紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

スペース エスケープ(Space Escape)

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主人公はハダカデバネズミ

宇宙のどこかにある宇宙ステーションで、ハダカデバネズミ宇宙飛行士たちがせっせと働いています。
ところが、ある朝、彼らの平和は壊されました!
アラームが鳴り、侵入者があったことを知らせています。
彼らの敵であるへびが宇宙ステーションに忍び込み、そこらじゅうを自由に動き回っているのです。
ハダカデバネズミたちの最大の危機です。
きみたちは、彼らを助けられるかな?

No.132

・スペース エスケープ(Space Escape)

Matt Leacock作

・Game Factory

・7歳から

・2人から4人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

「スペース エスケープ」は、おもちゃ屋さんのワゴンセールで発見。
Matt Leacockさんって、確か「パンデミック(Pandemic)」を作った人だよなぁ…ぐらいで購入(笑)。
他にも「禁断の島(Forbidden Island)」や「禁断の砂漠(Forbidden Desert)」を作った方で、協力ゲームがお好きみたいです。

このゲームでは、宇宙ステーションにへびが入り込んだため、宇宙飛行士のハダカデバネズミたちを宇宙カプセルで脱出させます。
途中、食べ物と歯ブラシ、地図、セロテープを集め、以下のことに気をつけながら、宇宙カプセルを目指します。

・へびに2度かまれないこと。
ハダカデバネズミが空気路で宇宙に放り出されないこと。
・へびを脱出カプセルに入れないこと。
・カードがなくなる前に脱出すること。
この4つのうち1つでもできないと、全員負けになります。

ボードを広げ、各プレイヤーはリュックサックを背負ったハダカデバネズミと救急箱を受け取り、スタート地点におきます。
道具タイルは、同じ絵がかかれた場所におきます。
へびは、同じ色のますに1匹ずつおき、残りはボードのわきにおきます。
各プレイヤーは、カードを1枚ずつもらい、表にして自分の前におきます。

手番がきたら、自分の前のカードを実行します、
まず上(ハダカデバネズミ)、それから下(へび)を実行します。

ハダカデバネズミは…
色なしのハダカデバネズミ…自分のハダカデバネズミ
色が変化しているハダカデバネズミハダカデバネズミどれでも1匹
各色のハダカデバネズミ…全員のハダカデバネズミ
を表します。

へびは…
1匹…その色のへび
色が変化しているへび…へびどれか1匹
へび3匹…その色のへび全部
色が変化しているへびとはしご…どの色でもへびを1匹選び、それを一番近いはしごで登らせます
へび3匹とはしご…その色のへび全部をそれぞれ一番近いはしごで登らせます
星に入ったへび…ボードわきにおかれたその色のへびを同じ色のボードのますにおきます
を表します。

やじるしは…
やじるし1つ…左右どちらかに1ます
やじるし2つ…左右どちらかに2ます
やじるし3つ…左右どちらかに3ます
やじるし1つか2つ…左右どちらかに1ますか2ます
やじるし2つか3つ…左右どちらかに2ますか3ます
すすみます。

はしごか空気路があるますにとまった場合…
はしごは上の階に、空気路はその空気路を下にたどった場所にこまとへびを動かします。

道具があるますにとまった場合…
ハダカデバネズミはその道具をリュックサックにいれます。
へびは道具の上にいるだけです。

すでにハダカデバネズミがいるますにとまった場合…
先にいたハダカデバネズミは押し出され、左右どちらかとなりのますに移動します。
1ますにハダカデバネズミは1匹しかとまれません。

へびがいるますを通り過ぎる、あるいはとまった場合…
へびにかまれて、ハダカデバネズミはスタート地点に戻され、救急箱を使います。
使った救急箱は箱に戻され、もう使えません。
2度目にかまれると、すぐにゲーム終了です。

へびがへびのいるますにとまった場合…
へびを積み重ねておきます。
へびは1ますに何匹でもいられます。

ハダカデバネズミが脱出カプセルに到着したプレイヤーは…
そのあともカードをめくり、他のハダカデバネズミを助けます。
自分のハダカデバネズミを動かすという指示が出たら、他のプレイヤーのハダカデバネズミを動かします。
動かす前にそのプレイヤーの許可を得るのを忘れずに。

へびが脱出カプセルに到着したら…
ゲーム終了で、全員負けです。

道具を集めて全員脱出カプセルに到着したら…
おめでとう!
全員で勝ちました!

カードを実行したら、山札から1枚取って表にして自分の前におきます。
次のプレイヤーの手番になります。

 

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真ん中の脱出カプセルをめざします!

天気のいい午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
こまを見て「何これ?」と2人。
ハダカデバネズミっていうらしい。ドイツ語ではNacktmulle」と言いながら、説明書の最初のページにある写真を見せる。
「これぇっ???」…うん、そう言いたくなるよね…
ハダカデバネズミは哺乳類ではめずらしく、集団生活で協力し合って暮らすそうで、だからハダカデバネズミにしたらしいけど、それにしてもなんでよりによってコレ?

