部屋に絵があることが多く、全然オバケを動かせない。
「オバケ動かすのが目的なのに、なんで毎回同じ部屋??」
「いいじゃん、すぐカードもらえて」…そーだけどー、なんかつまんないっ(笑)。
2号はわりと長距離を移動させる…向きによってはオバケが扉を通り抜けられないようになっているのもすごい。
正面を向いていたらすぐ通り抜けられるけど、横を向いていると頭がひっかかる。
「なんか、とことん訓練って感じだよね」とわたしが言うと、「ホント、だまされた!このゲーム、もっと簡単で楽しかったはずなのに」と2号。

f:id:konpekino:20201211053527j:plain

一生懸命、金貨集めてます(笑)

翌日、ここまできたらオバリンピックもやってやるっと2号とわたしで挑戦(この忙しい12月に親子で何やってんだ・笑)。

・玉ころがし競争
これはおもしろい!
ただ、玉の方が磁石が強くて、しょっちゅうおばけは置いてきぼり(笑)。
説明書に「玉だけ動かしてはいけません」とあったけど、オバケと動かすほうがずっと難しい(笑)。

・オバケスラローム
みたまんま。
でも、かべがないとおばけの動きはスムーズで、動かしていて楽しい!

・お城一周
おばけが扉でひっかかる(笑)。
「ホントさぁ、これよく考えてあるよ。前向いてないとひっかかるんだもん」と2号(笑)。
その上、扉はちょっとずつズレた位置にあるので、前向いてるからとどこまでもまっすぐ進めるわけではなく…かなり器用さを要求される。

・記憶力競争
「もうさ、覚えるのはやめようよ。これ、覚える前に探すの大変なんだもん」と2号。
…確かに(笑)。
探している間に、見つけたやつ絶対忘れるよね…案の定2つしか覚えてなかった…

・宝探し
これもおもしろかった!
今度はオバケにはくっつかないけれど、部屋のすみにいってしまうと取れなくなるというワナ。
…このゲーム、しみじみ一筋縄じゃいかない(笑)。
2号はそれで3こ失い、わたしは1こ。
「このゲーム、マジで難しいじゃん」と2号。
わたしもそう思う(笑)。

「グラグラ城のオバケ」は、子ども用とナメてかかると痛い目にあいます(笑)。
小さなしかけがいっぱいで、見た目よりもずっと難易度が高い!
1号、2号が小さい頃は難しいと思った記憶がないのですが…

上にも書きましたが、まずオバケの磁石が弱め。
なので、力技は使えません。
とびらを通過するときも、おばけが横向いているとスティックから外れてついてこない(反抗期?)。
その上、扉の位置をずらしたり、玉の磁石は強かったり…テストプレイいっぱいやったんだろうなと(笑)。
もしかしたら、磁石が古くなっただけかもしれません(笑)。

そして、かべに描かれた絵…そのものずばりでないところが、また憎たらしい。
背景がヒントになるといっても、これもそのものずばりではなく、色が変えられていたりするのです
…なんで、色変えるんだろう(笑)。
もうそのものずばりでいいのに(笑)。

でも、だから今でも楽しめるゲームなんだと思います。
正直こんなにおもしろいとは思いませんでした(笑)。

マテリアルはHABAらしく、どれもクオリティが高いです。
2号も「おばけがすごくかわいいよね。ふわふわしてる」とおばけのこまで遊んでいましたが、中に綿が入っているのです。
ちゃんとした作りなので、遊びに集中できる…さすがHABA!
ちなみに、made in Germanyです。

機会があったら、ぜひ遊んでみてください。

 

☆今日のありがとう☆
2号、テスト勉強とテストで疲れているのに、ゲームに付き合ってくれてありがとう。
でも、おもしろかったね(笑)!