紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

山頂をめざせ(Gipfelkraxler)

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Friese山を制覇するのだ!

山が呼んでいる!
さいころの目を上手く組み合わせて、自分のやぎを山頂まで連れて行くのだ。
やぎたちをあちこちに分散させて、手際よく押し上げていけ!
なに?見知らぬやぎがジャマをする?
だったら、川に流してしまえばいいのさ。
心配はいらない、川に流されたやぎは、下からまた登り始める。
最初に、自分のやぎを2匹山頂に到着させたプレイヤーが勝つのだ。

No.189

・山頂をめざせ(Gipfelkraxler)

・Friedemann Friese作

・Amigo

・8歳から

・2人から4人

・時間…30分

・日本語化…必要ありません

「あ、ヤギシリーズ(わたしが勝手にヤギシリーズと呼んでいるのは、ヤギ戦争、ヤギの愛、ヤギの王様で、Günter Burkhardtさん作です)の絵だ!」と思って、旅先(笑)で後先考えず購入。
よく見たら、Frieseさん作…
実は、わたしはFrieseさんのゲーム、ちょっと苦手です(笑)。
苦手というか、初心者には分かりづらいゲームが多い気がします。
そのくせ、おもしろいと聞くとついつい買い込んでしまい、遊びこなせなくて魔窟の一部が緑化されてます(笑)。

ボードを広げます。
各プレイヤーは、同じ色のヤギ5匹とマーカーをもらいます。
ヤギは山のふもとにおき、マーカーは山頂だけ描かれた面を表にして自分の前におきます。
1番先に自分のヤギを2匹山頂に到達させたプレイヤーの勝ちです。

手番がきたら、さいころを5つまとめてふります。
ふり直しは3回までで、一旦わきによけたさいころもまたふり直すことができます。
さいころの目が、立て札にかかれた組み合わせになるようにふります。

・数字のあとにマイナス(15-など)
さいころの目をすべて足して、その数字以下である。
・数字のあとにプラス(20+など)
さいころの目をすべて足して、その数字以上である。
・同じ数字が3つ
さいころ5つのうち、3つ同じ数字である。
・通し
小さい通しは、4つのさいころで数が続いている(1,2,3,4など)。
大きい通しは、5つのさいころで数が続いている(1,2,3,4,5など)。
・ペア2組
同じ数字2つのペアが2組。
フルハウス
同じ数字2つのペアと同じ数字3つのトリオ。
・トリオ
同じ数字が3つ。
・カルテット
同じ数字が4つ。
クインテット
同じ数字が5つ。

いずれかの組み合わせを完成させ、自分のやぎをその立て札の道を通って次のますに動かします。
2種類以上の組み合わせができても、1つだけ選んで、その立て札の道をすすみます。

ただし、クインテット(同じ数字が5つ)できた場合は、ジョーカーとして自分のやぎを山頂に向けて1ますすすめることができます。
その場合、立て札の条件には従わなくてかまいません。

もし、組み合わせが完成できなかったら、山頂以外にいる自分のやぎを1匹山のふもとに戻します。

ます目は、何匹でもとまれるますと、1匹しかとまれないますがあります。
やぎは、連鎖反応を起こすことができます。
自分のやぎを1ますすすめた先が1匹しかとまれないますで、しかもそこに自分のやぎがいたら、そのやぎもまた1ますすすめることができます。
あるいは、自分のやぎを1ますすすめた先が何匹もとまれるますで、しかもそこに自分のやぎが2匹以上いたら、そのやぎのうち1匹を1ますすすめることができます。

ただし、自分のやぎを1ますすすめた先が1匹しかとまれないますで、しかもそこに他のプレイヤーのやぎがいたら、そのやぎは川に流されます。
また、川に流された他のプレイヤーのやぎが自分のやぎがいるますにすすんだ場合は、連鎖反応が起き、自分のやぎでも1ます山頂に向かってすすまずに、川に流されます。

山頂に自分のやぎがたどり着いたら、マーカーをひっくり返してやぎが山頂にいる面を表にします。
山頂にたどり着いたやぎは、次のやぎがたどり着くまで山頂にいます。
次のやぎがたどり着いたら、ふもとに戻ってまた山頂を目指します。

