紺碧のSpielplatz

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王国の派閥(Claim)

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次の国王は誰だ?

国王が亡くなった!
何が起きたのか知る者はいないが、国王はワイン樽に頭を突っ込んだ状態で発見されたのだ。
ワインが国王に凶事をまねいたのか、あるいは国王の臣下の誰かが手助けしたのか…
国王には後継者がいないため、王国の五つの種族で誰が次期国王となるのか腹の探り合いが始まった。
次期国王はきみだろうか、それともきみのライバルだろうか?
五つの種族からより多くの賛同を得られるのは誰だ?

No.182

・王国の派閥(Claim)

・Scott Almes作

・White Goblin Games / Game Factory

・10歳から

・2人用

・時間…25分

・日本語化…必要ありませんが、早見表の和訳があると遊びやすいです

「王国の派閥」は2017年発売で、あちこちでよく見かけ、散々おススメもされたのですが、なんとなく購入まで至らず…
ただ、最近オビ湾さんの「小箱探訪」を読んだら、フォースにあやつられてふらふらと買ってしまいました。
オビ湾さん、相変わらずフォース強い(笑)。

このゲームは、前半と後半に分かれています。
前半では、より強いカードを集め、後半では、前半で集めたカードで戦います。
ゲーム終了時に、より多く各種族を集めた人がその種族の賛同を得たことになり、賛同を得た種族が多かった人が勝ち、つまり次期国王となります(笑)。

カードはよく切って、各プレイヤーは13枚ずつ受け取り、早見表は見やすい場所におきます。
残りのカードは、山札として裏返しに積み重ねておきます。

前半
山札の1番上のカードを、表にします。
このラウンドで勝った人は、このカードをもらいます。

種族の能力
コボルト
特殊能力はないけれど、枚数が一番多いです。
・騎士
コボルトに対しては、数字に関係なく必ず勝ちます。
しかし、場にコボルトが出され、自分の手札にコボルトがある場合は、コボルトを出さなければならず、騎士を出すことはできません。
・不死者
前半で出された不死者は、ラウンド終了時に他のカードのように捨て札にはならず、そのラウンドに勝ったプレイヤーの賛同者となり、表にして勝ったプレイヤーのわきにおきます。
・小人
後半で出された小人は、そのラウンドに負けたプレイヤーの賛同者となり、表にして負けたプレイヤーのわきにおきます。
勝ったプレイヤーが、小人を出してなかった場合は、そのカードのみ勝ったプレイヤーの賛同者となります。
・分身
分身は、場に出された種族が手札にあっても、出すことができます。
分身は、2枚目のカードとして場に出された場合、1枚目の種族とみなされ、より数字の大きい方が勝ちとなります。
ただし、不死者や小人の特殊能力は使えません。
また、1枚目が分身だった場合は、手札に分身があったら分身を出さなければなりません。

スタートプレイヤーは、手札から1枚カードを出し、相手も1枚出します。
その際必ず「1枚目の種族が手札にある場合、それを出さなければならない」ことに注意します。
手札に1枚目の種族がない場合のみ、他の種族を出すことができます(例外・分身)。

場にカードが2枚出されたら数字を確認し、より大きい数字のカードを出したプレイヤーの勝ちとなります。
1枚目と同じ種族を出せなかった場合は、自動的に2枚目のカードを出したプレイヤーの負けです(例外・分身と騎士)。

勝ったプレイヤーは、場に出された2枚のカードを捨て札にし(例外・不死者)、表になっているカードを裏返しにして自分の山札とします。
負けたプレイヤーは、山札から1枚カードをとって自分の山札とします(表を見てもかまいませんが、裏返しにしておいておきます)。

勝ったプレイヤーが、次のラウンドのスタートプレイヤーとなります。
これを13ラウンド繰り返します。

後半
前半が終わったら、各プレイヤーは前半に作った自分の山札(13枚)を手札にします。

スタートプレイヤーは、場にカードを1枚出し、もう一人もカードを1枚出します。
その際、前半と同じく必ず「場に出された種族が手札にある場合は、その種族を出さなければならない」ことに注意します。