…気を取り直して(笑)。
こまのハダカデバネズミはビーバーに見えなくもないし、リュックサックはかわいいし、ルールも簡単なのでスタート!

ルール自体は簡単だし、分かりやすいアイコンがかいてあるので、サクサク進む…子ども向けだから、そんなに難しくないんじゃないかと思ってたけど、とんでもない!
まず、わたしは全然道具が拾えない(笑)。
脱出カプセルに向かいつつ、それぞれ道具を拾わなきゃいけないのに、そのますに到着しない。
通り過ぎたら、あっさり次の階に登れてしまい「あ、忘れた」…そんなわたしを横目に1号は手際よく道具を集める…2号も「道具集めたーい!」と叫びながら、ぐるぐる(笑)。

そしてついに2号は、「やった!トイレットペーパー取った!!」…それ、セロテープですが(笑)。
残りは全部1号が集め、わたしは…身軽っ(笑)。
あとは、全員脱出カプセルに行くだけ!

…と思ったら、へびが脱出カプセルに入っちゃった(笑)。
全員負け。

「うっそー、もう負け??」と2号がびっくりしてたけど、わたしもびっくり。
悔しいので、すぐさま再戦。

今度もなぜか1号が華麗に道具を集める。
へびは、空気路で宇宙に放出するのが一番と気がつき、3人ともこぞって狙う(笑)。
放出できなくても、1階下におろしたのに、直後に「緑のへび全部上ー」の指示とか、思いっ切り迫って来る感がすごい。

かなりへびを放出したものの、はしごで登ってこられて、「あ、かまれた!!」「わたしも!」…2号とわたしは、救急箱を取りに行くべくベースに戻る。
1号はせっせとへび退治しつつ、トイレットペーパー…もとい、セロテープを拾いに行く…

2号もわたしも、へびを避けつつ登るけれど…「あ、だめだ、またかまれた!」と2号。
2号が2回かまれて全員負け。

こうなると意地でも勝ちたい3人(笑)。
「あのね、説明書にも『カードは全員が見えるようにしましょう』って書いてあるんだから、全員でちゃんと見ながらやろうよ」と言ったら、1号が「見てるってば。でも、2号は時々隠すから…」「隠してないってばー」…違う場所で争いが起きそうになったので、「もめてる場合じゃないって。なんとかクリアしないと、記事が書けないんだってばっ!」で、みたびスタート!

今度は、3人とも道具を集めながらかなり慎重にすすむ。
そしてまたトイレットペーパーが未回収…「毎回トイレットペーパーで苦労するね」と言ったら、2号が「だって、3人で遊んでるから。トイレットペーパーの前の緑は使ってないじゃん」…あ、ホントだ(笑)。
「もー、ちゃんと見てよー」…ハイ。

何匹かへびを放出できたものの、赤いへびがたまってきてうじゃうじゃ…そして「あー、赤いへび全部上」…思いっ切り挟まれる(笑)。
ところが、次のカードで1匹は空気路で放出。
あー、助かった…

2号が無事トイレットペーパー回収、1号もわたしも脱出カプセルに飛び込む!
そしてぎりぎりで2号も到着っ。

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無事脱出!!

やったー、三度目の正直で脱出(笑)!
さようなら、宇宙ステーションとへび…(笑)

子ども向けにした協力ゲームですが、大人でも充分楽しめると思います。
選択肢が少ないので長考しないというのは、わたしたちにはプラス点。
たかがへび(しかもタイル)なのに、追い詰められる感じはすごいです。
道具を集めて脱出というのも、テーマに合っててとってもおもしろい!

…だから、なおさら、なぜハダカデバネズミを主人公にしてしまったのか(笑)。
もっと普通に人間の宇宙飛行士でもよかったような気がします。

あとは…内容物のクオリティがかなり低いです。
レース ギャロッポ」を遊んだあとだったからというのもありますが、倒れやすいプラスチックのこま、たわんでいるボード、安っぽいタイル…長く遊んでもらいたいと感じられなくて残念。

ついでにいうなら、説明書もちょっと分かりにくい。
同じこと何度も繰り返して書いてあるけど、知りたいことは1度だけ(笑)。
…まぁ、書いてないよりマシですが。

多少残念なところもあるゲームですが、システム自体はとてもおもしろかったです。
3回脱出できたら、封筒に入った上級者問題に取り組めるそうです。
何度も遊ばせたいと思うなら、内容物、もうちょっとがんばって欲しかったなぁ(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
ひっさしぶりに夫と2人きりで夕飯。
ひさしぶりすぎて、どきどきしました(笑)。
とっても楽しいおしゃべりありがとう!