最初に山頂に2匹やぎを登らせたプレイヤーの勝ちです。

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嵐の前の静けさ(笑)

天気のいい午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
ボードに分かりやすく書かれているので、そんなに説明する必要もなく、サクッと開始。

まずは、スタートプレイヤーの2号から。
いきなりペア2組…「んじゃ、ここ行く」
1号は、ふりなおしてペア2組…「ここに行く」
わたしは、いきなり5が2つ…残して、残りの3こをふり直すと5が出たので、5のトリオにする。

最初のうちは、「できる組み合わせですすめる」だったのに、それぞれやぎが4匹ぐらい道中となると、やっぱり連鎖反応を狙いたくなる(笑)。
「あ、これで、連鎖反応…できないか、大きいますは2匹いなきゃいけないんだよね」とか「これで…だめだ、できないっ」。
それでも、どれかはすすめられる…でも、連鎖反応はできない(笑)。

2号は何度か通しを出し、1匹ですたすたと登ってゆく。
1号はあまり出目に恵まれず、やぎを戻すこともあったけれど、連鎖反応起こして一気に前進。
わたしは、連鎖反応を狙うものの、狙いすぎてすすめなくなるのも嫌だったので、出た目ですすめていったら、なんとなく同じ道にわたしのやぎが並ぶ。
そうなると、ほとんど棚ぼたで連鎖反応(笑)。
「やったー、これはおもしろい」とやぎを登らせる。

…ただ、そこは「作りやすい目」の立て札だったらしく、1号や2号のやぎもいる…
ということは。
当然2号に連鎖反応起こされて、わたしのやぎ、川流れ(笑)。
ボードを確認して「これ、今は横に流れるだけだからいいけど、次が来たら…ふもとまで流されるのかな?」と言ったら、1号が「だろうね。だってやじるしそう書いてあるじゃん」…確かに。

…そして見事それを成功させる1号(笑)。
わたしのやぎ、ふもとに戻る…「おまえ、スタート地点に戻ってしまったんだね…」とつい話しかけたくなる(笑)。
なんかこう、やぎが山を登りつつ足すべらしたって感じなので、それほど悔しくない。
しょせんさいころ運だしーっと思うし(笑)。
めげずにまた登り始めるのもやぎっぽい気がする。

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山頂到着っ!

1号も2号も通しを出したけど、わたしは出せず。
カルテットどころか、トリオどまりだったのに、連鎖反応であっさり1匹山頂(笑)。
出目だけみたら、絶対2号がツイてたと思うのに、意外な結果(本人が言ってどうする・笑)。
そのあとも連鎖反応で、わたしの2匹目が山頂到着、わたしの勝ち。

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やぎ、Friese山の集合場所に集合(笑)

実は、説明書を読んだ時点では、「あーこれ、さいころの目が出なくて終盤ぐだぐだになるやつかも…だいたい、山頂まで行けるかなぁ」なんて思ってました。
ごめんなさい、Friedemannさんっ(笑)。
たぶん確率の計算を散々してテストプレイもかなりやったってのが分かるボードで、すっごく楽しかったです。

まず、やぎは5匹いるので、目が出なくて登れないってことはほとんど起きませんでした(今回は、1回だけ)。
さいころゲームにありがちな「あ、ダメだった」がほとんどないというのは、テンポが落ちないし、遊んでいて単純におもしろいのです。
狙いは定めるけど、それがダメでもほかのやぎは動かせることがほとんどなので、ゲーム中全然ダレませんでした。

また、やぎが草食べながらのんびり崖を登るという感じで、すすめたらうれしいし、川に流されても「やぎだもんねぇ、仕方がないよねぇ」と思ってしまうという(笑)。
やぎのこまが大きめで、よじ登っている感じがするのもよかったです。

山頂にたどりついたやぎは、つぎのやぎがくるまでそこにいるというのも、同じ人のやぎがすぐまた山頂に到達しないようにするためで、最後まで楽しめる工夫があちこちにあって堪能できました。

おっかなびっくりのFriedemannさんゲームですが、これはわたしも楽しめました(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
「これはおかしい」と思ったことの余波がまだ続いているのですが、わたしだけでなくかなりの人が「おかしい」と思っていたことが判明。
勘違いじゃなくて、ホッとしました(笑)。