場にカードが2枚出されたら、どちらの数字が大きいか確認し、勝ったプレイヤーはそのカードを表のまま自分のわきにおきます(例外・小人)。

これを13ラウンド繰り返し終了したら、各プレイヤーは各種族を何枚集めたか確認し、より多かったプレイヤーがその種族の賛同を得ることになります。
より多い種族の賛同を得たプレイヤーが次期国王となります。

 

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コボルト、騎士、不死者、小人、分身

天気のよい午後に、2号とわたしの2人でプレイ。
要は、Stich(トリックテイキング)なのですが、説明書を読んだだけでは特殊能力が理解できず四苦八苦。
でも、実際にやってみると「あ、なーんだ、そういうことね!」とすんなり理解できました。
たぶんトリックテイキングが得意な人はすぐ理解できるのでしょうが、初心者にはハードルの高い説明書だと思います(笑)。

まずはカードを13枚配って…手札確認。
今回は…割と強いカードがそろっているかな。
騎士が2枚しかないけど、不死者が多め。
小人はあまり枚数がない…

2号は2号で「何これー、一番大きい数6なんだけど?」…それを信じろというのか(笑)?
きみは散々騙されてるからなぁ。

1枚目。
いきなり小人の7。
…これ、前半手札にあったら強いけど、後半の手札には欲しくない…
ので、コボルトの1を出してみる…と、2号はコボルトの0。
やられた(笑)。

次は、不死者の6。
まぁ、これはあってもいい…かな?
不死者の5…2号は不死者の0。
わたしの不死者の賛同者、とりあえず2人(笑)。

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分身4のカードはコボルト4を出したプレイヤーが獲得!

基本はマストフォロー(場に出たカードと同じ種類を出さなければいけない)なので、あんまり悩まないけれど、最初のうちはそれぞれの特殊能力を確認するので多少手間取る。
ただ、何度か遊んで慣れてくると(&覚えてくると・笑)、途端におもしろくなってくる!

前半は、わたしがほぼ勝ち続け、2号は山札から手札補充…ということは、2号もわたしもわたしの手札は知っているけれど、2号の手札は誰も知らない状態(笑)。
2号は当然のように何が出たか記憶しているので「そーいや、まま、騎士の6持ってるよね~」などと、手札を持っている本人さえ知らない情報をもたらしたりする(笑)。

そして後半。
コボルト…わたしは3枚もってるけど…5と0が2枚(笑)。
とりあえず0を出してみると、2号は2を出す。
2号がコボルト2人賛同者にして、出したのは小人の1…小人は7しかないんだってばーっと思いながら、分身の3を出す。
小人はとられたけど、分身はわたしの賛同者になる。
んじゃー、次は不死者…よく考えたら、わたしは前半ですでにかなり不死者の賛同者を集めていたので、別に勝つ必要はなかったのだけれど、なんとなく意地になってしまう(笑)。
2号は小人(またかよっ)の1を出して、小人の賛同者を増やす。
んじゃー、次は騎士、かな?
騎士の6、これはとっただろうと思ったら、2号は騎士の7を持ってた!!
ちっ、負けた(笑)。

という感じで、とったりとられたり、で13ラウンド行って、さぁ確認!
前半だけ見るなら、絶対わたしのぶっちぎりの勝ちだったけど、後半はなかなかいい勝負。
確認したら…わたしは騎士を1枚も持ってない(笑)。
不死者とコボルドは勝ったけど、2号に騎士と小人を持っていかれる。
最後の分身…2号「4枚」わたし「うっそー、3枚…」
2号の勝ち、わたしの負け。
次期国王は2号でしたー。

最初のうちは、特殊能力をいちいち確認するのでテンポが落ちますが、何度か遊んでなれてくると、とにかくおもしろいです。
特殊能力といっても、種族の性質に合わせた能力だから、理解してしまえば簡単です。
前半で集めたカードで後半に勝負っていうのも、どきどき…って、要はわたしが何をとったかケロリと忘れるからなんですが、でもお互いの手札にはまだ見ていないカードも混じっているわけで、それをどう使うかが悩ましい。

慣れればプレイ時間は短いし、なのにどきどきわくわくで充実度の高いゲームです。
何度か遊んだら、絶対ハマると思います。
わたしは「王国の派閥2」も注文しちゃいましたから(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
なんだかやっぱりもやもや。
でも、夫のおかげでそんなに気分が下がらずにすみました。
いつもホントにありがとね。